Anonymous Coward曰く、ウエスタンデジタルから2020年上半期に容量18TBのCMR(従来型磁気記録)採用HDDと、容量20TBのSMR(瓦磁気記録)採用HDDを投入すると発表した(PC Watch)。いずれもヘリウム充填タイプでプラッタ数は9枚。「エネルギーアシスト磁気記録テクノロジー」も採用しているという。
容量より値段 (スコア:0)
2020年とは言わずとも、数年後くらいに1TB当たりの値段がどのくらいになってるかが気になる。
出来れば1PB当たり何千円とかいう指標になっていてくれればうれしい。
ドライブ一つでの容量は割とどうでもいい。多少デカくても安けりゃ許せる。
Re:容量より値段 (スコア:5, 興味深い)
以前、暇に飽かせてPC-Watchと秋葉Hotlineから、秋葉実版価格を抽出したことがある。近年のを追加するとこう。
・秋葉で普通に買える最大容量とそのうち安価な方のHDDの平均価格及びGB単価。各年2月末頃。
年 GB 価格 GB単価
1997 3.8 43,000 11,316
1998 8.4 46,800 5,571
1999 17.2 37,500 2,180
2000 40.9 30,000 733
2001 82 27,436 335
2002 160 33,140 207
2003 250 41,782 167
2004 300 25,997 87
2005 400 33,308 83
2006 500 35,983 72
2007 750 38,377 51
2008 1000 24,770 25
2009 1500 11,443 7.6
2010 2000 13,060 6.5
2011 3000 16,321 5.4
2012 3000 14,996 5.0
2013 4000 17,960 4.5
2014 4000 17,260 4.3
2015 8000 37,014 4.6
2016 8000 26,396 3.3
2017 10000 50,853 5.1
2018 12000 56,556 4.7
2019 14000 64,672 4.6
容量向上率が年々鈍ってるね。このままのペースだと2026年あたりで打ち止め。
容量単価はもはやほとんど下がらない。だから、多分2026年頃でも4000円/TBぐらいじゃないか?
もっとも、これは秋葉でそこそこ潤沢に買える最大容量で調べてるので、お値打ちな容量だとまた違うとは思う。でも上が下がらなきゃ下も下がらないからなぁ…。
あと、実際は新技術投入とかでもちょっと伸びるとは思う。
いずれにせよ物理的限界が近そうなので、いずれフラッシュメモリや次世代の不揮発メモリに取って代わられるんじゃないかな。
Re:容量より値段 (スコア:2)
プラッタ枚数が少ないモデルが狙い目。
いまだと4TBあたりとか。4TBで7500円だとすると,1GBあたり1.875円。
Re: (スコア:0)
ランニングコストをどうみるかですね
複数台の稼働コストと単機大容量の差額
# スペースや排熱的にも単騎のほうがいいななぁ
散布図 (スコア:2)
https://imgur.com/a/kS7pgKj [imgur.com]
Excel の近似曲線って使い難いな
片対数だと移動平均以外だと全然綺麗にフィットしてくれない
uxi
Re:容量より値段 (スコア:1)
・ヘッド側の微細化
MR→GMR→TMR
・ディスク側の密度アップ
水平磁気記録 → 垂直磁気記録
瓦磁気記録
ただしそろそろ限界。
磁気を記録するセルの大きさは小さくなる一方だが、
小さくしすぎると熱揺らぎなどで内容を保持できなくなる危険性が出てくる。
磁気が消えにくい素材も研究されているが、
消えにくいということは書き込みにくいということでもあって、それだけでは使えない
加熱してから書き込む「熱アシスト記憶」というのが研究されていて
これで40~50TBくらいまではいけるんだとか
さらには三次元HDD(2層DVD-Rみたいに磁気ディスクを多層化し
この熱アシストを使って必要な層にだけ書き込む)というのも研究されてるらしい
次世代HDD技術がついに登場、東芝はMAMRで勝負する
https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=2758 [sangyo-times.jp]
Re: (スコア:0)
>2020年投入の2製品はエネルギーアシスト磁気記録技術を用いているとされており、
>同社が取り組んできた「マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)」技術の研究成果が活用されているとみられる。
だから、熱アシスト記録は実用化されてるのね
Re: (スコア:0)
> いずれにせよ物理的限界が近そうなので、いずれフラッシュメモリや次世代の不揮発メモリに取って代わられるんじゃないかな。
2000年頃からこんなこと言われてるはずなのに、今までよく粘ってる印象。
なんだかんだでもう10-20年くらい生き延びそう。
Re:容量より値段 (スコア:2, 興味深い)
SSDの単価がおおざっぱに1万円/1TB、価格はまだ下がる余地がある。
一方HDDが4000円/1TB、価格はあまり下がらない。そろそろ射程距離じゃないかな。
20年前と違うのは、明確な代替品が実用になってること。
実装密度も、1TBのmicroSDがあるわけで、これ20枚と今回のHDDが同じと考えると…。
無論速度や信頼性や発熱、寿命等同等ではないけれど、克服はできそうだ。
HDDは良く粘ったけど、そろそろ限界かなー、という気はするね。
機械的稼動部品がある以上、精密制御にも限界があるし…。
電源オフでのデータ保持期間考えると分があるんだけどねぇ。それだけじゃなぁ。テープの方が良いかもしれんしな。
Re: (スコア:0)
容量と耐久性のチキンレースに勝つ新しい方法を考えないといずれ頭打ちになるでしょ。
Re: (スコア:0)
3D NANDがそれでしょ
Re: (スコア:0)
3D NANDも積み上げればいずれはコストが発散するんだぞ
Re:容量より値段 (スコア:1)
磁気が水平・垂直・瓦と進化したように、NANDも進化の伸びしろあるといいよね。
実現は難しくても研究中のアイディは色々あるはず。
ただ、レベルだけ増やして容量稼いで書き換え回数減ったりするようなのは嫌。
今はXとYが固定の3D NANDだけど、高さだけをガンガン拡張していくとか。
単純に板状にセルを並べて接続とか制御部もセットにしたシートみたいなのを
際限なく積み重ねられるミルフィーユ式のようなのは研究してそうだよね。
イメージしても切手の上に切手を重ねるような絵しか浮かばないけど。
Re: (スコア:0)
高さはすでにアホみたいに上げてる
Re: (スコア:0)
そう、そろそろチップ積むしかないんだよね、DRAMみたいに。
Re: (スコア:0)
年 GB 価格 GB単価
1997 3.8 43,000 11,316
1998 8.4 46,800 5,571
1999 17.2 37,500 2,180
2000 40.9 30,000 733
2001 82 27,436 335
2002 160 33,140 207
2003 250 41,782 167
2004 300 25,997 87
2005 400 33,308 83
2006 500 35,983 72
2007 750 38,377 51
2008 1000 24,770 25
2009 1500 11,443 7.6
2010 2000 13,060
Re: (スコア:0)
ありがとう。見やすい。
個人で使うPCのストレージはだいたい20,000円のものを買ってたなあ。
2GBのSCSIとか2TBのIDE(SATA)とか512GBのSSDとか。
今となっては、その金額も見直さないとだけど、MacBook Proのストレージを交換できなくなってから考えなくなった。
Re: (スコア:0)
4TBからの足踏み感半端なかったですね。
ようやく8TBが1万5千とかになってきたので久しぶりに買おうかと思ってます。
> いずれにせよ物理的限界が近そうなので
おじさんは95年あたりからその言葉聞き続けてる。
まだまだ限界は先にあるのではと期待したいけどいい加減きついかな。
Re: (スコア:0)
いやいやSSDを大容量で突き放さないと負けちゃいますがな。
何千円の価格帯ではそれこそ、多少の容量差や価格差よりも性能差ということになってしまう。
Re: (スコア:0)
いずれは4EBが1万切る時代もその後数年で来るよ
メモリなんかも512GBとかハイエンドで2EBとかw
一撃 (スコア:0)
着々と一回のクラッシュで失われるデータの量が増えていく。
Re:一撃 (スコア:1)
リンク先見ればわかりますがデータセンタ用途なのです
これ一本で全部まかなえる、とか言う人はおとといきやがれなのです
Re: (スコア:0)
ドライブ内でRAID的なデータ損失予防機能とかそのうち出来ないですかね。
壊れたら読み取り専用になってバックアップを要求される感じで。
Re: (スコア:0)
バックアップをとるもの一苦労になっちゃいますね。
とりあえずSATA3.0の理論スピード6Gbps≒600MB/sとすると、
20TBの転送には約33,333秒≒10時間弱
実際に20TBのデータのフルコピーってどれくらいかかるんでしょうか。
Re: (スコア:0)
いいことを考えた。HDDにetherのポートを直付けして、保存したデータをクラウドにバックアップすればいい。
Re: (スコア:0)
クラウドも数Gまでなら使えるけど、Tになったら金額的に使えないよ。
Re: (スコア:0)
今のクラウドは1TB月1000円もかからんだろ
Re: (スコア:0)
#3684349はネットワーク課金のことを言っていると思うよ。
Re: (スコア:0)
だから上下ネットワーク課金じゃなく容量だけで料金決まるサービスなんていくらでもあるじゃない
Re: (スコア:0)
クラウドサービスの課金の話じゃなくて、たとえばISPの課金の話でしょう。
30GB/日のアップロードでBANとかいう細いサービス、まだ多いんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
20TBで2万円/月。24万円/年。もう1個買ったほうがいい。どう考えても。
Re:一撃 (スコア:1)
AWS S3 Gracier だと、20TB で 80 USD/月ですかね。
Re: (スコア:0)
物理形状は3.5” HDDでSASコネクタからEthernet信号が出てくるHDDはとっくにありますが
Re: (スコア:0)
内部にマイクロドライブが数台入っててRAIDコントローラーで繋がれているドライブを作ろう(提案)
Re: (スコア:0)
今目指してほしいのは容量増量よりもこっちだね
容量は十分というか、バックアップが大変なので分割したいレベルになってきている。
Re: (スコア:0)
大抵のクラッシュは、不良セクタを代替する予備セクタの残存個数が尽きて限界に達したときで、その時になって初めて人は「クラッシュした」と認識するわけです。
一撃ではなく、システム的には徐々に壊れていくものなのです。
crystaldiskinfoみたいなの可視化ツールをもっとこなれた形で(スマホで一目瞭然みたいな)提供した方が、お互いにとってハッピーだと思いますが。
Re: (スコア:0)
壊れたと認識したときに交換で、何か不都合があるの?
そのためのRAIDとバックアップでしょ。
Re: (スコア:0)
そういう時は、往々にしてもう一台余分に壊れて冗長性が亡くなるのだ。
リビルドの負荷で逝っちゃったりね。
不良セクタの発生状況をグラフにして監視してると、徐々に増えていってある時一気に大量発生することが多い。
だから、大量発生開始の前に、不良発生ディスクは代替した方がいい。
そういう監視ができる仕組みがもちょっと上手にあるといいよね、って話だと思うよ。
Re:一撃 (スコア:1)
いや、そのためのS.M.A.R.T.
Re:一撃 (スコア:1)
// という駄目ドライブが意外と多いらしい
Re: (スコア:0)
そのうちS.M.A.R.T.の信頼性でドライブを選ぶ時代が来る、かも?
Re:一撃 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
出無い奴は壊れるまで出ないし、7万時間経過(概ね9から10年連続通電)して更に最後に無反応に成るまで目に見えるエラーは、接続環境に拠るCRCエラーかシークエラー意外まず出なかったりする。
※正しこれ程の性能が出るのは店舗直販品に限る。
通販品は直ぐに不良セクターで黄色までには確かに落ちるから。
対処法はデフラグを止める事、続けるとあっと言う間に代替え領域を使い切ってリペア不能に陥るからね。