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太陽電池についていつも思ってて、思ってるだけで全く調べていない疑問。
太陽電池を作る時の環境へのインパクトというか汚染の具合。半導体なんでしょ?薬品とか使ったり、色々あるんじゃね?とか思ってる。メンテも必要だろうし、古くなったら廃棄、取り替えというサイクルもあるだろうし。その辺の話全く見たこと無いのは取るに足らないことなのかなぁ。とか思いつつも口には出したことがない。
他の「エコ」関連テクノロジー全般に対してもこの疑問は少なからずあるし。
#エコカー減税やエコポイントなんてエコロジーなじゃくて、エコノミー補助にしかなってないと思ってる。#主目的はどうみても景気促進だよね。#適当なサブジェクト思いつきませんでした。
投入エネルギー量が削減エネルギー量とバランスするまでの時間多結晶シリコンで1.5年、アモルファスシリコンで1.1年、化合物薄膜(CIS)で0.9年
排出CO2量が削減CO2量とバランスするまでの時間多結晶シリコンで2.4年、アモルファスシリコンで1.5年、化合物薄膜(CIS)で1.4年
出典:太陽光発電のエネルギーペイバックタイム・CO2ペイバックタイムについて [aist.go.jp]
よく言われる20~30年というのは投資を回収するまでの期間なので、太陽電池の購入を経済的に回るようにする施策は、温暖化対策としての嘘はついていない。
主導が経済産業省なので嘘臭く見えるけど、電力会社の管轄省庁は経済産業省なので環境省はイニシアティブを取りにくいんだろうな。
ちょっと横ですが。>環境省はイニシアティブを取りにくいんだろうな
推測ですが、彼らはあえて経産省に譲ったんじゃないでしょうか。というのは経産省が今回の方針を打ち出す直前、環境省が下記のようなレポートを出しているんですよ。
低炭素社会構築に向けた 再生可能エネルギー普及方策について(提言) [env.go.jp]
えらい長たらしい名前の上にとんでもない分量のレポートなんですけど、結論は”再生可能エネルギーの普及には確かにすごいお金がかかるけど、それ以上に便益(経済的なもの)の方が大きくなるはずやで”です。環境保護の効果もちゃんと付いてきますし、エネルギー自給率も向上します。ドイツでも実証されてるようなことが、日本でも可能だというレポートです。
たぶんこのレポートで、環境省は関連する利権を全部取ることも出来たと思うんですよね。実際、ドイツは環境省が主導してますし。でも実際に施策を打ち出したのは経産省で、その発表とほぼ同時に環境相から歓迎のコメントが出ています [env.go.jp]。
真相は語られて無いのでわかりませんけど、これ以来、環境省と経産省があんまりケンカしなくなったように思えます。
> ドイツは、> フランスで原子力発電→スイスで揚水発電→その電力を輸入> というチートをやっていると聞いたんですが、本当でしょうか?
そういう経路で供給される電力もあるかも知れません。しかし・この10年で再生可能エネルギーによる電力供給を約10%増やした(1998年4.8%→2007年14%。2008年はもっと増えてるはず)http://www.erneuerbare-energien.de/files/pdfs/allgemein/application/pd... [erneuerbare-energien.de]・2020年には全電力の30%、2030年には50%、2050年には80%を再生可能エネルギーで供給する見通しhttp://www.bmu.de/files/pdfs/allgemein/application/pdf/leitstudie2008_en.pdf [www.bmu.de] (P.31のTable4、P.32のFigure13など参照)こうした事実の前では、取るに足りない事でしょうね。「チートしてる」などと騒いでいる方々こそ、意図を疑われるべきではないかと思います。
日本語の参考記事:http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0901/06/news085.html [bizmakoto.jp]
>太陽電池を作る時の環境へのインパクトというか汚染の具合>その辺の話全く見たこと無いのは取るに足らないことなのかなぁ。
ご想像の通りで、そういう面でみても環境保護になります。原油や石炭を燃やす火力発電所の方が、桁違いに多量の汚染物質を排出しちゃいます。だから重金属汚染とかそういう面でも、太陽電池の方がずっとクリーンです。下記に代表的な論文があります(要約。全文閲覧は有料)。他にもあると思う。http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es071763q [acs.org]
ただし、中国の一部で見られるようなズサンな汚染対策の場合は別ですが。# 製造時の環境保護がなってない国や製品は、関税上げるようにするべき時期だと思う。
--------->主目的はどうみても景気
一部だけ取りましたが、その見方は正しいと思います。商売的な考え方で普及を進めると、結局は環境保護も効率よく進むので。
経済成長と環境保護って、実際は両立できるんですよ。
# もちろん、闇雲に高い目標を掲げればいいってもんでもないですが。
リンク先論文を理解できないので教えて下さい。
今までのように原子力や火力発電の電気を使い続けるよりも、ソーラーを作り、設置し、発電し、廃棄まで含めても環境に良い、という事ですか?
# まやかしではなく、本当に環境に良いと信じたい・・・# 教えて君ですいません
取り上げた論文(再掲) [acs.org]では、太陽電池生産企業12社のデータから主要4種類の太陽電池について環境影響を評価しています。結論として、太陽光発電は石油や石炭の火力発電に比べてCO2や排気ガス(SOx,NOx)、重金属などの環境中への排出が格段に少ないことが記されています。カドミウムの例で言うと、原油火力が43g/GWh、石炭火力が3~6g/GWhに対し、太陽光は0.3~0.9g/GWh程度です。それも製造時に利用した電力に由来(ほぼ全て火力発電所に由来)するものが大きいです。
この論文では製造までしか考慮してないデータが含まれていますが、もちろん世の中には途中でのパワーコンディショナー交換や廃棄まで全部含めて計算した結果もあり(下記のnedo.go.jpの文献とか)、その影響は小さいです。というか大部分の材料(ガラスとか金属とか半導体とか)がリサイクルできるので、そこまで考えると廃棄工程を含めた方が逆に環境性能が高くなります。
下記に日本語による解説があります。http://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/about_pv/feature/feature_1.html [aist.go.jp]
また環境性能に関する包括的な日本語の文献としては、下記が最新と思われます。http://www.tech.nedo.go.jp/servlet/HoukokushoDownloadJyohoServlet?BARC... [nedo.go.jp]
環境に優しくないと吹聴する方々は上記のような調査結果を無視してますが、遺憾ながら、突き詰めていくとどれも根拠が無いに等しいです。http://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/about_pv/supplement/Supplement_EPT.html [aist.go.jp]
そもそも、太陽電池パネルが実用的な寿命のあいだに生み出す電力の総量はそれを作り・売り・取り付けるのに使った石油を発電に使った場合に生み出す電力を上回っているのでしょうか?もし、そのまま燃やしたほうが得だってんなら、ナンにもならない以上に詐欺でわないかな?
参考サイト武田邦彦 (中部大学): 標語の前提と語尾・・・希望と現実 [takedanet.com]
遺憾ながら、武田邦彦の説は信頼できるものではありません。太陽は請求書を送ってきません [aist.go.jp]ので。
彼の主張に本当に信頼性があるならば、NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌に載っていなければおかしいです。でも実際には(似たような手口の主張をしている)懐疑論者同士で相互参照しているだけで、その他の膨大な科学的事実とは整合しません。
>彼の主張に本当に信頼性があるならば、NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌に載っていなければおかしいです。
なんで?載ったからといって信頼性が高いわけでもなければ、載らないから信頼性が低いわけでもないのに。
>載ったからといって信頼性が高いわけでもなければ
科学者といっても人間ですから、知らないこともあればミスもします。なるべく多くの他の科学者に見てもらって、既知の科学的知識と整合するかどうかをチェックして貰って初めて信頼性が出てきます。その代表的手段が学術論文誌への掲載なんですよ。
そのプロセスも踏まずに懐疑論者だけで相互参照するのは、「オレオレ詐欺」のようなものです。
# 「俺、俺だよ!ほら、世界で一番信用できる科学者だよ、じいちゃん!」
で?その代表的手段とやらをとらないと信頼性がどの程度懐疑的になるんですか?世の中の科学的知識のうち、何割が「NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌」に載ってるんですか?自分の気に入らないことを印象論だけでけなすのではなく、定数的な数値でご提示ください。
少なくとも、貴方みたいに何にも定量的な論拠を示さないACよりは信用できるでしょ。
定量化いたしますので、信頼性を定量的に表現できる単位を定義してください。
示すも示さないも「学術誌に載っていなければ信頼性がない」などというアホな論を展開する人がいたので、具体的な検証を求めただけですが、私が論拠を示さなきゃいけないことってなにかありますか?
「説が」載ってなくてはという意味ではなく「計算の根拠が」というつもりで書いたのでしょう。学術誌ではなくても比較的信頼できると思われる機関の出しているデータでも良いとは思いますし、そもそも断定的に過ぎるとは私も思いますが。
少なくとも2点、見落としていますね。
1点目は、他の方も指摘していますがパネルの効率には「規模の拡大(による効率向上)」が効かないこと。2点目は、伝送コストは安くなること。でっかいソーラー発電所なんて作れるのは地価等考えると原則として人里離れた場所しか無いのですが、そこから消費者まで送電すると距離に比例したロスが生じてしまう。これに対し、各家庭にパネルを設置した場合、この送電ロスが減り、伝送コストが下がります。
管理コストはどうなんですかね。導入数が多いほど、1件あたりのコストは下がる気がするのですが。
企業が参入しない理由は、企業の人件費を賄えるだけの収入が得られないからでしょう。パネルの発電量は年間1000kWh [jpea.gr.jp]、売電収入は25円/kWh、発電能力4kW、寿命30年、初期設備投資費250万円、周辺回路寿命15年、周辺回路コスト30万円、初期投資への補助金50万円とすると・・・寿命までの売り上げ:300万円設備投資費:280万円(パネルと周辺回路が同時に寿命に達するとした)->人件費に回せる費用が、30年でたった20万円/件。年収300万の社員一人を養うために、450件の契約が必要。契約相手に、売り上げの5%を渡す場合は、1800件/社員必要。これじゃ参入する企業がいないのは当然かと。
#ところで、パネルを後付けする場合人件費が数十万かかるようだ。#建築時点で取り付ける場合は、浮いた人件費の分安くなるんだろうか?
最後に用途ですが、規模と効率が無関係なので分散電源にも適しています。#つまり工場や商店、家庭に設置するタイプの電源ね
>広い場所に設置するほうがコストが安くなる
とは、限らないのです。
確かにスーパーやビルや集合住宅など、まとめてたくさん置けて安上がりな例もたくさんあります。しかしその一方、
・個人宅の屋根につけるのにくらべると、地上や大屋根など平坦な場所に置く場合は架台が大がかりになる・工場や体育館などでは、屋根の強度が足りずに補強が必要な場合も多い・地上に置く場合は土地代がかかる(屋根なら不要)
などの理由で、逆に個人宅より単価が高くつくケースもあります。それに電源構成のバランス上も、家庭での消費もある以上、家庭での設置もそれなりにあった方が良いと考えられます。
ただし今回の制度強化では大規模な設備が対象になっていませんから、それが今後の検討課題なのも確かですね。
よっぽど大きなパネルを置いたのか、手数料や人件費をぼったくられたのか・・・。4.5kW用でも、定価約30万ですよ?てきとーにぐぐってみた [sharp.co.jp]100万以上って・・・いくらオプションつけても、むりぽ。
太陽光電池って、シリコン使っているやつは半導体製品ですので、ほとんど経年へんかがありません。
最近は、新聞などで「中古で買ったパネルを10年20年と使って運用しても発電実績に、さほど影響しない。」みたいな話がちらほら出てくるようです。
太陽光発電のシリコンパネルも、「半導体製品は壊れない神話」の範疇に入るようです。
太陽光電池の中古があるということは、「新しいパネルに乗り換えた」か、「やっぱし止めた」のいずれかな人たちもかなり居るのなぁ。
LED電球が交流から直流に直す回路を一個一個搭載してますよね。なんかムダだなぁと思うんですが、最初から直流の電源系統があるといいかもですね。
いろいろ論点のずれたとんちんかんな意見に見えます。
規模や採算などの部分は他の人がツッコミ入れてるので割愛しますが
>太陽定数以上のエネルギーは生み出せないのに、それが分かっていない
多くの人は『太陽電池は「魔法の板」じゃない』事はわかっていると思いますよ。どのような主張をしている人をさして「分かっていない奴」認定しているのでしょうか?
こういうものこそパブコメでいくら反対されても中止すべきなのに…。誰も止める奴はいなかったんですか?
> 工学の基本として効率をあげるには、「規模の拡大」これに尽きるのにタービンや風力発電なら大きい方が効率いいにしても、太陽電池の効率は結局パネルあたりの効率に過ぎないわけで
> 伝送コスト、管理コスト共々うなぎ上りですね。って具体的にはパネルコストを含めた発電価格のうちのどのくらいを見込んでいるのですか。
> 太陽電池ってのは飽くまでも、配線が大変とかでエネルギーの調達コストが> 高いところ向けや、電卓などの微小電力用途でしょう。これが全然分からない、実際に現在使われている家庭用太陽電池はなんの役にも立っていないの?
試算なんかより長持ちするらしい [mycom.co.jp]ですよ。
ペットも機械も同じ。お金と愛情をかけて丁寧にかわいがってあげれば長生きします。
>ペットも機械も同じ。>お金と愛情をかけて丁寧にかわいがってあげれば長生きします。
うーん、半導体をいったいどうやって丁寧にかわいがれば・・・(笑)下手に毎日手入れすると、製品寿命に達する前に摩耗してダメになりそうだし。毎日、「今日もクリーンエネルギーをありがとう」と話しかければいいのだろうか?
冗談はさておき。
パネルの劣化加速要因って、紫外線とか潮風だよね?ということは、長生きさせるためには
・潮風が当たらないように、屋内に設置・紫外線が当たらないように、太陽光に晒さない
・・・あれ、目的はなんだっけ?
私もこの家庭にソーラー設置で電気売ってエコってのは全体的に懐疑的ですねぇ。あからさまにパネルメーカーの産業保護政策にしか見えないです。
よく路上で走ってる廃品回収者のスピーカーから流れるリストに、古くなった太陽電池パネルも無料で回収いたします、ってのが入るんでしょうかね。あんなんその辺に捨てられないですし。
なんかこうソーラーパネル設置のために働いたり予算を投入する行政のお仕事、パネルの販促の営業さんが一軒一軒訪問するお仕事、あとは廃棄、とかいった生産以外の場所での種々の活動による炭素排出量もちゃんと計算に入れてるんだろうか。プラマイゼロ以下ならやめたほうが……
>なんかこうソーラーパネル設置のために働いたり予算を投入する行政のお仕事、パネルの販促の営業さんが>一軒一軒訪問するお仕事、あとは廃棄、とかいった生産以外の場所での種々の活動による炭素排出量も>ちゃんと計算に入れてるんだろうか。プラマイゼロ以下ならやめたほうが……
多分、真面目に計算を始めると貴方も私も居ない方が正しいという結論になる:)
同意です(笑 スラドもエコネタのときはコメントを140文字までのツブヤキ的なものに限定するとかどうでしょうね。原発の是非論とかは禁止する方向で。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
ソーラーもこれから (スコア:2, すばらしい洞察)
太陽電池についていつも思ってて、思ってるだけで全く調べていない疑問。
太陽電池を作る時の環境へのインパクトというか汚染の具合。
半導体なんでしょ?薬品とか使ったり、色々あるんじゃね?とか思ってる。
メンテも必要だろうし、古くなったら廃棄、取り替えというサイクルもあるだろうし。
その辺の話全く見たこと無いのは取るに足らないことなのかなぁ。
とか思いつつも口には出したことがない。
他の「エコ」関連テクノロジー全般に対してもこの疑問は少なからずあるし。
#エコカー減税やエコポイントなんてエコロジーなじゃくて、エコノミー補助にしかなってないと思ってる。
#主目的はどうみても景気促進だよね。
#適当なサブジェクト思いつきませんでした。
Re:ソーラーもこれから (スコア:5, 参考になる)
投入エネルギー量が削減エネルギー量とバランスするまでの時間
多結晶シリコンで1.5年、アモルファスシリコンで1.1年、化合物薄膜(CIS)で0.9年
排出CO2量が削減CO2量とバランスするまでの時間
多結晶シリコンで2.4年、アモルファスシリコンで1.5年、化合物薄膜(CIS)で1.4年
出典:太陽光発電のエネルギーペイバックタイム・CO2ペイバックタイムについて [aist.go.jp]
よく言われる20~30年というのは投資を回収するまでの期間なので、
太陽電池の購入を経済的に回るようにする施策は、温暖化対策としての嘘はついていない。
主導が経済産業省なので嘘臭く見えるけど、電力会社の管轄省庁は経済産業省なので環境省はイニシアティブを取りにくいんだろうな。
Re:ソーラーもこれから (スコア:4, 興味深い)
ちょっと横ですが。
>環境省はイニシアティブを取りにくいんだろうな
推測ですが、彼らはあえて経産省に譲ったんじゃないでしょうか。
というのは経産省が今回の方針を打ち出す直前、環境省が下記のようなレポートを出しているんですよ。
低炭素社会構築に向けた 再生可能エネルギー普及方策について(提言) [env.go.jp]
えらい長たらしい名前の上にとんでもない分量のレポートなんですけど、結論は
”再生可能エネルギーの普及には確かにすごいお金がかかるけど、それ以上に便益(経済的なもの)の方が大きくなるはずやで”
です。環境保護の効果もちゃんと付いてきますし、エネルギー自給率も向上します。ドイツでも実証されてるようなことが、日本でも可能だというレポートです。
たぶんこのレポートで、環境省は関連する利権を全部取ることも出来たと思うんですよね。実際、ドイツは環境省が主導してますし。
でも実際に施策を打ち出したのは経産省で、その発表とほぼ同時に環境相から歓迎のコメントが出ています [env.go.jp]。
真相は語られて無いのでわかりませんけど、これ以来、環境省と経産省があんまりケンカしなくなったように思えます。
Re: (スコア:0)
フランスで原子力発電→スイスで揚水発電→その電力を輸入
というチートをやっていると聞いたんですが、本当でしょうか?
Re:ソーラーもこれから (スコア:1)
> ドイツは、
> フランスで原子力発電→スイスで揚水発電→その電力を輸入
> というチートをやっていると聞いたんですが、本当でしょうか?
そういう経路で供給される電力もあるかも知れません。しかし
・この10年で再生可能エネルギーによる電力供給を約10%増やした(1998年4.8%→2007年14%。2008年はもっと増えてるはず)
http://www.erneuerbare-energien.de/files/pdfs/allgemein/application/pd... [erneuerbare-energien.de]
・2020年には全電力の30%、2030年には50%、2050年には80%を再生可能エネルギーで供給する見通し
http://www.bmu.de/files/pdfs/allgemein/application/pdf/leitstudie2008_en.pdf [www.bmu.de] (P.31のTable4、P.32のFigure13など参照)
こうした事実の前では、取るに足りない事でしょうね。
「チートしてる」などと騒いでいる方々こそ、意図を疑われるべきではないかと思います。
日本語の参考記事:
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0901/06/news085.html [bizmakoto.jp]
Re:ソーラーもこれから (スコア:2, 参考になる)
>太陽電池を作る時の環境へのインパクトというか汚染の具合
>その辺の話全く見たこと無いのは取るに足らないことなのかなぁ。
ご想像の通りで、そういう面でみても環境保護になります。
原油や石炭を燃やす火力発電所の方が、桁違いに多量の汚染物質を排出しちゃいます。
だから重金属汚染とかそういう面でも、太陽電池の方がずっとクリーンです。
下記に代表的な論文があります(要約。全文閲覧は有料)。他にもあると思う。
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es071763q [acs.org]
ただし、中国の一部で見られるようなズサンな汚染対策の場合は別ですが。
# 製造時の環境保護がなってない国や製品は、関税上げるようにするべき時期だと思う。
---------
>主目的はどうみても景気
一部だけ取りましたが、その見方は正しいと思います。
商売的な考え方で普及を進めると、結局は環境保護も効率よく進むので。
経済成長と環境保護って、実際は両立できるんですよ。
# もちろん、闇雲に高い目標を掲げればいいってもんでもないですが。
Re: (スコア:0)
リンク先論文を理解できないので教えて下さい。
今までのように原子力や火力発電の電気を使い続けるよりも、
ソーラーを作り、設置し、発電し、廃棄まで含めても環境に良い、という事ですか?
# まやかしではなく、本当に環境に良いと信じたい・・・
# 教えて君ですいません
Re:ソーラーもこれから (スコア:1)
取り上げた論文(再掲) [acs.org]では、太陽電池生産企業12社のデータから主要4種類の太陽電池について環境影響を評価しています。結論として、太陽光発電は石油や石炭の火力発電に比べてCO2や排気ガス(SOx,NOx)、重金属などの環境中への排出が格段に少ないことが記されています。
カドミウムの例で言うと、原油火力が43g/GWh、石炭火力が3~6g/GWhに対し、太陽光は0.3~0.9g/GWh程度です。それも製造時に利用した電力に由来(ほぼ全て火力発電所に由来)するものが大きいです。
この論文では製造までしか考慮してないデータが含まれていますが、もちろん世の中には途中でのパワーコンディショナー交換や廃棄まで全部含めて計算した結果もあり(下記のnedo.go.jpの文献とか)、その影響は小さいです。というか大部分の材料(ガラスとか金属とか半導体とか)がリサイクルできるので、そこまで考えると廃棄工程を含めた方が逆に環境性能が高くなります。
下記に日本語による解説があります。
http://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/about_pv/feature/feature_1.html [aist.go.jp]
また環境性能に関する包括的な日本語の文献としては、下記が最新と思われます。
http://www.tech.nedo.go.jp/servlet/HoukokushoDownloadJyohoServlet?BARC... [nedo.go.jp]
環境に優しくないと吹聴する方々は上記のような調査結果を無視してますが、遺憾ながら、突き詰めていくとどれも根拠が無いに等しいです。
http://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/about_pv/supplement/Supplement_EPT.html [aist.go.jp]
Re:ソーラーもこれから (スコア:2)
そもそも、太陽電池パネルが実用的な寿命のあいだに生み出す電力の総量は
それを作り・売り・取り付けるのに使った石油を発電に使った場合に生み出
す電力を上回っているのでしょうか?
もし、そのまま燃やしたほうが得だってんなら、ナンにもならない以上に詐
欺でわないかな?
参考サイト武田邦彦 (中部大学): 標語の前提と語尾・・・希望と現実 [takedanet.com]
**たこさん**・・・
Re:ソーラーもこれから (スコア:1)
遺憾ながら、武田邦彦の説は信頼できるものではありません。
太陽は請求書を送ってきません [aist.go.jp]ので。
彼の主張に本当に信頼性があるならば、NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌に載っていなければおかしいです。
でも実際には(似たような手口の主張をしている)懐疑論者同士で相互参照しているだけで、その他の膨大な科学的事実とは整合しません。
Re: (スコア:0)
>彼の主張に本当に信頼性があるならば、NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌に載っていなければおかしいです。
なんで?
載ったからといって信頼性が高いわけでもなければ、載らないから信頼性が低いわけでもないのに。
Re:ソーラーもこれから (スコア:1)
>載ったからといって信頼性が高いわけでもなければ
科学者といっても人間ですから、知らないこともあればミスもします。
なるべく多くの他の科学者に見てもらって、既知の科学的知識と整合するかどうかをチェックして貰って初めて信頼性が出てきます。
その代表的手段が学術論文誌への掲載なんですよ。
そのプロセスも踏まずに懐疑論者だけで相互参照するのは、「オレオレ詐欺」のようなものです。
# 「俺、俺だよ!ほら、世界で一番信用できる科学者だよ、じいちゃん!」
Re: (スコア:0)
で?
その代表的手段とやらをとらないと信頼性がどの程度懐疑的になるんですか?
世の中の科学的知識のうち、何割が「NatureやScienceなど世界中の人々が見るような学術誌」に載ってるんですか?
自分の気に入らないことを印象論だけでけなすのではなく、定数的な数値でご提示ください。
Re: (スコア:0)
少なくとも、貴方みたいに何にも定量的な論拠を示さないACよりは信用できるでしょ。
Re: (スコア:0)
定量化いたしますので、信頼性を定量的に表現できる単位を定義してください。
Re: (スコア:0)
示すも示さないも「学術誌に載っていなければ信頼性がない」などというアホな論を展開する人がいたので、
具体的な検証を求めただけですが、私が論拠を示さなきゃいけないことってなにかありますか?
Re: (スコア:0)
「説が」載ってなくてはという意味ではなく「計算の根拠が」というつもりで書いたのでしょう。
学術誌ではなくても比較的信頼できると思われる機関の出しているデータでも良いとは思いますし、
そもそも断定的に過ぎるとは私も思いますが。
Re: (スコア:0)
>その辺の話全く見たこと無いのは取るに足らないことなのかなぁ。
この前テレビでみた導入ケースだと、現在の制度による試算では、導入費用がペイする頃にちょうど太陽電池の寿命がきて取替え、だそうです。
つまり一般家庭で太陽光発電をやっても、金銭的な節約効果はプラマイゼロ。
そうだとしたら、太陽電池の製造と廃棄の分だけ、余計なんじゃない?
平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:4, すばらしい洞察)
工学の基本として効率をあげるには、「規模の拡大」これに尽きるのに
何が悲しくて、高々十数平方メートル単位で発電するんだろう?
伝送コスト、管理コスト共々うなぎ上りですね。
こんな電気を売りつけられても、電力会社も困るだけだろう。
本当にソーラー発電が採算に乗るようならば、ちゃんと企業が事業として
参入しますよ。
だいたい、いままでも「ソーラーパネルを買ってくれ」といってきた奴は
いたが、「お金はらうから、ソーラーパネルを置かせてくれ」という奴は
いなかったしねぇ。
大体において、太陽電池は「魔法の板」じゃないので、どんなにしても
太陽定数以上のエネルギーは生み出せないのに、それが分かっていない奴が
多すぎますよ。
太陽電池ってのは飽くまでも、配線が大変とかでエネルギーの調達コストが
高いところ向けや、電卓などの微小電力用途でしょう。
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:4, すばらしい洞察)
少なくとも2点、見落としていますね。
1点目は、他の方も指摘していますがパネルの効率には「規模の拡大(による効率向上)」が効かないこと。
2点目は、伝送コストは安くなること。でっかいソーラー発電所なんて作れるのは地価等考えると
原則として人里離れた場所しか無いのですが、そこから消費者まで送電すると距離に比例したロスが生じて
しまう。これに対し、各家庭にパネルを設置した場合、この送電ロスが減り、伝送コストが下がります。
管理コストはどうなんですかね。導入数が多いほど、1件あたりのコストは下がる気がするのですが。
企業が参入しない理由は、企業の人件費を賄えるだけの収入が得られないからでしょう。
パネルの発電量は年間1000kWh [jpea.gr.jp]、売電収入は25円/kWh、発電能力4kW、寿命30年、初期設備投資費250万円、
周辺回路寿命15年、周辺回路コスト30万円、初期投資への補助金50万円とすると・・・
寿命までの売り上げ:300万円
設備投資費:280万円(パネルと周辺回路が同時に寿命に達するとした)
->人件費に回せる費用が、30年でたった20万円/件。
年収300万の社員一人を養うために、450件の契約が必要。
契約相手に、売り上げの5%を渡す場合は、1800件/社員必要。
これじゃ参入する企業がいないのは当然かと。
#ところで、パネルを後付けする場合人件費が数十万かかるようだ。
#建築時点で取り付ける場合は、浮いた人件費の分安くなるんだろうか?
最後に用途ですが、規模と効率が無関係なので分散電源にも適しています。
#つまり工場や商店、家庭に設置するタイプの電源ね
Re: (スコア:0, 荒らし)
同じ面積を設置する場合、小さく多数設置するより、小数の広い場所に設置するほうがコストが安くなることはどういしていただけますよね?
付属の機器についても同様です。
> 2点目は、伝送コストは安くなること。でっかいソーラー発電所なんて作れるのは地価等考えると
> 原則として人里離れた場所しか無いのですが、そこから消費者まで送電すると距離に比例したロスが生じて
> しまう。これに対し、各家庭にパネルを設置した場合、この送電ロスが減り、伝送コストが下がります。
あなたのご自宅より周りに屋根の大きな建築物は見当たりませんか?
駅は?工場は?スーパーやビルや集合住宅は?学校や体育館は?
なぜ「家庭への設置が最優先なのか」まったく答えになって無いと思いますけれど。
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:1)
>広い場所に設置するほうがコストが安くなる
とは、限らないのです。
確かにスーパーやビルや集合住宅など、まとめてたくさん置けて安上がりな例もたくさんあります。
しかしその一方、
・個人宅の屋根につけるのにくらべると、地上や大屋根など平坦な場所に置く場合は架台が大がかりになる
・工場や体育館などでは、屋根の強度が足りずに補強が必要な場合も多い
・地上に置く場合は土地代がかかる(屋根なら不要)
などの理由で、逆に個人宅より単価が高くつくケースもあります。
それに電源構成のバランス上も、家庭での消費もある以上、家庭での設置もそれなりにあった方が良いと考えられます。
ただし今回の制度強化では大規模な設備が対象になっていませんから、それが今後の検討課題なのも確かですね。
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:2, 参考になる)
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:2)
よっぽど大きなパネルを置いたのか、手数料や人件費をぼったくられたのか・・・。
4.5kW用でも、定価約30万ですよ?
てきとーにぐぐってみた [sharp.co.jp]
100万以上って・・・いくらオプションつけても、むりぽ。
中古の太陽光パネルは? (スコア:1)
太陽光電池って、シリコン使っているやつは半導体製品ですので、ほとんど経年へんかがありません。
最近は、新聞などで「中古で買ったパネルを10年20年と使って運用しても発電実績に、さほど影響しない。」みたいな話がちらほら出てくるようです。
太陽光発電のシリコンパネルも、「半導体製品は壊れない神話」の範疇に入るようです。
太陽光電池の中古があるということは、「新しいパネルに乗り換えた」か、「やっぱし止めた」のいずれかな人たちもかなり居るのなぁ。
大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:1)
LED電球が交流から直流に直す回路を一個一個搭載してますよね。なんかムダだなぁと思うんですが、最初から直流の電源系統があるといいかもですね。
Re:平成の大躍進運動(Re:ソーラーもこれから) (スコア:1)
いろいろ論点のずれたとんちんかんな意見に見えます。
規模や採算などの部分は他の人がツッコミ入れてるので割愛しますが
>太陽定数以上のエネルギーは生み出せないのに、それが分かっていない
多くの人は『太陽電池は「魔法の板」じゃない』事はわかっていると思いますよ。
どのような主張をしている人をさして「分かっていない奴」認定しているのでしょうか?
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
こういうものこそパブコメでいくら反対されても中止すべきなのに…。
誰も止める奴はいなかったんですか?
全然分からないんですが、すで設置されている太陽電池はまったく役に立ってないの? (スコア:0)
> 工学の基本として効率をあげるには、「規模の拡大」これに尽きるのに
タービンや風力発電なら大きい方が効率いいにしても、太陽電池の効率は結局パネルあたりの効率に過ぎないわけで
> 伝送コスト、管理コスト共々うなぎ上りですね。
って具体的にはパネルコストを含めた発電価格のうちのどのくらいを見込んでいるのですか。
> 太陽電池ってのは飽くまでも、配線が大変とかでエネルギーの調達コストが
> 高いところ向けや、電卓などの微小電力用途でしょう。
これが全然分からない、実際に現在使われている家庭用太陽電池はなんの役にも立っていないの?
Re: (スコア:0)
> 伝送コスト、管理コスト共々うなぎ上りですね。
> こんな電気を売りつけられても、電力会社も困るだけだろう。
伝送コストって、一般家庭から売電した電力は付近への供給がされるだけでは?
管理コストって、売電用のメーターが増えるだけで、計算がちょっと面倒に
なるくらいでは?
> 本当にソーラー発電が採算に乗るようならば、ちゃんと企業が事業として参入しますよ。
単純に太陽光発電のコストと売電額が合わないから儲からなかっただけ。
> 太陽電池ってのは飽くまでも、配線が大変とかでエネルギーの調達コストが
Re: (スコア:0)
試算なんかより長持ちするらしい [mycom.co.jp]ですよ。
Re: (スコア:0)
ペットも機械も同じ。
お金と愛情をかけて丁寧にかわいがってあげれば長生きします。
ソーラーパネルをかわいがる (スコア:2)
>ペットも機械も同じ。
>お金と愛情をかけて丁寧にかわいがってあげれば長生きします。
うーん、半導体をいったいどうやって丁寧にかわいがれば・・・(笑)
下手に毎日手入れすると、製品寿命に達する前に摩耗してダメになりそうだし。
毎日、「今日もクリーンエネルギーをありがとう」と話しかければいいのだろうか?
冗談はさておき。
パネルの劣化加速要因って、紫外線とか潮風だよね?
ということは、長生きさせるためには
・潮風が当たらないように、屋内に設置
・紫外線が当たらないように、太陽光に晒さない
・・・あれ、目的はなんだっけ?
Re:ソーラーパネルをかわいがる (スコア:1)
私もこの家庭にソーラー設置で電気売ってエコってのは全体的に懐疑的ですねぇ。あからさまにパネルメーカーの産業保護政策にしか見えないです。
よく路上で走ってる廃品回収者のスピーカーから流れるリストに、古くなった太陽電池パネルも無料で回収いたします、ってのが入るんでしょうかね。あんなんその辺に捨てられないですし。
なんかこうソーラーパネル設置のために働いたり予算を投入する行政のお仕事、パネルの販促の営業さんが一軒一軒訪問するお仕事、あとは廃棄、とかいった生産以外の場所での種々の活動による炭素排出量もちゃんと計算に入れてるんだろうか。プラマイゼロ以下ならやめたほうが……
Re:ソーラーパネルをかわいがる (スコア:1, すばらしい洞察)
>なんかこうソーラーパネル設置のために働いたり予算を投入する行政のお仕事、パネルの販促の営業さんが
>一軒一軒訪問するお仕事、あとは廃棄、とかいった生産以外の場所での種々の活動による炭素排出量も
>ちゃんと計算に入れてるんだろうか。プラマイゼロ以下ならやめたほうが……
多分、真面目に計算を始めると貴方も私も居ない方が正しいという結論になる:)
Re:ソーラーパネルをかわいがる (スコア:1)
同意です(笑 スラドもエコネタのときはコメントを140文字までのツブヤキ的なものに限定するとかどうでしょうね。原発の是非論とかは禁止する方向で。
Re: (スコア:0)