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ビル・ゲイツが称賛した「世界から貧困は減っている」というグラフを学者が完全否定

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
ゲイツ氏の発言のように貧困問題について「世界から貧困が減っている」「世界はより良くなっている」という主張が多くの著名人から出されていますが、「これは正しくない」とロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツでフェローを務めるロンドン大学のジェイソン・ヒッカー博士は苦言を呈しています。
またヒッカー博士によると、貧困に関する実践的なデータが収集され始めたのは1981年だとのこと。それ以前の調査は精緻なものではないため信頼性が低く、1820年までさかのぼる意味がないとヒッカー博士は述べています。そして、上記グラフの作成者のマックス・ローザー氏の意図は、「貧困が減っている」ことを示すのではなく、世界のGDPの分布の不平等性を示すためのものだそうです。

さらに、データを1820年まで掘り下げるならば、「植民地支配の歴史」への考察が欠かせないはずだとヒッカー博士は指摘しています。ヨーロッパ列強がアジアやアフリカを次々と植民地化していく以前は、現地の人々は自給自足の生活を行っていました。この世界とはいわば「お金を必要としない世界」です。つまり、世界の大多数の人々がお金を必要としない世界に住んでいた時代に、世界平均の稼ぎが少ないことをもって貧困だと決めつけるのはナンセンスだというわけです。1820年までさかのぼる上記グラフは「プロレタリア化の物語」を示すに過ぎないとヒッカー博士は皮肉っています。

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