あるAnonymous Coward 曰く、BroadcomのCTOであるHenry Samueli氏は、ムーアの法則ではもう半導体は安くならないと語った(ITworld、本家/.)。今では製造プロセスの刷新には高度な技術と投資を必要とするため、これまでのような半導体のコスト削減につながらなくなっているという。メーカーは価格低下の代わりに性能のアップや低消費電力などを選択するようになってきているという。製造プロセスの更新の余地はまだ残っている。来年には14ナノメートルの製造プロセスが登場する予定だ。しかし、半導体メーカーの多くは新技術では高密度で高価な製品に使われるだけとなるだろうとしている。
程度の差はある (スコア:1)
散々ガイシュツネタだと思うけど
前世代との比較でトランジスタ当たりのコストが下がらなくなるのはTSMCやGFの20nmプロセス
チップのサイズ据え置きで値上がり、シュリンクしてもお値段据え置きという切ない話
一方Intelは14nmでもコストは従来通り低減するとしている
Re: (スコア:0)
AMDがこの記事を書かせたんじゃね?
Re: (スコア:0)
前世代との比較でトランジスタ当たりのコストが下がる高級なプロセスを使えるメーカー、高級なプロセスに見合う付加価値の大きな製品を作れるメーカーがどんどん減っているということですよ
普通の客には最先端のプロセスなんて関係ねえよという切ない話
Re: (スコア:0)
読んでて思い出したのはcookieclickerな気分です
Re: (スコア:0)
インテルのいうコスト低下というのも
ウエハサイズの大径化で一枚のウエハから取れるコアを増やすことで実現する力業なので
これまでのようなプロセスのシュリンクに伴うトランジスタコストの低下とはまた違う話です。
Re:程度の差はある (スコア:1)
規模も研究・開発投資額も色々と世界一だからできる力業
普通の企業にはあんな事できん。
原文は読んでないけど (スコア:0)
『ムーアの法則』は半導体を安くする法則じゃないですよ
Re:原文は読んでないけど (スコア:1)
半導体の価格の多くが「材料費」で決まるため、
法則によって集積度が高くなれば単位あたり価格は下がるという理屈です。
私もそれは、ムーアの法則のせいでなく、半導体業界が技術コストを加算せず安売り競争してただけだと思うのですけどね。
Re: (スコア:0)
本当ですか!?
Re: (スコア:0)
ホントだよ。ブロセスが同じなら、ある程度まではダイサイズが小さい方が安いから、
それにダイサイズが大きいと、ウェハから取れるチップの数が減るんで、1っ箇所の不良で影響を受けるチップの割合が上がって歩留まりが下がる。
Re: (スコア:0)
>> 半導体の価格の多くが「材料費」で決まる
> ホントだよ。
これは、必ずしも本当ではありません。
場合分けが必要。10万個しか作らなければ、もろもろの初期コストの割合が
高くなりますし、1000万個作れば材料費の割合が高くなります。
> ブロセスが同じなら、ある程度まではダイサイズが小さい方が安いから、
> それにダイサイズが大きいと、ウェハから取れるチップの数が減るんで、1っ箇所の不良で影響を受けるチップの割合が上がって歩留まりが下がる。
これは正しい。
Re: (スコア:0)
露光装置、デポ装置、スタッパ装置、上流工程のシミュレーションソフト、とかもバカ高いでしょうしねっ。ダイサーとかワイヤリング装置とかはどうなんでしょ?
勘違いしている人多いね (スコア:0)
高集積化が難しくなっていて、
性能向上がほとんどなくなっているから
初めは性能向上が法則だったのが、倍に性能向上するかあるいは価格が半分になる
という法則に定義を変えたわけです。
でももう価格をどんどん下げても売り上げが上がる事がなくなったので
もうムーアの法則を諦めたということでしょう。
Re: (スコア:0)
いろいろ間違っていて突っ込みどころ満載ですが、
高集積化と性能向上(例えばft,fmax)は別の話です。
元々は高集積化の話。
微妙に間違ったね (スコア:0)
初めは高集積化が法則だったのが、倍に性能向上するかあるいは価格が半分になる
という法則に定義を変えたわけです。
でも性能向上がほとんどなくて
もう価格をどんどん下げても新規で買う人もいなくて
売り上げが上がる事がなくなったので
もうムーアの法則を諦めたということでしょう。
話す人や時期によっても変わっているから何が正しいのかわからなくなっているけど
世界最大の半導体メーカーIntel社の創設者の一人であるGordon Moore博士が1965年に経験則として提唱した、「半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増する」という法則。
この法則によれば、半導体の性能は指数関数的に向上していくことになる。実際には、集積密度の向上ペースはこれより鈍化しているが、「集積密度」を「性能向上」に置き換えて考えると、この法則は現在でも成立しているとされ、今後の半導体の性能向上を予測する際の指標として広く用いられている
Re: (スコア:0)
> 初めは性能向上が法則だったのが、倍に性能向上するかあるいは価格が半分になる
> という法則に定義を変えたわけです。
ここ [wikipedia.org]の初出のところに元の文章などが書いてあるけど、性能については出てこないよ。
搭載するトランジスタ数が倍になるとはあるけれど、「価格が半分」というのも怪しい。
Re: (スコア:0)
> 半導体の価格の多くが「材料費」で決まるため、
半導体?って、何のことを言っているのでしょう。ベアウェハのことですか?
装置コストやマスクコストは無視できません。
Re:原文は読んでないけど (スコア:1)
昔はそれでトランジスタあたりのコストが下がっていた、ってことも知ってるでしょ?
まぁ大体この解説読めばいいよね。5ヶ月ほど前のだけど
20nmプロセスから先はムーアの法則の意味がなくなる? ~トランジスタ当たりのコストの上昇 [impress.co.jp]
Re:原文は読んでないけど (スコア:1)
それ以前に法則ですらないだろう.
# 努力目標といったところかな
Re:原文は読んでないけど (スコア:1)
そもそも何で法則なんでしょうかね
意味合いからして、ムーアの経験則とでも言うべきと思ってました
Re: (スコア:0)
経験則は法則の一種ですよ。定理とか原理とか言い出すと言葉に詳しい人からの突っ込みが来るでしょうけど、法則はいいんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
ムーアの法則は、傾向分析したら線の上に乗っていたと言っただけ。
線から外れたところで忘れ去られるんじゃない?
# マーフィーの法則なんてお遊びもあるから細かいことは考えないようにしよう。
Re: (スコア:0)
まさに!単純に石の集積度の法則ですよねっ。価格を据え置けば、開発費用を回収できる、利益率が増える法則であるはずですが… (((・・;)
Re: (スコア:0)
が
に対するコメントなら、まったく的外れ。タレコミは、
としか言っていない。
LSIの値段はダイサイズでほぼ決まるから、小さくした方が儲けやすい、という単純な理由があったから、どんどん小さくなっていったまで。そこにムーアの法則というお題目があって、発展をドライブしていってくれていただけの話。
Broadcomってどこよ (スコア:0)
Broadcomが何をやっているのかわからない会社だったのでWiki
を確認したところ、何の事はないチップメーカーじゃないですか。
まぁあれだ、おまえが言うなとCTOさんに誰か伝えて下さい。
タレコミさんもこの人の会社が何をやっている会社なのか一言付け足してもらえると、
良かったのではと
Re: (スコア:0)
チップメーカーだから「これからは同じ性能のチップがプロセスのシュリンクで年々安くなっていくって思うなよ」と言いたい訳でしょ。
Re: (スコア:0)
Broadcom知らないとかどこのにわかだ……
という程度には半導体とかネットワーク界隈では有名ですので、そこまで説明は要らないと思いますが。
Re:Broadcomってどこよ (スコア:1)
そんなに有名でしたかお恥ずかしい、
スラドは見てても他業種でして失礼しました。
精進します。
Re: (スコア:0)
90年代初めの上場前からファブレス半導体・通信機器メーカーとして知っていたが、こんなに巨大企業になっているなんて知らなかったw
社員1万1千人で売り上げ74億ドルかあ。
Re: (スコア:0)
何の事はないチップメーカーBroadcomより売上高が低いAMDやNVIDIA
もう、どうても良くなった (スコア:0)
>メーカーは価格低下の代わりに性能のアップや低消費電力などを選択するようになってきているという。
性能向上はもう不要だろ。今こそ価格低下を目指すべきじゃないのか。
パソコンはゲーマー以外は満足しているだろ。タブレットやスマホも4コアで十分になった。
高くて高性能CPUと、安くて十分性能のCPU。 高いのを買う人はすくないだろ。
Re:もう、どうても良くなった (スコア:1)
何故にパソコン視点…
しかし一番の問題は
「コンピュータなんて年々早くなるんだから多少重たくて重たいプログラムでも何とかなる」
と、言い放つPMとかだったりするわけで。
性能向上をハードのリプレースでまかなえないとプログラムにのしかかってくるから、
プログラマのインパクトは大きくなると思います。はい。
Re: (スコア:0)
>性能向上はもう不要だろ。今こそ価格低下を目指すべきじゃないのか。
これはずっと以前から言われていることです。
ただ、人間やりたいことはどんどん増えるもので、今よりもより快適にを追求してしまうものです。
# Windowsのバージョンアップに伴って追加される無駄な無限ループを消せば・・・おっと、誰か来たようだ。
Re:もう、どうても良くなった (スコア:1)
Windowsのバージョンアップに伴って追加される無駄な無限ループ
何これ どーゆー意味?
Re: (スコア:0)
Windowsがバージョンアップして重くなる
→重くなったWindowsを解決するためにCPUが高速化する
→CPUが高速化して余裕が出てきたのでそれを前提として次のバージョンのWindowsが重くなる
→重くなったWindowsを解決するためにCPUが高速化する
→最初に戻る
と言いたいんだろ
Re: (スコア:0)
Vistaのせいでそのループ崩れたけどね
なにやらXPより8の方が軽いとか何とか
Re: (スコア:0)
実際にXPの時代のPCで使って比較すればそれは嘘だとわかります
最新の機種で7や8がXPより早いのは新しいOSが新しいハードウェアに対応して最適化されているだけです
Re: (スコア:0)
XPからこっち、パソコンという概念物に対しては性能的には必要十分で満足している人が多くなった。
ネットクラウドの普及も数的にピーキーな性能マシンを皆で共有する使い方なので
マスの性能要求が無ければ技術開発のペースは落ちるだろうし、
タブレットetcという新概念物の普及が飽和するまで、そっちで牽引されることになるのかもしれないが。
それも今は省電力のほうが急務だったりするので
今までのような価格低下のベクトルに乗るかどうか。
Re: (スコア:0)
半導体の価格低下がどうでもよくなってきてるということ。
半導体以外のコストが上がっている。
これを解決するのには、本体を高くし、かつ数を売りたい。
つまり常に前の機種より高機能または省電力、またはその両方でなければならない。
半導体以外のコストをまかなうために。
Re: (スコア:0)
intelが本気で値下げしたら、独禁法でリアルに真っ二つにされてしまう、今のIntelのCPUのダイサイズはARMと大差ないから。
Re: (スコア:0)
設計と製造に分割されたら世の中いろいろとハッピーだろう。
Re: (スコア:0)
> 今こそ価格低下を目指すべきじゃないのか。
プロセスの微細化が大変で、値段の高い製造装置を使わないと作れないから
旧プロセスの様に安く製造できないというのが趣旨なんだが分かってる?
今までの価格低下のロジックがどうなっていたか分かってる?
# 最先端プロセスの半導体工場は建設費用が何千億円必要で1社ではまかなえないとかの
# 話が結構前から出ているので、何を今更という感じのタレコミなんだが。
Re: (スコア:0)
もう、その最先端プロセスとかどうても良い。と言う事で、古いプロセスでもいいから安く作れと。
Re: (スコア:0)
けれど、先端プロセスの方が寄生容量が減るから動作電流が減り、バッテリーの持ちが良くなるよ。
Re: (スコア:0)
DRAM に限れば、おにぎりよりもという赤字体制が続いてますから、そろそろ、販売価格を適正価格まで上げるべきでしょう。さもなくば、メーカー自体が成り立たず、次々に破綻して、最後にひとつのメーカーだけが残って、独占して、結果的にはバカ高い価格になるかもしれません。“マイクロン、DRAMから撤退、おにぎり製造に転換” なんて日が来ないように。
老害が技術革新を妨げる (スコア:0)
なぜか半導体業界はムーアの決めた法則に従わないといけないので
この先も彼の気まぐれによって法則が変わるたびに壊滅的な低迷するだろう
そろそろ新しい指導者が必要なのではないか
Re: (スコア:0)
NVIDIAのジェン・スンファン「お前のfabは俺のもの、俺のIPは俺のもの」
Re: (スコア:0)
> なぜか半導体業界はムーアの決めた法則に従わないといけないので
> この先も彼の気まぐれによって法則が変わるたびに壊滅的な低迷するだろう
> そろそろ新しい指導者が必要なのではないか
別にムーアさんが法則(のパラメータ)を決めているわけではないです。
彼が気まぐれても、なんの影響もありません。
あと、もしかすると半導体業界が低迷している印象をお持ちかもしれませんが、
それは日本の一部の会社だけの話です。Intel等は今もウハウハです。
Re: (スコア:0)
ついでにいうと、Cadence、Mentor Graphics、… あたりもウハウハでしようねっ。( ̄▽ ̄;)
Re: (スコア:0)
元記事は、ムーアの法則が提供する「blowout sale」が終わると言っています。既に数年前から"Moore's law"(ムーアの法則)による"free lunch"(フリーランチ)がそろそろ終わるというという言説が出ています。
半導体の利用者が、時間の経過とともに大したコストを掛けず、より高速で低消費電力で大量のトランジスタを利用できるようになることをフリーランチと呼んでいます。それが”ムーアの法則自体が成立しなくなる以前に”終わるだろう。というものです。
「今後は、回路自体の工夫やソフトの設計自体の工夫による技術革新を目指す必要がある。」大抵の記事では、そんな風に結ばれていたように思います。とは言えフリーランチが有効だった頃と比べて技術革新の速度は低下するでしょう、技術基盤の変化も大幅に遅くなる。親コメのACさんには、気に食わないかも知れませんが、今後は年季の入った職人芸的な設計が求められ、年寄りが益々大きな顔をすることになります。