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モニター

ブルーライトは活性酸素を発生させて目の細胞を死滅させる? 86

ストーリー by hylom
なんで活性酸素が増えるのだろうか 部門より

液晶ディスプレイのバックライトなどから出る青色の光、通称「ブルーライト」は人体に悪影響を与えると言われているが、その具体的な評価や理由についてはあまり明らかになっていなかった。しかし、このたび岐阜薬科大学の研究グループが、白色LEDや青色LEDから出る光がマウスの目の細胞に悪影響を及ぼすという実験結果を確認したという(NHKニュース)。

実験では緑・白・青の三色のLEDを用意し、それぞれの光をマウスの目の細胞に当てたそうだ。すると、緑の光をあてた細胞はあまり変化しなかった一方、白は約7割、青は約8割の細胞が死滅したという。さらに、老化を進める活性酸素が緑の場合1.5倍、白は2倍、青は3倍に増えたという結果も見られたそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • こういう研究の記事はLEDを悪者に仕立て上げる傾向がありますが
    太陽光、蛍光灯の光から、いつも青色の光を受けているのがヒトの生活というものです。
    誤「液晶ディスプレイのバックライトなどから出る青色の光」
    正「太陽や蛍光灯やディスプレイなどから出る光のうち、青色の波長の成分」
    参考のグラフ
    蛍光灯 vs LEDを考える [1023world.net](スペクトルの分布あり)
    人工太陽照明灯光線照射に... [seric.co.jp](スペクトルの分布あり)

    • どこにコメントしようか迷いましたが、何を悪者に仕立てるか立場や誤解が入り組んでますね、
      そもそも一番の原因は、多くの照明用LEDが、分光特性を効率第一に調整していることなんです。

      人間の目のロドプシンの吸光スペクトルのピークは 498nm で、虹彩の開閉の調整もこれが元になります。
      ところがLED照明だと、みごとにこの辺りの波長が欠けています。こういうスペクトルだと必要以上に虹彩を開いてしまうから「まぶしい」のです。 (炎天下の赤絨毯が酷くまぶしいとか、窓に黄色いセロファンを貼ると光量は減っているはずなのにまぶしいとか、といった現象ほど極端ではありませんが、原理は同じです) 光のスペクトルの問題なので、点光源から間接照明やバックライトへ光源を替えても同様です。

      結局、妙なまぶしさによる不快感が発生して、ブルーライト抑制眼鏡を掛けるとそれが収まる。そういう経験から「青い光」が悪者だとされてしまう。本当は500nm前後の波長が極端に不足したスペクトルが原因で、そんな特性での設計を強要する嘘臭い省エネ商品企画が真の悪者なんですが。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 15時28分 (#2645716)

        時間をかけて目を慣らして(瞳孔を開かせて)星を見ますけど、
        手元の星座早見盤などを普通の懐中電灯で照らすと瞳孔が閉じちゃってしばらく駄目で、
        でも赤色のフィルター(セロファン等)を付けた懐中電灯を使うとOKってのがあります。

        あれ、赤色は瞳孔を閉じさせないってのは知ってましたけど、
        反応の有無は 498nm だったんですね!
        納得!

        親コメント
      • ばるほど、ロドプシンのせいなんですね。納得。

        太陽光は、もともと青が少なくて、498nm付近の波長もあるので、光彩がちゃんと働いて目を保護してくれるけど、
        LEDは、明るさを感じる波長が抜けているのに、青の波長が強いため、視細胞を傷つけてしまうのか....

        これがわかれば、ちゃんと対策できそうな物ですけどね。
        今の白色LEDも、蛍光体を選べば、青を落とせるような気がするし....

        親コメント
    • そもそもブルーライトの定義って存在しているの?

      (a)特定波長の光を含む光がブルーライトなのか、
      (b)特定波長の光だけからなる光がブルーライトなのか、
      (c)それともそもそもみんな都合の良い光をブルーライトと言っているだけなのか、

      その辺りが知りたい。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      とは言っても、今の白色LEDは(そのリンク先にもあるように)青成分が相当強いからな。青色光が原因になるものだと効果が増強されるのはやむを得ないし。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 10時09分 (#2645490)
    発表した教授は、ブルーベリー関連の企業と共同研究されてるようで。

    http://kenkyu.wakasa.jp/information/detail.php?id=1788 [wakasa.jp]
    >【結果】網膜視細胞にブルーライトを照射することで引き起こされる細胞障害は、
    >ビルベリーエキスまたはサンタベリーエキスの添加により抑制されました。

    メガネ屋とは別方面から乗っかって来てますな。
    • by Anonymous Coward

      ブルーベリーが目にいいって第二次大戦中のイギリスのニセ情報じゃなかったっけ?

      #あれ?ニンジンだったかな?

      • by Anonymous Coward

        嘘がばれたことはちっともニュースにならず、いまだにわかさとか世田谷なんとかが通販してますね。

  • 色々疑問 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2014年07月25日 9時10分 (#2645438)

    現状、NHKの報道だけを頼るしかないので色々疑問がある

    青い光は、太陽光でも出ているのになんでLEDだけ強調されるのか?(ちょっと調べたけど、怪しいサイトばっかりなんだよね)
    対象実験として従来の光源(で青を取り出したもの)も用いないと駄目なのでは?
    なんで、赤を実験から外しているのか?
    白色光源のうち、青が混ざっている比率はそれなりに低いと思われるが、青色(80%)と白色(70%)で細胞の死滅率に大差が無いのはなんで?

    NHKの報道だけだたと発表場所も分からないし、色々結論ありきな気がするな
    あと、仕組みを解明って表現も違和感がある。ブルーライトが確かに影響を与えることを確認なら分かるけどさぁ

    >なんで活性酸素が増えるのだろうか 部門より
    彼らが主張している活性酸素と同一かは分かりませんが、ある種の色素(光吸収する物体)に光をあてると三重項増感反応ってやつで、
    反応性の高い1重項酸素ができることは良く知られております。色素の退色(写真や看板の色あせ)の原因の一つとされておりますね。
    ただし、反応効率が非常に悪いので、室内灯程度だと数年を要しますが。
    これらを踏まえても、細胞中の何が光を吸収して活性酸素とやらを出しているのか明らかにしないと、仕組みを解明したとは言い難いな

    • by nim (10479) on 2014年07月25日 10時33分 (#2645519)

      太陽光を直接目で見るなんてことしたら、比較もなにも目の細胞が死滅するのは明らかだとおもうのですが。
      #危険なので絶対に直接見ないでね。

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    • by Anonymous Coward
      白色LEDのしくみを調べれば「白色光源のうち、青が混ざっている比率はそれなりに低い」は逆だとわかると思うよ。
  • もともとブルーライトの研究は青い光をあまり吸収しない眼内レンズを入れると網膜が傷付くのではないかという疑いから来ていて、この研究もその流れだろう。

    一方パソコン用メガネは、例えばZoff PC [zoff.co.jp]ではブルーライトの影響として、次の3つを挙げている。
    「疲れ目やかすみ目、ドライアイの原因になるといわれています」
    「生体リズムの狂いや、睡眠の質に影響すると考えられています」
    「目の疲れが脳を通じ、骨盤を緊張させ、『肩こり』『腰痛』に影響する恐れがあります」
    今回の研究はどれとも関係なさそう。あえて言うなら2番目かもしれないけど、光が目の細胞に負荷を与えたとしてそれが生体リズムの狂いや、睡眠の質に影響するんだろうか。

    • 身体の原則からすると全部、不思議な話ではないと思いますよ。

      筋肉(筋細胞)に負荷を与えたらどうなるかご存知だと思います。
      適切なクールダウンをしないと、負荷を与えなくても興奮は持続し、「休ませてるつもりで活動し続けている」状態になります。
      リラックス出来た状態と、活動・興奮状態では当然睡眠の質は変わり、それが持続すれば生体リズムも変化するでしょう。(2番目)

      1番目も3番目の効能(?)も、頭蓋と骨盤(仙腸関節)の関係とか労倦時の反応とかを考えると、特殊な影響ではないんです。
      睡眠と生体リズムの部分などに、やや因果の怪しい表現は有りますが…

      PCメガネ含めたブルーライトの問題も、モニタという発光体を凝視し続けるんですから身体に影響はあると考えるほうが普通でしょう。
      ブルーライトが「悪玉光」だというわけでなく、単にフィルターすると効率がいい波長なだけですね。
      耳栓なんかは「XXをカット」と特に術語を使わず、むしろ「人の声は聞こえます」というところをウリにして、感覚情報をフィルタしてますね。

      親コメント
  • by miyuri (33181) on 2014年07月25日 12時25分 (#2645591) 日記

    青色光に特別弱い細胞だけを使っていそうな予感。

  • っていうか何事も適度に必要だと思うんだよね

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 8時13分 (#2645402)

    マウスの目ってカラー?

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 8時51分 (#2645424)

    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4048889/ [nih.gov]

    Yoshiki Kuse, Kenjiro Ogawa, Kazuhiro Tsuruma, Masamitsu Shimazawa and Hideaki Hara, 2014, "Damage of photoreceptor - derived cells in culture induced by light emitting diode-derived blue light" __Scientific Reports__.

    • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 9時34分 (#2645462)

      アブストラクトと全体を流し読みした程度ですが,

      * 青・緑・白色LEDについて(1)単位面積あたりの照射エネルギー,(2)ルクスをそれぞれ揃えて実験をおこなった(対照群は暗室飼育)
      * 対照群や緑色LEDに比べて青色LEDで顕著な視細胞死が観察された
      * 青色LEDが視細胞死を引き起こす要因は,活性酸素と小胞体ストレスによる
      * それは波長の短さが引き起こした現象と考えられる
      * 抗酸化剤の誘導体であるNACが効くよ

      # 訂正・追加お願いします

      親コメント
  • いつの間にか、「ブルーライト=危険」という認識が定着してきてますね。そこらへん、はっきりしたんでしたっけ。
    この研究も「有害であるとして、それが害を及ぼす理由」を調べたものであって、「定量的に危険か否か」を議論する材料にはならないですよね。
    蛍光灯や白熱灯で同程度の光を当てたときと比べて、どれほど違いが出るのかをまず調べてみてほしいです。

    • by Anonymous Coward

      >「定量的に危険か否か」を議論する材料にはならないですよね。

      >蛍光灯や白熱灯で同程度の光を当てたときと比べて、どれほど違いが出るのかをまず調べてみてほしいです。

      (細胞レベルでは)定量的な研究やってるし、control(暗状態)・White・Blue・Greenでの比較もやってるから、早く元論文を読んでくるんだ。

      • by Anonymous Coward

        むしろ、太陽光と比較するべきなんでは?(照度の度合いも含めて)
        実験に使われた「白色LEDで1,600ルクス」ってのは相当に強めの光(屋内照明はせいぜい500ルクス)ですが、晴天の太陽光は100,000ルクスですぜ。文字通り桁が違う。
        奴らは俺たちを殺しにきているに違いない(奴らって誰よ)

  • そんなにブルーライトを悪者にしたいなら、カット眼鏡をもっと普及すればいい
    目に危険なブルーライトを含む波長360nmから830nmの電磁波を完全にカット!
    とかそんな感じのあおり文句で

    # 鉛の板が適切かな

    --
    少し…頭冷やそうか…
  • 要はモニタの色温度を下げればよろしい。以上。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 8時22分 (#2645407)

    名古屋市立大学の岡嶋研二による「青い光」研究を思い出すな。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 8時38分 (#2645417)

    青い影 [wikipedia.org]が人々に及ぼす影響も調べてほしい

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 8時47分 (#2645421)

    各種電子機器の青色LEDによるインジケータもこれで危険なことがわかった

    # 既に珍しさもないし寒色だから貧相に見えるんだけど、赤いLEDより安いの?

    • by tomone (15592) on 2014年07月25日 11時16分 (#2645548) ホームページ

      アクセントとか、カラフルな中の青を使うのなら否定はしないんですけどね。

      でも電源系は赤とか緑とか、その辺りを使って欲しいもの。

      --
      TomOne
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      大雑把に言うと、赤/緑<青<白 ですね価格は。

      青い光は虫とDQNが集まるのよ

      #インジケータごときに超高輝度青色LEDとか使うのやめてくれないかな、眩しくてたまらん。(特にギターエフェクター)

      • by Anonymous Coward

        寝室に置いてると寝れなくて困るんですよね。
        なんであんなにみんな青色が好きなんだろう。赤か黄色でええやん。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 9時04分 (#2645432)

    ホームの端の方の照明を青にしている駅があって、自殺防止らしいけど、その辺りをウロウロしていると目が見えなくなるのなら逆効果のような気がする。他の場所で死ぬ確率を高める効果があるという事かな。

    • by Anonymous Coward
      細胞死が視力に影響するまでうろうろする前に、駅員に誰何されると思う。

      それともここは笑う所ですか。
  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 9時17分 (#2645447)

    >青・緑・白の3色の光を6時間ずつマウスの目の細胞にあてたところ、緑の光をあてた細胞はあまり変化がなかった一方、白は約70%、青は約80%の細胞が死滅した

    緑色が目にやさしいと言えよ。
    そんなの昔からわかりきっていることだけどね。

    白色光そのものがアウトである以上、たかだか10%増えただけの青が悪いは言えないだろう。
    ちゃんと赤も測ってやれよ。
    R+G+B の合計(≒平均)が 70% で緑が0%てことは、純色と白色とで光量を調節したとして
    210-90=120で赤色も相当悪いってことになる。
    赤が80%以上になってもおかしくないぞ。

    てか、緑=0%、赤=??? (70-100%?)、白=70%、青=80% という結果で
    青が悪い!って言うか。緑すっげってならないか普通。

    • by Anonymous Coward

      >>緑色が目にやさしいと言えよ。
      >>そんなの昔からわかりきっていることだけどね。

      それも嘘らしいぞ

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 9時37分 (#2645464)

    なんでムスカさんだけが・・・

  • by Anonymous Coward on 2014年07月25日 10時15分 (#2645499)

    みたいな実験じゃないの?

    マウスサイズの1/2インチLEDパネルを置いといたら細胞が死滅
    とかなら悪影響がって言うのもわかるけど

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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