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ビジネス

再生可能エネルギー全量買い取り制度がスタートして5年が経過 127

ストーリー by hylom
「安全安心」の対価 部門より

2012年7月1日に日本において再生可能エネルギーの全量買い取り制度がスタートして5年が経過したのを機に、報道各社が現状をリポートしている。NHK産経新聞では消費者の負担増について取り上げられているが、これによると再生可能エネルギーの全量買い取り制度による消費者の負担額合計は2017年度は年間2兆円、電気代の約1割に相当する状態になっているという。

これは、太陽光発電に参入する企業が増え、電力会社が買い取らなければならない電力量がここ5年間でおよそ7倍に増えているため。なお、買い取り単価は当初のほぼ半額に下がってはいるそうだが、太陽光発電事業者側は現在の買い取り単価でも安すぎると主張しているようだ。

ちなみに発電全体のうちの再生可能エネルギーの割合は現在で15%とのこと。再生可能エネルギーの利用が進んでいるというドイツの再生可能エネルギー割合は30%ほどだが、電気料金が日本のおよそ2倍だという。

再生可能エネルギーについては、それ以外の問題もある。東北では多くの太陽光発電施設が稼動しており、発電量は原発3基分に相当するという(河北新報の記事1)。しかし、事業者の多くは東北外の企業や外資系企業で、地元からの反発などもあるようだ(河北新報)。また、送電網の空き容量が青森・岩手・秋田の3県ですでに0になるといった問題もあるという(河北新報の記事3)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時12分 (#3238098)

    それが正義だというのか。

    うちの屋根ソーラーは42円だけど、夏は常時運転のエアコンとかで結構自家消費してしまう。電力の売り上げで15年かけて施設を償却する計算で、15年保証に入った。会社が潰れなければいいが。そういうソーラーと、発電した分全部売るメガソーラーと、同じ枠組みっていうのが間違っているように思えてならない。

    メガソーラーは売れ残り工業団地とか回復の見込みがない耕作放棄地とかならまだしも、あちこちで生態系破壊が問題になっているし、最近は農地まで狙われている。「メガソーラーは環境に悪い」としか思えない。

    • > 「メガソーラーは環境に悪い」としか思えない。

      「メガソーラーは環境に悪い」というのは正しいでしょうが、他の発電と比べてどうか、が問題かと。

      放射性物質の最終処分の実運用が始まるまでは、原発の環境負荷は算定不能だと思っています。「東海再処理施設」廃止に1兆円 [sankei.com]で、廃止に 70年もかかると次の再処理施設(いつかは完成する? [wikipedia.org]として)の寿命の方が先にくるんじゃないかという気がします。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時52分 (#3238120)

        そういうグローバルな話じゃないと思うよ。

        例えば軟弱地盤な斜面を切り開いて小規模なメガソーラー(個人的にキロソーラーって呼んでる)になったとして、土砂崩れおこしちゃうとか。

        例えば、天然記念物が確認された干潟をソーラーパネルで覆って、天然記念物の生物の箇所だけ穴開けてる(実質的には住めなくなっておそらく絶滅する)、みたいな「環境に良いソーラー発電」で「干潟の環境を完璧に破壊している」という歪んだことを行政が率先してやってることとか。

        反射光が、全く想定してなかった北側窓から入って西日状態になって住環境が破壊されてるとか。

        山の斜面の一部だけ切り開いてキロソーラーになってるけど両脇竹藪で日陰になってるの見たこともあるなぁ…。
        アレって地主が業者の口車に乗せられてるんじゃなかろーか。
        こういうのも、森林破壊ではあるよね。

        つまり、原発とは比べる次元が違うんですよ。
        他の発電と異なり、ホントいつドコにポコッと出現するか分からんのがソーラー発電。
        大規模工業地帯にしかあり得ないその他の発電所とは大きく異なる、独自の環境問題があるってことです。

        親コメント
        • # 「他の発電と比べてどうか、が問題かと」というのはスルーされてしまった

          手軽に導入できるというメリットが生むデメリットですね。あげられた例は安易な宅地造成の問題とおなじような気がします。

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 20時23分 (#3238140)

          スリーマイルにしろチェルノブイリにしろ福島にしろ、自然にとっては多少体に悪い人間避けが突然撒かれたというような結果になっているしなぁ。

          爆発する前提で建造していいのかと言われるとそりゃ倫理的には問題はあるが、設置した時点で環境被害がほぼ最大になる太陽光や騒音公害を起こす風力、
          動作中にガスや煤煙、放射性の塵芥を捨てる火力、山を切り開く水力などと比べて原子力はきちんと埋め戻しさえすれば、そしてそれに失敗した場合ですら、
          実際にクリーンなんだよなぁ。怖いだけで。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 23時45分 (#3238213)

            太陽光と陸上風力は、確かに設置した時点で環境負荷は最大になる。ただしそれ以降は環境負荷は減っていく。
            かつては環境に対する負荷の収支を取り戻すには10年といわれ(それでも耐用年数は20年であるので十分だが)今は条件が揃えば3年程度で環境に対する収支が反転する。

            ってか、それって最近トランプのおっさんが言ってるオルタナ・ファクトって奴だと思うけど、現実を見た方がいいと思うよ。そういった自分の主義主張にあう部分だけを唱えていても、現実、事実は変わらないし、言い続けてる自分自身は、自家中毒に陥ってどんどん惨めに腐っていくだけ。
            たとえば、あなたのような人は、火力発電については石炭鉱山や油田の負荷について声に叫び、事故を論うが、もっと絶望的な環境破壊を引き起こしているウラン鉱山に比べれば、取り出されるエネルギーあたりにはだいぶマシだ。
            他にも、火力は稼働中の排ガスなども技術的にかなり改善されている。一方、原発は事故を起こせばもちろん、起こさなくても放射性廃棄物の処理に膨大な環境負荷がかかる、どころか、処理技術完成の目処もない。
            そして、もちろんそれらの議論は絶対的環境被害やそれに伴うコスト増を軽減できるようなものではないから、それらに対して有利な再エネのメリットを打ち消すようなことにはならない。

            百歩譲ってそのオルタナ・ファクトが事実だとし仮定しても、コストは全て人間目線で算出されるので、人間が安全に使えて、人間にとって合理的でなければならない。
            誰かがオルタナ・ファクト的に「実際にクリーンなのだ」と言った所で「怖い」という言葉で表される、様々な潜在的・重大なコストがあるわけで、全くあわないし選択肢には入らないんだよ。
            ましてや再エネがさらに安価な電源として目処が付いた今となっては余計にね。

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 1時26分 (#3238236)

              太陽光はクリーン、エコ、っていう主張がどうもタンジブルに感じられないんだよ。原発の避難区域で窃盗が多発とか、乳牛が野生化して
              群れを成しているとか、チェルノブイリで街の廃墟が草に覆われているとか言ったファクトと、一方で他のACが上げてるように森を開き
              田畑を潰して、風が吹けば割れるソーラーパネルが並べられているというファクトと…特に普段から半導体製品を使っていると、帳尻が
              合わないような心地がする。自然に優しいのは侵襲が局在化する方だろう。面積に比例するメガソーラーの方が、つまり同じ発電量に対して
              より多くの森林を破壊する方法が、より優れているというのは、理解しがたい。それこそ太陽という名前にかき消される潜在コストなのでは
              ないのか? パネルが存在する限り木々は生えないし、動物は近づけない。人間にとって太陽光が金銭的に安価であろうがなかろうが。

              それにしても、実績を元に自然は原子力など気にしないと言っただけでどこかの大統領を持ち出すとは、何かコンプレックスでもあるの?

              親コメント
              • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 10時45分 (#3238361)

                まず、メガソーラーが田畑を潰して森を開いて作られていると言う認識が思い込みだと思うよ。基本的に工業用地に指定されてないと作れないので。
                ほとんどが遊休工業地………工業を誘致しよう地方自治体がなんの目処もなく開発して失敗し、放置されている工業指定地を使っている。安いし。

                #そういう所がほぼ太陽光発電で埋まってきたので、
                #業者は安い土地を手に入れる事ができなくなり
                #採算性が悪化しているとも言えるんだが

                確かに問題になっている所だけ見るとそうだけど、全体から見るとわずかだよ。
                で、視野を一歩広げて、世界的に見るとそれは完全に間違い。

                親コメント
              • 不妊が顕著になるほどの放射線が出てるところなんて、
                現状まとまった面積あるのか…?

                親コメント
        • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 2時11分 (#3238246)

          例えば、天然記念物が確認された干潟をソーラーパネルで覆って、天然記念物の生物の箇所だけ穴開けてる(実質的には住めなくなっておそらく絶滅する)、みたいな「環境に良いソーラー発電」で「干潟の環境を完璧に破壊している」という歪んだことを行政が率先してやってることとか。

          ところで、この事例は実際に存在するの?ちょっと調べた限りでは見つからなかった。

          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時30分 (#3238107)

      今は違う枠組みですね。価格に差が出てます。

      10kw以上、全量買取の対象になるメガソーラーの買い取り価格は21円(20年間)
      それ以下の出力、余った分だけ売るソーラーは30円(10年間)

      一応屋根上ソーラーの方を推進するつもりで制度推進がされているみたい。

      それから保障は、普通、メーカの直接保証ではなくて損害保険に入る形になっているはずです。確認してみてください。なのでメーカが潰れても保険は下りるはず。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 11時34分 (#3238382)

      そういうソーラーと、発電した分全部売るメガソーラーと、同じ枠組みっていうのが間違っているように思えてならない。

      うん。制度設計した側の有識者の方も間違ってたよねって思ってる。
      総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会(第5回) [meti.go.jp]

      ○松村委員
      「由々しき」というのは、私たちが反省しなければいけないのは、制度設計を失敗したのではないかということで、電力会社の対応というよりは制度設計について反省する必要がある。私はいまだに、なぜ非住宅用の太陽光の買取価格が住宅用の買取価格に比べてこんなに著しく優遇されなければいけなかったのかわかっていないんですが、これ以外にもいろいろな意味で問題があったのかと思います。もう早急に立て直して、開いてすぐ閉じてまた開いてすぐ閉じてなどということにならないように、今回限りになるように最大限努力すべきだと思います。

      (松村委員=東大社会科学研究所 教授)
      んで、誰のせいかと言えば当時の国会のせいだよと有識者の方は言ってる。

      ○山地委員長
      最後に私、一言だけ言わせていただくと、山内委員もおっしゃったけれども、制度が悪いというのはそのとおりだと思うんですよね。私にも責任の一端はあるわけですが、ただ、今回の整理にもあったように、もともとの法案のときには、先行して実施されている太陽光の住宅中心のもの以外は一律で買うという提案を審議会はしたわけです。それを国会で調整した結果、種類別、規模別に分けて原価プラス利潤で買うことになったわけで、私は責任の一番はそこにあると思っております。コメントでございます。

      (山地委員長=地球環境産業技術研究機構(RITE) 所長)

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      限界集落をどんどんダムにして水力発電すりゃいいのさ
      水害はなくなるし観光地にもなって一石二鳥
      なあに、反対派の地元民なんて20年もすればいなくなる

      • ダムはダムで長期的な管理ができるかどうか……。
        現存するコンクリートダムでも、いつまで維持できるのやら。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 22時49分 (#3238194)

          日本の大規模ダムは(発電設備は除いて)半永久的に使えるメンテナンスフリーですよ
          一般的なコンクリートが寿命を迎えるとはがれてくるんだけど、これは中に鉄筋が入っているから。鉄筋がさびてくるとはがれてくるんですね。
          一方で体積当たりの強度は稼げる。

          一方ダムなど大規模土木建築に使われるコンクリは鉄筋が入ってない。そのかわりとんでもない分厚い構造をしている。一見薄く見えるアーチ型ダムでも、20メートルとか厚みがある。重力式ダムだと断面は正三角形になっていて、高さと同じぐらい底辺がある。その中は全部コンクリ。
          それをたっぷりの時間をかけて養生して固めているので、巨大な一個の岩みたいになっている。ダムの本体そのものはメンテにそれほど手間はかからない。

          土砂の堆積はきちんと流せるようになっている。
          例えば黒部ダムは全く浚渫せずにそのまま放置しても、あと200年ぐらいはダムとしての機能を維持できるそう。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 1時49分 (#3238241)

            > 土砂の堆積はきちんと流せるようになっている。
            > 例えば黒部ダムは全く浚渫せずにそのまま放置しても、あと200年ぐらいはダムとしての機能を維持できるそう。

            いやー、排砂が出来るダムって、まだ珍しいんじゃないかな。黒部川水系だと、出し平ダムと宇奈月ダムが排砂が出来るそうだが。出し平ダムで排砂をやったらヘドロも一緒に出てしまって、下流の皆さんは大迷惑だったそうな [wikipedia.org]。

            全国のダム堆砂状況について [yamba-net.org]てなページがある。このページのデータからすれば、黒部ダムは150年位保つ計算になるんだが、十分大規模ダムと呼べる丸山ダム(木曽川、総貯水容量=約8千万立米、このデータで11番目に大きい)は埋まってしまって、ダムのかさ上げ工事をやっている。浚渫にしろ排砂にしろ、堆砂を減らす事は出来なかったんだと思うよ。同様の規模でヤバそうなダムは、矢作ダム(矢作川)、相模ダム(相模川)かな。総貯水容量が一千万立米までなら、ヤバそうなのはもっとある。

            相模ダムなんか、年に15万立米の浚渫をやっているけど、年間の堆砂量は28万立米程度あるんだよね。つまり、相模ダムの浚渫は全然追いついていなくて、今も埋まりつつあるわけだ。

            実際の所、堆砂の面だけで言えば大規模ダムはメンテナンスフリーはちょっと大袈裟、メンテナンスしても寿命が少々伸びる程度、て話じゃないかな。

            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時09分 (#3238095)

    まず太陽光発電業者に、太陽光発電システム屋。
    現在の単価じゃ安すぎる?
    それでも外国に比べるとそれなりに高いのだから、企業努力でなんとかしろ。
    それがお前らの仕事だろうが。甘やかしてはならない。

    次に電力需要者。
    負担金が高すぎる?
    エネルギーは単純に買えば良いなどと言うことではなく、単にこれは従来としては経済の外部性として他人、あるいは未来に押しつけてきたコストが内部化されたに過ぎない。
    相応の負担を担うのは必要なことだろう。甘やかしてはならない。

    固定価格買取制度は、時間をかければ正の循環で価格が下がって普及するであろう、再生可能エネルギーを、一気に補助をつける事でできるだけ早く普及させようというのが趣旨。何故普及させる必要があるかというと、再エネ技術を確立できれば、巨大なエネルギー需要を丸ごと金に換えることができるからだ。何故早く行う必要があるかというと、他国に先駆けないと儲からないからだ。

    だから、途中で方向転換したら今までの投資が無駄になるし、他の国に勝つことができなくなる。ただし、利益を得られれば、膨大な利益が出る。そうしたら存分に甘やかせば良い。

    • by Anonymous Coward

      太陽光パネルはすでに日本企業は出る幕ないので。
      他の国に勝つ負けるいぜんに、すでに勝負は負けで決してますよ。

      • by Anonymous Coward

        太陽光パネルだけでは太陽光発電システムは作れません。
        つーか、パネルは過当競争で投資のチキンレース状態だし、その一方で全てをひっくり返しそうな新方式の芽があっちこっちにあってどれか一つでも実用化したら全ての投資が水の泡。
        既存業者は地雷原を歩いているような状態。基礎研究だけできる分のみを維持して、あとは基本はもう余所から買えばよろしい。

        本丸はそんな儲からない所じゃなくて、社会インフラそのものを開発する所にある。ここが一番難しいところ。難しいところだが完成すれば儲け放題、輸出もし放題、上手く外国にも入りこめば何十年という単位手堅く長く商

    • by Anonymous Coward

      その調子で河北新報や地元の方々も頼む
      文句ばっかり言って、ふざけるなと思う

      • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 20時56分 (#3238152)

        その調子で河北新報や地元の方々も頼む
        文句ばっかり言って、ふざけるなと思う

        土地利用の負担(そこにメガソーラーがあるためにできないこととか、メガソーラーがあるための危険性とか)を強いられて、
        なお、税がその地方に十二分に収められていない(新聞記事)、ということなら、
        地方に原発があった以上に不便を強いられている(原発は少なくとも交付金的なもので還元はしていた、水力発電等も補償はしていた:メガソーラーは?)ので
        文句を言って当然だと思いますが。

        >文句ばっかり言って、ふざけるなと思う

        あなた、どういう立場なのですか?

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 21時42分 (#3238174)

          太陽光発電に限らず、小規模水力や風力など、地方への還元という立場だと、自然エネルギーの開発権を、地方自治体に優先的に与えると言う考え方があるぞ。

          この本の受け売りなんだが
          https://store.toyokeizai.net/books/9784492762288/ [toyokeizai.net]
          http://www.gwaterjapan.com/writings/1610eneco.pdf [gwaterjapan.com]

          手法としては
          ・電源開発のプロ集団を作って(この本の場合は小規模水力だが他にも応用できるだろう)シンクタンクとし、地方自治体に電源開発を勧め、設計や助言などを行う。
          ・地方自治体がコアになって、電源開発組合のようなものを地元で立ち上げる。資金調達は前途のプロ集団が承認している事を前提に地方自治体の信用力で調達する
          ・利益は地元の組合が維持管理をして、その金を地元に貫流する事で地域にメリットを出す
          ポイントは
          ・最も問題になる立地自治体での問題は、地元自治体が関与することでよその土地から来た人間がやるよりもスムーズに進むことが期待できる
          ・地域の人間が行うので、昔災害があって危なかった場所などの情報を得る事ができ、リスクを低減できる。また乱開発なども防止できる。
          ・エネルギー産業の出資はいくら手堅くとも償還期間が長期間にわたるため(例えば社長が事故死すると言った部分も含め)継続性が問題になる。しかしこの方法ならば自治体の信用力が活用できる
          ・安価なエネルギーを背景にした産業誘致など複合的なメリットも考えられる

          と言うことだそうで。
          小規模水力の話だけど、他の再エネにも適用できる。
          また公共の自治体事業として実施するなら、FiTに限らず、税制優遇措置など別の手段で普及促進措置もできる。
          件の本の著者は、元国土交通省の役人として、理念だけ書いた根拠法さえ作れば、あっと言う間に時代は動くと言っている。また地域振興策としては下手に金をばらまくより産業を与える方が、魚を与えるんじゃなくて釣り方を教えるような物で、よい方向に行くと思うんだよね。特に風力と中規模~小規模水力は水利権や騒音などの問題が障害になることが多いのだけれど、この方法なら問題を抑止できる。

          民間の力を活用すると言うのもいいけども、行き詰まっているなら一度自治体やそれに近い公共事業体に対して優遇措置を行ってやらせてみるといいと思う。基本的に収益事業ができないから難しいけどそこは立法措置でメソッドさえ作れば乗ってくる。
          地味なところでは、新しく立てた集会所の屋根にソーラーを付けることで負担金を半分ぐらいまで減らした、なんて所は既にあるのでやってやれないことはない。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2017年07月04日 0時50分 (#3238226)

    もう新しい技術開発に金投資するしかないなあと改めて思う
    戦争が裏にある石油リスクはもうこりごり

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時15分 (#3238100)

    海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに
    最初に馬鹿高い価格設定にしてしまったために
    下がったと言っても買取価格がまだまだ高すぎる

    • by ogino (1668) on 2017年07月03日 19時32分 (#3238109) 日記

      > 海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに

      地価とかを考えないと比較するのは無理では?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに

      日本でそんなに安く発電できるようになるならば、電力会社は既存の発電方法をほぼ廃止して、再エネ中心の発電に移行しますね。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時47分 (#3238117)

    >発電全体のうちの再生可能エネルギーの割合は現在で15%とのこと。

    いつのまにかそんなことに。風力発電が難しい日本の環境を考えると、なかなかのものじゃないだろうか。

    電気料金アップは困るっちゃ困るけど、依存エネルギー源の多様化が国是の日本にとってはやむを得ない点もあるのでは。
    (まあこの国是自体がどうよって話もあるけど)

    原発に対しては絶対反対!ってほど感情的な嫌悪はないが、原発事故・核燃サイクルの挫折・国民感情etcを考慮すると
    もはや将来の主力の発電技術にはなりえないと言わざるを得ないし、新しい選択肢を見出したのは素直に評価すべきではないだろうか。

    • by Anonymous Coward

      相変わらず水力が大半だから大して増えてないでしょ。
      太陽光なんかより地熱の方がまだ潜在的に伸びる可能性がある。

      • by Anonymous Coward

        国際的な発電原価の推移を見る限り、太陽光と風力が主流になるよ。
        地熱は無理、大規模化が難しいし、原価が下がらない。

        そして日本は、コストが上がり続ける原子力に投資続けることで、また失敗する。
        エネルギー革命に乗り遅れたのかもしれない。

        • Re:ほー (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2017年07月03日 20時44分 (#3238148)

          他のツリーでも言っているACがいるように、分散型の太陽光とメガソーラーは分ける必要がある。

          広い庭付きの一戸建てなら、屋根上にソーラーパネルを設置すれば5kWくらいは発電できる。するとエアコンと電子レンジとテレビとパソコンが使えて、うまくすればお湯が沸かせる。
          しかし、一戸建ての土地に10世帯のマンションを建設すると、いくら陽の当たらない壁にパネルなんか貼っても一世帯あたり5kWは作れない。つまり、郊外で発電して都市まで送電線を引き、
          電源を都市へ向かって輸入し続けなければ、電力が足りない。

          つまり東京からみんな出て行って山梨、群馬、西東京や神奈川の急斜面に散らばって住むか、東京をもう一度焼き尽くして江戸時代の人口密度に戻すか、すべてを現状のままにして
          東京湾に原発を建てるのがもっともよい。個人的には最後の選択肢がもっともよいと思う。

          エネルギー革命というのはひとつのものの捉え方だが、個人主義への転換なのだという面はあると思う。みんなが夢のマイホームを持っていれば、あとはパネルの供給の問題だったのだから。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      15%のソースってどこなんでしょ? 水力発電含んでません?

      環境エネルギー政策研究所の2016年資料 [isep.or.jp]によると、2016年の自然エネルギー比率は14.9%、ただし半分以上が水力発電です。

      まぁ、水力も再生可能エネルギーだけど、再エネの話では普通は除外するんだよね。
      意図的に混ぜて話する人が居るから注意した方がいいよ。

      • by Anonymous Coward

        ふと思ったんだが、太陽光発電は晴れの日にたくさん発電して雨の日には殆ど0に落ち込む
        埋め合わせをするために、雨樋で水力発電をする仕組みがあれば日による発電量揺らぎを抑えられるんじゃ?

        # 後は曇りの日に発電する方法を考えれば!

        • Re:ほー (スコア:3, 興味深い)

          by taka2 (14791) on 2017年07月03日 21時36分 (#3238170) ホームページ 日記

          > 雨樋で水力発電をする仕組み

          屋根面積が30坪(100m2)、降水量が10mm/hとすると、一時間当たりに屋根が受ける降水量は100m2×10mm=1m3、1000kg。

          屋根に落ちた時点で雨水の運動エネルギーは失われますから、発電に使えるのは屋根から地面までの落下分だけ。2階建てで屋根の高さが5mとすると、1000kg×g×5m=49000J。

          一時間あたりの発電力がこれだけですから、発電出力は49000J/3600s=13Wぐらいですね。まあ、常夜灯ぐらいはいけますかね。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        普通は除外しませんよ
        とりあえず自然エネルギー世界白書
        http://www.ren21.net/status-of-renewables/global-status-report/ [ren21.net]
        にざっくり目を通すべし。

        古いのなら和訳版がある
        http://www.isep.or.jp/jsr2016 [isep.or.jp]

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 20時26分 (#3238142)

    水素かアンモニアにして貯蔵してほしいな。停電がおきても仕方がない状況になる前に。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 21時11分 (#3238157)

    マジであと10年位で出来るんじゃないかとだいぶ期待してるんですが、また出来る出来る詐欺でしょうかw

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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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