日本車以外のEV・HV・PHEVでは外部への電源供給装備がない? 32
ドイツ車とかでもない気が 部門より
なぜ、欧州のEVには外部電源供給装備がないのか。欧州では日本のように大規模な地震などの災害が起きておらず、災害に備えて外部給電を用意しようという姿勢が低かったためとされている。また日本車のPHVやHVの外部給電用コンセントは20年ほど経過しているが、欧州でPHVが本格的に登場してきたのはここ5年ほどという歴史の浅いことも影響しているのではないかとしている。
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Huawei が 14nm プロセスまで対応可能な電子回路設計自動化 (EDA) ツールの開発に成功したそうだ (Chinadaily.com.cn の記事、 Tom's Hardware の記事、 The Register の記事、 新浪科技の記事、 TechNews 科技新報の記事)。
米商務省は昨年 8 月に EDA ツールを輸出管理規則 (EAR) の対象に追加しており、10 月には中国へのハイエンドチップとその製造技術の輸出を制限した。これにより、中国企業は Cadence や Synopsys といった米企業のハイエンド EDA ツールを利用することが困難になっている。Huawei は EDA ツールを中国国内企業と提携して完成させたといい、自社で使用するだけでなく他社に提供する計画もあるという。14nm プロセスは最新の 3nm プロセスとは比べ物にならないが、それでも重大なブレイクスルーと考えられるとのことだ。
来年にもリリースが噂される Microsoft の次期クライアントOS「Windows 12(仮)」だが、ハードウェア要件は Windows 11 から変更されるのだろうか (Deskmodder.de の記事、 Ghacks の記事、 Neowin の記事)。
Windows 11 のハードウェア要件では 32 ビットプロセッサーがサポートされなくなり、64 ビットプロセッサーでも 5 年以上前 (当時) の製品がサポートされなくなるなど、古いプロセッサーの大幅な切り捨てが行われた。また、RAM とハードドライブの空き容量はそれぞれ 4GB、64GB となり Windows 10 から倍増したほか、UEFI、セキュアブート対応、TPM 2.0 などの要件も追加されている。
噂されている Windows 12 のハードウェア要件の中には Microsoft Pluton セキュリティプロセッサー必須化といったものもある。一方、Deskmodder.de が入手した情報によると Pluton は PC メーカーの採用が進まない段階での必須化は時期尚早であるとして、TPM 2.0 必須にとどまるという。RAM は 8GB 以上に増加するが、プロセッサーは Intel の第 8 世代 Core プロセッサー以降という Windows 11の要件が維持される可能性が高いとのこと。ハードドライブ空き容量には触れられていない。スラドの皆さんのご意見はいかがだろうか。
警視庁は28日、サイバー攻撃における家庭用Wi-Fiルーターの悪用被害に関する注意喚起を行った。それによると、サイバー攻撃事案の捜査の過程で、家庭用Wi-Fiルーターが、サイバー攻撃に悪用される事例が増えていることが判明したそうだ(警視庁リリース、Wi-Fi(無線LAN)ルーターをお使いの方へ、INTERNET Watch)。今回確認された手法は、攻撃者が外部からルーターの機能を不正に操作して有効化するもので、従来からの対策方法である
といった方法では対処ができないとしている。このため新たな対策として「見覚えのない設定変更がなされていないか定期的に確認する」ことが必要だとしている。具体的なチェックポイントとしては、
といった対策が必要だとしている。またメーカーのサポートが終了したルーターは、セキュリティリスクが高まるため、買い替えの検討をするよう求めている。
先日話題になった世界初の完全3Dプリンタ製ロケット「Terran 1」の打ち上げは何度か延期された後に現地時間 22 日午後 11 時 25 分に行われたが、2 段目エンジンが正常に点火せず、打ち上げとしては失敗に終わった (打ち上げ動画、 SPACENEWSの記事)。
ただし、Relativity Space 社は事前に今回の打ち上げの一番の課題を 3D プリントされた機体が Max-Q (機体に最も負荷がかかる瞬間) を超えられるかどうかだと述べており、1 段目の飛行から 2 段目分離までは成功したことで大きなマイルストーンを達成したとツイートしている。同ロケットは 3D プリントした記念品だけを積んでおり、顧客のペイロードを守る必要がないためフェアリングも搭載していなかった。
なお、同社は将来的に完全再使用の大型ロケット「Terran R」を開発する計画だが、今後は Terran 1 を修正して再打ち上げするのではなく、直接 Terran R を開発する可能性もあるとのこと。
半導体の集積度は2年ごとに倍増するというムーアの法則で有名な、インテルの共同創業者のゴードン・ムーア氏が亡くなった (日本経済新聞の記事)。
ムーアの法則を牽引してきたインテルは TSMC に牽引役を譲った感があるが、これからもムーアの法則は持続可能だろうか。それとも氏の逝去とともに過去の法則となるだろうか。
ムーア氏は 1929 年 1 月 3 日生まれ。3 月 24 日にハワイの自宅で家族に見守られて安らかに息を引き取ったとのこと。94 歳だった。ムーア氏がロバート・ノイス氏と Intel を設立したのは 1968 年。Intelでは1975年に社長に就任するまでエグゼクティブバイスプレジデントを務め、1979年には会長兼CEOに就任。1997年には名誉会長に就任し、2006年まで務めた(プレスリリース)。
Linux 6.4 で Elan u132-hcd ドライバーの削除が提案されている (Phoronix の記事、 メーリングリストでの提案)。
u132-hcd は USB 接続 CardBus カードリーダー (アダプター) のドライバーだ。CardBus の 3G 通信カードを USB 接続するためなどに使われていたらしい。提案によると、このドライバーは 2006 年から実質変更されておらず、CardBus を USB に変換するアダプターを現在も使っている人はほぼいないと考えられるという。逆に使っている人がいるなら、緊急で修正すべき点がいくつかあるとのこと。
ハードウェア開発元の Elan Digital Systems は既に存在せず、Internet Archive によると公式サイト www.elandigitalsystems.com は 2016 年 3 月に denmarkhotel24.com へリダイレクトされるようになり、同年 10 月以降は www.copenhagen-hotel.net にリダイレクトされている。そのため、これ以上時間を無駄にすることなく、削除してしまおうというのが提案の趣旨だ。
Linux カーネルでは古く、誰にも使われないまま放置された PCMCIA ドライバの削除が検討されており、Linux 6.4 ではキャラクタデバイスドライバの削除が提案されている。個人的にはこの手の拡張カード型デバイスを少なくとも 15 年以上使用していない気もするが、スラドの皆さんはいかがだろうか。
水素とホウ素の核融合はレーザー核融合では既に確認されているが磁気閉じ込めでは世界初とのこと。水素とホウ素を燃料とした場合、必要な温度が重水素と三重水素の1億度と比較して10倍以上になるが、中性子が生成されないといった利点があるという。
電池大手のマクセルが京都の大山崎町の工場で、4月に生産ライン構築開始し、夏に産業用の大容量の全固体電池を生産開始する。全固体電池は小容量のウェアラブル機器向けに量産されており、産業用の大容量のものは量産されていなかったという。工場で部品をつかんで移動させるアーム型の産業用ロボット向けの利用を見込んでいる。
有線で電力供給できる工場でバッテリが必要な理由がよくわからないのだが、過酷な環境で電力供給が難しい工程で使われたりするのだろうか。
報道によればコストを抑えながら、材料を均一に混ぜたり密閉したりする技術を生かして量産技術を確立したとされる。耐用年数が10年程度あり熱にも強いとされている。今夏に工場のロボット用に生産を始めるとしている(日経新聞、フィスコ)。
データ復元サービスの Secure Data Recovery が 2022 年に復元依頼を受けた HDD を調査したところ、古い HDD の方が長寿命だったそうだ (Secure Data Recovery のブログ記事、 Ars Technica の記事)。
調査は電圧異常やマルウェア感染、自然災害、落下といった予測不可能な理由による故障を除外した 2,007 台を対象として、累積通電時間と代替処理保留中のセクタ数で寿命を評価している。平均では累積の通電時間が 25,233 時間、不良セクタ数が 1,548 セクタ。対象の製品を製造した Western Digital / Seagate / Hitachi / Toshiba / Samsung / Maxtor の各社で最も耐久性の高かった 5 台は 2015 年以前に製造されたものであり、最も耐久性が低かったのは 2015 年以降に製造されたものだったという。
このような結果に驚く人も多いと思われるが、これは HDD の大容量化に必要な記録密度向上技術で複雑さが増した結果で、合理的な説明がつくそうだ。一方、SSD の場合は寿命を左右する最大の変数が書き込みデータ量であり、HDD よりも使用可能期間の予測が難しいとのことだ。
皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー