
ディスプレイ表示より紙のほうが情報の理解度が高いという実験結果 71
ストーリー by hylom
でも紙は邪魔なので中を見ずにゴミ箱へ 部門より
でも紙は邪魔なので中を見ずにゴミ箱へ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
旧聞とになるが、凸版印刷の関連会社であるトッパン・フォームズは、近赤外光イメージング装置を利用し、ダイレクトメールに接したときの脳の反応を測定する脳科学実験を行ったそうだ。この実験の結果、同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳は全く違う反応を示しすことが分かったという(トッパン・フォームズの発表)。
その結果、紙媒体の方が前頭前皮質の反応が強く出ており、ディスプレーよりも紙媒体の方が情報を理解させるのに優れていることや、ダイレクトメールは連続的に同じテーマで送った方が深く理解してもらえることなどが確認されとしている。
ほんとに「同じ情報」で違いが? (スコア:5, 興味深い)
>同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳は全く違う反応
……とあるが、「同じ情報」とは何か。両者は、解像度も色域も、眺める角度も同じだったのか?
反射型ディスプレイとギラギラした印刷で比較したらどうなるのか?
どの要素が脳の処理の違いに作用しているのか、詳細な分析がほしい。
去年、ツイッターで「どうして紙にプリントアウトした方が圧倒的に間違いに気付きやすいのか」 [togetter.com]という話が盛り上がっていた。
このあたりの問題の謎はとても深い。さらなる研究の進展に期待。
Re:ほんとに「同じ情報」で違いが? (スコア:2)
そのtogetterを読むと、液晶=縦掛けた場合と紙=下置きの場合とで効果が違うという議論があるので、タブレット端末を使えばその効果は測定できそうですね。
Re: (スコア:0)
電子インク端末を使えば、似た形状で似た操作性で、反射光か透過光かの比較もできるんでしょうかね
デジタルネイティブでは? (スコア:2, すばらしい洞察)
これまでの蓄積が影響している可能性を考慮すると、生まれたときから実験しないと意味が無いのでは?
Re:デジタルネイティブでは? (スコア:1)
そこで、電脳化ですね。
Re: (スコア:0)
同意。
一番吸収や慣れ、学習をしやすい幼児期に存在、使用した道具かどうかというのは大きいと思う。
個体差がない? (スコア:2)
>個体差がない非常にシンプルな生理学的反応から、少ない被験者数(6名)でも安定した結果を導き出せる
としていますが、本当ですかね?
私は7インチタブの横持ちで演出処理なしで小説を読んでますが、自覚としてはほぼ紙と同じ感覚で読んでるつもりです。
一方、ページめくりや真ん中の陰影などの演出がないと困る、小説は紙じゃないと無理だ、と言う意見も聞きます。
Re: (スコア:0)
「慣れ」の影響が大きいのではないかと。
被験者をどう抽出したかわかりませんが、
「スマホやタブレット端末での読書を多くしてる人」を選んだわけではないでしょうから。
もしそうだとしたら逆に偏った試験ですし。
むしろ6人とかではそういう人は0人の可能性が高い。
私らは慣れてても、まだ多くの人はそうじゃないのです。
Re: (スコア:0)
私は7インチタブの横持ちで演出処理なしで小説を読んでますが、自覚としてはほぼ紙と同じ感覚で読んでるつもりです。
私は7インチ縦持ち単一ページ表示で読んでますが、唯一感じる違和感が
「あとどれくらいで読み終わるのか」が触感で直感的に理解できないこと。
非電子書籍なら「あと数十ページか、もう一波乱あるな。いったん中断しよう」とか休憩の目安にしたり、
「ああ、あと数枚ならこのまま大団円だな」と予想しつつ読んでいたら
最後のページに「続く」がでて「おい作者ぁ!」となじってみたり。
電子書籍だとこれがないですね。読むのを中断してページ表示してみないと「あと何ページ」がわからない。
Re:個体差がない? (スコア:1)
Kindle paperwhiteだと、下の端っこに「あと何分で読了」とか出てた気がする。
普段気にしてないので正確に覚えていないけど。
頁めくるペースと残りの分量で計算してるっぽい。
Androidで使ってるeBookJapanのリーダだとどこかタップすると、全体ページ数と今どの辺ってのがスライドバーで表示されてた。
あれでもだいたいわかるけど、何もしないで手に持った感触でわかるってのは紙の書籍のいいとこですね。
紙の書籍ににかなわないなと思うのは、途中まで読んで何かの複線が効いてるシーンで
「あれっどこだっけ?」とパラパラめくって戻るってのがやりにくい。
スライダーバーかページかインデックスで戻れるけど、全部ピンポイントなので数ページちら見できないので歯がゆい。
そのうち端末かアプリが進化したらそういうのも可能になるかな。
Re:個体差がない? (スコア:1)
昔の kindle は画面の下に棒グラフのようなものが表示されており、
章ごとに目盛が付いているので、「もうすぐ賞の終わりか、次の章は長そうなので、この辺で止めとくか」とか
結構便利だったのですが、kindle touch あたりから無くなったみたいですね。
設定で出せるのかとちょっと調べてみましたが、見つからないので諦めました。
ページをパラパラは次の kindle の PageFlip という機能に期待してます。
Re: (スコア:0)
この意見たまに聞きますな
常に表示する機能があってもいい気がするけど…
あえてうそを出す演出もあったりして
Re: (スコア:0)
Kindle のPaperwhiteを持っていますけど、下のほうに「%表示」と「残り時間」が選択で表示できたような
#うろ覚え(汗)
Re: (スコア:0)
それを利用しての試験であれば、小数でも有意なサンプリングは可能でしょう。
「つもり」で意識したり、意志や感情で変化する反応とは根本的に違うのです。
Re:個体差がない? (スコア:2)
> 情報の理解度が高い
ってタイトルだから
生理的反応があった = 情報の理解度が高い
ってつながるのがよくわかんないなーとちょっと思った。
被験者が少ないので猶更。
そもそも理解度って何を持って理解度?
// 手に持ったとき曲線になるかどうかでの違いだったりして。(:>^
Re: (スコア:0)
理解度の定義についても同じ。
なんなんでしょうねえ。
Re: (スコア:0)
生理学的反応が異なるのであれば被験者がレアな人間でないかぎり特に問題があるようには思えない。
あと自覚がどうのって話なのですかこれ?
本人が読みやすいと自覚したかどうかっていう実験なのですかねぇ
刷り込み (スコア:2)
紙世代には
ディスプレイ→娯楽
紙→勉強
みたいな刷り込みがあるかも
実在性? (スコア:1)
Re:実在性? (スコア:1)
なんでか「紙」デバイスと「映像」データ(コンテンツ)を比較してるみたいだけど。
「液晶ディスプレイ」デバイス中にある液晶もねじれたりして方向をコントロールされた上で存在してるってご存知?
その上にあるカラーフィルターも存在してるし。
実際にはカラーフィルターを透過してくるバックライト光と、紙の上にある反射中心で散乱してる光を見てる。
どっちも存在してないとそこでリファレンスになるべき光源が散乱しないよね。
前方散乱と後方散乱の違いこそあれ似たようなもんだ。
#っておおざっぱすぎるか
透過光だと後方散乱でもないのかな・・・ もう大分忘れてる。
MS-IMEは「後方産卵・前方産卵」と変換してくださる、どんな産卵やねん。
Re: (スコア:0)
一枚0.5円の紙を、一万倍以上の値段の機械で置き換えるって考えが狂ってるから。二つの紙と同じを見比べる為だけにいくら掛けるんだか。
Re: (スコア:0)
君が何と戦っているのかは全く分からないが、
君の生涯には一万枚以上の紙と縁がないことだけは理解した。
前提条件を同じにして違う結果を導いてみる。 (スコア:1)
紙媒体の方が前頭前皮質の反応が強く出ており、
ディスプレーよりも紙媒体の方が情報を理解する際の脳の負担が大きく、
情報の理解が困難であるということが判明した。
というか、脳が強く反応したら『理解度が高い』と言っちゃえるもんなのか?
CPU稼働率が高いから優れたプログラムだ! みたいな印象なんだけど。
Re:前提条件を同じにして違う結果を導いてみる。 (スコア:2)
>というか、脳が強く反応したら『理解度が高い』と言っちゃえるもんなのか?
デバイスはなんであれ、エロい画像を見せると「理解度が高い」ことになったりして。
色々な要素があるんですよねえ。 (スコア:1)
プレスリリースの内容だけ、という前提でいうならば、この実験でわかった違いは「前頭前皮質」の反応が違う、というだけですからね。
前頭前皮質の役割というのは、意味や何かの理解というよりも、動作-実行機能の構築がメインですし、結果は「反射光か透過光か」ではなくて、「紙とディスプレイ」すなわち経験でしみついた「紙をめくって次のページに写る準備動作をしなければ」という「文章理解の本質」とは違った部分が予測的な肉体活動の準備と構築をしているのかもしれません。どうも「前頭前皮質」と「理解」というところの結びつけに、やや強引な印象も受けます。
本来「反射光か透過光か」という比較であれば、他の人も指摘しているように「(同じ身体動作イメージが想定される)E-inkとタブレット」の比較あたりが最低限必要な感じでしょうか。
またひとつ (スコア:1)
何となく感じてた事が確認された。
ということだな。
まだまだ電子書籍は紙で使えてた機能(金額も含む)を100%再現してないということだろう。
the.ACount
反射光というなら (スコア:0)
電子ペーパーではどうなるのか興味津々です
#文字ものはAndroidタブのkindleアプリよりpaperwhiteの方が読みやすいと感じるのと関連有りかしら?
Re:反射光というなら (スコア:1)
> 電子ペーパーではどうなるのか興味津々です
オフトピですが、こんなのもありますね。
電子ペーパーと液晶、眼が疲れるのはどっち? 検眼医「変わらない」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1210/26/news061.html [itmedia.co.jp]
Re:反射光というなら (スコア:2)
> 有害なのはディスプレイ技術というよりはむしろディスプレイの低解像度
そうかもしれないと思った。ただ、液晶ディスプレイも色々。実験に用いられたのは初代iPad。自分がiPad導入を見送っていたのは(今のRetinaでもそうだが)どうもぎらぎらの印象があるから(これは長時間見てられないなあと)。大抵のノートPCも光沢液晶で、いやいやながら使っている。一番いいと思うのは(自分とこでは)EIZOの液晶(非光沢)のテキストモードを、さらに輝度を落とした設定。色温度も当然低め設定。これで高解像度ならいいのだが。
E Inkの高解像度版? 6型768×1,024画素、9.7型1,200×1,600画素といった製品はあったようだけど、現状どうなっているのか...
Re:反射光というなら (スコア:1)
それ思った
>同じ情報であっても紙媒体(反射光)とディスプレー(透過光)では脳は全く違う反応
バックライト無しの電子ペーパーか他の反射型FPDと、ライトボックスの上に置いた紙媒体では脳はどう区別して反応するんだろう。
色、解像度、目に入る光の強度、実際何が効いてくるんでしょうね。
紙が一番理解度がある(抵抗がない?)とか疲れないってのは慣れもありそう。
印刷会社の系列企業なら (スコア:0)
そりゃ、そういうことにしたくなるでしょう。
電子書籍を普及したい方々なら (スコア:0)
そう言いたくもなるでしょう。
まぁ、ということは置いといて、
電子書籍の普及が嬉しい人、嬉しくない人どちらにつけ、偏ってると思われちゃうと、こういう評価は微妙になりますよね。
かといって、紙媒体、電子媒体どちらにも興味が無い人は、わざわざこんな評価したりしないと思うので、どうしようもないか・・・。
Re: (スコア:0)
つ http://material.toppan.co.jp/display/lcd/ [toppan.co.jp]
E Inkだとどうなる? (スコア:0)
ほぼ中間的な存在のE Inkの場合はどうなるんだろう?
すっごい単純に (スコア:0)
読み易ければその分、読む物の認識自体に脳を使わず内容に集中できるってだけでないかな。
タブレットで文章を読む時なんて、意外と無意識で映り込みを避けたりしているものだし。
Re: (スコア:0)
電子書籍を読むのに慣れると紙面が歪む紙媒体では余分な疲労を感じますね
勝負 (スコア:0)
紙の辞書と電子辞書で勝負しようぜ
Re: (スコア:0)
勝負にならんでしょう。一方的勝利。
Re: (スコア:0)
どっちが勝つの?
Re:勝負 (スコア:1)
検索だけなら電子辞書っすかね。
前後色々見渡せて知見を広げたりできるのが紙の辞書のいいところかも。
あと、海外旅行で思い知った。
電子辞書は電池なければただの軽い文鎮。
たぶん日本の乾電池って世界一安いと思う。
#出発前に電池入れ替えくらいしておけよ、と思った。
Re: (スコア:0)
変態キーボードで文字探しながらキー打ってる内に、
紙の辞書で探し終える。
紙の辞書って、要はユーザーインターフェイスが共通化されてるのよ。
電子辞書メーカーがそのことに対応することを考えないと、ワンサイドゲームだね。
Re:勝負 (スコア:2)
たぶん、スレ主の言う電子辞書は、あの糞使いにくい電子辞書専用端末じゃなくて、電子な辞書一般じゃないかな?
いまどき電子辞書専用端末なんか使ってる人の方が少ないし、多くの人はスマホかパソコンで調べるでしょう。
そうすると、たぶんパソコンが最速で結果にたどり着けるでしょう。画面に表示出来る容量も大きいし。
キーの打つ速さは端末に依存するから、それは判断材料には出来ない気が。
紙と電子、どちらが早く結果にたどり着けるかといえば、やはり電子のほうだと思うけどね。
目的の単語だけじゃなく、関連してるものもまとめて全文検索出来るし。紙の方は枠の問題で関連情報を載せるのに限界がある。
そもそも・・・軽い・・・
Re:勝負 (スコア:1)
それがさ、紙の辞書を使い慣れて居る人って、1秒あれば該当ページを開けてしまうような人が多いんですよ。
Re: (スコア:0)
横組の辞書だったり、使用者があいうえお順も
覚束ないような場合は、また違ってくるかもね。
Re: (スコア:0)
ボクはキーボードを打つのが遅いまで読んだ。
私だけ? (スコア:0)
ディスプレイにしても電子書籍にしても、紙のようにジッと文字を見つめ続けることができません
ですからどうしても流し読みをしてしまってディスプレイと紙とでは理解度が違うと経験的に感じています。
なぜそのような違いが自身に出るのかさっぱりわかりません。
Re:私だけ? (スコア:2)
ソフトウェアのデザインに関わる人はしきりに「ユーザエクスペリエンス」を強調しますが、重い、かさばる、という点を除けば、紙のユーザエクスペリエンスのほうが上だと思います。高解像度で読みやすい。好きに書き込めて、物理的に付箋を張れる。素晴らしい。印字された本のユーザエクスペリエンスがすでに最高。デジタル教科書うんぬんは棚上げするべき。
(それはそれとして、学生には、インターネットをいつでも自由に利用できるようにしたほうがいいと思う。YouTube に自由にアクセスできないのに グローバル人材うんぬん、大学入試にTOEFLテストとか、なにがなにやら。今となっては考えられない)
理解度が高かろうが (スコア:0)
紙のダイレクトメールはダイレクトにゴミ箱に行くので読まない。
目に触れないものの理解度を吟味されてもね。
Re: (スコア:0)
デジタルなダイレクトメールは、自動的に迷惑メールに振り分けられます。
書体の差は割と大きい (スコア:1)
紙の文庫本同士の比較ではあるが、ここ5~6年ぐらいに発行された文庫本とそれ以前(2000年前後までが境目かな)の文庫本で、多少文字が大きくなっている
最近の文庫本のほうが読みづらく感じることがよくあった。
で、何が違うのかよくよく見比べて合点がいった。
古い文庫本は使用している書体が本蘭明朝とか石井細明朝体、さらに秀英細明朝などの写研書体もしくは活字由来書体。で、最近の文庫本はほとんどがリュウミン
だった。さらに、約物処理が甘くて句読点後の間隔の詰めなどがほとんど行われてなくて間延びした感触がある。
ぶっちゃけリュウミンってあまり読みやすい書体じゃないとは思ってたけど、ここまで書体の違いで読みやすさの印象が変わるとは思わなかった。約物処理は
DTP化で版組は簡単になってコスト削減と納期短縮が行われた結果手をかけられなくなった、もしくはそこまでできる組み版技術が失われたかな、と思う。