On the oak tree, the Fibonacci fraction is 2/5, which means that the spiral takes five branches to spiral two times around the trunk to complete one pattern. Other trees with the Fibonacci leaf arrangement are the elm tree (1/2); the beech (1/3); the willow (3/8) and the almond tree (5/13) (Livio, Adler).
「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:0)
齢三十路にして、ここの意味わからない。フィボナッチ数は
1,1,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,…
ですよね?「フィボナッチ数“列”は2/5」って何のこと?
Re:「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:5, 参考になる)
植物の葉の付き方を考えると,ある葉から順に一枚ずつ上の葉へと見ていったとき,m枚目でn周して元の葉の真上に来ます.この時の葉の付き方をn/m葉序と言います.例えば,最初の葉(0枚目)から数えて8枚目の葉が真上に来てそれまでに3周したなら(つまり1枚進むごとに360*3/8=135度ずつ回転する),3/8葉序と言うことになります.
さて,このn/mの葉序,植物の種類によって数字は違うのですが,通常はその値がフィボナッチ数列のある項を使ってFi/Fi+2となっていることが知られています.
#と言っても,通常出てくるのは1/2(i=1),1/3(i=2),2/5(i=3),3/8(i=4),5/13(i=5)ぐらいですが.
#また,花弁の付き方や様々な実のなり方にも出てきたりします.
でまあ,今回の結果は2/5の系(葉と葉の間隔が360*2/5=144度)のものが効率が良かったよ,と.
なお,この手の「樹木ってのは太陽光を効率よく使うように進化してるんだろうから,(合計が)同じ面積の太陽電池なら樹木の葉のように付けたら効率が高いんじゃない?」って研究自体は実際に行われており,シミュレーションがいくつもあります.
例えば
S. Obara et al., Renewable Energy, 34, 1210-1226 (2009)
など.
そう言う意味では,まあ,(学術的意味での目新しさはないけど)子供のやることにしては目の付け所がなかなか良い,という感じじゃないかと.
補足 (スコア:5, 参考になる)
ある特定方向からの光に対してならそっちを向けたパネル一枚が一番効率が良いのが確かなのですが,現実世界では時間変動により光の入射方向が変わります.そのため,「様々な方向から来る光を,出来るだけ少ない葉でがっちりキャッチする」という植物の特性が有利に効いてくるわけです.
(無駄な葉が多いと,植物的には養わなきゃいけない量が多く,また時刻によっては他の葉の陰になる部分が増えて非効率的)
#もちろん,追尾式の発電パネルなら話は別ですが.
実はさらに季節的な要因で照射角度が変化するため,どういった葉の付き方が一番効率的か,というのは季節によって変動します.
葉の付き方も,単に葉序だけではなく,葉にどの程度傾きを付けるか(葉が幹に垂直なのか,少し垂れ下がるのか),と言ったことでも効率が変わるため,実際には多少めんどくさい計算になります.
そのため研究者の中には,実際の様々な品種の植物の葉の付き方をそのままモデル化し,それに対し様々な季節に相当する日照を考えたときにどの品種の付き方がどの程度の効率になるか,と言うのを延々と計算している方もいます.
#あれはもう実利関係ない趣味の世界なんじゃないかと……
Re:補足 (スコア:1, 興味深い)
Re:補足 (スコア:4, 興味深い)
>少ない太陽電池パネルで効率よく発電するなら普通に並べるのが一番.
違うよ。ある瞬間に関してはそうだけど、一般的な場合だと入射方向が変化するから必ずしもそうはならない。
・パネル枚数が有限
・それに比べて使える敷地が広い(つまり、一本の「発電タワー」の作る影が隣のタワーに影響しない)
・光の入射方向が経時変化する
という条件だと、向きを変えたいくつかのパネルの集合系の方が高効率。
(それが今回の報告でもある。もっと以前から同じ研究はあるけど)
もちろん、最適条件は「平面状に並べたパネルを、常に太陽光の入射が法線となるように追尾する」だけど。
また、当然ながら、パネル枚数に比べて使える敷地が十分狭い場合は底面一面に敷き詰めるのが当然効率が高くなる。
>重なりあって陰が出来る植物の葉は非効率.
今問題にしてるような配列だと、軸方向の並進量をある程度大きく取ると重なりはほとんど問題にならない。
Re:補足 (スコア:1)
これはどういう原理からでしょうか?
ポインタとか示してくれるとありがたいです。
経時変化(日単位、年単位)を考えても一枚なら最高効率角度が決まるので
その角度以外ならば必ず効率(というか、年間発電量)は下がるように思えるのだけど。
これは、直射光以外も考えているのだろうか?
Re: (スコア:0)
そうか、自己増殖するソーラーパネルを作ればバッチリなんだ! ってあれ?
Re:「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:4, 参考になる)
原文の phyllotaxis は日本語では葉序(ようじょ)というみたいです。フィボナッチ数と植物 [coocan.jp] が参考になります。
葉序とは上から見て0枚目から1枚目の葉まで何周しているかということみたいです。別の言い方をすると、2/5葉序とは、5枚目の葉で0枚目の葉とピッタリ重なり、二周回ることになります。
何がフィボナッチなのかと言うと、色々植物を研究してみると、葉序の分子も分母もフィボナッチ数でした、ということらしい。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/63494/m0u/phyllotaxy/ [goo.ne.jp]
によると「葉序研究」の意もあるそうな。
「ようじょ けんきゅう」に反応しない人などいないと思います。
Re: (スコア:0)
つまりこの研究の結果はぅゎょぅι゛ょっょぃという意味だったんですね。
Re:「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:1)
ソースの記事をよく読めば分かるのですが、この2/5は葉序の事ですね。
「葉序 フィボナッチ」で検索すればいくらでも出ますが、要は一番下の葉を基準に数え、5枚目の葉が2周回って一番下の葉と重なる」事を指すそうで、他にもいくつかパターンがあるものの、いずれもフィボナッチ数が出てくるそうです。
そういう説明があった上で、「The pattern was about 137 degrees and the Fibonacci sequence was 2/5.」とあるのですが、「Fibonacci sequence」をそのまんま「フィボナッチ数列」と訳したから変な文になったのでしょう。
Re:「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
On the oak tree, the Fibonacci fraction is 2/5, which means that the spiral takes five branches to spiral two times around the trunk to complete one pattern. Other trees with the Fibonacci leaf arrangement are the elm tree (1/2); the beech (1/3); the willow (3/8) and the almond tree (5/13) (Livio, Adler).
だそうです。ごめん訳すのめんどい誰か頼んだ
Re:「フィボナッチ数列は 2/5 」 (スコア:1)
ぐぐってみた。
http://planetmath.org/encyclopedia/FibonacciFraction.html [planetmath.org]