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2018年6月8日のハードウェア記事一覧(全1件)
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電力

ロシア、電気化学セルの10倍以上の発電力と寿命約100年という新型原子力電池を開発 37

ストーリー by hylom
1世紀の間使える 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ロシアの研究者らが、放射能元素のベータ崩壊を利用して発電する新たな原子力電池を開発したという。(ScienceAlertSlashdot)。

原子力電池は原子核崩壊の際に放出されるエネルギーを電力に変換するもので、半減期の長い同位体を用いることで長期間電力を生み出すことができる。そのため、人工衛星や宇宙探査機などで使用されている。

今回開発されたデバイスは、一対の特殊な半導体ダイオードと、その間に挟まれたニッケル63の同位体で構成され、ショットキー障壁を起こすことで電位差を生み出すというもの。同位体1グラムあたりの電位差を最大にするには、各層の厚みを2マイクロメートルにすることが最適であることを発見したという。

原子力電池の寿命は半減期によって決まる。たとえばニッケル63の半減期は約100年であるため100年持つということになる。今回のように最適化されたシステムでは、1グラムあたり毎時3300mWのエネルギーを供給可能だという。これは通常の電気化学セルの10倍以上で、スマートフォンに電力を供給するのには不十分だがさまざまな分野に応用可能だとしている。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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