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電力

Googleがグリーンエネルギー計画失敗から学んだ教訓 29

ストーリー by hylom
とはいえ再生可能エネルギー技術が無駄になるわけではない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Googleは2007年、再生可能エネルギーのコストを引き下げ、石炭火力発電所よりも安価にするという「RE<Cイニシアチブ」というプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトでは、太陽光発電技術などの企業に投資を行っており、研究者たちは長いスパンでの研究を求めていたが、Googleは2013年までという短い期間で結果を出すことを望んだ。だが、それは実現できず、結局Googleは2011年にプロジェクトを停止させた。このプロジェクトを振り返る記事がIEEE Spectrumに掲載されている(Slashdot)。

このプロジェクトでは、データセンターの二酸化炭素排出量を減らす技術の開発といった一定の成果は出たようだが、注目すべきなのは、再生可能エネルギー技術が成果を出したとしても、二酸化炭素排出量の大幅な削減をもたらさないだろうとされている点だ。今後すべての化石燃料を使用する発電所を停止させた場合でも、既存のCO2によって地球温暖化が進むことが明らかになっているという。気候変動と戦うためには、根本的に異なるアプローチが必要ということらしい。

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  • by s-kei (16661) on 2014年11月28日 2時00分 (#2718620)

    長い記事ですが、要点の1つは”再生可能エネルギーだけでは、現在の温暖化を十分に抑制できない”ということになるかと思います。
    ただそれ自体は目新しいものではなく、IPCCやIEA等の国際的な結論でもあります。再生可能エネルギーだけでは無く、今使える技術は全部使わないと、温暖化は十分に抑えられないと見られています。再生可能エネルギーは決して万能じゃありませんが、対策の一環として必要とされています(たとえばIEAのこの報告書要約 [iea.org]を参照)。
    この記事やタレコミの書き方だと、何か変な誤解をされそうですけどね。

    ただこの記事の著者が目指しているのは、IEA等が目標としているよりも、さらに低いCO2濃度です。というのは、現在のCO2濃度のままでも温暖化による悪影響はある程度出てしまうので、もっと減らすべきだ、という主張もあるので。こうなると排出を減らすだけでなく、大気中に既に出てしまったCO2も取り除く必要が出てくるだろう、と書いてます。それも森林を増やすだけでなく、何か他にも有効な技術を開発して欲しい、と。
    さらに電力だけでなく、交通や海水淡水化などについても、低炭素でかつ化石燃料より大幅に安い技術がまだ揃って無いので、大規模な技術的イノベーションへの投資が必要ではないか、と論じています。

    結論の部分では、まだまだ攻めるべき分野はあるんだ、それも今みたいな漸次的な対応でなく、google的に大幅な飛躍をも狙うべきではないのか、と指摘していますね。

    最近のニュースで言えば、たとえば人工光合成技術 [nhk.or.jp]の大幅な飛躍も、彼らの求めるような技術開発の一つかも知れません。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月25日 15時17分 (#2716926)

    放射脳の反論

    • by Anonymous Coward

      エネルギー系のような長い時間的スパンがかかるものを、IT企業的な短いスパンで強引に成果を求めようとしたことが失敗の元じゃないかと。
      そもそもGoogleはエネルギー分野に手を出すべきじゃなかったんじゃないかな。

      #日本にも本業ほったらかして太陽光に手を出しておかしなことになっている電話会社がありますが。

      • by Anonymous Coward

        >#日本にも本業ほったらかして太陽光に手を出しておかしなことになっている電話会社がありますが。

        あそこの本業は「金集め」

      • by Anonymous Coward

        その電話会社の株価は2011年から2倍近くになっているので,アベノミクス的な意味で成功は納めているんじゃないですか?

  • by Anonymous Coward on 2014年11月25日 17時36分 (#2717026)

    ・研究者たちの声を押し切って短い期間で成果を出せというのはやはり無謀であった
    ・2013年までとしたが2011年に早々に打ち切ったのは正しかった

    とかかと思った

  • by Anonymous Coward on 2014年11月25日 20時41分 (#2717136)

    注目すべきなのは、再生可能エネルギー技術が成果を出したとしても、二酸化炭素排出量の大幅な削減をもたらさないだろうとされている点だ。

    上記の文では、二酸化炭素排出量のことを要点にしておきながら、
    それに繋がる文においては

    今後すべての化石燃料を使用する発電所を停止させた場合でも、既存のCO2によって地球温暖化が進むことが明らかになっているという。

    と、二酸化炭素排出量の削減とは無関係な次元の話になっている。

    文章として、いったい何に注目すべきなのか意味不明。

    • by Anonymous Coward

      印象操作記事ですな

    • by Anonymous Coward

      そもそも「再生可能エネルギーのコストを引き下げ、石炭火力発電所よりも安価にする」が目標だったのに「再生可能エネルギー技術が成果を出したとしても、二酸化炭素排出量の大幅な削減をもたらさないだろうとされている」ということは目標設定が間違っていたってことなのかな。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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