図書館が所蔵する電子媒体、OSの更新やメディアの耐用年数経過で閲覧できなくなりつつある 96
ストーリー by hylom
消えていくコピーできないデジタルデータ 部門より
消えていくコピーできないデジタルデータ 部門より
あるAnonymous Cowardのタレコミより。東京新聞によると、各地の図書館で、CD-ROMなどの媒体で保存されている資料の一部が閲覧できなくなりつつあるという問題が起きているそうだ。
問題となっているのは、専用の閲覧ソフトを利用するものや、映像が入っているものなどという。古いOSを想定して開発されているため、最新OSでは動作しないという問題が発生しているそうだ。また、光ディスクの耐用年数は数十年と言われており、メディア自体がダメになっているという場合も今後は発生する可能性がある。光メディアのバックアップについてもコストや著作権の関係で「具体的なモデルはできていない」そうだ。
やっぱり紙媒体が (スコア:5, 興味深い)
一番
とかいう考えに行きついたりするのだろうか
Re:やっぱり紙媒体が (スコア:1)
紙も質(紙と印刷と製本)の問題と保管状態の問題で保存期間が限定されそう。
図書館だと借りパクや切り抜きをどう防ぐかという問題もありそう。
Re:やっぱり紙媒体が (スコア:2)
更に長期間残す為に「粘土にハンコ」で、更に更に長期間残す為に「石に彫刻」ですよね!
・・・と言う冗談があるって聞いたコトあります。
巨石碑に2進数でデータが彫り込んであったら壮大でしょうねえ。
Re:やっぱり紙媒体が (スコア:1)
そういえば昔は色々あった (スコア:5, 興味深い)
考えてみたら昔はFlashの全画面表示だったり動画もQuickTimeだったりRealPlayerだったり
起動マシンがWindowsかMacか判別して両対応するハイブリッドCD-ROMとかあったなぁ。
そういうあたりって動作不可に引っかかりやすそうだと思った。
#去年だったか家にあった古いCD-ROM写真集開いたら、表示は出来たけど写真の解像度低いわ
#ファイルサイズ落としたいためかジャギーだわ・・・ノートPCが640*480で256色が主流の頃に手に
#入れた物だったから仕方ないのだろうけど・・・。
Re:そういえば昔は色々あった (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Viewerが独自だったり、Viewerが独自だったり、Viewerが独自だったりしたものばっかりでしたものですしね。
Re: (スコア:0)
↓ここでRMSが一言
Re:そういえば昔は色々あった (スコア:1, おもしろおかしい)
なんでRMSは「ここに返信」って言ったの?
OSのバージョンというより (スコア:3)
64bit版Windowsでの閲覧が出来ないという問題と予想する。
しかし具体的な対策が決まる頃には、CD-ROM自体が絶滅しかねないですが。
いろいろ難しそうな問題ですね。
Re:OSのバージョンというより (スコア:1)
OS決め打ちでのプロテクトじゃない?
大抵はXP互換モードで動いた気がするけど
Re:OSのバージョンというより (スコア:1)
プロテクトというか、たぶんデータだけでなく、実行形式なのでは?
たとえば、動画でも、実行ファイルと動画データ(リソース)がひとつのバイナリになってるやつとか昔多かったでしょ?
図鑑の類とかも、そういうのが結構ありました。
#というか、Win3.1時代のCD-ROM野草図鑑が目の前にある
Re: (スコア:0)
たぶんプロテクトでしょうね。
動画フォーマットもよほどマイナーな物でなければ今のOSでも再生だけはできるでしょうし。
Re: (スコア:0)
Intel Indeoはメジャーなのに、再生できなくなったお。
Re: (スコア:0)
CD-ROMってかMOとかも有ったりするからなぁ。
HyperCardがね (スコア:3)
に映像入りのタイトルが結構あったんだが、たいていがHypercardでオーサリングして
映像はQuickTime Movieで作られてた。
Hypercardが終息して、OS Xへの移行が始まると当然なかったモノ扱いで、Classicを維
持しない限り再生不可能な製品になってしまった。
インターネットと言ってもまだNetNewsやGopherが主流の時代で、そろそろ
Webブラウザが登場した頃。CDの中身を覗いて、QuickTime Movieだけ引っこ抜き、
簡単なHTMLのページを作ってそこにリンクを埋め込み、Movie自体は見られるように
したこともあったが、クラッシュしたHDDと共にその生涯を終えました。
ま、あの頃だとHDDも300MB(何万円もしたのよ)もあったら大容量の時代だから、
Movieを押し込んだらパンパンで収まるかどうかだったで現実的な対応策ではなかったし。
同時期のWindowsだとまだ 3.1 が主流の頃で、こっちはDirectorムービーが主力だったかな。
当然Win/Mac両対応の場合はファイルシステムを分割したハイブリッドのCDで2種類の
実行環境が入ってた。
純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:1)
が、当面のあいだよさそうですが。
OSの Licenseや、 VM を動かす環境は問題になりそうですけども、現時点 CD-ROM 等に入れておくより当面はなんとかなりそうな気がします。
Re: (スコア:0)
そうやってコピーするためにはコピーライトが必要な訳で、図書館側が自由にできる訳じゃないです。
Re:純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:5, 参考になる)
コピーライトが著作権なら、そのメディアの問題は国会図書館での話なので著作権法第31条 [e-gov.go.jp]の例外規定が適用されます (保存目的)。そうではなくプロテクトの問題ならまた面倒ですが。
Re:純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:1)
使用環境の問題もあるよね。
例えばこの資料を読むっていうか動作させるにはWin98が必要だ!って時に、
資料自体はその条文を適用すればコピーできるかもしれないけど、
Win98環境を仮想環境上にコピーして構築していいかどうかの判断は
ちょっと無理っぽい。
Re: (スコア:0)
環境は「図書館資料」ではないだろうからな。
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
へぇ。国会図書館って、各地の図書館だったんだ。
知らないことってたくさんあるなぁ。
Re:純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:4, おもしろおかしい)
まあ第31条は国会図書館に限らない図書館等のお話なんですけどね。
知らないことは沢山あるもんです。
Re:純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:3)
それって武雄市長のことですか?
Re: (スコア:0)
プロテクトだと"技術的保護手段の回避"で引っかかりますからねぇ。
Re:純粋なデータ系はISOファイルをHDDへ (スコア:1)
えー?私的複製じゃなかったら(図書館等の記録用の複製とかだったら)
プロテクト外してもいいんじゃないの?30条・31条。
ただしプロテクト解除ソフトは一般に流通できないので入手できず、
司書が自力で外すか、専門ソフトの形で発注して作んなきゃいかんかも。120条。
図書館法による対策案 (スコア:1)
ここ数十年分のCDROMについてはもうあきらめるとして。
今後については、図書館法を改正して、テキストデータも一緒に提出することを提出を義務付けるというのはどうだろう?
マルチメディアデータは失われるかもしれないけれど、何もかも失われる現状よりはずっとよくなるはず。
さらに、指定したドキュメントフォーマット(PDFなどの標準化されたフォーマット。政令で別途指定)での提出も可ということにすれば、画像なんかもある程度救えるかも。
CDROM作るほうだってPCレスで作っていることはありえないのだから、出せといわれたら出せないことはないと思うんだよね。
Re:図書館法による対策案 (スコア:1)
今後については、図書館法を改正して、テキストデータも一緒に提出することを提出を義務付けるというのはどうだろう?
まさかのISH復活!?
終了したオンラインサービス (スコア:1)
平凡社『世界大百科事典』のオンライン版、ネットで百科@Home [mypaedia.jp]は、ことし6月で終了しました。
内容がだんだん古くなっていたけど、各項目に出版日の表示がなかった。
利用に際し、専用の外字フォントのインストールを求められた。そのため、コピペでの引用に困難があった。
いろいろ改善要求も出したけど、直らないままサービス終了。
うちはいま、ジャパンナレッジ [japanknowledge.com]を使ってる。
つぶれたら困るので、みなさん入会してください。東洋文庫を読み放題とか、すばらしいですよ。
メディア関係ないのでは (スコア:0)
CD-ROMの媒体が原因かのような言い方で始まってるけれど、データ形式の問題ですよね?
コピーできても同じことでしょ>部門名
Re:メディア関係ないのでは (スコア:1)
両方です。前半に書かれているのがデータ形式の問題、後半に書かれているのがCD-ROMの耐用年数の問題。
Re: (スコア:0)
十分関係あると思うけど
そのコピーが出来ない時点でもう躓いてるんだから
コピーできてもさらに問題があるってだけ
Re:メディア関係ないのでは (スコア:1)
コピーできれば取り敢えず時間は稼げるから全く一緒って事もないかと。
Re:メディア関係ないのでは (スコア:1)
「再生できなければデータがあってもなくても同じ、だからコピーに意味はない」に対して
「データがあれば再生できるようになるかもしれない、だからコピーに意味はある」つってるんだがなあ。
コピーができる/できないは別の話。
Re: (スコア:0)
pdfの規格としての是非はともかく、pdfなら50年後でも間違いなく閲覧手段はあるだろうに。
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Re: (スコア:0)
MacのHyperCardとか、スマホ上のFlashとか無視してやんなよ。
図書館に限らない (スコア:0)
うちにもそれなりの量(個人の感覚ではたくさん)ある。
また映像メディアで、VHS,LD,DVD,BDと同種のコンテンツを持っているものもあったりする。
メディアの寿命もそうだけど、技術の進歩(入れ替わり)にも困ったもんだ。
Re:図書館に限らない (スコア:1)
武雄図書館みたいにVHSなんて全部捨てちゃって
見たい時はツタヤで借りようぜ!
Re:図書館に限らない (スコア:1)
次から次へと新作が入荷するのに、見たいと思ってるタイトルが
いつまでも破棄されず存在し続ける保証はどこにあるの?
今なら宅配レンタルを使えばDVD化されてるものは大概借りれるけどさ。
それでも傷ついて破棄されたときに絶版になってて補充不能で在庫ゼロになることはある。
前に借りたCDに信じがたい凹みがあって当然再生不能だったけど
それを書いて返却したら補充不能で在庫なしになってしまったよ……
Re:図書館に限らない (スコア:1)
Re:図書館に限らない (スコア:1)
「夫のコレクションで場所ばかり食っていたビデオテープを処分したら次の日から口をきいてくれない」
某所では普通にありそうな話で背筋が寒くなるな…
RYZEN始めました
Re:図書館に限らない (スコア:1)
LDだけとかVHSだけでしか出てなかったコンテンツでまたみたいのあるけど、そんなの今のメディアで売ってなさそうだと諦めたことあったっけ。
Fireworks と Waterworks というタイトルだったと思う、花火と水の環境ビデオみたいな奴でぼーっと見てるのが好きだった。
LDだけ自分で買ったけどプレイヤーを持ってなかったので友達の部屋で見させてもらってた。
そのまま友達の部屋に置きっぱなしで、今は既に疎遠で音信不通。
#回顧厨
Re: (スコア:0)
VHSは結構DVD化したんだけど、コピーガードでデジタル化出来ないのが1本あった。
まあどうってことない物だけど、なんか悔しい。
Re: (スコア:0)
こういった問題が発生するのを防止するために、技術の進歩が止まるまで
映像を含むデジタルデータの作成・配布・利用・保存などを法律で禁止するべきですね。
Re:映像メディアはフィルムが長持ち? (スコア:1)
知っている人はもう耳にタコが出来ている話かも知れないが、参考になれば。
映画を保存するにはフィルムが一番、という理由は#2430772 [srad.jp]にある通りで、ではそのフィルムをどうやって確保するか、という話。
特定メーカへのリンクばかりで申し訳ない…すぐ思い出せる情報源がこの辺だけなので乞ご勘弁。
富士フィルムが「撮影用/上映用映画フィルム 生産終了のお知らせ [fujifilm.jp]」のプレスリリースを出したのが4月。今後、フィルムベースで撮影/配給することはどんどん難しくなって行く。何せフィルムの供給が先細る一方なので。
と言うことは、保存のためのフィルムは、新たに作らないといけない。何せ、今後はプリント自体がないんだから。
その需要を満たすために、アーカイブ用フィルム> ETERNA-RDS [fujifilm.jp]のラインが残っている。意外かも知れないが、このフィルムは白黒。
このフィルムでどうやってカラー映画を記録するかと言えば…
色分解して、分解した数だけのフィルムを作る。
4色分解なら4本。これをスキャンして合成すればカラー画像を再現できる、という寸法だ。
何でここまで面倒なことをするかと言えば、カラーフィルムは白黒フィルムに比べて全然保たないから。
一昔前にマイクロフィルムで話題になった加水分解による劣化は、対策が済んだことになっているけど、これは実は白黒フィルムについてだけのこと。カラーフィルムの素材は、劣化の元凶となっていた、昔ながらのものだ。
保存向けとされる素材だと、柔軟性が足りなくて、カラー用の薬剤がうまく乗らなかったのだそうだ(この事情は、写真機用の35mmフィルムでも変わらない)。
このため、カラーフィルムだと、保存環境を整えてやっても、いいとこ1世紀程度が保存限度らしい。もっとも1世紀経ったカラーフィルムなんてどこにもないから、本当のところは誰にもわからない(白黒はもう少しマシで、数世紀は保つんじゃないかと言われている)。
加えて、フィルム上の色情報も、時間が経つとどんどん変質してしまう。
そんな訳で、カラー映画を真面目に数世紀は保存出来るようにしようとすれば、今のところ、白黒フィルムに焼き付けるのが最善、ということになってしまう。
もの凄く迂遠な話に聞こえるとは思う。
ただ一方で、デジタルのまま数世紀後の読み出し可能性が保証されている手法が既にあれば、誰もこんな面倒な方法を編み出したりしない。
極論すれば読み出しさえ出来ればあとは何とか出来る画像情報でさえこの状況なので、もっと事情が混み入っているプログラム著作物で問題が起きていても、あまり不思議には思わない。
作るだけの段階を経て、今は、保存提供方法の産みの苦しみが続いているところと考えていいんじゃないかと思う。
個人的な所蔵もだよね (スコア:0)
図書館がデジタル化して保存したという話ではなく、元々の刊行物がデジタル媒体だという話なんだから。
一太郎&ATOK (スコア:1)
日本語で文書を作るときには非常に便利なのですが
互換形式で保存した文書は再現しきれない。
MS製品って、日本語で文書を作れる機能はオマケみたいなものなんですよね。
基本的には、英文と同様にしか日本語文を配置できない。
日本語変換も、MS-IMEは大昔よりは進化していますが、やはりATOKにはかなわない。
googleIME?いやですよ真っ先に変態的な変換してくれるし。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:何の問題があるんだろう? (スコア:1)
ただ、この場合に困っているのはその資料を必要としている人で出版社ではないのだ。
「コストをケチって劣悪な質の紙で印刷された本が、数年と経たずしてボロボロになって読めなくなりました」
でも、その本の中身は必要な人にとっては必要だが、なぜか複写ができない。
代替物を探すのとは別に、目の前の現物でなんとかできる可能性も探りたい。
「最短で数年後には世界中の誰一人として再生出来なくなっていても問題ない」
と判断したのはその当時の供給者で、後世の人間ではない。
Re:何の問題があるんだろう? (スコア:1)
>「コストをケチって劣悪な質の紙で印刷された本が、数年と経たずしてボロボロになって読めなくなりました」
古本(中古販売)対策だったりして。
Re:何の問題があるんだろう? (スコア:1)
当時の業者がない!
...というのが一番ありそうだったり。