中国での太陽光パネル製造時のCO2排出は天然ガス火力の半分に相当する 99
ストーリー by nagazou
クリーンクリーン 部門より
クリーンクリーン 部門より
7月4日に公開されたイタリアの研究者エンリコ・マリウッティによる論文「太陽光発電産業の汚れた秘密(The Dirty Secret of the Solar Industry)」は、太陽光発電のCO2排出量について、ライフサイクルCO2排出量評価(発電設備の建設、運転、廃棄に至るまでの全体におけるCO2排出量の評価)におけるIEA、IPCCなどのて既存の文献は著しい過小評価になっていると主張した内容となっている(The Dirty Secret of the Solar Industry、Substack、アゴラ)。
現在、世界の太陽光パネルのほとんどが中国で製造されているが、同国内の太陽光発電産業に関するデータの詳細が欠如しているため、太陽光発電の炭素排出量が過小評価されている可能性が高いという。取り上げられている主な理由は以下の内容となっている。
1. 中国製の太陽光発電製品の製造には石炭が多く使用されるため、そのCO2排出を考慮していない
2. 中国の石炭採掘に伴うメタンの発生量も考慮されていない
3. 太陽光発電に必要な送電網やバッテリーの製造に伴うCO2排出も考慮されていない
4. 太陽光パネルの設置によって太陽光反射が減少することに対するCO2排出量の換算が行われていない
論文では、これらの要因を考慮に入れると、イタリアにおける太陽光発電のCO2排出原単位は、最悪の場合1kWhあたりCO2の発生は245グラムに達するとしている。太陽光発電のことをゼロエミッションと呼ぶ向きは多いが、日本の最先端の液化天然ガス(LNG)火力発電では、CO2排出原単位は1kWhあたり320から360グラムであり、先の試算ではゼロエミッションと呼ぶにはきびしく、排出を半分にするのがせいぜいだとしている。
マリウッティは、太陽光発電のCO2排出量を過小評価してきた原因として、業界が特定の目的のために、科学的な検証を拒否してきたことが原因と批判している。同氏は太陽光発電のライフサイクル評価が科学的根拠に基づくものではなく、不透明なデータとモデルを使用していると主張している。この論文の主張がどれだけ当たっているかは議論の余地があるものの、太陽光発電のCO2排出量についてより詳細な検証と議論が必要としている。
あるAnonymous Coward 曰く、
現在、世界の太陽光パネルのほとんどが中国で製造されているが、同国内の太陽光発電産業に関するデータの詳細が欠如しているため、太陽光発電の炭素排出量が過小評価されている可能性が高いという。取り上げられている主な理由は以下の内容となっている。
1. 中国製の太陽光発電製品の製造には石炭が多く使用されるため、そのCO2排出を考慮していない
2. 中国の石炭採掘に伴うメタンの発生量も考慮されていない
3. 太陽光発電に必要な送電網やバッテリーの製造に伴うCO2排出も考慮されていない
4. 太陽光パネルの設置によって太陽光反射が減少することに対するCO2排出量の換算が行われていない
論文では、これらの要因を考慮に入れると、イタリアにおける太陽光発電のCO2排出原単位は、最悪の場合1kWhあたりCO2の発生は245グラムに達するとしている。太陽光発電のことをゼロエミッションと呼ぶ向きは多いが、日本の最先端の液化天然ガス(LNG)火力発電では、CO2排出原単位は1kWhあたり320から360グラムであり、先の試算ではゼロエミッションと呼ぶにはきびしく、排出を半分にするのがせいぜいだとしている。
マリウッティは、太陽光発電のCO2排出量を過小評価してきた原因として、業界が特定の目的のために、科学的な検証を拒否してきたことが原因と批判している。同氏は太陽光発電のライフサイクル評価が科学的根拠に基づくものではなく、不透明なデータとモデルを使用していると主張している。この論文の主張がどれだけ当たっているかは議論の余地があるものの、太陽光発電のCO2排出量についてより詳細な検証と議論が必要としている。
あるAnonymous Coward 曰く、
なお当論文では、二次電池製造処分再生充放電ロスは勘定に入れていない模様。
それだけじゃなかろう (スコア:4, すばらしい洞察)
メガソーラーのための森林破壊でさらにドン!
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
「木を切ってメガソーラー」はいいこと (スコア:3)
メガソーラーのための森林破壊でさらにドン!
感情的に「木を切ってメガソーラーは自然破壊だ」と決めつける前に数字を使って比較してみませんか?
林野庁のウェブサイトによると、森林(スギ)1ヘクタールの年間CO2吸収量は約8.8トン
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/20141113_topics2_2.html [maff.go.jp]
そして1ヘクタールの太陽光発電所の発電量は1000kw。年間でのCO2削減量は7000トン
つまり同じ面積の森林の800倍のCO2削減に資しているというわけなのでメガソーラーは「森林を破壊しているが同じ面積の森林以上にCO2を削減しているので結果としてすごくプラス」ということになる。
Re: (スコア:0)
自然破壊をその限定的な面積以外に影響出ないと考える典型的なバカ
なぜゴルフ場を批判しないんだろ (スコア:0)
日本のメガソーラー(0.5MW以上)の総面積は230平方km
日本のゴルフ場の総面積は2700平方km
「木を切ってメガソーラー」を批判する人はその10倍ほどゴルフ場を批判して欲しいものである(日本には木を切らずにゴルフ場を作れるような平地はほとんどない)
あ、ちなみにゴルフ場の芝はほとんどCO2吸収には寄与しません。刈った芝や枯れた芝を焼却したり腐葉土にする際にCO2を出してしまうので。
Re: (スコア:0)
それならもっと伐採してソーラーパネル敷き詰めよう!
って話じゃないだろ
Re:それだけじゃなかろう (スコア:1)
廃棄も問題も忘れられてる
Re: (スコア:0)
実際大きな問題なんだよね。でもさ、ソレ解決する名案おもいついたんだ。
ソーラーパネルを緑色にしたら緑化になってプラマイゼロじゃね?
Re: (スコア:0)
中国はそれやりかねないからなぁ
Re: (スコア:0)
パネルにCO2をCとO2に分離する機能を付ければ良いのでは。
ついでにCをダイヤモンドに加工する機能も。
日本では環境破壊しかしていない (スコア:2, すばらしい洞察)
山を削って木を切って禿山にしてソーラーパネル設置とか、どうみてもエコの逆を行ってるね
ソーラー発電は、砂漠や荒野が広がっている地域向けでしょう
Re: (スコア:0)
地方は少子高齢化で耕作放棄地がどんどん増えてるんだが。
「山を削って木を切って禿山にしてソーラーパネル設置」みたいなフレーズは良く聞くけど、実際のメガソーラーの内、何%くらいなんよ。
メガソーラーのFIT終了の今なら、わざわざ設置にコストのかかる土地に作ろうとは思わんやろ。
キャッチーを目指しすぎでは? (スコア:2, フレームのもと)
これ、本当に論文? 週刊誌の記事かと思った。まさか中国製品に対抗して「地球にやさしい太陽光パネル」とかを売りたいとか?
個々の論点も、CO2発生量(もしくは温暖化への影響度)を検討するには必要かもしれないが、太陽光発電に限って主張するのはおかしいだろう。
普通、そうだろう。中国生産のシェアが高い製品は多々あるが、CO2発生量を求めるのに、生産国を調べて中国だったら補正をかけるとかはしない。それは「世界平均の発電時CO2原単位」を計算するときに考えるべきこと。
火力発電でも、たとえば採掘に伴うガスフレア [wikipedia.org]などの影響を考慮していない気がする。石炭火力発電だってあると思うが、そちらに触れないのはアンフェアだろう。
当たり前ではなかろうか。水力や原子力も、電力消費地とは離れた場所に作られるのがほとんどで、送電網の整備が必要になるが、それを含めたりはしないだろう。
意味不明。それは発電のじゃないよね。
"This is when the highly reflective properties of dark-colored solar panels lead to an increase in the greenhouse effect." ともあるが、もっと意味不明。自動車のCO2排出量を計算するのに、車の塗装が白か黒かで分けて計算したりしないだろう。それに太陽光パネルがエネルギーを吸収することを考慮しているのだろうか。
Re: (スコア:0)
まずあなたも主張は
「太陽光発電に限って主張するのがおかしい」
と言い出すこと自体がおかしい
元記事も読んでいないのか?読んでもなお難癖つけるのが目的なのか?
Re: (スコア:0)
反論できなくなったらこうやって裏垢使ってマイナスモデw。使えないやつだ。
技術進歩とコモディティ化の考慮が不十分 (スコア:2, 参考になる)
中国は石炭発電が多いからそりゃ欧米での生産と比べれば増えるだろと思ったらそんなレベルの数字ではないので全部読んでみました。
2006 年のとある報告書をベースにそこからの進歩は発電効率 48% 増とウエハー厚 37% 減しかないという試算ですが,日進月歩のこの業界でそんなわけはありません。
たとえば,
・インゴット:製造方法は基本的に変わっていませんが,ウエハーの薄板化によりさらに純度を下げられるようになったことと基本的な製造技術の進歩により製造時間は全然短くなっています
・ウエハー:薄くなると同時にダイシング技術の向上により切り代も少なくなっており,トータルの歩留はさらに上がっています
・封止材:以前のものと比較して薄くなると同時に,オートクレーブ処理が低温でかつ短時間になっています
・板ガラス:かつては生産量が少なかったので建材用を流用していましたが,今はソーラーパネル専用のフロート窯で低グレードのものを低温溶融で製造しています
・架台鋼材:バージン材としてますが,台風発生地域ならともかくイタリアでは電炉鋼材では?
など,基本的なところですぐ思いつくだけでいくつもあります。そのほか,効率を大きく上げるにはシリコンの純度を大きく上げるしか他に方法はないと主張してたりで
この分野の技術についての認識がかなり?でした。
この論文が言いたいのは (スコア:1)
要するに、「太陽電池発電におけるCO2コストは生産地により変わる」ってことで、未来永劫LNG発電の1/2だと言ってるわけじゃない。
たとえば、中国での生産が非効率なら、カナダあたりで作ればいいし(水力発電が多すぎて電気が余ってる)、今後発電に際してCO2排出が少ない/ない発電方法が優勢になれば、対LNG比の数値も下がっていく。それだけ。
Re:この論文が言いたいのは (スコア:1)
CO2コストしか考えていないけど、先進国であるカナダで生産する事になったら人件費による製品のコストが上がるだけ。
そうなると費用対効果といった面で太陽光がそもそも採用されないと思うよ。
Re: (スコア:0)
地球環境にやさしいとか意味不明な理由で持ち上げる根拠はCO2コストなんだよ。
人件費とか製造コストは無関係。
Re: (スコア:0)
CO2削減は温暖化の防止なので、地球環境というよりは、人間の生息環境を守る為だよ。
短絡的な発想と現実的な解決策の区別が付かない阿呆が提案する現実的解決策 (スコア:1)
もう、こうなりゃ、どう足掻いても地球環境の悪化は避けられないので、人類の存続の為に、人類の総人口が一定数を超えたら自動的に人類を適切な人口まで調節してくれる半永久的に稼動する殺戮兵器を作ろう!!!!
Re: (スコア:0)
もちろんそれは太陽光で動かすんですね
Re: (スコア:0)
増えた温室効果ガス(CO2,CH4,N2O,etc.)を吸収して、繁殖すると良いですね。
うーん、トリフィドとかが良いのかな?
メンシェンイェーガーは勝手には増えなかったよね?
Re: (スコア:0)
なんとなく、殺戮兵器から身を守れない人は環境悪化への寄与が低い層のような気がする。
どの人を消せば環境改善に寄与するかの判断力があると良いのだが。
Re: (スコア:0)
地球にはもうその機能は備わってる気がしますよ。
Re: (スコア:0)
心配しなくても、CO2排出による気候変動程度では人類の存続に全く影響ありません。
一部の地域の人が人的・経済的な損失を被るだけす。
寒冷化とか全球凍結なんかに比べたら人類の存続に対する影響は屁みたいなもんです。
Re: (スコア:0)
その損失を被る一部の地域の人や国が兵器として作るって事はあるかもしれないけどね
Re: (スコア:0)
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustaina... [unic.or.jp]
対応できない国が増えてきたら、先進国も影響を受けるし、変動幅が大きければ、先進国も対応しきれない。
日本だって水害の頻度が予測より大幅に外れてるでしょ。
100年に一度の水害に耐えられるように対策していたのに、その規模の水害が数年に一度に起きるようになっている。
水害対策費だけでも凄まじい事になるよ。
人が (スコア:0)
活動する限りco2排出量増加する定め
CO2排出を半分にできるなら (スコア:0)
十分、優秀だと言えるんじゃないかな。
Re:CO2排出を半分にできるなら (スコア:1)
あまりにも過大評価しすぎってことが問題
実は今ほどデメリットを許容するような価値は無いということだよ
Re: (スコア:0)
それな。ガソーラーで禿げ山になるのが嫌なら、金出し合って山買って保全したらどうだ。お安くしとくぞw
Re: (スコア:0)
少なくとも山を禿げ山に変えてまで設置するものではないね。
メガソーラーで禿げ山を作ったアホ共を何とかしてくれ。
Re: (スコア:0)
ソーラーでまともに稼ごうと思うなら初期投資抑えたいはず
それでもわざわざ禿山作ってるなら、禿山作るのが目的の奴らだろう
Re:CO2排出を半分にできるなら (スコア:1)
初期投資抑えたいなら休耕田や工場跡地などを転用する。こっちの方がずっと安上がりだし、数としてもたぶん多い。
禿山にしてまでソーラー設置するのは、起伏やらアクセスやらで他に使い道がない(ソーラーなら建物を建てる場合ほど平らにする必要がない)といった理由が多いと思う。まとまった面積を確保しやすいし。
あと、「禿山ソーラーひどい!」と紹介されたものが潰れたゴルフ場の跡地で、ソーラーができるずっと前から伐採されてたというのもあったな。
Re: (スコア:0)
固定資産税が安いと思ったけど種目が変わるから上がるんだよね。
造成費用や維持費考えたらたいして儲からないんじゃないのかなぁ。
Re: (スコア:0)
https://www.mlit.go.jp/common/000138954.pdf [mlit.go.jp]
ところが、建築物や工作物からの適応除外が決定されてるんですね~
不思議ですね~
Re: (スコア:0)
ちなみに、それで山林をハゲ山にして太陽光発電所にする際の初期投資ってどんぐらい変わるの?
Re: (スコア:0)
イメージ通りではないにしろ削減には違いない。
Re: (スコア:0)
十分な電力平滑用蓄電システム無しでそれだし、
平滑なしなら電力不安定化要因にしかならず、
平滑したら何桁下がるのレベルで出力が下がる。
メガソーラーの平滑無しの瞬間最大出力でさえ
火力と並ぶとそのランニング用動力も満たせない。
厳し過ぎ
論文じゃないだろ (スコア:0, 参考になる)
査読されていないんだから、レポートとかエッセイとか呼ぶべき
Re: (スコア:0)
なんでこれがプラスモデ?
論文に査読は必須じゃないし、逆に査読を経たレポートだってある。
そもそも論文とサポートの間に明確な違いは無いし、査読前のプレプリントだって論文と呼ぶだろう。
Re: (スコア:0)
ただの落書きをソースにいちいちストーリーを立てるなよ
Re: (スコア:0)
内容が客観的に信頼できるか否かが論点なのだけど
なぜ話を逸らせてるのかなこの人
Re: (スコア:0)
それならそう言えばいいのに。
査読されてないから論文じゃないとかトンデモ言い出したら説得力も何もないぞ。
Re: (スコア:0)
・字義通りに書かれた意味しか理解できない
・行間を読み取ることができない
ライフサイクルCO2排出量保護主義 (スコア:0)
実際太陽光パネルの環境効果が過大に評価されているというのは重要な指摘。
環境という点ではライフサイクルCO2排出量という視点は重大に思う。
一方で「ライフサイクルCO2排出量」は保護主義に使われがち。特にヨーロッパで。
発電比率の改善は国全体の取り組みが必要で、事実上ヨーロッパや小国が有利。
手軽なやり方では工場の敷地に太陽光発電施設を作り「100%再エネ」とやるか、排出権取引のようなノリで再エネ分の電気代を払うことで仮想的に実現するか。
太陽光発電はまだ良いけど電気自動車とかでやられると日本も困る。
再エネ賦課金 (スコア:0)
とか言って巻き上げてきた金を全額返却しろや!!
Re: (スコア:0)
ご心配なく、原発業界は「原発版FIT」を政府におねだり中ですよ。
https://toyokeizai.net/articles/-/49348 [toyokeizai.net]
結局、原発はコストが高いからというお話。
本当にコストが安いなら、電力会社はさっさと安全対策をして、政府の検査をパスさせて、発電を再開するはずだ。
しかし、安全対策をして再開させた原発はごく一部。
# 日本のいくつかの原発は座礁資産だという主張は本当なのかも。
Re: (スコア:0)
ALPSすごいね。
流せる程度に浄化しちゃうんだから。
そろそろ放出だなぁ。
Re: (スコア:0)
トリチウム水というかトリチウムなんてその辺にいくらでもあるのに何が問題なんだ
ALPSで処理された水についての安全性の確認についてはIAEAなんかがやってるしで
汚染水っていいたがるとか最早難癖つけたいだけで科学的見地に立っていないって韓国ですら言われるってわかってるのか?