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テクノロジー

振動から発電するショックアブソーバー from MIT 39

ストーリー by reo
自家発電 部門より

poerno 曰く、

道路の小さな凹凸からエネルギーを得るショックアブソーバーを MIT の学生チームが創り出した (本家 /. 記事, TECH FRAGMENTS の記事) 。

この装置を開発した Shakeel Avadhany とチームメイトらによれば、この再生式アブソーバーから得られた電気を用いて、既存の製品よりスムーズな乗り心地を得ることができ、しかも燃費効率も 10 % アップすることができるという。既にハンヴィー (高機動多用途装輪車両) を生産する会社がこの装置を次期製品に導入する予定だという。

昨年暮れに、慶応大学発のベンチャーである「音力発電」が渋谷駅と東京駅で発電床の実証実験を行っていたのを思い出した (greenz.jp の記事) 。エネルギーはいたるところにころがっているものですな。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 12時23分 (#1512628)

    ×:エネルギーはいたるところにころがっている
    ○:エネルギーはいたるところで無駄に捨てられている

    こういうのが出ると必ずエネルギー保存則によるデメリットが発生するかのようなコメントがつくけど、
    そのエネルギーがどこかに負担をかけるものなのか、
    それとも元々無駄に捨てられていたものなのかをよく考えるように。

    • こういう場合エクセルギーという概念を持ち出す方が分かりやすいように思うのですが、そういう傾向はまったく広まっていないようです。
      熱力学とかちゃんと勉強してないのでエクセルギーって自分でも分かってないけど、どうなんですかね。

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    • by Anonymous Coward

      そうそう。

      タレコミが発電床なんかを引き合いに出すから無駄に怪しく見えるけど、これは多分まともでしょう。

    • by Anonymous Coward

      「エネルギーはいたるところで無駄に捨てられている」ので「エネルギーはいたるところにころがっている」んだろ?
      言ってること同じじゃねえか。なんで言い換えたの?

  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 11時29分 (#1512555)

    車内でみんなでジャンプするんですね
    楽しそうです

  • 余計なもの (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年02月13日 12時02分 (#1512596)
    既にBoseの電磁サスペンションが回生もやってますがな
  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 10時33分 (#1512497)
    自分の敷地で発生したエネルギーは自分のもの
  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 10時35分 (#1512498)

    車内と車外の温度差や騒音やエンジンの廃熱や太陽光でエネルギーを得るようになって
    車なのか発電機なのかわからなくなるわけだ。

    最後は人を食うかもな。

  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 10時42分 (#1512506)
    車は疲れないけど、人は疲れるのでは?
    • by saitoh (10803) on 2009年02月13日 11時25分 (#1512551)
      従来のショックアブソーバは、油の抵抗で振動の運動エネルギーを熱に変えてるわけですから、変換先が電気エネルギーになったからと言って乗ってる人間が疲れるってものでもないとおもいます。

      正確には、路面に突き上げられて車輪が上に動く→ばねが縮むことで車体の動きを抑える→そのままだとばねが伸び縮みして振動し続けるので油圧ショックアブソーバでばねの蓄えたエネルギーを熱にして散らす、か?

      提案されたショックアブソーバが抵抗力を動的に切り替えられるのなら逆に乗り心地はよくなるかもしれません。油圧式だと大きな凸に突き当たったときには急速に縮むことができず、そのまま車体を突き上げてしまうので。

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      • by Anonymous Coward
        #1512506 のACですが、

        > 人間が疲れるってものでもないとおもいます。

        ああ、そういう意味ではなくて、発電床では人が疲れるが、今回のニュースの件では誰も疲れないという意味でした。
      • by Anonymous Coward

        熱力学の問題で熱エネルギにするより電気エネルギにするほうが
        効率が悪いんで無いかい?

        #従来のアブソーバーの改善度と比較すべきなんじゃね?

      • by Anonymous Coward

        >熱に変えてる

        今回のは「回生式ショックアブソーバ」とでも呼びましょうかね。ブレーキと同様に。

        模型用の鉛筆みたいに小さいアブソーバですらヒートシンクつきのは有るんで、
        模型が積んでる微々たる量のバッテリ/燃料を更に無駄にするのか?なんとか回収できんのか?と以前から思ってたのも事実。

        >油圧式だと

        現行の油圧式アブソーバもなかなか頑張っていますね。
        というか弁のつけ方とか、アブソーバを繋ぐリンク構造の向きとかを工夫することで、
        いかにイイカンジの減衰をする(しない)かの味のだしかたが
        メーカーの腕の見せ所なわけで。

    • by TarZ (28055) on 2009年02月13日 10時54分 (#1512524) 日記

      元ソースを見ても詳細がちょっと解らないのですが、発電機構が床じゃなくてショックアブソーバー側にあるので、(実用的かどうかはともかくとして)少なくともアレと同じではないでしょう。こうした機構が(発電床のように)床側にあれば、タイヤの転がり抵抗が増えるのと同様の損失が発生し、燃費の悪化>>>床の発電量となると思われますが。

      で、今回のモノについては、「燃費が10%改善するほどの電気を回収できるか?」という点は疑問に思ったのですが、従来よりショックアブソーバーが柔らかくなったことで空転が減る効果もあるのかもしれません。まあ、ハンヴィーが出てくるあたり、悪路での話のようですし。

      揺れが「ガタガタ」から「ゆらゆら」になれば、おっしゃる通り乗員の疲労は増すかもしれません。

      親コメント
      • ショックアブソーバーが付いている時点で「タイヤの転がり抵抗が増えるのと同様の損失」は既に発生していて、今まではそれが熱に変わっていたのを電気に変えようということかなとか思いました。

        #ソース見てません

        親コメント
      • エネルギーの収支という観点では、通常のショックアブソーバーは吸収した振動を単に熱に変えて放出してる(*)だけですから、それを発電に回したと考えれば、特に燃費だの何だのの悪化は考えなくてもよいのではないかと。

        はい、私も同意見です。ここでは、もともと熱に変えている(無駄になっている)振動だけが対象ですから、一義的には燃費悪化要因にはならないと思います。(追加でおっしゃられている通り、厳密には微妙に変わってくる可能性はあるかもしれません。例えば、減衰のタイミングが変化することで、なにか別の燃費悪化要因が発生するだとか)

        にしても、いくらなんでも燃費10%改善というのは出来すぎな話かなーとも思うのですが、そもそも比較元がハンヴィーですから、個人的な印象としては条件によってはあり得ないこともなさそうかな、というところです。ここは、テレコミのリンク先の記事だけでは判断できませんでした。

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      • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 11時33分 (#1512559)
        エネルギーの収支という観点では、通常のショックアブソーバーは吸収した振動を単に熱に変えて放出してる(*)だけですから、それを発電に回したと考えれば、特に燃費だの何だのの悪化は考えなくてもよいのではないかと。
        まぁ理論上の話で、現実には多少の悪影響が出てるかもしれないが。

        *サスペンションの中にはダンパーオイルを放熱フィン付のリザーバタンクに逃がしたりする物もある
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    • ほとんど上段に近い余談:

      車じゃなくて靴に類似コンセプトのの発電機構をつけることができたとした場合(エアクッションの代わりとかで)
      その靴で床発電エリアを歩くと靴側が発電した分だけ床発電の方は効率が低下してしまったりするだろうか?
      もしそうなら床と靴で発電資源の奪い合いが!

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      何度もこの (発電床は疲れるのか) 議論はされて、結論は「きちんと計らないと何とも言えない」だったと思います。念のため。

      肯定派: 変位分ロスしているから疲れるはずだ
      否定派: その変位分は歩行時に体が落下する分を足で吸収 (減速) しているものの一部だから疲れは軽減されるはずだ

      # ちなみに僕は否定派

      • あれから、新たに提示できる情報を集め切れていないのであまり触れませんが、音力発電の「発電床」は、「今後は発電効率を上げていく(JRの例では自動改札を動かせるくらいに)」と主張している点は見落とさないでくださいね…。(「無駄に捨てられている」エネルギーの上限が極めて小さいところで、この言葉の意味するところを)

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        • by Anonymous Coward

          なるほど。

          まぁ、音力発電さんが「ふかふか」を超える何かを出してきたらその時に定量的な文句を言えばいいんじゃないでしょうか。前後に延ばすとか、効率以外の面で目標を達成するかもしれませんし、そこまでの高効率は無理でしたって言って方向転換するもよし (人がいればいるほど発電して光るイルミネーションなんか、わりといいんじゃないかと)。

          # 個人的には、エスカレーターを歩く人達からならエネルギー奪ってもいいと思っています。
          # エスカレーターのステップを5cmぐらい沈み込むようにして、積極的にエネルギーを奪い取る、とかもありかも?

          • > # 個人的には、エスカレーターを歩く人達からならエネルギー奪ってもいいと思っています。
            お願いだから走る人からは奪わないで。
            --
            Best regards, でぃーすけ
            親コメント
            • あれ? 「何故カルマボーナスを使わない」がいつのまにかoffになっているのだろう?

              # 他にもカルマ補正が付いていると思われるコメントが散見するのでバグとかサーバの不具合とかのような気がするのですが...
              --
              Best regards, でぃーすけ
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          • ところで下りのエスカレーターって基本的に発電できるんじゃないんですかね。

            親コメント
          • エスカレーターで5cm沈み込んだら危険じゃないですか?
            歩く歩かないはともかく、エスカレーターの移動速度に合わせて動きが速くなるように傾斜ついていて
            歩行速度アップしたところに立ち止まろうとして5cm沈み込んだらバランス崩しそうです。

            あと、関東だと右、関西だと左を歩く人用に開けるってのがマナーらしいですが
            同じステップに乗ってるわけで止まってる人は歩く人が来る度に5cm上下されて気持ち悪くなりそうです。

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          • by Anonymous Coward

            # 個人的には、エスカレーターを歩く人達からならエネルギー奪ってもいいと思っています。

            下り専用エスカレータを発電専用にすれば良いんでないかい?

        • by Anonymous Coward

          >「無駄に捨てられている」エネルギーの上限が極めて小さい

          なんて言えるほど二足歩行って効率良いのかね。
          自動改札機は寝言だとしても、あの床はまだまだ改良の余地があると思うし、研究対象としては面白いよ。

          • なんて言えるほど二足歩行って効率良いのかね。

            少なくとも、「歩いて消費するカロリー」以上のものは出てきません。(人間の場合、歩行で消費するエネルギーより、基礎代謝のほうが大きい)

            歩行運動で消費するエネルギーのうちの一部が(体重の上下動という形で)床に与えられる衝撃となりますが、この概算値は以前の議論でtaka2さん [slashdot.jp]やbakuchikujuuさん [slashdot.jp]が考察されています。
            歩行者の負担増になるか、ならないかで意見は分かれていますが、大したエネルギーにはならないという点では一致しています。

            研究対象としては面白いよ。

            用途さえ間違えなければ全く構わないと思いますよ。圧電素子の原理自体は正しいのですから。イルミネーション床みたいなのは面白いと思いますし、リモコンだとかセンサネットワークのように「電源が簡単に得られない場所だが、振動は得られる。小電力でよい」ならまさに適所です。

            「エコである」ことをブチ上げておきながら、エネルギー総コストをかえって悪化させるような分野に適用しようとしているから胡散臭いだけで。

            # 個人的には、もう一歩踏み外すと「水エネルギー」と同等レベルになると感じているので、動向は追いかけています。

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  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 10時45分 (#1512512)

    振動を有る程度残さないといけないよね。
    完全に振動を消すって事は、逆位相のエネルギーを「与える」って事だから。
    まあ、車なら操作感を出すとかの名目で残しても良いのかも知れないが。

    • by Anonymous Coward

      >逆位相のエネルギーを「与える」って事だから。

      それは違う。
      現在励起されているフォノンを吸収するだけで振動は消える。

  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 11時58分 (#1512589)

    「この製品を装備した自衛隊車両の愛称を『悪路王』にしよう!」

    「米軍車両が『ハンヴェー』みたいなもんだぞ、『疾風』でええやん」

    「風力は関係ないんで・・・『震電』ってのはどうでしょ?」

    「・・・それは次期主力戦闘機にでも付けてやってくれ(涙」

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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