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日本政府、福島県沖に浮体式洋上風力発電所を建設へ 122
ストーリー by hylom
成功の見込みはあるのだろうか 部門より
成功の見込みはあるのだろうか 部門より
ymitsu 曰く、
日本政府は9月13日、福島県いわき市沖に浮体式洋上風力発電所を建設する方針を固めた(47Newsの記事、産経新聞の記事)。
2020年までに30万~40万kW級の発電をめざし、とりあえず2015年までに5000kW級の風車を6基建設するとのことで、100億円から200億円と想定されるその予算の一部を2011年度第3次補正予算案にて要求する。
「浮体式洋上風力発電所」とは、陸上ではなく洋上に設置される風車である「洋上風力発電所」の一種で。風車の底が海底に設置される形式(「着床式」)ではなく、海に浮かんでいるのが特徴。日本の風力開発は欧州各国に大きく出遅れているため、浮体式で先行することで巻き返しを図りたい思惑もあるようだ。
2011年現在、実用化された浮体式洋上風力としては、ノルウェーのスタトイルハイドロ社が建設したHywindただ1機のみが存在するが、Hywindはまだしも実証機としての意味合いが強く、大規模な事業化はいまだ厳しい。仮に福島で予定されている浮体式洋上風力発電が事業化までこぎつけた場合は、世界初の事業化された浮体式洋上風力発電所となる。
今回のプロジェクトの結果如何でさらに風車を増設することも想定されており、最終的には福島第1原発の総出力を上回る500万kW級にまで拡大する構想もあるとのこと。
どうせやるならこの技術を採用してほしい (スコア:3)
八郎潟の真ん中辺にあります、道の駅「おおがた」の裏に実験で設置されている、
スパイラルマグナス風車という、5本のねじみたいな羽タイプとか
やってみてくれないかなー、っておもうんです。
あれ風がよわくてもよくまわって発電量がおおい、だったかなにかで。
実際に数年前見てきたんですが、三種(旧八竜)と、能代のほうの大きな
風力発電所のかざぐるまがゆっくりのとき、コイツだけは元気に
回っていたので、個人的に期待している技術なのですががが
くわしいひと、ぜひフォローアップしてください。
( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
ぱんかれ
Re:どうせやるならこの技術を採用してほしい (スコア:1)
多分何か間違えているかと。
スパイラルマグナス風車を調べてみましたがあれはどちらかというと低速回転で低騒音であることを謳っていますので
>三種(旧八竜)と、能代のほうの大きな風力発電所のかざぐるまがゆっくりのとき、コイツだけは元気に回っていた
と言うのは考えにくいのですけど。
Re:どうせやるならこの技術を採用してほしい (スコア:2)
えっ、見間違いかしら、ごめんなさい。
なんかこの風車、5本の羽だけじゃなくて、ねじっぽいぶぶんがさらに回るんで、そこが元気だったのかもしれません。
( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
ぱんかれ
小型~中型の風車向き (スコア:0)
面白い工夫をしたものとしてスパイラルマグナスとか風レンズとかいろいろありますが、大型~超大型の発電風車には向きそうもありませんね
余分な空力的付加物や部品は大型化するのに不利です
それよりは風の弱い地域で用いる小型~中型の風車に適してると思います
大風呂敷 (スコア:2)
>最終的には福島第1原発の総出力を上回る500万kW級にまで拡大する構想もあるとのこと。
まだ実証実験の段階なのに、風呂敷を広げすぎとちゃいますか?いちおう根拠はあるみたいですが。
福島沖に洋上風力発電所計画 政府、復興支援の目玉に (2/2ページ) [sankeibiz.jp]
将来とか最終的とか、いつの話なのでしょう?
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
ああ、海の物ですか、そうですか
Re: (スコア:0)
風力発電は風が強すぎてもダメなんですよね。
根元からポッキリ倒壊事故とかブレード破損とか、”風車 事故”や”風車 倒壊”で検索するといろいろ出てきます。
Re:大風呂敷 (スコア:1)
あのサイズの箱を用意する時点で、コストとか強度とかに問題が出そう。
強度のためにサイズを小さくすると、1機あたりの発電量が小さくなるし。
Re: (スコア:0)
500万kW級/5000kW x (100億円~200億円 / 6) ≒1000機 x 25億≒ 2兆5千億
まあ、構想は出来ない金額じゃない、のかな。
漁業関係者は、漁礁となった風車の下で魚を取りながら、定期点検を続けるわけか……
まあ光景自体は牧歌的な気がしますが、きっと台風のたびに玉突きとか引っ繰り返ったとかで大変なことになるんだろうな
特大の:大風呂敷 (スコア:0)
風力発電を否定するわけではありませんし、推進することも必要でしょう
しかし風力発電は天候に大きく左右され、利用率が大変に低いと聞いております
また、火力や原子力発電に比べて広大な面積が必要になるなど、現在の技術面・コスト面から考えますと、補助的な電源にはなっても、代替の電源となり得ることは到底無理であると思います
よって、当面は原子力発電に頼らざるを得ないと思います
Re:特大の:大風呂敷 (スコア:2)
Re:特大の:大風呂敷 (スコア:2)
Re:特大の:大風呂敷 (スコア:1)
>しかし風力発電は天候に大きく左右され、利用率が大変に低い
自走式にして、風が強いエリアを求めて七つの海を大冒険!というのはどうだろう?
NAS電池などを使えば大風呂敷でもない(Re:大風呂敷 (スコア:1)
>実現性以外にも風呂敷かもですね。風力は詳しくはないですが、現時点でも同期が取れないか取りにくいという理由で北電あたりでは接続お断りの状態だったはず。
>おそらくは負荷変動に追随できないとか、そういった理由じゃないかと推測します。
>変な電気ながされると他の発電機に極端な負荷をかけることにもなるんで、この計画が実現しても一部の風力は状態によって切り離さざるをえないことが頻繁に起こるでしょう。
実際、気候の問題にしてもこの手の位相の問題にしても地上や風車の下に大規模な蓄電池を敷設して、AVRを噛まして位相安定性を維持すればいいのでは?
既に、東北電力の能代火力で冬までに8万キロワット相当の蓄電池を設置して安定供給に努めようとしてる [ecool.jp]。
これが上手く廻って改善されていけば、揚水火力を上回る蓄電が可能になるし、当然、電力需要ピークの供給力改善だけでなく風力や太陽光の安定供給の切り札になる。
500万キロワットの風力を福島沖に作るという事は、「死の街」と化した福島第一原発周辺(20〜30キロ圏?)の土地を買収して超大規模蓄電池設備を作ることも考えてるんじゃないですかね?
北電は頭が古いのだと思いますよ?そんなにいうならAVRの品質規格を策定して、それに合格するのを繋げばいいだけにまで技術が進歩してるというのに…
Re:NAS電池などを使えば大風呂敷でもない(Re:大風呂敷 (スコア:1)
いや、蓄電池を使うのはコストを跳ね上げるだけなので良くない方法ですよ。(現状においてはですが)
スペインなんかは系統を国外までつなげて負荷分散することにより蓄電池を使わずに40%とか
すさまじい割合の風力発電を系統に繋いでいるわけです。
実際消費量の多い東電には風力の接続制限なんてないわけで、
東電との系統強化を行えばいいだけの話です。
洋上なら関東の方が良いのでは (スコア:1)
Re:洋上なら関東の方が良いのでは (スコア:1)
あんな船舶過密の海には無理でしょ。
Re:洋上なら関東の方が良いのでは (スコア:1)
Re:洋上なら関東の方が良いのでは (スコア:1)
暫くの間なら、福岡第二だってあるし送電には何も困らない様な気がしますが。
落ち着いたら別の場所に移動ってのも、出来ない事が無いのが浮体での設置でもありますし。
ただまあ、喜ぶのは福島県民よりも、鉄鋼や造船関連企業の様にも思えます。
が、まあ、その手の技術や産業で雇用を増やすと言うのも、それはそれで無意味でもないかなとも。
Re:洋上なら関東の方が良いのでは (スコア:1)
書いた後同僚と話てたんですが、
「食い扶持は、釜石なり石巻なりの企業の再建用の仕事になれば良いのじゃ?」
と。
ま、確かに釜石は製鉄の町だし、石巻には造船団地とか有ったよな、と。
がんばれ~ (スコア:1)
もう原発なんて作る気にならんだろうから、是非がんばってもらいたいところ。
でもあまり風呂敷ひろげずに、堅実にもうかる方法でよろしく。
台風でも効率よく発電できる風車とかでインドに売り込みだ。
Re:がんばれ~ (スコア:1)
福島の人が原発をいやがるのは当然じゃないでしょうか。
それをヒステリックと言いますか?
あと、金だけかけて失敗に終わるのは原発の方じゃないかと。
まあ、基本原発はほかんとこでやってもらって福島で風力の開発をするというのは良い筋だと思うけどなぁ。
世界(インドや韓国などを除く)の趨勢は脱原子力では(Re:がんばれ~ (スコア:1)
諸外国でうまくいってるという事と矛盾しますよ。
特に、タイフーンが凄い米国などでそれなりに大きな割合を占めてる。と言うのはどういうことなのか?と言う。
だから、運用や構造改善の問題が大きいのだと思いますよ。
聞いた話しだと、NEDOなどが強引に推進してた風力発電機は古いタイプの低周波が大きく出たり強風で壊れたりするような問題があるものだっとと。
今の風力はそういう問題点を日々改善しており・運用面でも対策を取ってるというのが世界の趨勢かと。
仮に、「金だけかけて失敗」だとしても、元々不況だった上に地震や原発事故で壊滅的なダメージを受けてた重工各社やその下請けの数千社の企業に一定規模以上の大きな仕事を振れるだけでも、相当な景気対策になると思いますが。
同じように大規模工業品である原発ではシビアな事故を起こせば半径百キロどころか日本全体の経済に大ダメージを与えますが、風力が何台か壊れても、せいぜいその分の電力供給が減るのと壊れたところを作りなおすかどうかというだけになるので社会へのダメージはほぼゼロに等しいです。
漁業終了のお知らせ? (スコア:0)
原発によって既に終了してるから福島選んだって事でしょうか
Re:漁業終了のお知らせ? (スコア:3)
発生した電力を運ぶには送電線が必要となるわけですが、原発停止で浮いている送電線を使えれば投資効果的にいいからではないかと。
ついでに風況が安定して強いとかもあるし、個人的には風の進行方向が海なので、騒音問題がクリアされてるのもポイントかなとも。
Re:漁業終了のお知らせ? (スコア:1)
クジラや大量のイルカが打ち上げられて騒ぎになったり対処が悪くて叩かれたりするくらいなら、
いっそイルカやクジラが近づかないように予防的に騒音を出すのもいいんじゃないの?
何もそうネガティブに考えんでも (スコア:2)
ちょっとでも県内に雇用を提供するために、とか、そういうのも理由の一部だったりはするんじゃないのかな。
脱原発を正式に掲げた県の方針とも相性がいいのだろうし。
Re:漁業終了のお知らせ? (スコア:1)
研究室
http://windeng.t.u-tokyo.ac.jp/ishihara/main.htm [u-tokyo.ac.jp]
それから東電プレスリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/05121301-j.html [tepco.co.jp]
河北新報の言及
http://windeng.t.u-tokyo.ac.jp/ishihara/posters/2011_kahoku110914.pdf [u-tokyo.ac.jp]
ということで、風力発電に必要な自然状況を無視して決まったわけではないでしょう。
陸まで送電線をつくればそこからは発電所の送電網を使えるので、コストダウンのために発電所の近くがいい、ということもあるようです。
Re:漁業終了のお知らせ? (スコア:1)
どういう浮遊式なのかわからないが、漁業のほうからみるとこの手の海上浮遊物は魚が集まってくるので、逆に喜ぶかもしれない。
沖縄ではパヤオ漁ってのがあって、海上にブイの塊を浮かべておくと、その周囲に小魚が集まり、その小魚を狙って大型の魚が集まってくるので魚がよく捕れるようになる。
マグロやカツオなんかはパヤオでよく釣る。
Re: (スコア:0)
いっそ宮城で牡蠣筏と合体とか出来ないんだろうか?
津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:0)
伊勢湾台風では、高潮で貯木場に浮いていた材木(1本 7-8トン 計20万トン)
が大量に流れ込んで被害を拡大したとのこと。
Re:津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:1)
>いわき市沖約35キロ
これだけ沖にあるものが津波で海岸まで来ますかね。
Re: (スコア:0)
津波が原因で移動を始めて、浮遊体が大きすぎるので
もう誰も止められないとか。
Re: (スコア:0)
いつだったか、荒天の中曳行中のメガフロートのロープが切れて海岸に突入した事件がありませんでしたっけ。
そもそも明治以来三度も大津波を食らっている東北沿岸にこんなものを浮かべてみたり、
今回の様な北上型台風を想定しているのか甚だ怪しかったり、
反面教師目的なのかなという印象。
Re:津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:1)
水平に張ったロープで無理矢理曳航しなければ大丈夫
津波の波高が高くなるのは水深が浅くなる沿岸部
沖合では(周期の短い)潮位の変化にしか見えない
半潜水式のリグは油田開発などで実績がある
Re: (スコア:0)
波が立たないくらい沖合に作れば
Re: (スコア:0)
えっ!?
Re:津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:1)
ネタだと思っているかも知らんが、少なくとも津波は水深が深い沖合の方が波は少ない。
今回の災害のような超巨大な津波でも沖合35キロならばおそらく耐えられると思われる。
(今回も津波の警報を聞いて沖に避難できた遠洋漁業船などの被害は少なかった)
台風については、破壊はされるかも知れないが、波や風の性質から考えて陸まで来る事はちょっと考えにくい。
というか心配するポイントがずれてる。
Re: (スコア:0)
Re:津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:1)
だが待ってほしい。
風車を回転させたら進むのではないだろうか
Re:津波で浮体が押し寄せたら? (スコア:1)
津波の速度と、海の上に浮かんでるものが津波により運ばれる速度ってのは状況によって様々ですよ。
十分に沖合にある場合、波ってのは(たとえ津波であろうとも)その場を中心とした上下左右への震動です。
もちろん波打ち際に物体がある場合は陸上を覆い山際まで運ばれることもありますし、
波が高ければひっくり返ったり波の上を滑ったりして(サーフィンのように)延々とモノを運ぶことがありますけれども。
だから「自走できる船だから津波から逃げられる」というのは確かに見当違い。
「陸から十分離れた場所は(比較的)安全だから、自走できる船は津波未達のうちにそういう場に逃げる必要があり、動けないものは最初からそういう場所に建造すれば良い」
ということですよね。
津波がゆっくりかどうかってのはちょっと指摘としても相手に理解してもらえないかと。
Re: (スコア:0)
津波は海底が浅くなると、波が高くなることを言っているのでは。
かなり沖合に作るので波自体は高くないでしょうが、
海中構造物はそれなりの力を受けるのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
海中構造物はそれなりの力を受けるのではないでしょうか。
固定されていればともかく、浮体式だったらそうでもないんじゃない?
そのための浮体式なんだと思ってたけど。
原発をこえる出力か (スコア:0)
原発の敷地の何倍の面積になるのかな。
Re:原発をこえる出力か (スコア:2, すばらしい洞察)
すくなくとも半径20kmよりは小さいんじゃない?
Re:原発をこえる出力か (スコア:2)
Re:原発をこえる出力か (スコア:2)
これだと50mメッシュは無理ですね。
Re:洋上の必然性? (スコア:1)
遮るものがない分安定して強い風が得られるからでしょう。
Re:海流発電は? (スコア:1)
海流が流れているような沖合で、その発電所自体を海流に流されないように抑えておくのが大変だと思いますが。
クライメートゲイト(Re:自然エネルギーの大規模使用 (スコア:1)
つ【クライメートゲート事件】 [env01.net]
地球温暖化のデータを著しく操作して急激な気候変動が起きたり、それがCO2が主要な原因であると言う学説を言ってる学者が原子力業界と結託して得た政治力を嵩に来て、異論を葬り去ったりデータに小細工をして都合のいいデータを示して世界の恐怖を煽っていたことが暴露された事件。
日本では「温暖化対策に原子力」と繰り返してた電力業界に配慮してか真面目に報道されてないですが…
どちらかというと温暖化のアウトプットとしてCO2が増えたのではないかという槌田仮説 [geocities.jp]のほうが理にかなってる気がしますが。原発が発電能力の二倍以上の熱量を海と大気に捨て続け・供給される電力も多くは熱に変換されてるのに始まって、どの程度の熱量を現代文明が放出してるのだろうか?という別の問題の議論なくして温暖化は語れないはずなんですが、そこをぶっちぎって温暖化ガス一本にしてきたのが気象学会などのクライメートゲイトのプレイヤーたちの立ち振る舞い。
# クライメートゲイト事件発覚の前に書いた、原子力業界と気象学会を始めとする温暖化問題をやってきた学会が著しく癒着してたことを指摘した書き込みをおまけで貼っておきます。
# http://srad.jp/comments.pl?sid=472859&cid=1663046 [srad.jp]
# 室井佑月氏が福島第一原発事故直後の「週刊朝日」で「電力業界(東電)から一回500万でエッセーを発注されたが、そんな法外に高額な仕事には裏があると断った」と書いていましたが、
# 要は、そういう法外に高額な仕事で学会をてなづけるようなことが気候温暖化を巡っても行われてたのでしょう。