
レーザーディスクに記録されている信号をアナログデータとしてサンプリングし高品位にデジタル化する手法 60
今ではプレーヤーの確保も大変かもしれない 部門より
レーザーディスクに収録されたビデオを高品位にバックアップするため、収録されたアナログデータをそのままサンプリングしてソフトウェア的に処理するためのハードウェア「Domesday Duplicator」が開発されている。
これは、1980年代に英BBCなどが、英国の記録映像やさまざまなデータを収集してアーカイブ化した「BBC Domesday Project」のデータを現代でも利用できる形で復元するプロジェクト「Domesday86 Project」によって開発されたもの。BBC Domesday Projectでは記録媒体としてレーザーディスク(LD)を使用していたため、現在一般的に普及しているハードウェアでは利用ができなくなっている。そのため、LD内に収録されている映像をできるだけ劣化無しに読み出すためにDomesday Duplicatorが開発されたという。
LDはレーザーで盤面をスキャンしてデータを読み出す点はCDと同じだが、CDとは異なりデータはNTSCの映像信号を変調したアナログデータとして記録されている。LDプレーヤーは盤面から読み出したアナログ信号を変調して映像信号に変換して出力するが、処理の過程でノイズや信号の歪みが発生するという。そのためDomesday Duplicatorではディスクから読み出した信号を直接取り出せるようLDプレーヤーを改造し、記録されているアナログデータを毎秒3550万サンプルの頻度でサンプリングしてそのデータを処理することで高品位にLDに収録されている映像をデジタル化できるという。
なお、Domesday Duplicatorのハードウェア(回路や基板データ)およびソフトウェアはオープンソースで公開されている。
VHS対応版 (スコア:1)
VHS対応へと向けて開発中のforkもあるようです。
Software defined VHS decoder - Fork (maybe temporary) of the ld-decode Laserdisc rf decoder
https://github.com/oyvindln/ld-decode [github.com]
詳細は下に。
Wanted (someday): VHS RF captures #16
https://github.com/happycube/ld-decode/issues/16 [github.com]