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headless 曰く、
Tesla が珍しく、物理的な対応が必要なリコールを米運輸省道路交通安全局 (NHTSA) に報告している
(リコール報告書: PDF、
The Verge の記事、
Electrek の記事)。
Tesla のリコールは他社と比べて OTA によるソフトウェア修正だけで済むものが多く、イーロン・マスク氏は他社のリコールと同列視されることに不満の意を表明している。
今回のリコール対象は Tesla Model 3 で、特定のサービスを受けた車両 24,064 台に限られる。Model 3 では特定のコンポーネントに対するサービスを行う際、同じボルトで取り付けられている後部左座席のシートベルトバックルと後部中央座席のシートベルトアンカーを外す必要があるという。しかし、組み立てなおす際に規定通りボルトが締め付けられておらず、事故の際にシートベルトが適切に機能せずに負傷リスクが高まっているとのこと。
Tesla は正しく組み立てなおされるようにサービス手順を見直しており、リコールではボルトの締め付けを確認して問題があれば規定に従った締め付けを行う。既に有償修理を行った顧客に対しては返金処理を行うとのことだ。
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headless 曰く、
NVIDIA の GeForce RTX 4090 グラフィックスカードでは 12VHPWR 電源コネクターが焦げる・溶けるといった問題が報告されていたが、Igor'sLAB によると NVIDIA がメーカーに提供したアダプターが原因となった可能性があるという
(Igor'sLAB の記事 [1]、
[2]、
Ars Technica の記事)。
アダプターは GPU 用の 8 ピン (6+2ピン) 電源出力 4 本を束ねて 12+4 ピンの 12VHPWR に変換するものだが、コネクター部分を分解してみると幅 2 mm ほどの端子に 14AWG の太い電線がハンダ付けされていたという。電線は 4 本がプラス側の 6 端子に分けてハンダ付けされており、外側 2 端子はそれぞれ 1 本、内側 4 端子は 2 端子ごとに 1 本が割り当てられている。正しく接続されていれば最大の 600 W で 1 時間のストレステストを実行しても温度は 68 ℃ 程度までしか上昇しないが、外側の 2 本は特に外れやすく、外れると残った電線に大きな電流が流れて過熱することになる。
NVIDIA は特に公式の発表をしていないが、すべてのグラフィックカードメーカーに損傷したカードを分析のためすべて本社に送るよう通知したそうだ。このような対応は Micron の GDDR6 メモリを搭載した RTX 2080 Ti が発火するトラブルの際にも行われておらず、初の対応とのことだ。