Oculus Rift、補間フレーム生成技術の導入でPCの最低スペックを引き下げ 27
半分 部門より
Oculusは10日、VRヘッドセット「Rift」で必要となるPCのスペックを大幅に引き下げ、幅広いハードウェアでの利用を可能にする「Asynchronous Spacewarp」(ASW) 技術の詳細を発表した(Oculus Developer Blogの記事、 PC Watchの記事)。
ASWは直前の2フレームから次のフレームを予測して補間フレームを生成する技術で、CPU/GPUが処理に必要とする時間を半分近くまで減らすことができるという。この技術自体は既に10月のOculus Connect 3で発表されており、レジストリ書き換えで有効化できていたが、Oculus 1.10ランタイムで正式対応となる。
Riftでは快適なVR体験のために2160×1200で90fpsという高いフレームレートが要求されていたが、ASWを利用すれば半分程度のフレームレートでも対応可能になる。ASW発表に伴って追加された最小システム要件では、GPUがGeForce GTX 960以上。推奨システム要件となるGeForce GTX 970(3万円台)の半額程度で済む。ただし直前のフレームから補間フレームを予測する性質上、早い動きの繰り返しやコックピットのHUDのように表示される数字が変わるものの扱いは苦手だという。
ASWでのハードウェア要件は現行世代のAMD Radeon RX 400シリーズと、現行世代および1世代前のNVIDIA GeForce GTX 900/1000シリーズ。ライバルのPSVRにおいても60fpsを120fpsにする技術が用いられているが、ハードウェアの幅が広いPCにおいては、影響範囲がより大きいだろう。