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富士通三重工場の売却も決定……これからどうなる? 日本の半導体工場

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
2018年6月、富士通の半導体ファウンドリーである三重富士通セミコンダクター(MIFS)の全株式を台湾UMCが取得することで合意した。こうした、「半導体の連結外し」は富士通以外でも実施されてきた。EETimesの記事によると、こうした日本半導体産業衰退の始まりは、システムLSIへのシフトにあるという。

日系各社は、DRAMコスト競争で韓国勢および米国勢に勝てなくなり、半導体事業の戦略をメモリ中心からシステムLSI中心へと切り替えた。しかし、現在、システムLSIで利益を稼いでいる日系企業など存在しない。現在、システムLSIで成功している企業の多くはファブレスで、設計に専念することで製造を外部に委託するスタンスを保っている。工場の稼働を維持するためにシステムLSI事業を立ち上げようとした日系各社とは、根本的に戦略が違った。

自前の工場を持った方が有利な半導体は、メモリ事業、アナログIC事業が挙げられる。これらの半導体は、設計技術と製造技術を擦り合せることが重要視されているため、製造をファウンダリに委託するファブレスよりも自前工場を持つIDMの方が有利であり、シェア状況にもその傾向が現れているという。今となっては結果論でしかないが、工場の稼働を維持するためには、メモリ事業を諦めずに続ける。アナログ事業を強化する。ファウンダリー事業を強化するという、いずれかの方法で製造技術の強みを生かすための戦略が必要だったとしている。

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