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100個からオーダーできるよ。
http://www.hzy-lcd.com/en/ [hzy-lcd.com]
このフットワークの軽さ。それでいて日本みたいにソフトウェアは苦手かというとそうではない。勝てる気がしない。
フットワークの軽さっていうか、それが普通なんだよな。今は日本だと受けた所が直接やらずに下へ下へと投げるから、見積りごときでも結構なお時間とられるし。中抜きの総額も相当なものになるから、お値段もお高くなるだけの話で。
ソフトウェアにしたって、昔はそこまで悪くなかったよな。ディスクプロテクトにしたってラスタースクロールにしたって全部日本人が生み出したものだし。ある時点から放置状態に入ったから、あんな最後を迎えただけで90年代までは国産という点を差し引いてもZIPよりあらゆる点でLHAの方が勝ってたからCompuServeとかでも結構話題にされてたもんな。結局、プログラマー30代定年説とかしょうもないこと云いだして、使い捨てにしてきた結果が今なんだろう。
日本のソフトウェア技術史に幻想を抱きすぎだと思う。日本のソフト開発の問題点は業界構造や中抜きなどではない。日本にソフト開発が駄目だったから、外国企業参入には障壁の高い官公庁向けや国内B2B向けのソフトなど、中抜き構造がある業界しか残らなかったが正解だと思ってる。
日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事、商用化やオープン化のモチベーションが低い事が要因だ。
例に上がっているLHAなどはその代表例だ。LHAは圧縮率などは優れたアーカイバだった。しかし、LHAは本業のプログラマーではなく、数学教師と医師が本業の合間を縫って開発したものだ。一方、ZIPは本業のプログラマーが開発者だ。その結果、ZIPは商用化、オープンフォーマット化などが開発者本人の手によって進められ、一方のLHAは本業が忙しくなった開発者の手から離れて行った。その結果2000年に入ったころには、LHAにはUnicode対応や暗号化機能が無く、結果ZIPが標準となった。90年代に誰かがLHAを引き継いで、商用化やオープンフォーマット化を進めれば良かった、結局日本人のプログラマーには誰もそれをやる熱意も実力も無かった。、
また、ラスタスクロールが最初に使われたと言われているのは、1976年に発売された米国Atari社の「ナイトドライバー」だ。決して日本人の発明ではない。
次に、ディスクのコピープロテクトに関しても、もちろん日本人が発明者ではない。日本よりも早く米国産ソフトなどでも採用されていたが、米国ではIBM PC/AT互換機の普及に伴い 互換性の低いHWでコピーガードの誤動作が多発したせいで早々に採用されなくなった。一方の日本は単一メーカーで開発されたPC-88/PC-98が主流で、互換性が高かったため誤動作が少なく、日本でだけコピーガードが採用され続けた。
結局、日本がある程度世界をリード出来ているソフトプロダクトは、ゲームだけだ。ゲームは80-90年代当時日本が得意としていた半導体技術をバックボーンに、日本が世界を先導していた。そのせいで2000年代初頭は欧米のゲーム業界はむしろ苦境に陥っていた。しかし、その後欧米ゲーム業界での開発コスト低減の模索からプラットフォーム化の流れが進みゲームエンジンが誕生した。一方の日本は、大作ゲームはいくら開発費を投入しても回収できるので、ゲームごとにゲームエンジンを作る有様だった。結局、2010年代に入ってから、日本は逆転され着いて行けなくなろうとしている。今では、アメリカ企業の開発するUnityやUnrealEngineなどのゲームエンジンが主流となって、利益の多くを持っていかれている状況だ。
これらの経過を経て、海外企業では受注できない中抜きだらけの官公庁向けやB2B向けのソフトが残った。これが日本のソフト開発史の実態だと思う。中抜き構造が嫌ならば、自分で何かを作って製品化やオープン化をしよう。それしかこの問題の解決策はない。
さらにその背景は、大学でソフトウェアがまともに育たなかったことがあると思う。>日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事
今の時代に大学でソフトウェアを専門的に学んでいないのに職に就けるとか、そういう国は少数派。日本では需要に対して大学で学べる場が少ないし、教える人も少ないから仕方が無いのだけど。民間から大学への道がなく、大学から大学への道しかない日本では、ソフトウェアのように急に起こった産業に対応できてない。
> 中抜き構造がある業界しか残らなかったが正解だと思ってる。 これは興味深い視点ですね。中抜きのせいでダメだじゃなくて、もともとダメで非関税障壁分野だけ残れたと。
> LHA
個人の才覚で一発当ててもその後が続かないってのは、ASIMO見てもそう感じましたね。
そういう意味では、日本のソフトウエア業界全体が日本の他の産業全体にしがみついて養ってもらってるとも言える。
s/ソフトウエア//
s/ソ\フトウエア//
> 日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事、商用化やオープン化のモチベーションが低い事が要因だ。ただ単に組み込みに優秀なプログラマが持って行かれただけなような
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
中国の工場なら (スコア:3)
100個からオーダーできるよ。
http://www.hzy-lcd.com/en/ [hzy-lcd.com]
Re: (スコア:1)
このフットワークの軽さ。
それでいて日本みたいにソフトウェアは苦手かというとそうではない。
勝てる気がしない。
Re: (スコア:0)
フットワークの軽さっていうか、それが普通なんだよな。
今は日本だと受けた所が直接やらずに下へ下へと投げるから、見積りごときでも結構なお時間とられるし。
中抜きの総額も相当なものになるから、お値段もお高くなるだけの話で。
ソフトウェアにしたって、昔はそこまで悪くなかったよな。
ディスクプロテクトにしたってラスタースクロールにしたって全部日本人が生み出したものだし。
ある時点から放置状態に入ったから、あんな最後を迎えただけで90年代までは国産という点を差し引いても
ZIPよりあらゆる点でLHAの方が勝ってたからCompuServeとかでも結構話題にされてたもんな。
結局、プログラマー30代定年説とかしょうもないこと云いだして、使い捨てにしてきた結果が今なんだろう。
Re:中国の工場なら (スコア:3, 参考になる)
日本のソフトウェア技術史に幻想を抱きすぎだと思う。日本のソフト開発の問題点は業界構造や中抜きなどではない。
日本にソフト開発が駄目だったから、外国企業参入には障壁の高い官公庁向けや国内B2B向けのソフトなど、中抜き構造がある業界しか残らなかったが正解だと思ってる。
日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事、商用化やオープン化のモチベーションが低い事が要因だ。
例に上がっているLHAなどはその代表例だ。LHAは圧縮率などは優れたアーカイバだった。
しかし、LHAは本業のプログラマーではなく、数学教師と医師が本業の合間を縫って開発したものだ。一方、ZIPは本業のプログラマーが開発者だ。
その結果、ZIPは商用化、オープンフォーマット化などが開発者本人の手によって進められ、一方のLHAは本業が忙しくなった開発者の手から離れて行った。
その結果2000年に入ったころには、LHAにはUnicode対応や暗号化機能が無く、結果ZIPが標準となった。
90年代に誰かがLHAを引き継いで、商用化やオープンフォーマット化を進めれば良かった、結局日本人のプログラマーには誰もそれをやる熱意も実力も無かった。、
また、ラスタスクロールが最初に使われたと言われているのは、1976年に発売された米国Atari社の「ナイトドライバー」だ。決して日本人の発明ではない。
次に、ディスクのコピープロテクトに関しても、もちろん日本人が発明者ではない。
日本よりも早く米国産ソフトなどでも採用されていたが、米国ではIBM PC/AT互換機の普及に伴い 互換性の低いHWでコピーガードの誤動作が多発したせいで早々に採用されなくなった。
一方の日本は単一メーカーで開発されたPC-88/PC-98が主流で、互換性が高かったため誤動作が少なく、日本でだけコピーガードが採用され続けた。
結局、日本がある程度世界をリード出来ているソフトプロダクトは、ゲームだけだ。
ゲームは80-90年代当時日本が得意としていた半導体技術をバックボーンに、日本が世界を先導していた。
そのせいで2000年代初頭は欧米のゲーム業界はむしろ苦境に陥っていた。
しかし、その後欧米ゲーム業界での開発コスト低減の模索からプラットフォーム化の流れが進みゲームエンジンが誕生した。
一方の日本は、大作ゲームはいくら開発費を投入しても回収できるので、ゲームごとにゲームエンジンを作る有様だった。
結局、2010年代に入ってから、日本は逆転され着いて行けなくなろうとしている。
今では、アメリカ企業の開発するUnityやUnrealEngineなどのゲームエンジンが主流となって、利益の多くを持っていかれている状況だ。
これらの経過を経て、海外企業では受注できない中抜きだらけの官公庁向けやB2B向けのソフトが残った。
これが日本のソフト開発史の実態だと思う。
中抜き構造が嫌ならば、自分で何かを作って製品化やオープン化をしよう。それしかこの問題の解決策はない。
Re: (スコア:0)
さらにその背景は、大学でソフトウェアがまともに育たなかったことがあると思う。
>日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事
今の時代に大学でソフトウェアを専門的に学んでいないのに職に就けるとか、そういう国は少数派。
日本では需要に対して大学で学べる場が少ないし、教える人も少ないから仕方が無いのだけど。
民間から大学への道がなく、大学から大学への道しかない日本では、ソフトウェアのように急に起こった産業に対応できてない。
Re: (スコア:0)
> 中抜き構造がある業界しか残らなかったが正解だと思ってる。
これは興味深い視点ですね。
中抜きのせいでダメだじゃなくて、もともとダメで非関税障壁分野だけ残れたと。
> LHA
個人の才覚で一発当ててもその後が続かないってのは、ASIMO見てもそう感じましたね。
Re:中国の工場なら (スコア:1)
そういう意味では、日本のソフトウエア業界全体が日本の他の産業全体にしがみついて養ってもらってるとも言える。
Re: (スコア:1)
s/ソフトウエア//
Re: (スコア:0)
s/ソ\フトウエア//
Re: (スコア:0)
> 日本のソフト開発がダメだったのは、米国に比べてそもそもの開発力が低い事、商用化やオープン化のモチベーションが低い事が要因だ。
ただ単に組み込みに優秀なプログラマが持って行かれただけなような