世界中から消えていく白熱電球 145
蛍光灯 部門より
taraiok 曰く、
伝記などではエジソンの発明として知られる白熱電球 (正確にはジョセフ・スワンが先) 。人類の夜間の行動範囲を広げるきっかけになった白熱電球が世界の市場から姿を消そうとしている。欧州連合ではワット数の高いものから順に市場から姿を消し、9 月 1 日から 60 W 以上の白熱電球の販売が禁止となり、2012 年には 40 W と 25 W タイプが、2016 年にはエネランプ以外は販売禁止となる計画だ。9 月の販売禁止のタイミングでは買いだめ騒動もあったようだ (COMPUTERWORLD の記事、Business Media 誠の記事、本家 /. 記事より) 。
そして、中国でも 2012 年 10 月 1 日から 100 W 以上の白熱電球の輸入・販売を禁止、2014 年 10 月 1 日から 60 W 以上、5 年後の 2016 年 10 月 1 日からは完全に販売禁止となる。なお日本国内では、販売自粛要請が主体で明確な販売禁止などの基準はない。ただし、製造に関しては今年度で終了する国内メーカーが多くなっている (イザ!の記事、レコードチャイナの記事) 。
米国では 2007 年に成立したエネルギー独立性及び安全保障法 (EISA) により、今年から 100 W 以上の白熱電球が販売禁止になる。米国内でもっとも利用頻度の高い 60 W および 40 W ランプについては 2014 年 1 月 1 日から販売禁止になる。IMS リサーチのシニアアナリスト、Philip Smallwood 氏によれば、市場に大きな混乱が生じるだろうとしている。最終的には 2020 年までにエネルギー効率が現在より 65 パーセント少ない製品に入れ替える必要があるとしている。米国では、LED ランプの光は冷たく明るい光を発しないという不満から、白熱電球の販売禁止に反対している人もいるようだ。
# 昔アメリカのホテルに泊まったとき、部屋に薄暗い白熱電球しかなくて暗くて困ったことがある。あの明るさに慣れてると LED はキツイ気がするので、反対している人がいるのは分かる気が……。
時代はめぐる (スコア:5, 興味深い)
LED ランプの光は冷たく明るい光を発しないという不満から、白熱電球の販売禁止に反対している人もいるようだ。
ガス灯から白熱球に切り替わったときも全く同じ理由で反対してた人たちがいたらしいね。しかし人間は結局適応してしまうのであった…。
#もちろん白熱球自体の進化も大きいけど。
Re:時代はめぐる (スコア:3)
蛍光灯シーリングライトの脇に小さな電球(ナツメ球)付いてますよね。
そのナツメ球ソケット互換のLED電球というものが売られているんです。
色はオレンジと白で、試しに白を買ってみました。
が、白い光 = 活動時間の光 という刷り込みがあるのか、どんなに光量が少なくても
LED白色光のナイトライト下では眠れないのです(目を閉じても)。
「PCやスマホの画面を見てると寝られない」と同じ理屈だと考えています。
#オレンジ色バージョンは電球と同じ感覚で使えました
Re:時代はめぐる (スコア:2)
ナツメ球型のLEDなんですが、100均で売っているものは従来比と比べて暗すぎて使い物になりませんでした。
500円ぐらいで売っているメーカー品だと明るさどうなんでしょうね。
消費電直は同じ0.5Wみたいですが。
Re:時代はめぐる (スコア:1)
Re:時代はめぐる (スコア:1)
光じゃなくて根元の部分が発熱してるんだけどね。
Re:時代はめぐる (スコア:2)
「ヒヨコの保温球はどうなるのか」は、スラッシュドット白熱教室では定番ネタの一つです。Google:ヒヨコ 白熱 site:slashdot.jp inurl:story [google.co.jp]
今試したらGoogle検索でヒットしないし、関連ストーリーにも表示されていませんが、白熱電球製造中止へ [slashdot.jp] でもちょっと話題出てます。
ヒヨコ以外では、豪雪地方の信号機とか。
Re:時代はめぐる (スコア:3, 興味深い)
>ヒヨコ以外では、豪雪地方の信号機とか。
最近では北海道でもLED信号機が増えてます。
電球タイプだと雪が溶けてつららになってかえってよくないんだそうで。LEDで発熱が少ないと溶けないので着雪しにくいらしい。
Re:時代はめぐる (スコア:1)
北海道の信号機(地方)は、本格的にLEDばっかりでありますねぇ……豪雪地帯ではないといえば無いんですが。
Re:時代はめぐる (スコア:3, 興味深い)
http://p.twipple.jp/wF3uR [twipple.jp]
…ってなこともあるそうで。
気温が低いので、本州の日本海側よりも降雪量は少なくても、融雪ヒーターの必要性が高そうです。
Re:時代はめぐる (スコア:1)
寒冷地向けに表面にコーティングして、ヒーターを搭載したLED信号機はすでに付けられているはずですよ。
すでに設置されているLED信号機に後付けできるのもあったような。
Re:時代はめぐる (スコア:1)
法律上、北海道は豪雪地帯と特別豪雪地帯しかありません。
よく雪が降るので有名な幌加内の降雪深年合計の記録は一位がたったの2533cmですし(新潟県十日町は2159cmも降った記録が一位)。
Re:時代はめぐる (スコア:1)
自転車用の高輝度LEDヘッドライトなんか, かなりごつい放熱板 [cbnanashi.net]がついていますからね. これで雨の日に走ったりすると, 湯気がたっているのが見えます.
Re:時代はめぐる (スコア:1)
白熱電球の光は熱放射によるもので。スペクトルが連続してるから「温かみのある光」っていうのは合ってるんじゃないの。
蛍光灯やLEDだと蛍光体を使う関係でどうしても波長の短い光を使う必要もあるわけだし
効率 (スコア:3)
ワット数の高い白熱電球のほうが発光効率良いのにー。
個々の機器の利用効率の向上よりも全体の消費電力削減が目的だから、効果の高いところ(消費電力の大きなところ)から施策していく、ってのはまあ分かるのですが。
Re:効率 (スコア:2)
お風呂場用(密閉用)で「従来サイズ」の 100W がありません。。。
蛍光灯型でも、長細くて、カバーが合いません。
60W以下は互換サイズがあるのですが、それだと暗くて。
東急ハズで相談したら、「電球メーカーでも必要性は分かっているが、回路の信頼性が取れていない」旨の説明があり、従来電球の100Wを買ってくれ、と言われました。
発光効率が良いなら罪悪感も少しは軽くなります(笑)
暗室の灯 (スコア:3)
暗室にあるフィルムが感光しない赤色の電灯は、普通の白熱電球に赤いガラスのフィルターを
かましたものなんですが。こういうのって、白熱電球の代わりにLEDにしても大丈夫なのかなぁ?
LEDは光の波長がどうとかって聞くとよく分からないし、困ってしまいます。
一応、白熱電球をいくつか買いだめしてありますが。追加しておいた方が無難かな。
Re:暗室の灯 (スコア:3)
セーフライトですね。とりあえず、LED式の物がLPLから販売されている [lpl-web.co.jp]ようです。
あと、割とLEDで自作されている方も多いようですね。
Re:暗室の灯 (スコア:2)
まさしくそれです!
新規で買うならメンテフリーのLEDの方がお得ですね。
でも買い替えとなると……つらい。
電球1個100円として100個分かぁ。
Re:暗室の灯 (スコア:3)
セーフライトより、引き伸ばし電球より、フィルムや印画紙が無くなることを気にした方が……
Re:暗室の灯 (スコア:1)
買い占めるなら今のうち (スコア:2)
今のうちに買い漁っておいて、売りに出せば
一儲け期待できるじゃないかな。
Re:買い占めるなら今のうち (スコア:1)
いやだから、私も間違えたけど、
「販売禁止」になるようなのですよ。
Re:買い占めるなら今のうち (スコア:3, おもしろおかしい)
「へへっ旦那ぁ、◯◯製の白熱球1個どうですかい?ちと値は張りますがねぇ」
「モノは確かだろうな?」
「(ピカッ)ほれこの通り」
「おおぉ…(T-T)」
「ん?あの光は!? おい、お前ら!そこを動くな!」
「ちっ!サツだ!またな旦那!」
「お、おい! ・・・どうしてだ!? 俺はただ暖かい光を求めていただけなのに!!!」
こうですか?
色味や配光 (スコア:2)
#EU外からの個人的な持ち込みも禁止というのはやりすぎのように思うが、...
代替は電球型蛍光灯かLED。どっちにしても、色味や配光は製品次第だろうし、その地域で好まれる製品が売れるということなのでは。
回転灯篭 (スコア:2)
「回り灯籠」、「走馬灯」とも。
電球の発する熱で生じる上昇気流を利用して回転する仕組みなんで、LED電球じゃ回らないんじゃないでしょうか?
光の照射方向も、側面グルっと360度必要ですが、LEDは苦手そうですし。
ローソクに戻すとなると、昨今の明るい部屋じゃ映えないですよね。
豆電球の将来やいかに? (スコア:2, 興味深い)
小学校の理科の授業でLEDのVfがいくつだから抵抗をいくつにして・・・
なんて教えなきゃいけない時代が来るかと思うと胸熱w
Re:豆電球の将来やいかに? (スコア:1)
電池と豆電球の直列・並列による違いを教えるのが大変そうですね。
電圧に閾値があったり光量が比例しなかったりするので。
Re:豆電球の将来やいかに? (スコア:1)
高校入試でこんな [asahi.com]出題ミスもありましたね。
#ていうか電流制限抵抗を知らんのか>出題者
残るは玄関の白熱電球 (スコア:2)
切り替えていって、最後に残ったのが玄関の白熱電球なんだけど、これがその先代までは
半年で切れまくっていたのが最後と悟ったのか根性を出して3年以上切れないという。
むしろ切り替え直後に交換したトイレの電球型蛍光灯が先に切れる始末。こっちはLEDに
置き換えたけど、さて玄関の白熱電球はあとどれだけ保つか。
別に法律で禁止したわけじゃなし (スコア:1)
たとえ先進国で生産しなくても、世界では生産するところあるのでは?
将来、電気屋で白熱電球が買えなくなっても、100円ショップでは変わらず売ってるんじゃないかな。
Re:別に法律で禁止したわけじゃなし (スコア:2)
って、日本以外では販売禁止するという記事でしたか。こりゃ失礼。
用途別 (スコア:1)
和室風の部屋に電球色のLEDを導入しました。
これは今のところ問題なく使えています。
御手洗に昼光色のLEDを導入しました。
こちらも今のところ問題なく使えています。
もしかすると生産物のチェックを厳密にしようとするとまずいのかもしれません。
自転車の前照灯にLEDを導入しました。
光量はあるのですが、ハロゲン球に比べると路面の状況が見えづらいです。
自動車の安く色温度の高い前照灯によくある「眩しいけど、明るくない」状況です。
自動車の前照灯はHIDです。
これは見やすいのですが、自転車に導入しようとするとコストが…
Re:用途別 (スコア:1)
光量は変わらないはずなのに、
「なんか白熱球では見えてたものが見えにくい」
気がしますね。年寄りのヒガミなのかなあ・・・
Re:用途別 (スコア:2)
安いLED電球を買いましたが、よくよく見ると電球の根元側半分は装置が組み込まれているのか、発光しない部分になっていました。
このハーフ電球型(?)のせいで、照り返し等がなく、電灯を取り付けた壁が暗く見える、光の広がりが狭くみえると感じました。
自然電球からLED電球に入れ替える場合は、前後での影の出来方に気をつけてみるといいかも。天井や壁を照らさないだけで凄く暗く感じる。
Re:用途別 (スコア:1)
LED電球、特に電球色は電球型蛍光灯に比べて効率が悪い(電力を食う)のに、なぜ皆さん高価なLED電球を買っていくのだろう?
売る方としたら、高いものが売れるのは嬉しいけど。
耐久性の問題 (スコア:1)
最近会社で使う小型懐中電灯をLEDの製品に切り替えたら、電池が長持ちするのはいいけどLED自体が長くても半年程度しか保ちませんね。
中にはLEDどころかスイッチ部分が馬鹿になって使えなくなる物も少なくなく……
従来の懐中電灯じゃ考えられない低品質ですね。
100円均一の懐中電灯でもそんなすぐには壊れませんでしたよw
トータルコスト考えたら電池の消耗早くても従来のハロゲン球のライトの方がよさげです。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
日本では大きな問題にはならないだろう (スコア:1)
もともと大半の家庭は蛍光灯でしょう。
職場は言わずもがなで蛍光灯が主流だし。
ニッチな要素を除けば大きな需要はムードが大事な高級飲食店とか西洋コンプレックスの強いホテル業界くらいしか思いつかん。
日本での白熱灯はつくのが遅くて頻繁なオフオフに向いてないお風呂やトイレくらいにしか使われてなかったわけで
LEDはその辺に欠点は無いからわりとすんなり切り替わるんじゃないかな。
すでに明るさや広配光では電球に近づいてきてるから、それらの価格が今の一般のLED並に下がりさえすれば。
個人的にはクリア球相当のLED電球がもう少し明るく安くなってくれたらすっぱり全部買い換えられてうれしいんだが。
今後どうなっていくのだろう (スコア:1)
「白熱電球がなくなってLEDに移行したと思ったら、暗いLEDを使っているのでやっぱり暗い。」なんてことが起きそう。
Re:今後どうなっていくのだろう (スコア:2)
「やっぱり暗い」、という事になるのでしょうね。
ヨーロッパ北部は、緯度や天候で、暗いのが当たり前の環境だったので、あっちの人達にとっては、東洋の照明は明るすぎる、と言う話ですね。色素の影響もあるのでしょうか。
大袈裟に言えば、駅もデパートも、日本だったら、停電の非常灯か?と思うくらいの明るさですよね。
# "昔の"成田第一ターミナルの天井が黒く、比較的似たようなイメージで、印象が強く残っています。
借家を出る時が困る? (スコア:1)
入居時についていたものと同種の白熱電球やレフランプが退去時には入手困難になっていてトラブル、なんてことがしばらく起きそう。
#前住んでた部屋は「全ての」灯具が其々異なる形式のランプ/蛍光管を要求するイカレた設計だったけど、今住んでる部屋はやたらダウンライトの箇所が多くて・・・
Re:借家を出る時が困る? (スコア:1)
で自分は、切り替わり時期にソケットの変換アダプタを入手すれば、困らないのではない?
Re:アメリカじゃ電球型蛍光灯が安い (スコア:2)
販売業者「え? トイレに一日5時間以上いたんですか?!」
Re:アメリカじゃ電球型蛍光灯が安い (スコア:1)
しかし、それ以外はまだ記録更新中。
やはり値段相当なんですかね。
Re:ナトリウムランプ→蛍光灯 (スコア:2, 興味深い)
トンネルくぐる時、バスガイドのお姉さんが「ナトリウムランプだと美人に見える」とか言ってたな。
視認性悪くなるんじゃね?w
Re:ナトリウムランプ→蛍光灯 (スコア:1)
Re:LED?? (スコア:2, 参考になる)
おいおい、制限と禁止はちゃうぞ。
他の項目も見ればわかるが、その文書では制限と禁止はきちんと使い分けられている。
水銀を過剰に使ったり、垂れ流しているような途上国の工場が問題になっているから、そこら辺は禁止されるだろう。
けど、そうじゃない工場についてまで禁止されるようなことはないだろう。
たとえば、本文中にはこう書いてある。
「例えば、水銀使用製品では、電池、計測機器、スイッチ・リレー、照明、歯科用アマルガムの5 品目が、許可された場合を除き、製造、流通、販売、輸出の禁止対象となる」
つまり、この原案でも、許可されればOKということだ。
しかもこれは条約原案での話であって、EU、スイス、ノルウェー、フィリピン、アフリカ諸国が反対しているって直下に書いてある。議論の最中であって、まだ決まった話ではない。
日本が受ける影響としては、途上国での生産や途上国への余剰水銀の輸出が制限されるから、水銀関連製品は若干値上がりするだろうし、輸出できなくなった水銀の保管用に税金が投入されるだろう。
蛍光灯の回収インフラの整備も行われる可能性が高い。けれども、蛍光灯が禁止なんてのは先走りすぎ。
んで、もう一つ。
LED作るときに水銀が大量に排出され、環境汚染の原因になっているという話をご存じ?
だから… (スコア:1)
だから洋ゲーをプレイしていると、そこまで暗くするかっ! って思うくらい暗いシーンがよくあるんですね。
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:3)
白熱電球は最初から黒体放射、LEDで黒体放射のスペクトルを実現しようとすると、何色も重ね合わせないといけなくなる。
LED照明な部屋に持ち込んだら印刷物の印象が変わってしまう。紫〜青の範囲の彩度が落ちるのが顕著だと思うけど、それ以外の色でも見た目の色合いや鮮やかさがかなり変化する場合がある。
色のついたカードを二枚ずつおいて光源を変えて印象比較するとよくわかる。実際の反射光の印象って視野に含まれるモノそれぞれの色の組み合わせで与えられるものだから、特定の波長だけ反射光が少ないっていうのは意外とよく分かるもんだと思う。
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:5, 参考になる)
> 原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずでは?
短い答え: 完璧な3原色は存在しない。
長い答え:
人間は色を感じる3種類の錐体細胞を持ち、この細胞の反応の割合を色として認識しています。
黄色の単波長の光でも、赤と緑の2波長の光でも、細胞の反応の割合が同じなら同じ色に見えます。
これらの細胞はある特定の波長にだけ反応するのではなく、広い範囲に渡ってそれぞれ異なる強さで反応します。
そしてカバーする波長の範囲はオーバーラップしています。
ここでは簡単のために青と赤の2種類の細胞だけを考えます。
2種類の細胞は仮にこんな特性を持っているとします [tatapa.org]。横軸は波長で縦軸は反応の強さです。
次に同じ強さで波長が異なる光を当てた場合の反応の比 [tatapa.org]を見てみます。横軸が赤に反応する細胞の反応の強さで縦軸は青に反応する細胞の反応の強さで、黒い線が波長を変えていったときの比の軌跡です。左下から始まって右回りに動きます。
さて、ここでどんな色でも表せる2原色を選ぶとします。
黒い線の上から適当な異なる2点を選んで、それ以外の色はその2つの線形和で表わすとします。
しかし、負の光というものはないので、その2つのベクトルに挟まれた範囲しか表わせません。
しかも形を見ると、どの2点を選んでも全体をカバーはできません。
このように、どんな色でも表せる完璧なn原色というのは(少なくとも人間の場合)はありません。
> LED照明下で色が変わるというのは、そのLED照明の色温度が白熱電球の色と違うというだけの話だろう。
短い答え: 赤と緑の光を黄色だけ反射する物質に当てると黒く見えるが、黄色を当てると白く見える。
長い答え:
例えば、赤と緑の単波長の組み合わせは黄色に見えますが、黄色のみを反射するような物体に赤と緑の単波長の光を当てると反射しないのでその物体は黒く見えます。しかし黄色の単色光を当てれば全て反射するので白く見えます。
このように光によって物の色は変わって見えます。
通常は太陽の光(≒黒体放射)を基準に、照明の光がどれだけ近いかを指して演色性と言います。白熱電球は原理上黒体放射に近いので演色性は高くなります。
家電売り場で色の鮮かさを売りにした蛍光灯が売ってたらこの演色性が高いんだなと思ってください。
一方LEDの場合、演色性の悪いものは青色LEDと黄色の蛍光体を合わせて白を作っています。人間の目は黄色に反応しやすいため低い消費電力で明るく見えます。そのためイルミネーションなどに向いています。
一方で照明に使うLEDの場合、なるべく広い範囲の波長を出すように蛍光体を調整してあります。人間の目が反応しにくい波長にもエネルギーを使うため、明るさの効率は落ちます。
# 色の専門家でも生物学の専門家でも照明の専門家でもないのであまり信用しないでください。
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:2)
確かに私の説明だとそれで良くなっちゃいますね。
実際には見える色の範囲(断面)はこんな風になっていて [wikimedia.org]、その中から3色選ぶとその3点による三角形の中の色が表現できるようになります。
全体が3角形ではないのでやはり完璧な3原色は選べません。