プライバシー重点とされるAndroid Qでも広告主はユーザーの追跡が可能
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
現在、ベータ版が公開されているAndroidの次期バージョンとなるAndroid Q(Android 10)では、プライバシーに重点が置かれている。しかし、電子フロンティア財団(EFF)はよりよいものができるはずだと指摘している。EFFは、オペレーティングシステムは依然としてユーザーよりも広告トラッカーを優先しているという。
Android Qでは、Googleそのものを含むサードパーティの広告主が、アプリ間でユーザーを追跡できるようにする機能が継続的にサポートされており、Android Qで行われているプライバシー対策の良さが損なわれているとしている。さらにAndroidは、アプリのインターネットへのアクセスをユーザーが制御できていないと指摘した。
Android Qがデバイスの識別に新たな制限を設けている一方で、Advertising ID(広告ID)と呼ばれる固有のデバイス識別子を生成し公開している。これにより、広告主が複数のアプリを利用してユーザーの行動を関連付けできる。Advertising IDはトラッキングCookieともいえる。デフォルトではデバイス上のすべてのアプリに表示され、リセットこそ可能なものの、制限や削除はできない。
EFFは、Facebookや他のターゲティング会社は、他のプラットフォーム上のユーザーをターゲットにするため、Advertising IDのリストをアップロードすることを企業に許可していると指摘している(SD Times、電子フロンティア財団、Slashdot)。
プライバシー重点とされるAndroid Qでも広告主はユーザーの追跡が可能 More ログイン