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ハードウェア

ロシア独自のCPU「Elbrus-8S」搭載PCとサーバーが初公開される 37

ストーリー by headless
独自 部門より
ロシアの国営企業ロステック傘下のロスエレクトロニクスが25日、ロシアで開発されたCPU「Elbrus-8S」を搭載するPCとサーバーをITカンファレンス「CIPR」で初公開したそうだ(The Next Webの記事ニュースリリース)。

Elbrus-8Sは8コア、28nmプロセスで製造されており、x86/x86-64バイナリとの互換性があるという。Elbrus-8S搭載PC「Elbrus 801-PC」およびサーバー用のOSはLinuxカーネルベースの「Elbrus」で、さまざまなオープンソースソフトウェアがサポートされるとのこと。

ニュースリリースによれば、同社の「Elbrus-4S」と比較して3~5倍のパフォーマンスで、IOバンド幅は8倍だという。ただし、2年前のPCWorldの記事ではElbrus-4Sのパフォーマンスを「1999年なら素晴らしい性能だった」と評している。

なお、Elbrus-8Sの開発は2014年にMCST(Moscow Center of SPARC Technologies)が発表している。この発表によると、Elbrus-8Sは1.3GHzで動作し、250GFLOPSを実現するとされていた。x86/x86-64バイナリとの互換性は、TransmetaのCPUと同様の動的バイナリ変換により実現するようだ。2014年のストーリーではロシア国産CPU「Baikal」が話題になっているが、こちらは別の企業が開発したものだ。

Elbrus-8S搭載PCは2017年第2四半期中、Elbrus-8Sを2~4個搭載するサーバーは2017年中のリリースを予定しているとのことだ。
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  • by Anonymous Coward on 2017年05月28日 14時07分 (#3218312)

    歴史的属国のフィンランド発のLinuxをロシア製のCPUで動かすから、純国産みたいなもんや
    COCOMも怖くない!

    • ロシアは国策として純国産を目指しているから当然です。今回のCPUも国営企業が開発しています

      Intel製のx86プロセッサやチップセットには、遠隔操作機能(Intel Management Engine)が仕込まれています。
      この機能はCPUやOSからはアクセスできませんし、仕様も完全には公開されていません。原理的には外部から
      こっそりメモリの内容を読むことも可能で、アメリカ政府がバックドアを仕込んでいる可能性も無いとは言い切れません

      つまり、アメリカを警戒しているロシアとしては、Intel製品なんて怖くて使えません。
      (Intelはアメリカとその同盟国の企業で、ロシアから見れば敵側です)

      機密保持を優先すると、パフォーマンスが1世代前という指摘は意味がなくなります
      ロシアは今後も純国産の開発を続け、国内への導入(=脱アメリカ依存)をすすめると思います

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2017年05月28日 18時45分 (#3218441)

        ソ連時代は計算機開発についていけず、ココム違反にならないホビー用MSXを
        輸入して軍事や宇宙開発を含む多くの分野で魔改造利用
        日本でMSXが廃れてからもMSX文化圏を維持していたかつての事を考えれば、
        パフォーマンスが一世代なんて誤差みたいなもんですしね

        MSXはスロットにバスが出てて、規格も複雑じゃなかったから、当時の東側から
        高い評価を得てたんだよな~

        親コメント
        • MSXはスロットにバスが出てて、規格も複雑じゃなかったから、当時の東側から高い評価を得てたんだよな~

          チップセットを含めたメモリ廻りの作り次第で、マルチチップSMPは容易になるのでは?(逆にPC用途ではパフォーマンスが低くなりかねんが)

        • by Anonymous Coward

          あれはついていけなかったというよりはコスパの問題のような気がするな。

          • by Anonymous Coward

            ソ連はふつーに8086互換チップを作ってたりしてたので、まあMSXが良コスパだったんでしょうな

            安価なホビーパソコンというと世界的にはZXスペクトラムとコモドール64とMSXしかなかったので、先の二つが普及していたのでなければ自動的にMSXになります
            スペクトラムもC64もスロットにバスが出てて、規格も複雑じゃなかったけど、独自チップを使っていたのが低い評価なんだよな~

            • by Anonymous Coward
              MSX規格はできるだけ汎用部品を使って設計されていたから
              どんな国でも作りやすかったという話
              コスパは専用部品で固めた他のゲームコンソールより劣る
              • by Anonymous Coward

                ゲームコンソールと比較してるのではないんじゃないですかね…

              • by Anonymous Coward
                プレステ2をLinuxでスパコンにしようという試みとかあったじゃない
                コストパフォーマンス考えるとき巨大市場を持つ低価格コンピューターは無視できんよ
              • by Anonymous Coward

                節子、スパコンクラスタはプレステ3や。
                たしかにプレステ2向けのLinuxディストリはあったような気もするが

      • by Anonymous Coward

        半導体製造の際になんか仕込まれるかもしれんじゃん

      • by Anonymous Coward

        関連トピックにもあるよう、防諜のため電子タイプライターを導入 [security.srad.jp]するくらいだからねえ>機密保持を優先すると、〜

      • by Anonymous Coward
        ワッセーナー条約に加盟したからといって自動的にホワイト国になるという仕組みではないよ
  • by Anonymous Coward on 2017年05月28日 15時13分 (#3218337)

    昔、SUNがSPARCの設計のためにソ連でスーパーコンピュータを設計していた人たちを雇用してたことがあったけど、Moscow Center of SPARC Technologiesって関係あるのかな。

    SPARCでは食えなくなって、お国のために国産プロセッサを作る商売に鞍替えしたとか?

  • by Anonymous Coward on 2017年05月28日 17時13分 (#3218394)

    x86なら低価格帯なら十分Intelに勝てるかもしれないし
    出して格安のPCほしい

  • by Anonymous Coward on 2017年05月29日 1時02分 (#3218545)

    なんかNetHackの呪文か、スラドのコテハンみたいな名前のやつ。

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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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