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電力

19年ぶりに米国内で新たな原子力発電所が稼動 35

ストーリー by hylom
一進一退 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

2015年10月22日、米国政府はテネシー渓谷開発公社(TVA)のWatts Bar原子力発電所2号機の運転を承認した。米国内で新たな原子力発電所が稼動するのは19年ぶりとなる(IEEE SPECTRUMEuropean CommissiontimesfreepressSlashdot)。

同原発2号機は加圧水型原子炉で、米国の経済成長率の低下により、1号機のみで需要がまかなえるとして、1973年に80%の作業状態で建造中止となった。それが2007年から建造再開されて完成、現在は核燃料の搬入を行っているという。年末までには運転を開始し1180メガワットを生成する計画だ。

この原子炉は1990年代以降の「ジェネレーションII」規格のものだという。一般的にジェネレーションIIは、その後継となる「ジェネレーションIII」より安全性が高いとされる。それはジェネレーションIIIのAP1000原子炉では、ポンプの総数を35パーセント削減、安全系の弁の総数を50パーセント削減、信号・制御用ケーブルを85削減といったコスト削減により、安全系の部材を大幅に減らしているためだ(その代わりに重力で冷却水を落として原子炉を安全な状態にもっていく仕組みが採用されている)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by NOBAX (21937) on 2015年10月29日 10時42分 (#2908493)
    米国は長らく原発の建設が滞っているし、日本に至っては3年以上も原発の運転が止まっていた。
    これに対し中国の原発は25基が稼働、27基が建設中で技術の蓄積が進んでおり、コストも安い。

    中国は第三世代原発「華龍1号」を完成させ、英国への売り込みに成功した。
    元の技術はフランスのアレバのものだが、独自に改良を加えてIAEAの認定も受けている。
    中国国内やパキスタン・カラチでの建設が始まっている。
    技術的には日米を既に追い越しているかもしれない。

    このまま放置すれば新幹線と同じく、世界市場で中国に席巻されてしまうだろう。
    • by Anonymous Coward on 2015年11月01日 6時21分 (#2910028)

      仮にアメリカで原発が全廃になったとしても原子力空母と潜水艦は続くだろうから技術と技術者はそっちで維持される
      今でも原子力災害対策の専門家は軍出身者が供給源
      原潜なんか文字通り命懸けだから、商用炉の運転員とは質が違う

      元々核分裂炉なんて軍事用でしか成立しないものを無理矢理商用で使ってるのだから、商業ベースで技術や人材がまともに育つはずがない

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      原発技術者、運用者は短期間では育ちません。
      なので短期でこれだけの数の原発を作って動かしてるのは
      かえって危険です。

      20年後とか、中国のノウハウがたまってきたころであれば
      原発を買っても良いかもしれません

      • by Anonymous Coward
        中国の人口は日本の十倍ですからね。
        技術者も10倍いると思って差し支えない。
        中国は新幹線の事故で分かるように、事故を起こしても怯みません。
        原発でも事故っているだろうけど、断片的にしか外部に漏れてこない。
        事故の積み重ねは、技術の向上に何より役立ちます。

        紛い物を作っているわけではないのはIAEAの認定を受けていることでも明らか。
        中国をバカにしている間に、日本はもう追いつけなくなっていることを認識すべきです。
        日本が勝てるのは、過酷事故の後始末くらいでしょうか。
        • by Anonymous Coward

          >技術者も10倍いると思って差し支えない。
          教育機関も教導員も予算も10倍ならな。

          • by Anonymous Coward
            日本なんか原子力工学科なんてなくなっちゃたからね
            10倍どころの差じゃないぞ
            もっと危機感を持て
    • by Anonymous Coward

      原発なんて先のない技術は、PC部門同様、中国に売ればよいのだよ。

      • by Anonymous Coward

        艦艇用原子炉を中国から買うのか?

        # 以外に悪くないアイデアと思い始めた僕であった

    • by Anonymous Coward

      コストは安いがその分のツケは後世に押し付けるという面で個人的には嫌いだな
      年金問題と同じで自分たちのために子孫に負わせるみたいで
      米中みたいに国土が広い国とは違うよね

  • 重力で冷却水を落とす (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2015年10月29日 8時54分 (#2908419)

    おそらく、ドリフのコントをみて発想したに違いない。

    #タライは採用されなかったのか

    • by Anonymous Coward on 2015年10月29日 9時02分 (#2908429)

      電源喪失しても自力で冷却できるようにでしょ

      親コメント
      • 電源喪失時に重力を利用するというのは, 冷却水だけじゃなくて今回のような加圧水型原子炉では制御棒の挿入にも使われていますね. 制御棒をとめているクランプが電磁石で閉じられていて, 電源が喪失すると電磁石が切れてバネでクランプが開き, 制御棒が炉心に落下して反応を止めるフェイルセーフ設計になっているんだとか.

        30数年前にそのことを知って, 沸騰水型の設計を見てダメっぽいと思った記憶があります.

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        重力を使った緊急冷却システムなんてずっと前から原発に使われていたと思うけど、アメリカはようやく取り入れたのかな。

        • by Anonymous Coward on 2015年10月29日 15時42分 (#2908709)
          世界初の原子炉シカゴパイルの安全システムは、天井から吊るした制御棒のロープをオノで切るというものなので、重力を使うシステムはアメリカが元祖ですね。冷却とは違いますが。
          ちなみに、原子炉の緊急停止をスクラム(SCRAM)と呼びますが、これがオノでロープを切る係の「Safety Control Rod Axe Man」の略語というのは後付けらしいです。
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          これは工事進行80%のままだった炉を完成させたもので、新規稼動とは言っても設計は旧い。
          アメリカの原子炉メーカー自体はGenⅢやⅢ+の炉を建設して運用されてる実績を持ってるし、
          アメリカ本土での新規建設も行われていて、こっちはⅢ+。

    • by Anonymous Coward on 2015年10月29日 9時39分 (#2908463)

      オコエの自然原子炉に習ったんじゃないですかね

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        いつから野球選手の名前が原子炉につくようになったのか。

        • by Anonymous Coward

          高浜原子力発電所あたりからじゃないですかね

  • by Anonymous Coward on 2015年10月29日 9時15分 (#2908439)

    一般的にジェネレーションIIは、その後継となる「ジェネレーションIII」より安全性が高いとされる。[要出展]

    • by Anonymous Coward on 2015年10月29日 9時21分 (#2908443)

      本家曰く
      While the Gen II reactors aren't unsafe, they're much less safe than the Gen III AP1000s.
      =GenIIは危険というわけではないが、GenIII AP1000よりはずっと安全性に劣る。

      完全に誤訳。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        SMEにフリー素材パクられそうになったストーリーもだが、嘘八百の翻訳で釣るのが流行ってるのか? そんなのはhylomだけでお腹いっぱいだからかんべんしてくれ。

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