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ストレージ

米国の核戦力制御システム、8インチフロッピーディスクがついに退役 77

ストーリー by headless
引退 部門より
米国防総省の戦略的自動指揮統制システム(SACCS)では8インチフロッピーディスクを長年にわたって使用していたが、ついに退役したそうだ(C4ISRNETの記事The Registerの記事Ars Technicaの記事The Next Webの記事)。

SACCSはICBMや爆撃機などの核戦力を連携させるためのシステムで、8インチフロッピーディスクを使用していることが2014年に報じられていた。米会計検査院(GAO)の2016年の報告書にはシステムが1970年代製造のIBM Series/1コンピューター上で実行され、8インチフロッピーディスクを使用しているとし、2017年度末までに置き換える計画だと記載されていたが、実際に置き換えは行われなかったらしい。

C4ISRNETが報じたところによれば、8インチフロッピーディスクは6月に廃止され、「高度にセキュアなソリッドステートデジタルストレージソリューション」へ置き換えられたという。ただし、システム全体の置き換えについては検討されているものの、はっきりとしたことは決まっていないようだ。

2016年のGAOの報告書では米政府がIT予算の約75%を古いシステムの運用と維持に費やしていると述べていた。SACCSのハードウェア維持業務は故障したパーツを丸ごと交換するといったものではなく、半田ごてと顕微鏡を使って故障部分を修理していくという、非常に手間のかかる作業を要するとのことだ。
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  • JASDF (スコア:5, 興味深い)

    by tori_sanpo (39645) on 2019年10月20日 22時13分 (#3703900) 日記

    BADGEからJADGEに完全に切り替わって8"FDDが排除されたのが2010頃
    当時、関連システムではDVD-RAMが現役だった
    #ACボタンポチッとな

    • Re:JASDF (スコア:4, おもしろおかしい)

      by tori_sanpo (39645) on 2019年10月20日 22時20分 (#3703905) 日記

      やばい、ACボタンポチッとしてなかった
      皆さんさようなら

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        ドイツにある情報サービス会社のゲートウェイからアメリカの大学のネットを経由して
        在日米軍基地のシステムに潜り込み府中COCのメインフレームを通してACボタンのチェックを外されたんでしょうか

        • by Anonymous Coward

          もう聴こえないところにいっちゃったんじゃないかな

    • by Anonymous Coward

      一緒にディスクパックもさよなら

  • >ただし、システム全体の置き換えについては検討されているもの

     とりあえず8インチFDを現行の製品で交換したということだよね。
     USBメモリで8インチFDのエミュレーションするシステムを開発して、8インチFDDと交換したのかしら。
     ラズパイでPC98等のSCSIをエミュレート [impress.co.jp]する製品があるくらいだし、DARPAの総力をあげれば、簡単に開発できそうだな。

    >半田ごてと顕微鏡を使って故障部分

     機動戦士ガンダムの第一話で、アムロが顕微鏡をのぞきながら電子工作らしきことをしているシーンがあるんだよね。
     あれを見て「ロボットって自作できるんだ」と子供ながらに思ったなあ。

    • by Technobose (6861) on 2019年10月20日 19時56分 (#3703860) 日記

       そういえば2000年頃、職場で導入したオリンパスのデジカメは記憶装置としてスマートメディア [wikipedia.org]を使っていたけど、スマートメディアを3.5インチFDDで読み書きするためのアダプタがあったな。
       PC98の場合、8インチFDDと5インチ1MバイトのFDDはインターフェースに互換性があったから、8インチFDDを5インチFDDに交換することもできたから、コンピュータ本体からは8インチFDに見せかけて、実はスマートメディアを読ませるとかできたはず。
       IBM汎用機でできるかは知らんけど。

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      • by Anonymous Coward

        8インチと見せかけて5インチ
        3.5インチと見せかけてフラッシュパス

        は良いとして、5インチと3.5インチ間はどーすんだ?

        • あ、PC98の1MバイトのFDDのインターフェースは共通だったんですよ。
          8インチ1MB、5インチ1MB、3.5インチ1MBのいずれのドライブをつけてもOSからは同じく1MバイトのFDDとして扱えたんですね。
          なので、PC-9801の8インチFDDを3.5インチに付け替えるとかできました。

          /*
           PC88も同じで8インチ用インターフェースをつけると、3.5インチFDDを使用できたんですね。
           一時期、自宅のPC98とPC88でデータ交換をするために、88に8インチ用FDDインターフェースをつけて外付け3.5インチFDDをつけてました。
          */

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      • by Anonymous Coward

        3.5インチFDDアダプタは専用ドライバが必要でPC側から3.5インチFDとして扱うことは出来ません。

    • >USBメモリで8インチFDのエミュレーションするシステムを開発して、8インチFDDと交換したのかしら。
      >ラズパイでPC98等のSCSIをエミュレートする製品があるくらいだし、DARPAの総力をあげれば、簡単に開発できそうだな。
      フラッシュメモリを使うFDエミュレータ自体は最近結構出回っている(これ [hxc2001.com]とかこれ [ratocsystems.com]とか)ので、
      IBM Series/1用のやつを作ったのかもしれませんね。

      親コメント
    • DARPAの総力をあげれば、簡単に開発できそうだな。

      作れる・作れないで言えば作れるんだろうけど、それを配備できるかどうかは、また別の問題があるんじゃない?
      軍用システムってのは、ちょっとしたバグで人が死んだり、最悪戦争になっちゃったりする可能性もあるんだろ?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      フロッピーの弱点といったら、磁気ヘッドとモーター(ディスク回転、ヘッド駆動とも)だろう。モーターはともかく、磁気ヘッドを手作りとは現実的に可能なのか疑問が残る。早い話がギャップ間隔が数マイクロメートルの電磁石の製作。
      それとも、単純にカネを積めば、今でも製作できる技術やらノウハウやら技術者やらは確保できるということなのか。

      • by Anonymous Coward

        修理の下りはフロッピードライブの話じゃないぞ。含まないとは言ってないが…

      • by Anonymous Coward

        8インチ5インチのFDDの一番の弱点はディスク抑える金具についてるスポンジですよ

    • by Anonymous Coward

      >USBメモリで8インチFDのエミュレーションするシステムを開発して、8インチFDDと交換したのかしら。
       ラズパイでPC98等のSCSIをエミュレート [impress.co.jp]する製品があるくらいだし、DARPAの総力をあげれば、簡単に開発できそうだな。

      ラズパイでIBM Series/1のシステムそのものをエミュレートするのも難しくはないはずですよ。
      メモリー16Kバイトとか32Kバイトの16ビットシステムなので

    • by Anonymous Coward

      もうデータ書き込みをすることも無いだろうから、ワンチップマイコン1個でできてしまいそう。

      • by Anonymous Coward

        普通に目標の変更のため書き込む事はあるだろうし、暗号の変更もあるだろう。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月21日 11時02分 (#3704032)

    日本の公共インフラもまさにこれで、どうすんだコレ…みたいな状況ですが、どうなることやら。特に田舎。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月20日 19時44分 (#3703850)

    高度にセキュアなソリッドステートデジタルストレージソリューション

    バブルメモリですね、わかります。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月20日 19時49分 (#3703856)

    なぜ5インチMOを使わんのだ!!!

  • by Anonymous Coward on 2019年10月20日 20時19分 (#3703867)

    90年代前半。学校においてあったのが、8インチディスクライターだったなぁ。

    今みたいにスクリーンエディタじゃなくて、edlin みたいに1ライン1ライン表示させて直接書き込んでいくみたいなやつ。

    確か型番は RS 3042? とか言ってたような…

  • by Anonymous Coward on 2019年10月20日 20時39分 (#3703872)

    軍用なら納品時に完全な仕様等のドキュメントあるはずなので、
    使い続ける必要があって、ハードが無いなら
    まるっとエミュレーションしてしまえばいいのに、と思った。
    きっとラズパイくらいの能力で簡単にできるよ。
    # 枯れてないから嫌なんだろうけどね

  • by Anonymous Coward on 2019年10月20日 21時14分 (#3703885)

    大統領命令を受けたとき、何らかのエラーによってICBMが発射されず、結果的に核戦争が回避される...
    というシナリオがありえると思うんだけど、もうその手は使えないのね

    • by Anonymous Coward

      たった1枚のFDのエラーですべての核攻撃が不能になるような、そんなシステムだったら逆に怖い。

    • by Anonymous Coward

      > 何らかのエラーによってICBMが発射されず
       
      フェイルセーフに作ってあるはず。つまりエラーがあったら発射(怖い

  • by Anonymous Coward on 2019年10月21日 8時16分 (#3703972)

    3.5インチなら何度でも見てきたけど…。
    国が違えば、使ってるものも違うのね。

    しかし未だにフロッピーなんてあるとは。
    そろそろ本当の終焉になるとは思うが。

    • 8インチ(アメリカのIBM発祥)が最初に世界的に席巻した規格だから、
      5.25インチ(アメリカのシュガート社が発祥)が「mini floppy disk」で、さらに小さくなった
      3.5インチ(日本のSONY発祥)が「micro floppy disk」なんですけどね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      8インチは日本はもちろん世界中で使われてるんだけど。

    • by Anonymous Coward

      ジェネレーションギャップ怖い
      デジタルディバイド怖い
      まだ私が生きてるうちに円盤が記録機器って認識のない世代が来そうね

    • by Anonymous Coward

      8 -> 5 -> 3.5と変遷してきたのだよ
      日本でももちろん、8インチは使われていたぞ

      # 自分は見た事無いけど、8インチの書き込み禁止は、パンチつかって穴開けるんだそうな

    • by Anonymous Coward

      8インチフロッピーが現役の頃っつーと1980年代半ばまでか。5インチフロッピーのほうが身近ではあったが・・・
      それはともかく、身近と言ったってドライブが30万円40万円、ディスケット1枚が2千円3千円といった調子で、私「個人」としては遠いものだった。所詮はカセットテープでぢーーーっと待つのみ。その目から見ればフロッピーは爆速。あゝ。

      今でいえば、ギガ使いすぎで制限にかかった時の感覚が近いのかな?

      • by Anonymous Coward

        平成元年ごろカローラディーラーにいたけど、サービスが使うシステムがグリーンディスプレイ+8インチFDだったな
        営業の方にはPCなんぞなかった時代

  • by Anonymous Coward on 2019年10月21日 10時17分 (#3704010)

    確かキリコが使ってたパーフェクトソルジャー(PS)対策ソフト(?)の媒体がディスクだった。
    実は戦闘中酷使しすぎて焼き切れてたんだけど、それを知らずにPSと互角に戦ってたキリコスゲー、って話。
    どういう設計をしたらディスクが焼き切れるんだろうとか、焼き切れても動作に影響がないのはどういう仕組みかとか、ツッコミどころ多数。

    • Re:ボトムズ (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2019年10月21日 11時30分 (#3704048)

      本題から外れてる話ですが。

      あれは作中で「ミッションディスク」と呼ばれるもので、ある程度の操縦自動化が可能になるプログラムが入っているとされています。内容のカスタマイズで、操縦者の癖にあわせたチューニングをするとかできるとされてます。キリコが作ったやつは、過去に何度か戦った経験からイプシロン専用対策みたいなカスタマイズをしてた模様。
      んで、これらはあくまで「操作支援」でしかない。なので、ミッションディスクなくてもATの操縦そのものはできる。ひと手間増えて面倒になるだけ。
      PCで言うならキーボードショートカットが使えない状態というのが近い感じになるかな?

      ディスクの焼付きは、まぁディスクと言ってるだけあって回転体なのでしょうから、そういう表現になったんでしょうね。劇中の演出ではダメージを受けた状態の一種という感じで扱われてますね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2019年10月21日 11時20分 (#3704042)

      敢えて解釈してみる。

      >どういう設計をしたらディスクが焼き切れるんだろう

      戦闘による熱が読み取りヘッドに伝導しオーバーヒート状態になっているところに衝撃でヘッドクラッシュが発生、ディスクに穴が空いてしまったのを「焼き切れた」と表現したのだろう。

      >焼き切れても動作に影響がないのはどういう仕組みか

      円盤を常時ぶん回しながら戦うバカなどいない。通常は戦闘開始前にディスクから制御プログラムを可能な限りRAMキャッシュにコピーし、ディスクはスピンダウンした状態で戦う。戦闘中にディスクを起動するのは、使用頻度が低いためRAMキャッシュから外されているルーチンをロードする時だけ。キリコは制御プログラムの動作を熟知しており、ロードによる操作ラグを嫌ってディスクを極力回さない戦い方をしていたので、ディスクドライブが壊れていることに気づく機会がなかった。キリコすげー。

      親コメント
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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