
訃報:シンセサイザー設計の先駆者、ドン・ブックラ氏 20
ストーリー by headless
訃報 部門より
訃報 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
シンセサイザー設計の先駆者であり、その名を冠した「Buchla」シンセサイザーで知られるドン・ブックラ氏が14日、79歳で死去した(The Guardianの記事)。
日本ではシンセサイザーの設計者としてロバート・モーグ氏が有名だが、ブックラ氏もモーグ氏と同時期にシンセサイザーの開発を行っていた。製品の販売開始はモーグが先であり、さまざまなジャンルのミュージシャンに使われていたことからモーグ氏を「シンセサイザーの父」と呼ぶことが多いが、ブックラ氏もシンセサイザーの先駆者として十分に評価されるべき人物であろう。
正弦波や矩形波、鋸波といった基本的な波形を生成する発振器を用い、ローパスフィルターで操作して音色を作り出すモーグシンセサイザーとは異なり、ブックラは周波数変調や振幅変調などを用いて直接的に波形を生成する複雑な発振器を用いるのが特徴だ。ブックラ氏は「シンセサイザー」という言葉が既存の音を真似るものという印象を与えるとして好まなかったという(ブックラの歴史)。
名前がアレ (スコア:2, おもしろおかしい)
ドン・ブックラって桃が流れてきそうな名前だな。
Re: (スコア:0)
そうですね。
Re: (スコア:0)
怪傑ゾロリばかり出てきたが
Re: (スコア:0)
なんかワンピースに出てくる海賊の名前みたいだ。
いやブックラのシンセ自体は知ってた。
モーグのモジュラーシステムよりも更に実験機器っぽい外観で。
Re: (スコア:0)
ブックラによろしく!
# 体は粘菌
どんな音が出せたのか気になる (スコア:1)
調べても商品が出てこないのだけど、
作るのが難しかったのかな?
どこかの博物館とかにあったりするのかなぁ。
Re:どんな音が出せたのか気になる (スコア:2)
.___ ._.. ..___ _ _... _...
Re:どんな音が出せたのか気になる (スコア:2)
"Buchla"で検索すると出てきますよ。初期商品の紹介はたとえばこちら。
http://www.schneidersladen.de/en/buchla-music-easel.html [schneidersladen.de]
メーカーの公式サイトはこちら。
http://buchla.com/ [buchla.com]
Re:どんな音が出せたのか気になる (スコア:1)
ありがとうございます。
いまでも、モジュール式で売ってるんですね。
逆にブームになっているようですから、歴史はめぐる....
Re: (スコア:0)
スザンヌ・チアーニが1982年に「Seven Waves」でBuckla 200 を使っている。
あと、つい最近、ケイトリン・アウレリア・スミスとスザンヌ・チアーニがBucklaを使ったコラボアルバム FRKWYS Vol.13:Sunergy を出した。
Bucklaの演奏動画はスザンヌのサイト sevwave.com に結構出ている。
Re: (スコア:0)
スペルミスった Buckla → Buchla
それと、スザンヌの "Lixiviation" はBuchlaを使ったサウンドロゴなどが満載。
学生時代の坂本龍一がいじっていた (スコア:1)
個人で所有していた人は少なそうですが、
当時、東京芸術大学でBuchlaのモジュラーシンセを導入して
それを学生時代の坂本龍一がいじっていたそうなので、
(学部在学中に電子音楽と出会い、作曲科卒業後に音響研究科修士課程に進む)
日本の音楽史にかなり影響していることになりますね。
Re:学生時代の坂本龍一がいじっていた (スコア:2, 興味深い)
Voltage-controlled synthesizerなどと呼ばれていたものです。
Moogがいちばん楽器ぽくて、Buchlaはケーブルを繋ぐことで音を
合成するので、どうすればどんな音になるのか、ということがよく
わかり、そういう点に坂本龍一さんも興味を持ったのではないかと
思います。
楽器に近いものは、ほどなくロック・ミュージシャンが実際に
コンサートで使うようになりました。
チップが劇的に安くなって、サンプリングが実用的になるのは
その後の話です。
FM音源と同じ原理? (スコア:0)
>ブックラは周波数変調や振幅変調などを用いて直接的に波形を生成する複雑な発振器を用いるのが特徴だ
Re:FM音源と同じ原理? (スコア:2)
ざっと見てみたけど、 コレ [youtube.com]なんか凄いです。
moogとかローランドとは違った趣の音が確認できます。
clausemitz
FMはアームストロング (スコア:0)
>FM音源と同じ原理?
Re: (スコア:0)
周波数変調はFrequency Modulation、つまりFM変調の事でこの合成方式で作られた音がFM音源です。
Re: (スコア:0)
初期のFM音源の場合、どっちかというと位相変調の要素が強いような。
あと減算式シンセでも振幅変調はエンベローブなりLFOなりという形で早い段階から使えてたような。
減算式シンセ (スコア:0)
減算式シンセといえば 冨田勲が 彫刻刀で木から削り出すような物だと語っていた
うまい例えだと思った
Re: (スコア:0)
要素が強いって言うか、データシートに載ってる変調の計算式は周波数変調のものでなく位相変調のものですがな。