高速増殖炉「もんじゅ」の復旧費用は 17.5 億円 145
ストーリー by reo
本人と、周囲の無念 部門より
本人と、周囲の無念 部門より
昨年 8 月に炉内中継装置の落下事故が発生して原子炉容器から抜けなくなり、11 月には「再稼働も閉炉も復旧も不可能」とまで言われていた高速増殖炉「もんじゅ」だが (/.J 記事) 、復旧に 17 億を要すると日本原子力研究開発機構が先週発表した (asahi.com の記事) 。
17 億の内訳は状態観察: 3 億 7 千万、引き抜き・復旧作業: 9 億 4 千万、炉内中継装置の製作: 4 億 4 千万。ちなみに競合他社がいないのであろうが、これらの費用はほぼ随意契約である。また、この発表が行われる数日前に、装置を現場で担当する燃料環境課長が自殺していたことが分かった (Yahoo! ニュースの記事) 。日本原子力研究開発機構の関係者は「自殺の理由はよく分からない」との言。さぞかし辛い日々を過ごされたであろう。心からお悔やみ申し上げます。
17億 (スコア:2, すばらしい洞察)
庶民感覚からするとベラボーに高いけど、
国家プロジェクトと考えるとなんか安く感じるのはなんでだろう。
え?そんなもんなの?って正直思った
Re:庶民感覚からするとベラボーに高い (スコア:5, おもしろおかしい)
同意、サーバー費用で500万のアプライアンスとか普通に感じる業界にいると、
たかだか2,30万円のPCを新調する事に迷いなど生じなくなって当然ですよね。
そのコストを支払うだけのメリットが計りしれないわけですから…等と、
一家の財務省(大蔵省)の前で述べたAnonymous Cowardの平成23年度予算は
事業仕分けの対象となりました。
一方、六ヶ所村の再処理工場は (スコア:1, 参考になる)
六ヶ所村の再処理工場完成延期、2千億円コスト増 [asahi.com]
日本原燃の川井吉彦社長は21日の原子力委員会の会合で、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完成を2年延期したことに伴い、事業費のコストが2千億円強増えることを明らかにした。
本当にFRBって必要なのか? (スコア:2)
本当に、高速増殖炉が必要かどうか、見直すってことはできないのか?
もうそろそろ、諦めて他の道に予算を回すべきだと思うんだが。
べつに、高速に増殖するわけじゃないから、名前負けしてるし。
なくなれば、どれくらい、世の中の舌の安全に寄与するとおもってるんだ。
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:2)
フランス(含むEU)が研究開発を中断したあたりが、日本としても引き時だった気はしますねえ。
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:1)
日本と海外じゃ事情が違うんだから、フランスがやめたから日本も、と言うのはそもそもおかしな話ですけどね。
ところで、あなたの情報はだいぶ古いようです。フランスはナトリウム冷却の高速炉の研究をとっくに再開してて、今どんどんやってますよ。ASTRIDとか聞いたことないですか?あなたのような人がASTRIDがちゃんと動いた場合、「じゃあ日本もナトリウム炉を推進しよう」とか言いだすのかどうかちょっと興味がありますね。
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:2)
そうなのですか。不勉強でした。
はい、言い出す可能性はありますね。おっしゃるように日仏では事情が異なりますから、なんでもかんでも海外に追従する必要はないとは思います。が、原子力での他の先進国が中断しているのか推進しているのか、というのはそれなりに重い事実ですから。
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:1)
燃料を輸入しなくてもいいでかい電源なんてそうそうあるもんじゃないぞ?
例えば...
...こんな感じ。
高速増殖炉ってんならTWRでもいいと思うがな。
てか、高速増殖炉って、高速なのは中性子だからな?
燃料が高速に増殖するわけじゃないぞw
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:3, おもしろおかしい)
> てか、高速増殖炉って、高速なのは中性子だからな?
> 燃料が高速に増殖するわけじゃないぞw
もちろん解ってます。
http://srad.jp/~manmos/journal/519022 [srad.jp]
「ほらほら、俺の制御棒はこんなに高速…」「言わせねぇよ」
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:2)
「あなた早すぎるわ…」
# 別の「はやい」方向に進んでみました!
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:1)
# それはもう、突っ込んでくださいと言わんばかりの...
>「ほらほら、俺の制御棒はこんなに高速…」
もげてるしww
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:1)
自分の身の回りに過剰適応して現実を語り、世を腐らせる現実厨乙。
Re:本当にFRBって必要なのか? (スコア:1)
変にこった燃料交換機構を組み込むから、日本は 240Puの少ない兵器級プルトニウムをすぐ取り出せる形で保持していると思われるわけで。
状態観察費用3.7億を追加 (スコア:1, 興味深い)
もんじゅの復旧費用についてはちょっと前から少しずつニュースになってまして
2/05 9.4億 [asahi.com] 落下した機器の取り出しと、その外した機器の調査
2/14 4.4億 [47news.jp]変形して使えなくなった装置を新造
は既出なので
今回は落下した装置の状態観察をする3.7億が追加になった訳ですな
この状態観察の結果によっては想定外の落下状況が判明して取り出し費用が更に増えたりするんですかね
具体的にナトリウムに沈んだ装置をどう引き上げて復旧するのか、困難が予想される行程にも興味があるけどその辺はまだ報道を見掛けないような。
でも復旧時期だけは今秋にもとかアナウンスされててどうも情報の出てくる順序が胡散臭い気がしますよ。
叡智の光だ! (スコア:1)
裏でラジヲマンが絡んでたりして。
らじゃったのだ
「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1, 興味深い)
・開けられない蓋の中を操作する装置がありました
・蓋の中で事故が起きました
・装置はもう動きません
・中を確認する手段もありません
・さぁどうしましょう?
という非常にわかりやすい問題です。
これが普通の工業装置であれば解体撤去もできたのですが、残念ながらそれはできません。
焦点は、本当に復旧できるのか?できるならその方法は?の2点なのですが、今回の報道ではそこは言及されていません。
具体的に上げられた金額に釣られてコストの視点だけで議論するのは、あまりにも誘導されすぎな気がします。
今回の報道の内容を読む限り、「復旧作業を試みました。ダメでした。」のシナリオが用意されている可能性だって残されているのですから。
個人的には、国や機構が「もう駄目です」と認めるまで、いったいあと何人が犠牲になるのか心配です。
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:3, 参考になる)
焦点は、本当に復旧できるのか?できるならその方法は?
JAEAのWebサイトからたどっていけば見つかるけど、こんな方法でやるそうですよ。(PDF注意) [jaea.go.jp]
ちなみに、今までフォローしてなかったけどこのニュースに興味があるという人はこっちの資料(PDF注意) [jaea.go.jp]が図入りでまとまっています。
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1, 参考になる)
読んでみましたが、その結論は
「炉内中継装置と燃料出入孔スリーブの一体引き抜きによる炉内中継装置の引抜き復旧工事(準備含む)の方法を検討」ですよ。
その方法で復旧できるかどうかを検討する、ということを決めましたという話ですね。
やっぱり、作業開始は半減期の後でしょうか・・・・
経緯 (スコア:2)
何もしなくても設備の管理費や人件費はかかるので、そのためのお金ではないかという気がします。
経験のない事故の復旧作業なので、いくらくらいかかるかわからないというのが、本当のところでしょう。
かといって現状では廃炉にしたくても技術的にも無理ということで、二進も三進もいかない状況だと思います。
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1, すばらしい洞察)
つーか全体的に
http://dandoweb.com/backno/20100828.htm [dandoweb.com]
このサイトに影響受け過ぎ、記事タイトル“もんじゅの炉心用装置落下、死んだも同然に”を
初め全体的に筆者の憶測や論理的飛躍に満ちてる。
“運転も廃炉も出来ない”とか”旧ソ連チェルノブイリ原発のような『永遠のお荷物』が出現”
とかどんな状態だよ?
通常の操作・機器だけではどうにもならないという状況なんだから、
最悪の場合中継装置が使えなくても、格納容器に穴あけて、燃料棒取り出しのための治具作って燃料棒取り出しますよ。
時間とお金だけの問題ですよ。廃炉も出来ないとかナンセンス過ぎ。
#そもそも原型炉に対しこの風当たりの強さは異常。マトモに研究させる気が無いとしか思えない。
#何でもかんでも予定通り進むわけねーだろ
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1, 興味深い)
普通の会社色というか官僚色の強い組織だし
転勤で敦賀に送られて歳をとっても家族ができても一家で寮暮らしとかふつーにあるムラ社会なんで
誰かがそこまで追いつめられるというのはそこらの株式会社同様ありえない話じゃないが
# 原研系だと今度は組織のためにそこまで忠誠を誓う奴がいなさそう
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1)
原子炉の容器にでかい開口部を作りたいのか?
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1, すばらしい洞察)
うん、まあそのなんだ。
後から、何でそうなってるの?と聞くのはどんなバカでも出来るし、
そして大抵のバカがそうするんだけど、
事前にこんなこともあろうかと!と設計するのは結構大変なんだよ。
Re:「復旧作業」の中身は不明なんだよね。 (スコア:1)
猫は何方とも取れる状態では
蓋を開けるとどっちか100%
でも状態は生きてるか死んでるか
確率もわからない、合ってたっけ?
#オフトピですね
軽水炉の新型でも,建設コストが1.8倍ぐらいなったりする。 (スコア:1)
まったく新しい形式なので,計画どおり進まないことは仕方がない。
頑張って,良いものを作り上げてほしい。
http://www.tepco.co.jp/cc/pressroom/overseas/2010/100817-j.html [tepco.co.jp]
フランスの海外輸出戦略炉と位置づけられる欧州加圧水型軽水炉(EPR)
は、初号機が2005年8月にフィンランド・オルキルオト3号機として建設を開
始していますが、EPRの新規性、新規炉建設の長期途絶による技術品質低下、
そしてこれらを十分に考慮しないスケジュール設定等が要因となって運開時期
は当初見込みから3年以上遅延し、総費用も32億ユーロ(約3,500億円)から
58億ユーロ(約6,400億円)へと1.8倍まで膨らむ見通しとなっています。
実験で発電した電気の行方 (スコア:1)
実際、原発はこの方法でメーカーやワレワレ傭兵を喰わしてなお潤ってる。
邪推すれば、このスキームである程度投資回収してお茶を濁してトンズラ、というストーリだったんではないかな。。。
ネット環境無くて投稿遅れた。
もうあきらめたら? (スコア:0)
17億も掛けて復旧するほど研究価値があるものなの? と思ったらもう発注済みなのか。
赤字国債発行できなかったらどうするつもりなんだろう。
廃炉コスト (スコア:2)
潰すとなったら17億じゃ済まないんですよ…行くも地獄戻るも地獄、立ち止まってもやっぱり地獄。
Re: (スコア:0)
17億って復旧予算についてもサバ読んでいそうだけどさ。
まあ耳目を集めている案件だから、それ以上かかってもその名目は17億とするって程度の調整はするとは思うが。
その分他に上乗せにすりゃあ業者は損しないし。
Re: (スコア:0)
Re:廃炉コスト (スコア:1, 興味深い)
炉内の燃料棒を撤去する装置が壊れて使えない状態で、どうやって廃炉のために炉内の燃料棒を撤去するのか、と。
Re:廃炉コスト (スコア:1)
タリウム?
トリウム炉だったら、やっぱり高速増殖炉だよ。
Re:廃炉コスト (スコア:1)
...と思ってたけどそれほど高速ではないようだ。
Re:もうあきらめたら? (スコア:2)
17億なんてカスみたいなもんでしょ?
常陽から考えたら数兆円増殖炉に注ぎ込んでるんだから。
##個人的にはここまで金かけたんだから技術確立して欲しいけどね
##しかも基礎研究ってレベルでもないし
Re:もうあきらめたら? (スコア:3, 参考になる)
今後もお金はじゃんじゃか掛かり続けるよ。
もんじゅは実用炉ですらない原型炉ですからね、まだ。
原型炉……技術上の問題点洗い出し、経済性試算段階の原子炉 ← 今ここ
実証炉……大型プラントの検証段階の原子炉
実用炉(商用炉)……実用段階の原子炉
もんじゅの検証結果を生かして今後実証炉を作り、そのチェックをすませてやっと実用炉ができるわけで。
どんだけ遠い道のりなのさ、それって。何十年後になるわけ?って視点がまるでない。
もうとっとと諦めちゃって、核融合やらメタンハイドレートやらの技術に予算増やしたほうがまだマシなんじゃねえの?ってことですよ。
Re:もうあきらめたら? (スコア:2)
うん、金が掛かることは当然ですよ。
>どんだけ遠い道のりなのさ、それって。何十年後になるわけ?って視点がまるでない。
では核融合はいつ出来るの?
そりゃね夢の原子炉っていわれて30年以上経つ(40年ぐらい?)と思うけど、
増殖炉はウランをプルトニウムに転換出来る
ことは確かな訳です。そういう意味で確かなエネルギー源として判然しています。
核融合はエネルギーを引き出すレベルまで技術面に全く目処が立っていないと思います。
それこそ何十年先か何百年先かすら定かではないですよね。基礎研究段階なんですから。
メタンハイドレートとか開発は大いに進めればいいけど、所詮石油や石炭の代りですからね
(まあ枯渇するって言われて久しいですが、全く枯渇する感じはありませんけど)
##太陽光、風力+スマートグリッド+EVとかのバッテリでなんとかなるかもしれませんが、
##なんか脆弱な社会基盤じゃないですか?自然の影響易そうだし…
##個人的には社会を守るためにも人間のコントロール下にあるエネルギー源が絶対に必要だと思います。
Re:もうあきらめたら? (スコア:3, 興味深い)
そりゃあ、高速増殖炉は(たぶん)動くんでしょうけど、経済性も考慮しないと「確かなエネルギー源」とは言えないと思いますよ。仮にウランの価格が今後数十年で10倍に値上がりした(新興国で原発ブームなのでこれはあり得る)としても、もしかしたら従来の炉のほうが安く発電できるかもしれないですし。
もんじゅ以外にも次世代炉の候補はあり、もんじゅ系統の技術に目がなさそうならさっさと見切りをつけて(フランスは中断しましたよね)、開発リソースを別の技術に振り分ける、というのは大いにありではないでしょうか。
Re:もうあきらめたら? (スコア:2)
いやさ、高速炉は軽水炉よりも発電時の経済性は悪いと思いますよ。
でもポイントは分裂させたウラン235やプルトニウム以上のプルトニウムを(まあ今は同じぐらいだけど、中性子の照射効率上げればもっとできるし)作り出すことに意味があるわけじゃないですか?
MOX燃料もまあ何とかなりそうですし。
たしかにTWRとか次世代原子炉の目処がたてばいいですけど、高速炉を捨て去るほどかな?
他国も捨ててるわけではないですよ。
日本原子力研究開発機構※PDF:http://www.jaea.go.jp/04/turuga/anncer/PDF/zu_4-1.pdf
おっしゃるとおりウラン235が値上がりしたり、枯渇(こちらも石油同様枯渇する感はありませんが…)
したりした場合やはり高速炉が重要なんじゃないかな~と思うんだよ。
語弊があるかもしれないけど、エネルギーって経済性だけじゃ測れないと考えてるわけよ、
値段が3倍になりましたからじゃ使わないってわけにはいかないじゃん?
##下の方のACのコメの方々は高速炉の意義をわかっているのかな?なんか効率がいい原子炉?とか思ってる気
##がしてならない。現在の軽水炉でも炉心では常にプルトニウムが出来てそれも分裂のサイクルに含まれるのは当然。
##高速炉はブランケット部のU238に中性子を照射し核燃料自体を作っているわけで…
Re:もうあきらめたら? (スコア:1)
> 太陽光、風力 (...) 自然の影響
> 人間のコントロール下に
あの、、きついこと言いますけど、
増殖炉は開発開始から数十年経っても、稼働率はほぼ0%でしょう。それで他の電源にケチつけられても、説得力がありませんよ。(--;
# 風力とか、もう世界の発電量の2%越えてるはずですよ。
Re:もうあきらめたら? (スコア:1, おもしろおかしい)
国産の反撃用核ミサイルを打ち込めるようにするためのものだから、
本気度が違う。
Re:もうあきらめたら? (スコア:1)
Re:もうあきらめたら? (スコア:2, 興味深い)
> 常陽から考えたら数兆円
> ここまで金かけたんだから
コンコルド錯誤という奴ですね。
Re: (スコア:0)
嫌なら国から出て行けよ
Re:もうあきらめたら? (スコア:1, 興味深い)
>これができれば産油国とかの資源国にこびへつらう必要もなくなるわけで、
>国防上は重要だと思いますよ。
燃料を輸入する必要がなくなったとしても、資源の輸入は必要だ。
日本はあらゆる資源を輸入に頼っているのだから。
石油に限っても、合成樹脂や化学薬品の原料として当分は必要だ。
そして国防を語るならプルトニウムは両刃の剣だ。
中途半端に核武装すればデメリットのほうが大きい。
仮に高速増殖炉が将来必ず必要になる技術だとしよう。
だとしても、現在の技術でもっとましな実験炉を作るべきだ。
欠陥だらけのもんじゅを改修するのは筋が悪過ぎる。
Re:素人考えだけど (スコア:3, 参考になる)
ATOMICA [rist.or.jp]に聞いてみた.
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=03-01-02-08 [rist.or.jp]
水銀,リチウム,カリウム → 中性子吸収断面積が大きい
水銀,鉛 → 比重が大きすぎポンプ部分への負荷が大きい
あと関連事項も見ていたら,合金系は温度変化での特性変化が大きい点が問題になることがあるとか,熱交換器で水蒸気を作る際に100℃近くまで温度が下がる可能性があるから融点は出来れば100℃程度以下が良くて,その一方で炉心部分は温度が高いから沸点は結構高くないといけない(つまり低温から結構高温まで液体状態を取る必要がある)とか,いろいろ考えるとナトリウムあたりが良いんじゃない?という判断で使ってみているようです.
「利点は沢山.欠点としては化学的に活性だけど,ちゃんとやれば回避出来るよね!」という判断でやってみたら,思ったより難しかった,とかそんな感じでしょうか.
Re:素人考えだけど (スコア:2)
Подводные лодки проектов 705, 705К «Лира»、アルファ級をお忘れでしょうか…
鉛ビスマス冷却炉を積んで実際に運用されていました。
東工大のサイトに拠りますと、メリットもあるようです。
http://www.nr.titech.ac.jp/~hsekimot/LSPR.html [titech.ac.jp]
・沸点はナトリウム883度・鉛ビスマス1670度なので安全性が高い
・低圧損炉心となる為、ポンプ障害への耐性向上や自然循環炉の可能性
・ナトリウム炉に比べて小型化可能
・炉心付近の放射線レベルがナトリウム炉に比べて極めて低くなる。
ソ連は陸上向けとしてナトリウム炉も研究していましたので、其々得失が有るのだとは思います。
Re:というか (スコア:4, 参考になる)
その記事はまだ落下した直後の8月の時点で、一方「再稼働も閉炉も復旧も不可能」と言われたのは10月に中継装置の引き抜きに失敗した時点(もしくは正式に発表した11月)です。
参考: /.jpの関連記事 [srad.jp]
8月の時点ではまだ落ちて音がしたというだけで、中継装置の上部にある直径が大きくなってる部分が遮蔽プラグ(炉容器の上蓋)に引っかかっているだけで炉内部には触れていないだろうと考えられていました。
# もともと落下しても遮蔽プラグで引っかかって炉内部には触れないような設計になっている。
記事は落下により炉内部に傷が付いた等の憶測に対する反論ですから内容は妥当です。
しかし10月に中継装置を引き抜こうとしたところ中継装置の途中の繋ぎ目付近でひっかかって取れないことがわかりました。
中継装置の中側に鏡を入れて調べてみたところ変形(繋ぎ目の広がり)が見付かりました。
# 個人的な憶測: 落下したときの衝撃で繋ぎ目が広がって、広がり方にばらつきがあって中継装置がくの字になった?
# 個人的な憶測: 中継装置は衝撃で変形しただけで炉内部にはおそらく触れていない。触れるほど変形していれば内部からわかるはず。
Re:というか (スコア:2)
#1906477 [srad.jp]によると、くの字に曲ったのではなく、接合部に強い力がかかって接合部が外側に5mm変形したのが原因と見みています。
# 予備の穴から鏡を入れて確認したらしい。
中継装置は遮蔽プラグ(炉容器の上蓋)の穴に直接入れているのではなく、遮断プラグにスリーブという管をはめて、その中を通しています。
スリーブの中は通らなくても、スリーブごと引き抜けば抜けるはずとみて、スリーブごと抜く計画らしいです。
Re:カリスマ不在 (スコア:1)
思うに、左翼系反対派団体の執拗な活動やマスコミの執拗な追求で精神的に参っちゃうのが大きいんじゃないかなあ。
だから積極的にやり遂げようとする人がなかなか現れない。
丸投げも、そういう職場環境が遠因じゃないかと思いますよ。
少なくとも自分だったらそんな精神的に追い詰められるような仕事には就きたくない。
Re:最近、話題になったキャンドル炉に乗り換えるべきでは? (スコア:1, すばらしい洞察)
動燃設立以来約40年、約2兆円を費やして得た結論が数十年後も実用化の見込み無し
まったくご立派な40年と2兆円の使い道だな
実現性、経済性の無い方式に100年がかりで取り組むのは確かに民間じゃ有り得ないな