インテルも64ビットARMプロセッサ製造に参入へ 36
ストーリー by hylom
呉越同舟 部門より
呉越同舟 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
CNETによるとIntelが64ビットARMプロセッサの製造を行うとのこと。Intelが64ビットARMプロセッサを製造するのはこれが初めて。と言ってもIntelブランドの製品ではなく、ARM Cortex-A53を搭載したAltera社のSoCをIntelの製造設備で生産するというものだそうだ(CNETの記事)。
Intelは米CNETの取材に対し、Altera向けに製造するプロセッサが、Intel初の64ビットクアッドコアARMプロセッサとも言える製品であることを認めているとのこと。
受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
Intelって自分のプロセッサを作るためだけに工場を持ってるものと(勝手に)思ってたんですが。
近年、受託生産事業を強化しているそうです。Intelと言えど、最新鋭の工場を維持するのは楽じゃないのね。
そんな彼らの動きから言えば明るい材料なのに、記事は暗いなぁ。
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
>そんな彼らの動きから言えば明るい材料なのに、記事は暗いなぁ。
Intel の最大の存在価値は Intel 自身がアーキテクチャから設計して製造している x86系に始まるプロセッサなので。ある意味最大のライバルであるARM 系の生産を始めるってのは Intel に取ってはある種の敗北なんでしょうね。おっしゃるとおり工場の維持ってのもあるのかもしれない。だから、普通に考えると記事が暗めで皮肉めいたものになるのは必然かと思うのですけど。
あのくらいの大企業になると、戦略的内見で、ある程度多角的(x86もARMもとか)に展開を進めているはずなので一概に言い切れないこともあるとは思うのですけどね。株価はどうなっているんだろ?
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
ふぅむ。まぁ、そーゆー記事なんでしょうねぇ。
Altera Stratix 10 SoC、システムの一番の目玉はFPGA部で、次いでDSP部、最後にARMプロセッサ部っぽいんですが...。それでも言われちゃうのかなぁって思ったりも。
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
ARMは昔作ってたけど、また作り始めたってことなのかな?
自分は、ネットワーク系のプロセッサは前から作ってたというのは知ってたが、Intel自慢のプロセス技術を活かせるものを作るってことなのでしょう。
もしかすると、前から噂が続いていたApple製品の製造をする可能性もあるかも?
Intelの設備を使ったら今よりずっと高性能なものが出来るが、値段もずっと高いものになりそうだけど(^^;
マスクパターンは誰が描く? (スコア:1)
今回の製品のパターンって、どうするんだろうか?
受託生産事業として、業界標準?のパターンの受け入れ態勢も出来ているのかな。
Re: (スコア:0)
自分は逆で、自分の工場で稼ぐ為に、CPU作ってるイメージ。
あくまで、製造が本業で、たまたま自分でx86作って、それで稼げてるだけって感じ。
x86以外でも、今のx86と同じように稼げれば、何だって良いんじゃないかな、Intelは。
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
ただの製造会社になったら、中国などの発展途上国の工場には勝てないのでは。Intelの競争力の源泉はx86だと思います。
Re: (スコア:0)
半導体作んのに単純労働者なんて要らんから、
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
なるほどねぇ。言われてみれば、そうなのかもって思いました。
今は圧倒的なx86の力で稼いでいて、どうやったってすぐに捨てられないので、表裏一体になってるってとこですかね。
Re: (スコア:0)
>表裏一体
シリコンウエハースの表にARM、裏にx86をプリントするんですね。わかります。
Re: (スコア:0)
背景にあるのはARMの製造を担う半導体製造ファウンダリの妨害です。
FPGAは最先端プロセスで少量しか生産しないため、最新プロセス立ち上げの
テストヘッドとしては最適だが、これを半導体製造ファウンダリから奪い取ることで
プロセス立ち上げを遅延させる事が目的。
これを実現するためにintelは「FPGAのベンチャーにintelの最新プロセスで製品を作らせ、
intelで製造しないと競争力無くなるという状況を作り、大手FPGAメーカーから
受注を獲得する」という、手の込んだ戦略を実行しています。
Re:受託生産事業を強化しているそうな (スコア:1)
いろいろな見方があるものですね。
総じて言えるのは、Intelにとって生産設備は自社のCPUを作るためだけなんつー小さなものじゃなかったってことですかね。認識を改めました。
Re: (スコア:0)
事実なのか陰謀論なのかは判断しかねますが、
しかし何にせよ独禁法である程度そうした戦略は抑制できたりしないものなんですかね?
Re: (スコア:0)
半導体メーカーにおける設備投資と営業利益率の関係
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39083?page=4 [ismedia.jp]
アルテラの SoC (スコア:1)
やはり、大量生産品には使われていないのかな。
ちなみに、Cortex-A53 というのは Cortex-A7 の拡張だそうな。
Re:アルテラの SoC (スコア:2)
リンク先にもありますが、ARMはおまけでメインはFPGAです。
FPGAにハードCPUコアを混載する流れの中で、今回は64bitARMだったというだけです。
中でも今回のStratix 10のようなハイエンド品は、100Gbps、400Gbpsとかの高速通信がメインの用途です。
データ処理のほとんどはFPGAで行い、ARMコアは単なる制御用。
なので、ARMコアもハイエンドのA57でなく、A53を採用してるのだと思います。
これらのFPGAハイエンド品は単価数十万以上ですし、大量生産する用途には向かないですね。
IntelのCPUビジネスとかぶるところもほとんどないでしょう。
Re: (スコア:0)
以下のWebページの「表 1. Stratix 10 ファミリ・タイプの概要」の表の下には
http://www.altera.co.jp/devices/fpga/stratix-fpgas/stratix10/stx10-index.jsp [altera.co.jp]
通信インフラストラクチャ、クラウド・コンピューティングとデータセンター、
高性能コンピューティング、防衛用、放送、テスト、計測などのアプリケーション
と書かれていますね。個人で購入するような機器ではないと思われます。
しかし、ここ数年はASICを起こすと開発費が莫大になるので、量産品にもFPGAをそのまま
組み込むことが増えているそうですから、アレゲなガジェットに入る可能性はありますね。
Re: (スコア:0)
汎用設計の市販品は使えないが、あまり多くは生産しないような物には製品内に組み込まれますね
業務用放送機器でそういうのがよくあります。4K解像度ベースバンド流してリアルタイム処理とか市販品だと無理らしいです。
その手の高い機械は納入後も納入先の仕様変更要求があったりとかで、対応しやすいというのもあるそうです。
メーカーも在庫をあまり持ってないらしくて、たまたま複数の顧客で試作に使う品種がかち合ったりすると大変だそうです。
量産に入る前にはちゃんと製造計画をすり合わせるそうですが。
Atomの敗北 (スコア:0)
最初からStrongarm売らなきゃよかったのにね
Re:Atomの敗北 (スコア:2, 参考になる)
IntelがARM商売をするわけじゃないから。
ARM商売をするのはAltera。
TSMCのキャパオーバーになるぐらい受注が入っていて、他で先端プロセスの製造が出来るのがIntelしかないと云うのもある。
敗北?何のことだ?これは「余裕」というもんだ (スコア:1)
「Intelの本質は最強の半導体製造メーカー。自社設計のCPUを作ってるのは、たまたまそれが最も利益率が高いから。極言すれば、DRAMが儲かる時代がまた来るならIntelはメモリメーカーに戻る」なんて説もありますし。
Re:敗北?何のことだ?これは「余裕」というもんだ (スコア:1)
DRAM,また作り始めましたしね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20130610_602912.html [impress.co.jp]
Re: (スコア:0)
生産設備の余裕ですね。わかります。
Re:Atomの敗北 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Atomの敗北って、Intelのこれからの路線を見ないふりしてるんですかね…?
StrongARMは儲からないから売却されたのであって、StrongARMで世界が取れるわけでもないでしょうに
Re:Atomの敗北 (スコア:1)
お前ら、StrongARM、StrongARMってXScaleって呼んでやれよ
逆では? (スコア:0)
Atomが間に合わせ的な物でなく、ARMに勝てるところまで洗練されたとIntelの経営層が判断しているのでしょう。
同じIntelの製造技術で作ったCPUでAtomとARMを比較されても、Atomで勝てる。x86アーキテクチャがARMに負ける
というIntelにとって気に入らないような事態にはならない。そんな自信があるのでしょう。
実際の処、この特殊な組み込み用途のICの主役はFPGAで作られるロジック回路であって 64bitCPUといっても脇役に
過ぎません、誰かがこの64bitCPUの部分だけを別の用途に転用しても残念な出来にしかならないと思われます。
Re: (スコア:0)
Bay Trailの評判も上々ですし、その後も14nmのCherry Trail、IoT用でQuarkとARM迎撃の準備は万端って感じ
IntelはARMを退けた後の世界で上手く立ち回る準備としてファウンドリの実績を積んでいるのではないかと
ただAndroid 4.4とかロースペックでも動くようになったし、
既に速さより安さを市場が求めるようになってるから、ファブ持ちで高コストなIntelは厳しいかもしれない。
ARM以外もお願いします(関連リンク) (スコア:0)
NVIDIAのCEO、Intelはプロセッサ製造施設を提供すべきと主張する
http://hardware.srad.jp/story/12/03/28/1755259/ [srad.jp]
Re: (スコア:0)
AMDのCPUも作って欲しいですね。
Re: (スコア:0)
AMDもファブレス化したから、いろいろ折り合いがつけば可能だな。
現行ARMは28nmで製造されていますよね? (スコア:0)
来年中に14nmだったら1/4のサイズになり、NVIDIAやAMDは大変になったりしないですかね。
てっきり余剰が出来てくると思われる22nmラインの話かと思っていました。
Re:現行ARMは28nmで製造されていますよね? (スコア:1)
FPGAは構造が単純というか、ある単位構造が大量に並ぶ作りのため、
先端プロセスのテストに使いやすいって話をどっかで聞いた気がします。
確か日本でもCELL用に作ったラインで受注したのはXilinxのFPGAだったはず。
Re: (スコア:0)
Intelの最新よりも小規模だろうから、新プロセスの立ち上げ時にはリスクが少ないのかも。
といってもトラブれば問題になるという別のリスクは有りますが。
Re: (スコア:0)
まあFPGAと組み合わせたSoCなのでそういったところとは直接競合はしないでしょうが、
AlteraにIntelというジョーカーの最新プロセスで作られてしまうと、Xilinxはハイエンドで勝負できるんでしょうか。
Re:現行ARMは28nmで製造されていますよね? (スコア:1)
問題ない。とまで言っているかはさておき、まあ織り込んでるよって感じらしいです。
http://eetimes.jp/ee/articles/1304/04/news024.html [eetimes.jp]