HDD復活への道 76
ストーリー by hylom
まだまだ増える 部門より
まだまだ増える 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
過去50年間、ハードディスクの面記録密度は年間平均で40%ずつ増加してきた。しかし、現在その増加率は年間約10%にまで減速している。この問題を解決するため、HDDメーカーのSeagate TechnologyとWestern Digitalが解決に乗り出している。両社が取ったアプローチは別々だ。
Western Digitalは2017年10月、「マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)」を採用した製品を出荷すると発表した。今年の後半に約16TBの容量を持つモデルが出荷予定だ。さらに2020年までに40TBの容量を持つMAMRドライブを出荷する見込みだという。SeagateもHDDのプラッタの一部を熱することで、記憶容量を増加させる「熱アシスト方式(HAMR)」の製品を2020年までに出荷する。こちらは20TBの容量のモデルが予定されている。SeagateもHAMRを用いて40TBの容量を持つ製品が出荷可能だとしている。
低速で安価な磁気ドライブと高速で高価なSSDの間にはまだ高い需要がある。両社いずれかのソリューションが優れていることが証明されれば、240億米ドルの磁気ストレージ市場は再構築され、次の磁気ストレージ10年間の成長に繋がることになるだろう(IEEE SPECTRUM、Slashdot)。
高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:3)
高寿命・高安定性とかそっちには進化しないのですか。
20年はデータが持ちますとかドライブ内でRAID組んでるので安全ですとかそっちの方向にも進化してほしいの巻
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
RAID組んでても、同時に複数台のDiskがイカれてデータ飛ばしてしまう悪夢。
あれってある程度の時間利用したら、壊れる前に予防として順番に交換するほうが良いのかな。
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:2)
RAIDの怖いところはコントローラーが飛ぶと、HDDを論理的に破壊してくれちゃうことがあること。
1台を除いてドライブ自体は問題なかったのに、たった1台をトリガにコントローラーが連鎖的に複数台の
ドライブの管理領域を破壊してくれちゃって復旧不可まで同時に論理死したサーバーシステム
(病院の電子カルテシステム)みたことがある。
テープバックアップから復旧させたけど、バックアップ間隔のはざま9時間ほどのデータは復旧できなかった。
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
>RAIDの怖いところはコントローラーが飛ぶと、HDDを論理的に破壊してくれちゃうことがあること。
そこが一番コワイので、業務で使うファイルサーバーだとコントローラーはマスタースレーブで多重化されていて、さらに各コントローラーの電源ユニットも冗長化されていますね。
電源落としたり入れたりはめったにないけど、各ユニットを順番にOFF/ONするから操作するスイッチがめっちゃ多い。
Diskもそうですが、電源ユニットも積算時間で劣化しちゃうのはしょうがないけどアラートが出ない限り交換してない。
>テープバックアップから復旧させたけど、バックアップ間隔のはざま9時間ほどのデータは復旧できなかった。
おそろしい・・・
Re: (スコア:0)
バックアップ取るのが先ですよ
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
RAID用に余分にDiskを売りつけて、さらにバックアップ用のDiskも売りつける。
そして全てを定期的に交換させると完璧な対策(商売)。
#今度提案してみようか
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ソフトウェアRAIDで、容量も型もバラバラなディスクをプールにして使い、壊れたら新しいものに差し替えてデータロスなく、プール全体の保存可能容量を増やしながらパフォーマンスも進化する一般向けストレージはまだか。
#ZFSでそれっぽいことができた気もする
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
サーバ機でWindowsの記憶領域を使っている
一応の想定で、ある程度はその方向で使える...はず
# 最初の領域設定を実サイズより大きくしておいたので
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re: (スコア:0)
昔ちょっと調べて私にゃ無理だねコリャってなったんで。
やりたいのはそれだけだし、それだけの要求って結構ありそうなのに情報なさすぎ… ZFSと言わずともその前のSolaris Volume Managerの前のSolaris DiskSuiteでは簡単だったんですけど(前世紀の知識)。
Re: (スコア:0)
ちょっとお高いですけど、こんなの [drobo-jp.com]はどうですかね。
FreeNASやLinuxで似たようなものを作っている人もいますが。
http://nakanoteblog.blog136.fc2.com/blog-entry-1.html [fc2.com]
http://nakanoteblog.blog136.fc2.com/blog-entry-2.html [fc2.com]
Re: (スコア:0)
悪夢も何も、初期不良等の山を超えて安定期に入ったDisk群で、かつ同時期に
生産(購入)されて、この上なく同様な条件で動作させているのだから、
1つが壊れる=他の全ても壊れてもおかしくない状態になっている、というのは
至極当たり前の話だろうさ。
対策としては、バックアップを別途とっておくのはもちろんとして、定期的に
全領域に対する正常性チェックを行うことだが、これで異常なディスクが
出始めたなら、基本的には全ディスク交換以上の対応をしたほうが良い。
Re: (スコア:0)
5インチ級のHDDを随時上市していれば、そういう需要も喚起できていただろうけど、今や5インチベイすら駆逐されつつある。
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:2)
おじいちゃん、ビックフットはもう20年以上前ですよ
Re: (スコア:0)
あの非常に壊れやすいやつか!
#あれはひどかった
Re: (スコア:0)
マジかよ……>20年以上前
ああ、Quantumというブランドを知ってるだけでおっさん認定される時代になってしまったのか……。
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
起動せんしQuantum
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:2)
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:2)
燃え上がれQuantum
Re:高密度・大容量化だけが目標なのか (スコア:1)
ピロリリ
「セイラの盗撮動画が危ない!すぐ交換だ!!」
ニュータイプでないと乗りこなせない
火の玉 (スコア:1)
って名前、覚えてくれてますよね。
#名は体を表す...
“人生の大半の問題はスルーカで解決できる...
Re: (スコア:0)
高寿命・高安定性とかそっちには進化しないのですか。
その前にSSDの方が勝手にどんどん短寿命化してない?
つまりHDDは、相対的に高寿命・高安定化してってる。
# そろそろメーカーOSインストール済み中古PCが使い物にならなくなる未来が近付いているのかも。
この問題 (スコア:1)
それって課題とかじゃなくて問題?
過去50年間、ハードディスクの面記録密度は年間平均で40%ずつ増加してきた。しかし、現在その増加率は年間約10%にまで減速している。
「熱」を使うと気温の影響受けやすくなるんだろうかと杞憂。
Re: (スコア:0)
CD-Rとかも温度使っているけど、気にしたことある?
Re:この問題 (スコア:1)
CD-R放置してて読めなくなるのは温度か湿度の影響なんすかね。
そういやレコードも熱と圧力で製造するんだっけ。
Re: (スコア:0)
あれは僅かな光で記録層が感光してるんじゃなかったっけか。
Re: (スコア:0)
沖野芳弘「CD-ROMは永遠ですか?」 [jst.go.jp]『映像情報メディア学会誌』Vol.56, No.7, pp.1076~1077より引用
一般的にいわれている光ディスクの寿命促進する要因を示したものですが,中でも温度・湿度が大きな因子と考えられています.その他CD-Rなどでは記録材に使われるいくつかの色素は紫外線に弱いとされていますので,この因子は見落とせません
Re:この問題 (スコア:1)
事務所の棚においてたCD-Rが全滅してたことがあったのは温度の影響かな。
法定点検のために完全停電で週末に空調止まることが年に一二回あった。
Re: (スコア:0)
毎月法定停電してんのかよ!すげえ現場だな
Re: (スコア:0)
「杞憂」って読める?
Re: (スコア:0)
加熱は数百度のオーダー(キュリー温度)なので大丈夫でしょう。
Re: (スコア:0)
微細化にあたって弱い磁場で書き込める材料を使うと熱安定性が悪くなるから、磁気変化に強い材料を使いつつ書き込み時は熱を加えて書きやすくするという話に読めました。
なのでむしろ気温程度の温度変化には強くなるんじゃないかと。
懐かしのMO [wikipedia.org]とはまたちょっと違う…んかな?
Re:この問題 (スコア:1)
原理自体は前世紀からあったものですがやっと実用化されたと。
書き込み地点をレーザーでキュリー温度以上に加熱。ホットスポットがやがて冷めて小さくなったところを見計らって書き込み。これが原理だったはず。
大容量2次記憶装置 (スコア:0)
15-10年ほど前にホログラムドライブが話題になり
容量が数百TBということだったがいつの間にかなりを潜めてしまった
実用化にはまだ遠いのだろうか?
HDDもいろんな技術取り入れて20前後TBまできましたな
SSDもTB領域に入って4bit記憶になって更に安価になった
磁気媒体の最後の生き残りHDDもそろそろ終焉なのだろうか?
Re: (スコア:0)
いつ磁気媒体がHDDが最後だと思った?
まだ磁気テープが生き残ってる
業務用バックアップメディアでは未だに使われているし
定期的に記録密度が上がった新規格が出てる
ホログラムディスクは一部は製品化されていたが
値段が高くてダメで、開発販売していたベンチャーは殆ど倒産してる
未だに開発してる会社や研究機関はあるが
技術的難易度が高くてコストを下げる事が出来ない問題があるので
商業的に失敗するのが目に見えてる
Re: (スコア:0)
別人ですが
主張は解りますが、メディア(と言っていいのか疑問はあるけどただのHDDやSSD)としてはRDXってのもあって、速度でテープは勝てないですよね?
・・・・なんてイキって見ようかと思ったら、テープメディア凄いイノベーションがあったんですね。
「HDDにいつまでも勝てない」なんて思っていたのは古い知識か。
Re:大容量2次記憶装置 (スコア:1)
>FDとか使ってる時代遅れの会社ならテープもまだ使ってるだろうなw
3年前の記事ですが
米軍の核ミサイル運用、「フロッピーディスク」にいまだ依存
https://www.cnn.co.jp/tech/35083371.html [cnn.co.jp]
Re: (スコア:0)
磁気媒体と言っていいかわからないけどMRAMがあるでしょ
どこまで貯め込む? (スコア:0)
企業ユースにしても、どこまで大容量化が必要なんだろうか。
そのうち「我社がデジタル断捨離した5つの理由」なんてのが流行る予感。
Re: (スコア:0)
企業にITは本当に必要なのか [srad.jp]みたいなストーリーもあったね
熱で熱くなってるうちに書き込む! (スコア:0)
MOだコレ!
Re:熱で熱くなってるうちに書き込む! (スコア:1)
MOって実は現状最高の記録メディアなんですよね、実は
MOに500Gとか記録できれば完全にMOの時代が来ると思うんですけど出来ないんでしょうね
基礎技術は確立してるから研究すればいいのに
Re: (スコア:1)
密閉型のMOとか、法人需要ありそう。転落しても、水没しても、メディアは無事。
現行製品で比較的近いのは、DVD-RAM. けっこう安くなったし。
Re:熱で熱くなってるうちに書き込む! (スコア:1)
長期保存という観点でいえば、現時点だとM-DISCというBlu-rayディスクが良さそうです。
一応、1000年持つといわれています。書き換えはできないのでMOと用途は違いますが。
半年以上、屋外に放置する実験をして、正常に読み込めたという例 [microscopy-uk.org.uk]もあるようですよ。
Re:熱で熱くなってるうちに書き込む! (スコア:1)
有名なYSSさんのところで茹でたようですが駄目みたいですね
http://yss.la.coocan.jp/mdisc/mdisc_top.htm [coocan.jp]
Re: (スコア:0)
相転移メディアは経年変化に強いので、
CD/DVD-RWとかの方がCD/DVD-Rよりも保存性良いと聞いたことがあります
# 書き込み遅いけど
Re: (スコア:0)
PD使えよ
Re: (スコア:0)
ZipかJaz使えよ
関連ストーリー (スコア:0)
技術自体が発明されたのは17年前 [srad.jp]っぽい。
実用化って時間かかるんですねぇ…
ようやく4TBの時代も終わりになるのかな? (スコア:0)
マジで長かった。とりあえず8TBが最高コスパになる時代早く!