海洋の温度差を利用して発電する温度差発電、初の海中実験へ 49
ストーリー by hylom
30年後にはどうなるだろう 部門より
30年後にはどうなるだろう 部門より
海の浅い部分にある暖かい海水を使って液体アンモニアを蒸発させてタービンを回し、その上記を深い海からくみ上げた冷たい水で冷やして液化させるという「海洋温度差発電」の実験用システムが開発された(NHK)。
ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学が開発し、7年後をめどに実証実験を始めるとのこと。どの程度の発電ができるのか、またコストはどうなのか気になるところだ。
タレコミが間違っている (スコア:5, 参考になる)
海の中で発電するところまでやってしまうので、配管の省略などで
発電コストの低減が期待できるという事でしょう。
海洋発電そのものは沖縄県久米島で実証実験 [sankeibiz.jp]が行われています。
温度差があればそれを使って電気エネルギーとして回収出来るというのは自明の話で、
問題はコストが引き合うかという事です。
Re: (スコア:0)
コスト優先で物事進めていくと・・・
どうしても原発事故(と今の対策)を連想してしまう
あの事故はそれだけが原因ではないけど
#あの状況でどこがちゃんとコントロールされてるんだろう
今回のはシステム開発の実験だからそこまで気にするのは杞憂。
安全対策は実用化目指す時にそつなくやってほしい。
#どこまで対策するかはコストありきかな
「自然エネルギーで発電」とか聞くと反射的に「悪影響は?」と妄想してしまう小市民でした。
Re: (スコア:0)
自然エネルギーも散々問題を起こしてますからね。
ソーラーは照り返しが結構問題になってるし、風力は騒音や老朽化して落ちてくるとか。
風力なんかはどんどん更新することを前提に設置するべきだろうな。
そのほうが経営的にも社会インフラとしても好ましいんだよな。
古い原発を更新しまくると事故起こさなくても東ドイツみたいになるのは目に見えている。
一見経済的だけど実はめちゃくちゃコスト高になってるというオチ。
Re: (スコア:0)
なんか教室の中央で授業中、じょろじょろ下痢うんこを盛大に漏らしたガキが、人間はみなうんこすると言う話をはき違えて「●●君が昨日学校の大のトイレに入っていくとろみたよ!」って叫んで自己弁護した気になってるような、そんな感を受けてました。
もちろんアイドルはうんこしないみたいな話は問題ですが、通常世の中の多くのことは01論ではなく程度問題なんですよね。
Re: (スコア:0)
コスト以前の問題として、環境破壊する可能性があるのでは? ただでさえ、発電所の温排水は生態系の変化という形で環境を破壊している。 海流を変化させてしまう可能性もあり、目先の利益のために余分なことはするなといいたい。
Re:タレコミが間違っている (スコア:1)
すでにある熱を利用するのと、わざわざ熱を作って一部だけ利用するのを同レベルで考えるとはね。
the.ACount
Re: (スコア:0)
と言うか、目先の利益ごときのためにかいよう発電やる奴なんていないっしょ。
相当先を見据えてないとやれないと思うよ。
# 環境に影響を与えずに生きていくのは無理だし、そもそも人間が保護している環境もある。
Re: (スコア:0)
海流がほとんどないと言われている深海から水を組み上げたり海面に冷たい水を放出したりするので、大規模に行えば環境に全く影響は無いとは言えないでしょうが、今の所それほど気にする必要は無いのでは?
Re: (スコア:0)
地熱が先じゃね。
熱電対 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
熱電素子の変換効率は絶望的に低いからねぇ(特に低温度差域)。
手段は多いに越したことない (スコア:1)
どうせ何やってもいずれ何らかの公害が表面化するだろうし
いろんなところからいろんな方法で発電して、環境への負荷、リスクを分散するのがいいんじゃないですかね
上記 (スコア:0)
蒸気?
Re: (スコア:0)
まただね。面白いと思ってわざとやってるのかな…
ほかの原因いろいろ考えてみたけど、ネガティブな感覚しか持てない理由ばかりだった
参考リンク (スコア:0)
ジャパンマリンユナイテッドのプレスリリース
http://www.jmuc.co.jp/press/2013/nkaip.html [jmuc.co.jp]
「システムを開発した」っていうか「実証プラントの概念設計をやって日本海事協会の承認を受けた」ってことね。
佐賀大学 海洋エネルギー研究センター の、割と最近の発表資料
http://heat.mech.kumamoto-u.ac.jp/htsj_kyushu/ppt/23_3_No4.pdf [kumamoto-u.ac.jp]
上のプレスリリースで量産時の発電コストが20円/kWh程度って言ってる前提は、償却年数30年なのかな?(44ページ)
まぁ25.7℃と6.7℃の熱落差ではなかなか発電効率は上がんないよね。
Re:参考リンク (スコア:1)
発電効率はイマイチだけど、安定して発電できるというのがメリットなんだろうね。
太陽光にしろ風力にしろ、自然エネルギーには不安定なのが多すぎる。
Re: (スコア:0)
エルニーニョとか、海水温もけっこう不安定な気がします。
Re:参考リンク (スコア:2)
Re:参考リンク (スコア:1)
エルニーニョのせいで不安定という話をするのなら、原油や天然ガスやウランだって価格変動するので不安定だとさえ言えてしまいます。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
自然現象起因の不安定ささえなければいいのですか?
昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:0)
海洋温度差発電
Re:昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:2, 興味深い)
それを勝手にかき回されてはこまるのだが
そこに風があるのには理由があるのだが
勝手に止めてもらっては困るのだが
私が生きている間には影響ないだろうから勝手にするがいいのだが
Re:昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:2, おもしろおかしい)
それを勝手に堰き止められては困るのだが
そこに化学エネルギーがあるのには理由があるのだが
それを勝手に酸化されては困るのだが
そこに放射性同位体があるのには理由があるのだが
それを勝手に分裂されては困るのだが
Re: (スコア:0)
バタフライ・エフェクト
Re:昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:1)
蝶が羽ばたくと桶屋が儲かるってやつでしたっけ?
Re:昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:1)
蝶が羽ばたくとモカ [wikipedia.org]が女学生になる。
#読んでない人には判らないな。(「なおざりダンジョン」5巻)
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
大きな熱浴からちょっぴりもらってきてる実証実験段階ではいいけど、
大規模発電フェーズに移ると気候変動などの影響がでてくるでしょうね。
Re:昔から何度も聞いた気がする。 (スコア:1)
イデオン思い出した。
第六文明人が意思の力をエネルギーに転化する金属を作り出して
実験段階ではうまくいってたのでイデオンとソロシップ作ったら
ある一定以上の意思が集まった段階でイデの意思が生まれてしまって
生まれたばかりのイデが全第六文明人の意思を吸収して
第六文明人は滅んでしまった、というやつ。
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
それ以前に、大量のエネルギーを取り出そうとすると、大量の海水が必要なわけで…
その海水を汲み上げるのに必要なエネルギーを考慮しても割りにあうんだろうか?
吸い上げるだけの冷水側は安定してるとしても、暖水側にそこそこ温まった冷水をばら撒くと温度差がさらに小さくなるわけで…
Re: (スコア:0)
汲み上げるんじゃないってば
Re: (スコア:0)
原因があるのは間違いないですが
動機があるのかはわからない
「理由」をどちらの意味で使ってるんですか?
Re: (スコア:0)
創造論の立場にたてば、
神が今の生態系を作り出すために適した地形や気候を準備したのだ、という「理由」は構築できそうです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
30年くらい前から、新聞・TVで「海洋温度差発電実証実験開始」というニュースを何度も聞いた気がする。
今回の実験は以前とくらべて何が違うのでしょうか?
Re: (スコア:0)
http://www.se.saga-u.ac.jp/rigaku/kaiyou/ [saga-u.ac.jp]
これの大きいやつ作ったんじゃない?
Re: (スコア:0)
やることは同じでも「素材が進歩すると価値が出てくる」
とかはあるかもしれませんね。
例えば磁石はここ20年ぐらい凄いんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
>具体的には、海上に浮かべた基地から海中にタービンなどの主要設備をぶら下げる形で、会社側によりますと、
>陸上で発電する実験はすでに行われていますが、海中で発電するシステムは世界で初めてだということです。
/.Jでのコメントの仕方を覚えたならば、次は元記事を読む、ということを覚えましょう。
どうもスキッと納得出来ない (スコア:0)
海面付近の水温が高いのはわかります。
しかしアンモニアを海水温程度で蒸発させてその蒸気圧でタービン回して発電、
そんなに高い蒸気圧が得られるものなんでしょうか。
それを実験すると言われればそれまでですが。
Re:どうもスキッと納得出来ない (スコア:2)
Re:どうもスキッと納得出来ない (スコア:1)
高い蒸気圧が得られなくても大量の蒸気が得られれば発電は出来ます。
それを実験するなと言われればそれまでですが。
真面目に話をすると、スターリング・エンジンを使えばわずかな温度差で発電は可能ですが、さすがに効率が悪いので実用的な海洋温度差発電にはならない。
現実的に海洋温度差発電に適用可能なタービンを回して発電する熱機関の改良・改善の手法はいろいろあるので、実用になりうるか実証しつつ大規模化をすすめようとしているわけです。
この種の工業技術は太陽光発電や風力発電などと同様に、いつか限界を乗り越えたところで急速に実用化が進みます。
海中構造物の生物対策 (スコア:0)
支柱程度ではなく内部構造が重要な海中構造物って生物対策はどうするんだろう?
外装を特定の生物許容構造にしてそれ以外の生物による侵食を防ぐとかってやるのかな?
でも加水侵食もあるだろうし酸化もあるだろうし
メンテナンスができる深度ならいいんだろうけど温度差が発電に使えるほどの深度だとメンテコストは現実味がないと思うけどなぁ
Re:海中構造物の生物対策 (スコア:1)
上層がサンゴに覆われた海中発電所、とか想像した。
メンテ性はともかく絵的には面白い。
Re: (スコア:0)
このシステムの場合、深いところにあるのは深海水採取用のパイプだけっぽいので、問題は少ないんじゃないんでしょうか
>深い海からくみ上げた冷たい水で冷やし (スコア:0)
ググって見たんだけど、何でこれで出力がプラスになるのか理解できなかったんだけど、エロい人教えて。
Wikipedia [wikipedia.org]だと発電したエネルギーの一部を用いてポンプでくみ上げるって書いてあるけど、なんか永久機関チックじゃね?
暖める/冷やすエネルギーに比べ、くみ上げるエネルギーは低いから、プラスになるってこと?
Re:>深い海からくみ上げた冷たい水で冷やし (スコア:1)
「ポンプで水をくみ上げ、流し落とす勢いで水車を回して発電する」なら永久機関であって成立しない
「ポンプで暖かい水をくみ上げ、冷たい水に移動する熱エネルギーの一部を仕事に変えて発電する」のは別に永久機関じゃない
(#2458682) の下のリンクの資料44ページによれば
年間発電量10,600MWh/年
年間送電量9,880MWh/年
とあって、発電量-送電量=720MWh/年くらいがプラント内で使われたり、いろんな損失で消えていることがわかる
ポンプの動力は当然ここに入る
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
岩盤に圧水注入して組み上げるシェールガスなんて、もっと有りえないですよね。
Re: (スコア:0)
温度差発電のエネルギーの大元は海面を熱する太陽光線。
形を変えた太陽熱発電だと考えればいい。
「汲み上げる」といっても深海でポンプを回す必要もない。
筒を海面から深海まで延ばし、海面側で筒の中の水を取り出せば、筒の内外の水圧差で深海側から水がどんどん上に上がってくる。
水を取り出す速度を調節すれば筒の強度も極端に高くなくてもいい。