DellがVMwareによる逆さ合併を検討と報じられる 12
戦略的な話 部門より
Dellが再上場するための一案として、傘下のVMwareがDellを買収する「逆さ合併」を検討していると報じられている(CNBC、Softpedia、Registerの記事1、記事2)。
Dellは2013年9月、創業者のマイケル・デル会長と投資会社Silver Lake Partnersによる買収案を承認。同年10月に買収が完了し、株式は非公開となっていた。一方、VMwareはDellによるEMC買収に伴い、Dellが議決権の80%を獲得している。
Dellは負債を減らすために再上場を計画していると報じられており、IPOを含めたさまざまな選択肢を検討しているという。VMwareがDellを買収した場合、デル氏とSilver Lake PartnersはVMwareが発行した株式を市場で売却することで、再度のIPOを避けて資金を調達できる。
株式が非公開となっているため現在のDellの時価総額は不明だが、デル氏らによる2013年の買収総額はおよそ249億ドルだった。Dellによる2016年のEMC買収はテクノロジー関連の企業買収では史上最高額の約670億ドルとなっており、実際に逆さ合併が行われるとすれば、これを上回る額になるとみられる。
この報道を受けてVMwareの株価は大幅に下落したとのことだ。