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プライバシ

米連邦地裁、逮捕時に押収したスマートフォンのロック画面を捜査機関が後で確認するには令状が必要と判断

タレコミ by headless
headless 曰く、

米ワシントン西部地区連邦地裁のJohn C. Coughenour判事は18日、逮捕時に押収したスマートフォンのロック画面を捜査機関が後で見るには令状が必要になるとの判断を示した(裁判所文書: PDFArs Technicaの記事Mac Rumorsの記事)。

問題のスマートフォンは強盗などの容疑で2019年5月に逮捕され、その後起訴された被告が逮捕時に所持していたものだ。逮捕時の記録には(ロック)画面に「Streezy」という名前が表示されていたと記載されており、2020年2月には連邦捜査局(FBI)が押収物保管庫からスマートフォンを取り出して電源を入れ、「Streezy」と表示されたロック画面の写真を撮影している。被告はこれら2回の確認作業で得られた証拠をすべて除外するよう申し立てていた。

判事はFBIによる確認作業について、スマートフォンの電源を入れた時点で被告のプライバシーを侵害しており、不合理な捜査や押収を禁じた合衆国憲法修正第4条に違反すると判断。政府側は被告がスマートフォンのロック画面に高いプライバシーを期待していないと主張したが、判事はプライバシーへの期待が修正第4条が定める権利を置き換えることはないとの連邦最高裁の判断を引用し、FBIが令状なしの違法な捜査を行ったと結論付けている。その結果、FBIが取得した証拠については無効となった。

一方、警察による検査は逮捕に伴う押収と押収物リスト作成のために行われた可能性があるため、令状が必要とは限らない。ただし、このような押収は容疑者の所持品の保全や捜査員の安全確保に必要な場合などに限って認められるものだ。記録では捜査員が押収の際にスマートフォンを操作する必要があったかどうか明確になっておらず、このような操作を警察署が押収時の手順として定めているかどうかも明確でない。そのため、判事は捜査員がロック画面を見るに至った事情などを双方が共同でまとめ、14日以内に提出するよう命じている。

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