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交通

世界各都市で広まる公共交通機関EV化 64

ストーリー by hylom
置き換えやすいところではある 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ロンドンでは赤い2階建車両のバス(ダブルデッカー)が有名だが、これを2019年までにすべてハイブリッド化し、また1回建車両のバス(シングルデッカー)は2020年までに排気量ゼロ、つまり電気自動車化(EV化)するという計画があるという(ロンドン市の見解)。排気に寛大なイメージがあるアメリカでも、ニューヨークの路線バスを運営するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は2040年までに5700台全てをEVにすることを表明している(Inside Climate News)。

一方で、「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれる中国の深圳市(人口1,200万人)では、既に16,000台の路線バス全てが今年の5月23日の時点でEV化完了しており、この半年、EVだけで運用されてきたことになる(ReVision Auto&Mobility)。

深圳では2018年中に22,000台のタクシーも全てEV化して、公共交通機関のオール電化を達成する見込みであり、中国政府は2020年までに30以上の都市を同じようにする予定である。

2017年6月の時点で全5698台のEV化を達成していたバス会社・深圳巴士集団公司(Shenzhen Bus Group、シェア40%で最大手)の副支配人ジョセフ・マー氏(Joseph Ma)は英">Guardian紙のインタビューで次のように答えている。

  • ディーゼルと比べると、夏場のバス停での耐え難い熱気や排煙の匂いなどが一切なくなったほか、圧倒的に静かになった。
  • 安全のために人工音を追加するかはまだ検討中。
  • 燃費は半額になった。CO2排出量も48%減で、NOXなどの排気に含まれる有害物質もなくなった。
  • バスは1両およそ180万元(約3,000万円)。コストの半額以上は国の補助金。
  • 自治体は走行距離6万キロで50万元(約820万円)の補助金を出しているため、(不人気路線でも)運賃はかなり抑えられている。
  • 充電は2時間で200km走行可。1日分の距離としては十分なので全て夜間に(順次)行う。
  • 充電する土地の確保が大変。会社の持つ土地もあるが、公有地・私有地を多数借りている(のがコスト増)。
  • タクシーも4,600台保有しており、全てEV。
  • 決まった路線を走るバスよりも、タクシーの方が充電の難易度が遥かに高い。
  • 深圳は既に4万以上の車両充電施設があり恵まれた環境だが、場所に偏りがあってタクシー運営には全然足りない。
  • 市営駐車場や村の共有地など方々に頼んで充電施設を設置させてもらっているところ。

記事では深圳がかなり平坦であることに触れ、高低差が大きい都市ではバッテリーへの影響が大きく出るだろうとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by renja (12958) on 2018年12月19日 7時11分 (#3536000) 日記

    補助金じゃぶじゃぶ注ぎ込まないと維持できないのは田舎の路線バスではよくある話で
    自治体が運行主体の路線とかも珍しくなくなってきているけど、
    さらにEV化の補助金が上乗せされることになるんでしょうね。

    そして充電環境は今じゃ少なすぎて日産リーフ海苔の知人には「やっぱ失敗した」と愚痴られます。
    行ける場所や距離が限定されてしまって不便だと。
    通勤のみならなんとかなっても買い出しや遠出するには日産リーフでは厳しいようです。

    #他の電気自動車はどうだか知らない。

    あと低速時の走行音は今時のガソリン車でもかなり静かなので、
    どのみち後ろから接近されても気づきにくいですね。

    --

    ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
    • by Anonymous Coward on 2018年12月19日 13時39分 (#3536226)

      ロンドンなんかだと、渋滞に加えて騒音・排ガス対策で自動車の乗り入れ台数を制限しているので、騒音と排ガスがほぼゼロに抑えられるなら都市の経済的発展に寄与するってことだろう。

      日本の大都市でも交通規制のいくつかを取っ払って、例えば深夜・早朝でも住宅地区の隅々まで安価に大量輸送できるインフラができれば、「閑静」や「駅近く」の概念がガラッと変わって地価が大きく変わる可能性があって、それこそが公共交通機関の持つ「公共性」ってものだと思う。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      EVの冷房とか暖房はどうなっているんですかね?

      • by Anonymous Coward on 2018年12月19日 10時15分 (#3536080)

        コンプレッサモーター回すか、ヒーター付けるかです。
        当然、onすると燃/電費悪化します。
        ハイブリッド/EVだと、シートヒータがopでありますが、
        付けた方がいいです。
        # 付けなかったのを悔やんでいる

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        電動コンプレッサーを回す。航続距離が縮むとは言うが、電池が安くなったので昔みたいに半分などという縮み方はしないはず。
        これも電池搭載量、元々の航続距離がどれだけあるかの問題。

    • by Anonymous Coward

      ハイブリッド車が最適解ということがはっきりしたね
      海外なら税金で充電環境整えるだろうし問題ないかも
      日本だって50年前は相当の田舎町にも市営バスが走ってたんだよね
      路線けずって民間バス会社に事業委託しまくった今の日本では想像つかないかもしれんけど

      • by Anonymous Coward

        私の生まれ育った田舎では、50年くらい昔は民間バス会社の路線がたくさんありました。
        (補助金とかがどうだったかは知りません)

        現在は民間バス会社が赤字だからと路線を縮小して、代わりに市営バス(マイクロバス
        ~ミニバスサイズ)が走っています。

    • by Anonymous Coward

      トロリーバスじゃだめなの? 
      バッテリー問題はなくなるし 給電線張る公共事業できるし

      • by Anonymous Coward

        給電線を張った道路には建設機械などの車高が非常に高い車が入れなくなる(単純に電線にひっかかる)ので、給電線のない車線・道路もある程度残しておかないといけません。道路が網の目のように走っている都市部ならトロリーバスのルートを迂回できるでしょうが、田舎では難しいのでは。

      • by Anonymous Coward

        流石共産圏、東欧は最先端に逝っていた。

      • by Anonymous Coward

        免許を取らせるのも大変。
        大型二種免許だけでなく無軌条電車運転免許まで必要。(今時何処で実技試験するのだろう?)

    • by Anonymous Coward

      https://ev.nissan.co.jp/NETWORK/map.html [nissan.co.jp]
      どこに住んでるのか知らんが千葉の内陸部でも行かない限りなんとでもなるような

    • by Anonymous Coward

      まあ大都市の補助金も潤沢に出せるところからやったらLNGやハイブリッドのバスが地方に流れるさ。

    • by Anonymous Coward

      田舎だけどEVバス導入してるよ。短い路線だからやれるんだろうけど

    • by Anonymous Coward

      このコメントが「荒らし」モデされるって意味不明
      ほんとスラドのモデレートはシステムとして破綻してるなぁ

    • by Anonymous Coward

      コースが決まっている都市内なら、むしろ鉛蓄電池での方が今は利点が多いよね。
      リサイクルのインフラも出来上がっているんで困らんし。
      航続距離なんぞ適応できる路線で使えば良いだけの話だし。

      無理矢理万能でないから使えないって形にする必要性は無い。

      • by Anonymous Coward

        コースが決まっている都市内なら、むしろ鉛蓄電池での方が今は利点が多いよね。

        坂や橋梁(そうでなくても舗装が痛む)が無ければね。

    • by Anonymous Coward

      宝の山ですな。今後の電気自動車の普及を考えると、日本企業には頑張ってもらいたいところ。

  • by Anonymous Coward on 2018年12月19日 7時51分 (#3536010)

    何年ぐらい使えて、交換費用はいくらになるのか?
    あと水害時のときの安全性も不安かなあ

    • by Anonymous Coward

      事故で潰れて炎上は時々あるけど、水没発火事例ってあるの? 実際のバッテリーは水密構造が基本だと思う。

      • バッテリ自体は水密でも、バッテリから出た配線端子はむきだしですよ。

        今年9月の台風21号では、兵庫県西宮市で、中古車オークション会場の高潮による水没で100台炎上 [asahi.com]という派手な事故もありましたし。これは全国ニュースになってたと思う。
        台風21号では他にも全部で20件ぐらい高潮による車両火災がおきたらしい。まあ、高潮=海水なので雨水よりも伝導性が高いというのも事故がおこりやすい要因でしょうけど。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          そりゃ12V鉛蓄電池だろ? 電気自動車の駆動用バッテリ端子は防水シースで覆われてる。
          短絡検知すると機械的に切断するから端子にも電圧は出ないよ。フローティング状態になる。

      • by Anonymous Coward

        発火というか感電が心配なんじゃないでしょうか。
        先日の台風騒ぎの際に、HV/EVは水没車に近づくと感電の恐れがあるから近づかないように、なんて報道もあったように記憶しています。
        ただ、昨今のHV/EVは水害の救出時などを想定した安全性を試験していますので基本的にただ水没しただけなら問題ありません。でも水害時ってほかの車や構造物がぶつかってきて破損している可能性も平時に比べて当然高いので近寄らないほうがいいでしょうね。

        • by Anonymous Coward

          「電気と水は感電」って思うのは分かるけど、送電線の話でしょ。水没電池で感電って理論上あるの?

  • by nemui4 (20313) on 2018年12月19日 8時26分 (#3536019) 日記

    安全のために人工音を追加するかはまだ検討中。

    草競馬かメリーさんの羊かな。
    #工場でAGVが24hエンドレスで歌ってた

    • by Anonymous Coward

      パトライトも点滅させなきゃっ!?

    • by Anonymous Coward

      ウルトラマンで後ろに宇宙人が立ってる時の音とか

    • by Anonymous Coward

      そーいや 30 年位前も AGV がエンドレスで流してました。
      行先識別か、個体識別かわかりませんでしたが、 6 種類以上あったような。
      当時は期間従業員としてラインに入っていましたので、 AGV 自体はほとんど見たことありませんでした(今はじじぃ)。

    • by Anonymous Coward

      プリウスとかでする"ヒーン"って音じゃないのかな?

      # 初代には人工音とかいった機能はなく、真後ろにいても砂利踏みしめる音しかしなくって
      # 後ろからずっとつけてくる自転車がいるなあ、と振り向くとプリウスだったということが
      # 21世紀始まったころにはよくあった。

      • by nemui4 (20313) on 2018年12月19日 13時25分 (#3536213) 日記

        >プリウスとかでする"ヒーン"って音じゃないのかな?

        「人工音」も標準装備されるようになるとカスタム化流行りそうな予感。
        #法律でしばられるのかな。

        ・エンジン音っぽいの
        ・特撮でよくある円盤効果音
        ・馬疾走音
        ・なんかの行進曲

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        "ヒーン"はインバーターの磁励音じゃない?

        後付けの車両接近通報装置はもっと露骨な音がするから。

        • by Anonymous Coward

          少しずつインバータ音に似せてるからそう思い込むけど、本当のインバータ音は小さくて聞こえないよ。どうせIGBTだし。

  • by Anonymous Coward on 2018年12月19日 9時34分 (#3536056)

    EVよりFCV(燃料電池車)のほうが適していると思う。
    理由は重量エネルギー比はFCVのほうが高いだろうし、事故の時の感電防止がEVは成立条件が多いように思えるので。

    • by Anonymous Coward

      FCV(FCEV)は電気自動車に発電機を追加した構造だから、電気に対して問題点は増加しかしないぞ。ノートeパワーと理屈は同じだ。

      • by Anonymous Coward on 2018年12月19日 15時20分 (#3536334)

        充電ではなく給油の感覚で素早くエネルギーをチャージでき、長距離走れる、と言うメリットも、立ち乗りで乗れるような地域の路線バスではあんまりないもんねえ。

        長距離トラックとか長距離バスではそれなりにメリットあると思うけども。大型長距離トラックを2000キロ走れる分だけのエネルギーを、30分で充電しようとか言うと、とんでもない超高電圧が必要になって専用の発電所がいるレベルになっちゃう。
        一晩かけて充電してたんじゃおまんま食い上げだけど、一晩充電でも一般車両の急速充電設備並みが必要で、それを占有することになるレベル。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          長距離は積み替えだろう。個人では無理でもバスやタクシーはそれぞれの所有者が同じ(=法人)なんだから、電池の所有者も同じ。ストックを切らさないように電池の数を増やすだけだ。

          • by Anonymous Coward

            積み替えても充電時間や供給量(〜1時間、400kW/台)は変わらないし、バッテリーに機械負荷がかけられなくなって金の無駄。
            電気自動車のバッテリー着脱構造や廃車以外でのバッテリー交換というコンセプトはもう終わった。

            • by Anonymous Coward

              積み替えても充電時間や供給量(〜1時間、400kW/台)は変わらないし、バッテリーに機械負荷がかけられなくなって金の無駄。

              嘗て日本の主要都市で路面電車に必要な電力を供給できていたのだから、電池交換・車外充電方式で均された必要電力なら実用範囲に収まるだろう。

              # 電力が不足する当面の間なら、都市ガス等を使ったガスタービン発電等で補うことも出来る。(本末転倒上等)

              • by Anonymous Coward

                路面電車の代替のような路線バスの話じゃなくて、長距離の話をしているわけで

                バス路線なら素直に充電すればいいんですよ。時刻表の組み方で充電時間の調節ができるから。
                バッテリー交換とか無駄に複雑なことをする必要は無いです。

            • by Anonymous Coward

              電気駆動式トレーラーヘッドによる貨物コンテナトレーラーは想像できるが
              電気駆動式トレーラーヘッドによるトレーラーバスは中々想像しがたいな

              • by Anonymous Coward

                電気駆動式フルトレーラーヘッド=牽引車に客を乗せて、被牽引電池車を繋ぎ換えていけば、車掌を省略出来る。

                # 但し日本では、大型牽引二種免許所持者が希少なので、事業性はない。

    • by Anonymous Coward

      「流動電池」なら、長距離は走れなくても、スタンドで充電済みの電解質溶液と交換することにより、安全に軽油並みに素早く充電できるのでは(スタンドでは排出された放電済み電解質溶液を一定電流で充電する)?
      事故時・燃料漏れ時も、水素ガス・メタノールやリチウム系みたいな炎上爆発、アンモニアの様な顕著な有毒性もなさそうだし。

      • by Anonymous Coward

        実現性が高そうな研究あるの?

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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