ムーアの法則は少なくともまだしばらくは破られない 43
ストーリー by hylom
続けられる革新 部門より
続けられる革新 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
「集積回路上のトランジスタ数は18か月ごとに倍になる」というムーアの法則は2021年には終わるという説も、逆にまだ数十年は続くという説もあるが、とりあえず来年の時点ではまだ成り立っているようだ(PC Watch)。
PC Watchの記事によると、2012年以降Intelのプロセスの微細化は遅くなっており、2014年の14nmプロセス量産開始からはしばらくプロセスの新たな微細化は発表されていなかった。10nmプロセスでの量産は2018年になる計画だが、この間にIntelはプロセス数を微細化するのではなく、実装密度を高めることでトランジスタ数を増やすということを行っているそうだ。これによって、ムーアの法則に沿ったトランジスタ数の増加を実現できているという。
もはやIntelは… (スコア:2, 興味深い)
最近読んだ記事 [eetimes.jp]でこんなことが書かれていてちょっと衝撃的だった
Intelは近々、以前に買収したAlteraの他、NetronomeやLG Electronicsなどに向けて、
10nmプロセスファウンドリー事業を始動させる予定だが、今やSamsungとTSMCの方が、
Intelを数四半期ほどリードしているようだ。
これがこのアナリストだけの見解なのか、それとも業界の一致した見方なのか。
Intel自身は「Intelの10nmプロセスは他よりも一世代進んだものである [fc2.com]」と主張しているようだ。
はてさて。
Re:もはやIntelは… (スコア:1)
確かにプロセスだけで見れば進んでるんでしょうが, 実質的にSSD向けのフラッシュメモリーが中心なので, 一概には比較できないんじゃないですかね.
Re: (スコア:0)
TSMCはフラッシュの製造なんか引き受けてないし、
SamsungとTSMCは2017年初めに、「2017年第2四半期中には、
QualcommやMediaTek、Huaweiの半導体子会社であるHiSiliconなどの顧客向けに、
10nmプロセスのファウンドリーサービスを開始する予定だ」
とあるのだから、「実質的にSSD向けのフラッシュメモリーが中心なので」というのは見当違いだろう。
Re: (スコア:0)
だったらAMDのマーキテクチャはIntelより二世代進んでるってことか
Re: (スコア:0)
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1043/026/html/2.jpg.html [impress.co.jp]
各ファウンドリの製造プロセスは上のリンク先のような関係にあるらしいので、
Intelが2017年中に出荷するとしている10nmプロセスが、
他社より一歩先を行ったものになる可能性はあると思いますよ。
ただし、Samsungの第一世代 10nm LPEの歩留まりは好調らしいです。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1049805.html [impress.co.jp]
Re: (スコア:0)
まず、何nmってのが何の長さを指してるのか分からない状態らしいですよ。
でもって、Intelのプロセスは昔から高性能高コストなプロセスだったようなので単純比較は出来ない。
トランジスタ数増えてもあんまり性能には寄与しないのでは (スコア:2)
クロック周波数が上がるなら古いプログラムでも一律高速化するけど、
トランジスタ数増えるとコア数が増えるだけで
マルチコア最適化されてないプログラムは遅いままなのでは。
Re:トランジスタ数増えてもあんまり性能には寄与しないのでは (スコア:1)
今深層学習やらが流行っているのは
並列化に向いているから、巨大なデータを力技で処理出来るようになったことでブレークスルーが起きたからでしょ。
並列化できるアルゴリズムの方が応用が広くてビジネス的にも価値があるから。
intelとしては並列処理に向いたプロセッサを作って儲けますという話でしかないと思うけど
Sandy BridgeからKaby Lakeまででシングルスレッドなんて精々5割増ぐらいだから。
これで我慢できるような用途なら。高い開発費をかけてCPUを作っても儲からないのは目に見えてるよね。
Re: (スコア:0)
深層学習はニューラルネット技術のブレークスルーなんだよ
スラドにも採用されたが、画像の分類器で他を圧倒したのが5年かもうちょっと前
流行ってんのはまあ、従来の技術より高性能で応用先が広いからだな
深層学習は推論は並列度は高いが学習はそうでもないのでパワフルなCPUはどっちにしろ必要
それは全然別としてサーバー向けのパワフルなCPUも継続的に必要で、インテルはARMサーバーともRYZENとも勝負しないといけない
core iなどのマイクロアーキテクチャはたいへん枯れて効率の良いものになっております
全く新しい原理に基づいた設計によりシングススレッド性能を現行の倍にすることは不可能とはいいませんが、効率ははなはなだしく低下し、3倍にするのはもう無理ゲー
Re: (スコア:0)
昔のプログラムをずっと使い続けるならともかく、それなりに性能を必要とするプログラムを新しく作るならマルチコア最適化して作るのが当たり前になってきてるよ。
Re: (スコア:0)
いっても数万円する有料ソフトの話で個人向けのフリーソフトは対応せんな。
ゲームもいまいちだし。ウェブブラウザはそこそこ早くなったけど。
Ryzen先生の今後の活躍に期待ですな。
Re: (スコア:0)
そうでもないんじゃないかな、マルチコア対応ソフトはそれなりに増えてきた印象
ただ、それでも近年は速くなっている気はしない
Re: (スコア:0)
そこでコンテナですね!
# せきゅりてぃもたかめられるお
Re: (スコア:0)
昔Pentium 4というクロックが速いだけのCPUがあってだな
Re: (スコア:0)
動画エンコード等のアクセラレータとか、広帯域I/Oとか、無線モデムとか、用途は色々あります。
所詮マーケティングか (スコア:0)
Intel
「Hyper Scalingによって14nmから10nmへの移行では2倍を超える2.7倍の密度向上を達成しました!」
と、一見素晴らしい成果に思えるが、移行期間が長くなってるから2年で2倍というペースよりは遅くなっているんだよね
ペースが遅くなってるのにHyperってのはなんだかなぁ
Re: (スコア:0)
ペースは進んだ距離を時間で割るんでペースは変わってない。
というインテルの主張は正しい。
ただしインテルの予定通りに進んだ場合の話。
Re: (スコア:0)
いやいや、Intelが発表したグラフがそれを否定してますよ
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1054/832/html/photo006.jpg.html [impress.co.jp]
14nmから10nmへはどう見ても2年で2倍のペースより遅い
Re: (スコア:0)
二年で二倍とか言ってる時点で手遅れですな。元は一年半で二倍。
18か月ごとに倍にしかならない (スコア:0)
「18か月ごとに倍になる」のは相関関係があるだけで普遍性なんてない。
「18か月ごとに倍にしかならない」という限界を示すなら法則といってもいいと思うのだが。
まあ、言ったもん勝ちってだけだろうけど
Re: (スコア:0)
元々単なる1メーカーの偉い人による「18ヶ月ごとに倍にします」という宣言です。
相関も何も、その会社がそれを守ってきただけです。
Re:18か月ごとに倍にしかならない (スコア:1)
Re: (スコア:0)
機器メーカー「ひー。やれんかったら取引りられる…」ですよ
Re: (スコア:0)
違います。「頑張りますのでボーナスください株主様」です。
Re: (スコア:0)
株主からどうやってボーナスを貰うんですか?
Core2以降は殆ど性能アップしてない印象 (スコア:0)
もうとっくにムーアの法則の恩恵にあずかれていない実感がある。
これが、AMDがコケてインテルサボってた性なのか、本当にムーアの法則が機能しなくなっていたのは分からないけど。
Re:Core2以降は殆ど性能アップしてない印象 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
スマホのプロセッサはともかく、インテルに関しては5年前ぐらいから法則効いてないですね。
やはりAMDのせいか...
Re:Core2以降は殆ど性能アップしてない印象 (スコア:4, おもしろおかしい)
その頃からMicrosoftが、ムーアの法則による性能向上を相殺するよう、OS/Officeアプリの動作を重たくするのを怠っているからですよ!
Re: (スコア:0)
みごとな「MSが悪い」ですね。
確かにWindows10とか、メモリ1GBの激安中華タブでも一応動いちゃったりするからけしからん。
Re: (スコア:0)
バグとセキュリティホール増産することで
セキュリティ対策ソフトに負荷を担ってくれてます
# そしてサードパーティ対策ソフトを排除していく二段構え
Re: (スコア:0)
逆じゃねーの?プロセッサの性能向上が見込めないから、OSやアプリをこれ以上重くすることができない。
コア数増やしてカタログ上の処理能力の数字を大きく見せたところで、
実際の用途ではシーケンシャルな処理が必要な物が多いからな。
Re: (スコア:0)
Vistaで調子に乗ってうんと重くして、皆からそっぽ向かれたじゃん。
単にそれで懲りただけだよ。
Re: (スコア:0)
シングルスレッドのベンチの値も一応伸びているけど、
最近はキャッシュを増やしたり分岐予測の精度を上げたりとかの
回路の工夫がほとんどだからいきなりスピードが2割増しとかには
ならないね。
15年くらい前だと周波数がガンガン上がったから目に見えて速くなったけど。
# まだ1GHzに到達していないころ、液冷でOCやっている人が「どんなにOCやっても
# 周波数の高い新しいCPUにはかないません」と言っていた。
Re: (スコア:0)
15年くらい前だとクロック競争の頂点ですな。クロック引き上げ競争にいみがあった時期。
くらいを広めにとるとクロック競争の末期。クロックを上げても処理能力が上がらない。下手すりゃ消費電力も上がって処理能力は下がるみたいなそんな時代が見えてくる。ええそうですともプレスコットの影が見えてくる。ブルドーザーが15年前になるにはまだまだ時間がいるか。
歳はとりたくないものだ
これではトランジスタの数だけ増やしたところで性能は上げられない (スコア:0)
この間にIntelはプロセス数を微細化するのではなく、実装密度を高めることでトランジスタ数を増やす
プロセスの微細化が進まないのなら、低電圧化、低消費電力化も行われず、
単に実装密度をあげてもアッチッチのチップができあがるだけだ。
(昨今は微細化を進めても、思うように低消費電力化が進まなくなってきてもいるが)
これではダークシリコン問題で、熱や消費電力のせいで同時に使えるトランジスタの数に上限が課せられたままで、
ユーザーは性能の向上という恩恵を得ることができない。
数字だけトランジスタの数を増やしても、そこから得られるメリットがないのでは意味がない。
やはりムーアの法則は終わった(あるいはもう追い続ける意味がなくなった)と見るべきだろう。
Re: (スコア:0)
冷やせばいいじゃん
Re: (スコア:0)
冷却技術なんてものこそ18ヶ月で倍になったりしない、進歩が遅い技術だ。
だから増えるトランジスタ数に対して追いつけないんだよ。
Re: (スコア:0)
高層FinFetで上だけ冷えて中はホカホカな至高のチップができそうだ
# そろそろ量子プロセッサに本腰入れるべき?
Re: (スコア:0)
温度差による膨張の違いから来る物理的ストレスが破損を増やしたりして。
ムーアの法則はすでに破綻している (スコア:0)
ムーアの法則は字面だけ見れば集積度向上を示したものだが、産業的には集積度向上→機能向上→市場拡大→プレーヤー増加→みんなハピーという好循環の持続を表したもの
集積度向上は止まらないけど、投資に耐えられるプレーヤーがどんどん減って法則を維持できるファブも激減してるんじゃメリットが無い
いずれムーアの法則を維持した高集積のデバイスを作れるファブは世界で一つか二つだけになる
Re: (スコア:0)
こう考えれば良いんだよ。
「インテルは壮大なチキンレースを仕掛けた。それがムーアの法則だ」
Re: (スコア:0)
逆なんだよ
PCやスマホにくわえてAIだ自動車だなんだで高性能な半導体をみんなものすごくたくさん欲しがってる
あくまで今は、だけど、ここから出発して考えないと