血液に含まれるある成分が動物を引きつけたり、遠ざけたりする効果があることが判明
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
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哺乳動物の血液から発生する成分「E2D」のかすかなにおいが、ほかの動物を捕獲に駆り立てたり、反対に人を含むその他の動物を怖がらせ退かせることもあることが分かった。E2Dは血液に金属臭を付与するとされている。この血中成分への真逆の反応はこれまで知られていなかったそうだ。
研究者らはブタの血からE2Dを単離して、それをオオカミに嗅がせた。するとオオカミは、この合成成分を塗った木片を、捕らえたばかりの獲物であるかのように舐め、噛み、守るといった行動を見せた。一方、ネズミを使った実験では、ネズミはE2Dが発するにおいを嫌ったという。またE2Dにさらされた人間はストレスと恐れの兆候を示したとしている。なお、人はE2Dを1兆分の1以下の濃度でも検知できる能力があるとのこと。
研究チームは、被捕食生物が進化の過程でE2Dに敏感になり、リスクの大きい場所を避けるための一助となったとの仮説を立てている。
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