イーロンマスク曰く「Starshipは今年4~5回の軌道飛行試験を行い、1年以内に打ち上げ成功する」
タレコミ by AC0x01
AC0x01 曰く、
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SpaceXのイーロンマスク氏は29日、有料のTwitterスペースで購読者に対して、先日のStarship軌道飛行試験について語った。内容について、複数の宇宙レポーターがまとめているが、箇条書きすると以下のようになる(CNBCのMichael Sheetz氏によるまとめ, SpaceNews)。
- 打ち上げはおおむね予想通りか予想以上だった。発射台から打ちあがったという意味で。
- 機体は予想以上に頑丈だった。
- 発射台の損傷はそれほどではない。6~8週間で再打ち上げ可能。
タワーも大きなコンクリの塊がぶつかったが重大な損傷は見られなかった。- むしろ飛行停止システムの作動まで時間が掛かったことの方が大きな問題。40秒近くかかった。
システムの再認定が長期的な課題になると予想。- エンジン3基が不調のため打ち上げ時点から停止していた。30基というのが最低のエンジン数。
T+27秒でエンジン1基が破損。自身と周囲のエンジンの熱シールドを壊した。
T+85秒でさらに推力ベクトル制御が失われた。- 離陸時に吹き飛んだコンクリの破片でエンジンが壊れた、という見方があるが、その証拠はない。
- Starshipが分離しなかったのは、安全に分離可能な地点まで到達しなかったため。
- Super Heavyは、Booster 9で大幅な改善が行われている。
- 発射台の下のコンクリートが破壊されたのは全く予想していなかった。
対策としてフレームトレンチではなく、発射台の下に(ウォータージャケット付きの)大量の鉄板をひくことで解決する。- Starship HLSの遅延によりNASAのアルテミス3が遅れることは無い。むしろ一番最初に完成するコンポーネントになる。
- 今年中に4~5回の打ち上げを試みると見積もり。年内に80%、1年以内にほぼ100%軌道に到達する。
- ラプターエンジンは、作りすぎて在庫が溜まっているので生産を止めている。
- Starshipの開発には今年最大20億ドルが費やされる。しかし追加の資金調達は不要である。
- 今回はエンジン始動から打ち上があるまで5秒かかった。これは発射台を破壊するほど長い時間のため、次回は半分に短縮する。
タレコミ子としては、結構いろいろ問題が出てたのでまだまだ時間が掛かるかと思っていたが、マスク氏的には相変わらず強気の発言で驚きである。もちろんStarshipの本当の課題は回収や再使用の方で、打ち上げ自体は既存のロケットの延長に過ぎなくはあるが、本当にあと1年で実現するだろうか?
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