Googleも重宝。しぶとく生きる日本製磁気テープ 68
ストーリー by nagazou
容量は正義 部門より
容量は正義 部門より
磁気テープが信頼性などの面から見直されているという。2011年2月末に起きた「Gmail」の障害で、当時Googleは原因は「記憶装置のソフトウエアを更新したときに発生したバグ」と説明していた。このときは古いバージョンに戻して対応したが、回復には3日を要した。当時のメールのバックアップデータには磁気テープが使われていたという。日経新聞の記事によれば、同社の大規模障害で磁気テープを用いてデータを復元させた初のケースとして、同社の事例などにも紹介されているそうだ。磁気テープの世界生産の7割のシェアを持つのは富士フイルムで、最近ではコスパと安全性で再評価がおこなわれ、IT企業や病院からの問い合わせが増えているのだという(日経新聞)。
コスパはどうだろう (スコア:2, 興味深い)
Amazon見たら、富士フイルム LTO FB UL-7 6.0T J LTO Ultrium7 データカートリッジ 6.0TBで9000円。
業務用としては安いですね。個人じゃドライブ買うのが無理だけど。
8mmビデオテープが使えたExabyteのコスパが懐かしい。
データ記録用磁気テープが最近凄いことになっている件
https://rabbit-note.com/2020/01/16/features-of-magnetic-tapes/ [rabbit-note.com]
という記事を見つけたけど、テープの磁性体がメタルより進化してるのを知りました。
ぜひこれでカセットテープを...
Re: (スコア:0)
つうか、30年前のDATの時点で既にHD音質だったわけで
それ以上はいらないよな。
Re: (スコア:0)
R-DATはいいものだったな。自分の耳ではあれ以上は要らなかった。
CDのアナログコピーでも十分(コンパクトカセットと違ってヒスノイズとかドロップアウトを気にする必要が無い)。
長時間モード(折れ線近似の準瞬時圧縮だっけ?)で32kHzサンプリングにするとFMの録音にはもってこいで、
年末のバイロイト祝祭の(録音)放送で1作品1本に収まるのでありがたかった。コンパクトカセット時代はC-90を使って45分おきにタイミング見計らってテープ面を裏返したものだ(オートリバース機とか2台でリレー録音すると少しマシ)。
notオープンリール (スコア:1)
みんなが想像する磁気テープ=オープンリール
実際の磁気テープ=LTO(普段の運用でバックアップのために持ち出す可能性があり得るのは、今はこっち。多分。)
……我輩が学生の頃は、教科書でオープンリールを滅びたメディアとか紹介していたけど、そもそも今はオープンリール自体の存在は教科書に出てきたりするんだろうか。
Re:notオープンリール (スコア:2)
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Re:notオープンリール (スコア:1)
オープンリールテープでの一番印象的な思い出は、マウント時の巻きが甘くて、マウントボタンを押したとたんに、ものすごい音とともにテープがバッファに吸い込まれ、テープの端がボロボロになったこと。
マウントとか、バッファとかどちらも今でも使う用語だけど、どちらも物理的な操作なり物理的存在なり、どちらもそこに実在するものだった。
Re:notオープンリール (スコア:4, 参考になる)
何の話をしているかわからない人が多いと思うので一応。
この写真がわかりやすいかな。
https://museum.ipsj.or.jp/computer/device/magnetic_tape/0028.html [ipsj.or.jp]
右側がサプライリールで、媒体リールを装着するところ。左側がテイクアップリールで、媒体を装填すると自動的にテープを繰り出して左側にエアも使って送り巻き付ける(自動スレッディング機構)。
正面左右にエアチャンバーがある。これが親コメントにある「バッファ」。
奥行方向(厚み)がテープ幅になった直方体の箱で下部から減圧してテープを引き込む。完全に下までは行かないようになっていて、テープはチャンバ内でU字型に垂れ下がっている。この例ではサプライ側・テイクアップ側それぞれにバッファがあるね。
MT装置のテープは高速で早送り巻き戻しを繰り返すのでスタートストップが高頻度で、高速に繰り返し発生する。
このさいにテープを傷めず、かつたるまないようにテープテンションをほぼ一定に維持するのがバッファで、空気圧を調節してU字型のたるみ位置をバッファの上下ストローク範囲内に収まるように調節している。
オープンリールテープレコーダーではテンションアーム機構があり、回転支持されたアームに乗ったポストがテープのたるみを取るように(テープテンションとバランスするように)ばねとエアダンパなどで制御しているけれど、ストロークは大したことない(せいぜい10cmくらいか)。
MT装置のバッファだと2か所で1.5mくらいのストロークが稼げるから、急激なスタート・ストップ・逆転にも対応可能というわけ。
巻が緩いとテープテンションがかかった際にテイクアップリールからテープが外れて、サプライリールに高速で巻き取られる過程でエアに引かれたりテープ端が暴れたりして破損するんだろうね。もちろん通常のアンマウント時にはエア圧を上げたり巻取り速度を低速にしたりして、しずしずと巻き上げるのでテープ端が痛むようなことはありません。
Re:notオープンリール (スコア:1)
テープメディアに触った経験がある自分にはとっても分かりやすい説明なんだけど
あまり知らない人からすると
「サプライリール」「テイクアップリール」「テンションアーム」「ストローク」「エアダンパ」
あたりはちょっとカンの良い人じゃないと分からないのかもしれないなぁ、とか思ってしまった
いちいち説明書け、という意味じゃないですw
調べるか英単語から類推すりゃ想像はつく範囲だとは思います
「カタカナ語使いすぎるな」と言われても使った方が説明はすっきりするよな、とか考えながら読んでました
Re:notオープンリール (スコア:1)
F通の中型機のころは手作業でリールに巻き付けてて、汚い手で触るなとか言われてたけど、
DECのVAXにリプレースされたらテープに手を触れずバキュームでマウントされるようになってみんなで感動しました。
Re: (スコア:0)
MicroVAXでTK50、LTOの元祖みたいなものだった。
Re: (スコア:0)
みんなが想像するLTO(小規模ユーザー)=人が装置にセットする
ヘビーなユーザーが使う実際のLTO=ロボットみたいなので自動的にLTOの入れ替えをする超巨大ストレージ
Re: (スコア:0)
最初の装填が地獄。
一本ずつ個包装されてるビニール破って、ケース開けて、カートリッジ取り出して、パーコード貼って、10本ずつケースにセットして、ライブラリ装置に差し込んでいく。
マジで気が狂いそうになる。
Re: (スコア:0)
最初だけでなくメンテナンスの交換時も地獄ですね
テープ寿命は基本的に同時期のはずなので、ビニール破ってケース開けてカートリッジ取り出してラベル貼付して、
(ライブラリから取り除いて新品を入れて、)×n
クリーニングテープの寿命がずれてるのでそれだけスケジュールずれてたり。
単純作業だけどミスると死ぬ系なので下っ端に任せられず難儀する。
Re: (スコア:0)
前はケースの中にテープ用ラベルシールが添付されてて、それが静電気で裏側に張り付いてたりするのでないことを確認して装填
Re: (スコア:0)
>みんなが想像する磁気テープ=オープンリール
え?カセットテープじゃないの?
Re: (スコア:0)
CLOADした後に再生ボタンだよね
Re: (スコア:0)
ああ。リモート端子ついてないのお使いだったんですね。
#メーカー純正周辺機器として売っていたデータレコーダーは高価だったけどエラー率は低かったなぁ。
Re: (スコア:0)
プログラム完成後、誤ってCLOADすると....
# 直後なら復活も可能だったか
Re: (スコア:0)
オープンリール懐かしい。昔コンピュータのイラストと言えば、オープンリールの磁気テープ読み取り装置だったなあ。
うちの会社でもパンチ入力データの納品とか、印刷会社への印刷データ引き渡しで結構オープンリールが生き残ってて
ほんの数件の再納品でもあのでかいテープで納品されてきて、無駄だなあって思ってた。
Re: (スコア:0)
オープンリールって、リールに巻いてあるだけでオープン(自由に引っ張り出せるし、
リールに固定されてないので全部抜くことも出来る)みたいなイメージ持ってる。
LTOってLinear Tape Openだよね。使ったことないんだけど、
カセットでもカートリッジでもリールでもないのかな?
Re: (スコア:0)
LTOのオープンはメディアが物理的にむき出しになってることじゃなくて、仕様・規格がオープンでことでしょ。
なおテープ媒体の「オープンリール」は、技術英語では「Reel-to-reel」というほうが普通だと思います。
少なくとも英語で検索するときには後者のほうがヒットしやすい。
Re: (スコア:0)
LTOは、APSフィルムみたいにリールの片方がカートリッジに入ってる構造。
ドライブ側にもリールが入っていて、ロード時にカートリッジからドライブ側のリールに巻いてく感じ。
ドライブ側のリールに自動で巻くためにテープの端にピンが付いてたりと色々工夫されてるなぁと。
Re: (スコア:0)
いまだにコンピュータ(なんか研究所とかにあるスゴイやつ)のイメージって鉄腕アトムとかウルトラマンとかの時代のアレ?
今の子供たちは、どんなイメージを持っているんだろう
Re:notオープンリール (スコア:1)
どこか(クラウドの向こう側)にあるはずだけど、実際にどんな形かは分からないし、分かる必要もないのだと思う。
Re: (スコア:0)
データセンターかなぁ
Re: (スコア:0)
富嶽の写真でも見せればいいんじゃないの。
Re: (スコア:0)
雲の向こうにある富嶽かぁ
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AF%8C%E5%B6%BD(%E7%88%86%E6%92%83%E6%A9%9F) [nicovideo.jp]
なんか違う・・・
Re: (スコア:0)
自分はオープンリールはほとんど使った事ないなぁ
3480とかTK50とかいったカートリッジテープからだわ
Re: (スコア:0)
今どきオープンリール想像するやつなんか居らん。テープ自体知らん。
素人の私見 (スコア:0)
HDDメーカーの淘汰で、容量単価の値下がりが穏やかになったからだろう。
しかも一頃の不安定性は酷かった。
# 磁気テープドライブも磁気テープも決して安くはないし、モデル(規格)チェンジも頻繁に思える。
Re:素人の私見 (スコア:1)
テープドライブ高いんですよ。バックアップ用なので、大抵は連装式で複数ドライブ。
機械部分が多く高価になるのもあるけど、やはりニッチな分野なので大量生産によるコストダウンが見込めないのが大きいようです。
# 個人的には保守会社さんに、データセンターのテープの交換を委託すると結構な値段取られるのも痛い
Re:素人の私見 (スコア:1)
HDDは幸い、A社のHDDがダメな時はB社は問題ない、B社のHDDがダメな時はA社は問題ない
みたいな同時にやられることが少ないんだよな
だから、やばいHDDを避ければそれほど被害にあわない
Re: (スコア:0)
20年ぐらい前までなら標準的な装備だった。
納品したシステム構成には必ずLTOでのバックアップが付いてた。
Re: (スコア:0)
20年前だったら LTOより DDSの方がメジャーだったと思うぞ
Re: (スコア:0)
DLTからLTOに移行する頃ですな。
DDSは容量が少ないんでシステムバックアップにだけ使ってました。
ユーザによってはメディア統一してくれって言われてLTOにしたり。
旧システムのメディアがDLTで、これどないすんねんって言われたり。
何もかも懐かしい。
Re:素人の私見 (スコア:1)
今は ほぼLTO 一択だけど
当時は光ディスク系の装置もあったし
そういえば VHSテープを使ったテープ装置もあったな。
富士通と東京電気が作ってた
2400ftのオープンリールはバキュームがうるさくてなあ。
Re:素人の私見 (スコア:1)
VHSテープを使った装置は、耳には聞くけどどんなものなのかは見たことがない。DATや8mmと似たようなものだとは思うけど、なんだか漢のロマンを感じる。一度見てみたい。そしていじってみたい。
Re:素人の私見 (スコア:1)
古いComputerShopper誌に載ってた広告でRCA端子の植わってるISAバスカードに市販のVHSデッキの映像側の端子を繋いで録画/再生でデータをやりとりするものを見かけたような
Re: (スコア:0)
単純にHDDは磁気テープの代わりにはならないから
昔より磁気テープのコストパフォーマンスは低くなっているが、それでも大量のデータの長期保存には他に良い選択肢が無い
#HDDのバックアップは別のHDDに取れば良いと割り切れる個人ユーザーとは違う
Re: (スコア:0)
最近は、LTO5と6がヤフオクで安価に出てるから、インターフェイスカードとケーブル
は確認して買う必要があるけど、金額的には個人でも導入しやすくなってるかな。
オレは会社にLTO5を、自宅用にLTO6を導入したよ。
最近のランサムウェアに対するバックアップによる対策をする場合、
被害を受けないようにするにはバックアップをオフラインにしておく必要があるから、
HDDよりもLTOの方が妥当じゃないかなとは思うよ。
Re:素人の私見 (スコア:2)
古いLTO規格は、新しいドライブではサポートされないから注意してね。(参照:LTO互換表 [lto.co.jp])
Re: (スコア:0)
読み取り機械と記録媒体が分離してる(できる)のもテープメディアの強みよな。
HDDのプラッタは分離するにはちょっとデリケートすぎる。
いや分離しない前提だからこそ実現できた小型化と高密度化と読み取り速度か。
強度重視を目指せばできんことはないけどコスト的に今更過ぎかな?
Re: (スコア:0)
なるほど、ヤフオク利用すれば何とか個人でも導入できるのか…。メモメモ。
まあでもtarなのかLTFSなのかとか色々調べすぎて混乱したせいもあって、二の足を踏んでいるんだが…。
# NTFSに慣れたというか、100ns単位のタイムスタンプに。
Re: (スコア:0)
遅そう。
Re:素人の私見 (スコア:2, 参考になる)
What?!
>HDDとテープでは、テープの方が圧倒的に高速なので、
>1台のHDDからデータを読み出してテープにバックアップするというような、
>HDDとテープが対になったシステムでは、テープの性能を生かし切ることは不可能です。
>HDDをRAID構成にして並列化するなどし、全体のデータ転送速度をテープと同等にするなどの工夫が必要です。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0610/27/news001.html [itmedia.co.jp]
ランダムアクセスが苦手なだけで、バックアップにおいてはHDD側がボトルネックなのだがw
高価なのは伊達じゃない。
Re:素人の私見 (スコア:1)
別コメントにあるリンク見ればわかるけど、15000rpmのHDDより速いそうな。
もちろんシーケンシャルアクセスだけど。
いつの間にか立派になって...というかHDDが足踏みしすぎなんだよなぁ
AWS S3 Glacier (スコア:0)
テープといっていないけど、テープなんじゃないかな
https://aws.amazon.com/jp/s3/storage-classes/glacier/ [amazon.com]
Re:AWS S3 Glacier (スコア:1)
みんないろいろ予想している。テープ説もあるが、ブルーレイディスク、HDDなども挙げられている。
https://www.quora.com/How-does-the-Amazon-Glacier-service-make-money-w... [quora.com]
https://en.wikipedia.org/wiki/Amazon_S3_Glacier [wikipedia.org]
https://gigazine.net/news/20170117-amazon-glacier-bd/ [gigazine.net]
同社の大規模障害で磁気テープを用いてデータを復元させた初のケースとして (スコア:0)
単にgmailが障害に強くてバックアップを利用する機会がなかっただけだよなこれ。
どうやって保存しているのか? (スコア:0)
グーグルなどはデータのバックアップはしてるんだろうけど
テープも使われているとのことだが
膨大な数EB?を数ZBをどのタイミングでバックアップしてるのだろうか?
ここまで膨大なデータだとテープシステム10万台としてもバックアップで数ヶ月かかりそう?
なにかトリックでもあるんだろうか?