世界初「電気運搬船」開発。地方で余る再エネを都会へ 155
ストーリー by nagazou
輸送 部門より
輸送 部門より
過去記事でも取り上げたことのある、東京の新興企業「パワーエックス(PowerX)」は、世界初の電気運搬船を開発中だ。愛媛県今治市にある今治造船が設計し、2025年に完成を目指している。この船は約24万キロワット時の電気を一度に運び、1日分の2万4000世帯分の電力を供給することができるとされている(産経新聞)。
この船は、地方で余剰となる再生可能エネルギー(太陽光や風力など)の電気を集めて都市へ輸送する役割を担う。政府も海洋基本計画でこの取り組みを支援する意向を示している。地方では再生可能エネルギーの利用拡大が進んでいるが、九州電力管内では、太陽光や風力発電の建設が爆発的に急増した結果、電力供給過剰に悩まされている。
このため九州電力は2018年以降、全国で初めて太陽光や風力発電の「出力制御」を実施、2019年には原発3~4基分の電力が捨てられたとされる。電気運搬船が実用化されると、この余剰電力の有効活用につながると期待されている。
この船は、地方で余剰となる再生可能エネルギー(太陽光や風力など)の電気を集めて都市へ輸送する役割を担う。政府も海洋基本計画でこの取り組みを支援する意向を示している。地方では再生可能エネルギーの利用拡大が進んでいるが、九州電力管内では、太陽光や風力発電の建設が爆発的に急増した結果、電力供給過剰に悩まされている。
このため九州電力は2018年以降、全国で初めて太陽光や風力発電の「出力制御」を実施、2019年には原発3~4基分の電力が捨てられたとされる。電気運搬船が実用化されると、この余剰電力の有効活用につながると期待されている。
せっかく地方でエネルギーが余っているなら・・・ (スコア:2)
こういうところこそ政治の出番のはずなのだが。
Re: (スコア:0)
そりゃ働き手がいないんだろ
製品輸送が必要だとJCT近くに工場を建てたいので自ずと場所は限られる
土地代が安くて電気代が安いようなところを選ぶと人が住むに適さないような場所になってしまう
Re: (スコア:0)
その働き手というか住民を確保するために産業を呼び込むのでは。
別に工場の中に住めって言ってるわけでもないし通えばいい。
てか工業地帯ってそうなってるだろ。何を訳の分かんないことを。
Re: (スコア:0)
工場だけ建ててあとは近隣住民に通ってくださいという美味しいところだけというのは今どきねーぞ
渋滞するので道路拡充など相応の負担を求められるし職住近接がいいよねになると生活インフラが求められる
そして住むのに適した土地は限られるので新規に城下町興せるようなところは最早ない
Re: (スコア:0)
もともと九州電力管区内は電気代が安い。
https://www.itmedia.co.jp/news... [itmedia.co.jp]
Re: (スコア:0)
一番高くて1kwhで約26円だから、約24万キロワット時で、約624万円分の電気が運べるんだね。
Re: (スコア:0)
その計算はちょっとおかしい。
余った再エネをタダ同然で仕入れて、一番高く売れそうな東京で売るになるのでは。
それにしても初期費用、燃料代、人件費、etc....。
採算が取れるとは思えないほどショボい感じがするがどんなカラクリで利益出すんだ。
Re:せっかく地方でエネルギーが余っているなら・・・ (スコア:1)
ここで計算してくれてますが、全くペイできないみたいです。
-- 以下引用
220MWhを積む船を31億円で造り、7ノットで北海道から東京まで2日かかり、充放電に1日かかるとすると、復路を考えて蓄電池は20%程度>の稼働日になると思います。すると扱える電力量は年間220×365×0.2=16060MWh。となると、1kWhあたりの送電コストは193円/kWh、15年で割っても12.9円となり全くペイしませんね。
つまりバッテリーコストが今の1/10になっても送電線(〜1円/kWh)に勝てないが、そのコストになったら定置蓄電池が調整力として活躍できるので、船の必要はなくなっていると思います。
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/obanoriaki/comments/b95fe... [yahoo.co.jp]
Re: (スコア:0)
東京電力だと40円/kWhぐらいかな。
タダで仕入れて、東京で売ったら売り上げ960万円。
一年365日毎日運ぶと売り上げ35億円。以外と儲かる?
Re: (スコア:0)
電気が余っている時間帯だけ買い取るなら格安になるかもしれんが、産業に必要な安定な電気は高いまま
Re: (スコア:0)
たとえ話は難しいけど、栓のない水道みたいなモノなのかな。
こっちの都合なんか考えずに水が流れてくる、しかも水量が変動する。
流れてくる水と同じだけ使えばいいけど、使いすぎたら断水するし、余ったら家が水浸しになる。
逆に、使いすぎたら足りなくなったと文句言われても無いものは無い、どうしようもないとなる。
隣に家を立てて住んでくれたら、余ったときだけ、安く水をあげるから取りに来てね、といっても何時余るのか、
どれだけ余るのかは予測ぐらいはできるかもしれないけど、本当にそうなるかどうか分からない。
で、もし、とりに来なかったら、家中水浸し、とかだったら、困るよね。
そうならないように、色々と電力会社が頑張っているんだよね。
非常時の備えとしては良いかもね (スコア:2)
地震で発電所が止まったとき、こういう船が近海に大量に運行されていれば被災地に素早く電力供給体制を整えることができたりするのでは。
送電網としてはいささか非効率ではあるけど、発電量の不安定な太陽光風力発電の電力バッファと非常時の電力供給網を兼ねて運用するというコンセプトならありじゃないか。
まあ、運用コスト的にそれに見合うかどうかは別問題だけど。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
>こういう船が近海に大量に運行されて
いる状況になる前に送電網が整備されると思う
送電線を太くする(容量を増やす)方が (スコア:1)
# そんな事より商用電源周波数の統一をですね…(いまさら無理)
Re:送電線を太くする(容量を増やす)方が (スコア:2)
むしろ、日本の電力網ってのは「かなり完成度が高いが、ただし、あくまでも、局所的最適解」なので、今みたいな「主要電力会社以外にも、すげ〜量の電力を供給する会社が出現」みたいなシステム設計の時に想定されてない事態には対応しにくいし、他の国が「これも局所的最適解かも知れないが、今の日本の電力網よりもより良い局所的最適解」を見付け出した場合に、それを真似しようとしたら、とんでもないコスト(一から電力網を作り直す級)がかかるんじゃねえかな??
# 伝統芸能/伝統工芸なんかで云う「完成しちゃったら、それが終りの始まり」みたいな……
Re:送電線を太くする(容量を増やす)方が (スコア:1)
うーん…
https://www.occto.or.jp/iinkai/chouseiryoku/2021/files/chousei_62_02.pdf [occto.or.jp]
Re:送電線を太くする(容量を増やす)方が (スコア:1)
うーむ…
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/kei... [meti.go.jp]
Re:送電線を太くする(容量を増やす)方が (スコア:1)
Re: (スコア:0)
溜められるならそれだけで時間軸で平準化できそうだけど、
物理的に移動させる効果はどれぐらいあるんだろうね。
ただ「都市圏にエネルギーを持ち込んでは熱にしている」ことが
可視化される意味はあるか・・・。
Re: (スコア:0)
もともとは洋上風力発電所からの送電用みたいよ。過去記事によると。
Re: (スコア:0)
海底送電線と比較したときの電気運搬船のメリット
1.海に接する場所ならどこにも電気を輸送できる
2.設置&稼働開始までの時間が海底ケーブルよりも短い
3.送電先と送電タイミングを選ぶことができる
4.環境への影響を最低限に抑えられる
5.初期導入コストが海底ケーブルより安い
6.売電やグリッド゙への放電タイミングを自由に選択可能
7.災害時に強い
https://infrabiz.co.jp/2846/ [infrabiz.co.jp]
Re: (スコア:0)
送電線だったら国土交通省の管轄にならないやんけ
この船自体も (スコア:0)
電気を使って動かしているんでしょうか?
Re: (スコア:0)
https://trafficnews.jp/post/109926 [trafficnews.jp]
>船の航続距離はパワーアーク100で100~300kmだそうですが、これは電気推進のみの場合で
>クリーンディーゼルなどの燃料を組み合わせることで1000kmの航行も可能になる見込み
気になったら調べる癖付けたほうがいい。
Re: (スコア:0)
電気を輸送するために無駄なエネルギーを消費して化石燃料も使ってるんじゃない?という皮肉じゃないでしょうか?
過去にも議論されたろうけど (スコア:0)
蓄電方法が書いてないけど、過去記事を見るとバッテリーだと.
大容量で満充電のバッテリーを満載した船となると火災の危険もあるし,
安全性を考えたら実用的といえるのだろうか。
電気代 (スコア:0)
電気代格安かタダにして、企業やDCとか誘致するとか居住者増やす方向に行くほどには電気余ってないのかな
Re: (スコア:0)
太陽が出てるときだけ電気が余るので、夕方以降は安くならないでしょう。
夜間発電する仕組みが軽んじられるので、系統が不安定になったり、料金が上がったり、長期的には不安定になるでしょうね。
経済性があるとは思えん (スコア:0)
バッテリーって質量あたりのエネルギー貯蔵量はかなり低いし、その輸送にもエネルギーが必要で損失は大きい
バッテリーは製造にもエネルギーや資源が必要で、結局二酸化炭素を排出する
その損失を含めた場合、もとの太陽光や風力由来のエネルギーはどれだけ残るのだろうか? 条件次第ではエネルギー収支は赤字になりうる
水素でも半分以上が失われるのに、さらに効率が悪いであろうバッテリーを使う理由が分からん
もしPowerXがエネルギー収支の計算までして経済性があることを示しているならいいんだけど
Re: (スコア:0)
「水素でも」って言うけど、水素ってそんなに効率いいか?
- 液体にするには、冷却・圧縮のエネルギーが馬鹿にならない
- 単に高圧ガスとして運搬すると、たいした量が運べない
- 水素吸蔵合金を使うと重い・耐久性があまり良くない
て感じだし。
バッテリーは効率が90%位あるし、船は支持するのにエネルギーを食わないから
ゆっくり航行するようにすれば輸送に必要なエネルギーはあまり大きくないのかも
しれない。
Re: (スコア:0)
水素は製造してから消費までのロスを含めると最終的なエネルギー効率は3割前後まで落ち込みますね。
エネルギー効率的には水素はかなりの劣等生です。
Re: (スコア:0)
水素は発展の余地が広いから、基底エネルギーとして優れてる。
水素分子そのものを圧縮水素や液化水素にして利用するのは難しいけど、
効率よく炭化水素やアンモニアにする反応の研究はされてるから、
研究が実を結んだときの恩恵が大きいと期待されてるのよ。
Re: (スコア:0)
対してバッテリーは
- 積み降ろし作業で消費する時間やエネルギーが馬鹿にならない
- エネルギーあたりの重量が重いため、輸送コストにもかなり響く
- 一応精密機器の部類なので、運搬時の衝撃などに対する耐久性があまりよくない
て感じだな。
個人的には「今の時点ではバッテリーの方が多少まし」だと思うけど。
Re: (スコア:0)
これって水素にも全部当てはまる欠点だな
全国が電線で繋がってるのに (スコア:0)
なんで過剰とか起きるの?
足りない地域にそのまま流れないわけ?
Re:全国が電線で繋がってるのに (スコア:1)
// 交流のほうが損失が大きいとかあるのだよ
Re: (スコア:0)
そりゃ血液型が違うと輸血できないことがあるみたいなものだろ。
単純に原発を動かして、風力や太陽発電を止めれば良いだけ (スコア:0)
風力や太陽発電は数多く送電線が必要になってコストが高いからなんだろうけど、この船にも高いコストがかかるから意味なし。
事故時のバックアップを考慮した超電導送電線を数本使えば、原発から効率的に大都市へ送電できるよね。
くだらない反原発のプロパガンダに乗って予算を獲得して作ってみましたって感じだろ。
政府予算が出てるなら腐った利権の匂いがたまらんね。
Re: (スコア:0)
再エネは増えれば増えるほど電気代は高くなる。
輸送とか蓄電を始めたら更に高騰するのは目に見えてる。
https://gigazine.net/news/20230822-texas-electricity-prices/ [gigazine.net]
Re: (スコア:0)
原発自体が発電コストが高すぎて効率悪いのだが、そこは無視?
>超電導送電線を数本使えば
普通に送電容量を増やして捨ててる再エネを需要地に回せるようにするのが
一番低コストでしょうに。
Re: (スコア:0)
再エネ業者に蓄電設備を義務付けるのが一番低コストですよ
なんで捨ててるかって言ったら蓄電する設備を持ってないからだし
Re: (スコア:0)
メガソーラー業者や売電する個人に送電容量の確保を義務付けよう。
Re: (スコア:0)
再エネの発電コストが下がってるのを認めるのはやぶさかではないですが、
系統に接続するなら平滑化コストを計算に含めてくださいね。
Re:意味あるの? (スコア:1)
東日本50Hz地域は、西日本60Hz地域の境界付近に揚水発電所を作って、60Hzで揚水して50Hzで発電すればいい
立地場所がなかったり、エネルギー変換ロスが多すぎたりする揚水発電所なんか要らん。
今でも、交流→直流→交流と変換して電力融通する施設があって、東日本大震災の教訓から増強している最中だぞ。
ところで、上記の電気事業連合会のページにある主要送電線を見ていて、富山→新潟→山形→秋田のあたりがゴッソリ空白なのに気付いた。太平洋側ルートの予備に日本海側ルートもあれば良いだろうに、大雪への対処などのできない理由があるのかな。
Re:意味あるの? (スコア:1)
この船自体、「洋上風力発電の電力を運ぶ」ってお題目で作ろうとしてるものですし、
パワーX社のリリース情報もないですし、
「地方から都市へ」ってのは新聞記事の与太じゃないですかね。
ってことで、なんだかすごそうだけど、原発(100万kW)ならたった15分の発電量。
60Hz/50Hzの変換も、
佐久間周波数変換所、新信濃変電所、東清水変電所、飛騨変換所の4箇所で合計210万kWの変換能力があるので、
24万kWhって誤差みたいなものですね。
「地方から都市に運ぶ」のにかかる時間を考えたら、
動かさずに、発電量/消費量の平準化のための蓄電施設にした方がよっぽど有益でしょう。
Re: (スコア:0)
そんな簡単に揚水発電所ができるなら苦労はねえよ。
そもそも現在日本に新たにダムを作れる場所がほとんど無くて困ってるのに。
Re: (スコア:0)
それ、周波数変換所が作られる前までやってた方法です。
ただ、他のコメントにもあるけど、立地が限られるので容量を増やせない上に効率が悪すぎで、結局周波数変換所を作る方向になりました。
Re: (スコア:0)
電力会社間の電力融通取引も周波数変換もとっくにやっている。
Re: (スコア:0, 参考になる)
風力発電は交流だけど、太陽光発電は直流で発電する。
風力発電の交流も、そのまま電力網には乗せられない。
結局、一時的にためてから周波数を決めて交流に変換する。
だから再生エネルギーを蓄電した後で50Hz/60Hzとか、大した問題じゃない。
でも、今回の電力輸送船が意味あるかといえば、無い。
考えてみれば単純な話。
九州で再生可能エネルギーによる電力が余ってるとは言っても、それは太陽光がフルで発電する昼間の話。
それを貯めておいて、都会(って関西、関東ということか?)に運ぶっておかしくない?
どうせ貯めておくなら東京に持って行かずに九州で夜間に使えばいいんだよね。
今回の話は九州で余った電力を捨てずに東京が活用するという話ではなく、九州の電力を東京が取っちゃうという話。
Re:意味あるの? (スコア:1)
これに参考になるつけてるの正気か?
九州の電力を東京が取るわけでも無く、九州電力管内だと夏場は慢性的に系統から切られる出力調整される
だから、九州電力管区に系統接続するんじゃ無くって四国とか大阪とかに持って行って電気を売るってお話
https://oceanpowergrid.jp/ [oceanpowergrid.jp]
航続距離300kmしかないのにどうやって東京まで来るんだよ、往復考えたら150km、安全率考えたら100km前後しかこねぇぞ
パワーエックス自体が発電とバッテリーとかやってる企業で
自前の発電所とバッテリーでやる計画に対して九州の電力を東京がとるんだ!とか被害妄想こじらせすぎ