北九州市で水素利用の実証実験開始 9
ストーリー by reo
給湯設備にも使えないかしらん 部門より
給湯設備にも使えないかしらん 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
工場が供給する水素をパイプラインで住宅地域に導き、燃料電池を使って発電するという「水素タウンプロジェクト」という実証実験が北九州市で開始された (福岡水素エネルギー戦略会議のプレス (PDF)、EETimes Japan の記事より) 。
新日本製鉄八幡製鉄所で生成した水素をいったん水素ステーションに集め、パイプラインを経由して一般家庭や商業施設、公共施設に供給するということだ。受け取った水素は 1 kW 級、3 kW 級、100 kW 級の固体高分子形燃料電池 (PEFC) に供給し、家庭側などで直流電流を得ることになる。さらに 100 kW 級の燃料電池からは 90 ℃の温水が得られるため、それを空調に用いるということらしい。
実証実験としては世界初 (スコア:5, 興味深い)
製鉄プロセスに伴う水素生成 [nsc.co.jp]は、水素を得るルートとしては、副産物だし、筋のいいものだというイメージがあります(詳しい訳じゃないのでイメージ)。今回の実証実験(フィールドテスト)は、世界初なんですね。
#いずれにせよ量の確保は難しいので、一部の話に限られるだろうけど。また、製鉄所内で有効活用できているのであれば、その方が、外に出て行くより効率的だと思う。
eetimes [eetimes.jp]
水素は分子が小さいから大変だろうと思ったら、やはり付臭(臭気付加)なんですね。いや、最近の都市ガスへの付臭剤にもシクロヘキセン(シクロヘキサン)が使われているのか(硫黄分を含まない)。
この福岡県の話は、上記「水素タウンプロジェクト」と、「水素ハイウェイプロジェクト」(トヨタなど13社が燃料電池車に関する共同声明を発表、2015年国内導入を目指す [eetimes.jp])がリンクしているのか。燃料電池車がうまくいくとはとても思えないのだけど、「水素タウンプロジェクト」にはバイクというか、燃料電池二輪車のイメージ図がある。
Re:実証実験としては世界初 (スコア:5, 参考になる)
ハワイのオアフで営業しているThe GasCompany [hawaiigas.com]は昔の日本のように石油由来のSNGで水素が5%混じった都市ガスです。GEと組んで、都市ガスから水素を吸着分離する方式で、水素ガススタンドを設置しようとしています(スクライブのスライド [scribd.com])。さらに廃食物油を都市ガス製造プラントで、都市ガスにしてしまう(renewable gas)をハワイでは検討している様です。
メタンだけになった日本の都市ガスではメタンからの改質 [tokyo-gas.co.jp]をオンサイトで行うことになります。都市ガスの導管に水素を注入して供給し、都市ガスに混ぜて燃しても炭酸ガス削減効果は見込めます。コンロでも天然ガス自動車でも5%位は許容します。匂いをつけてそれを分離する位なら、ハワイの様に改質をしないで分離で水素を使う方が賢く見えてしまいます。究極の薪水素 [idex-eco.co.jp]や発酵水素 [blogspot.com]まで手を出さなくてもいいですけど。
Re:実証実験としては世界初 (スコア:1)
北見市都市ガス漏れ事故 [wikipedia.org]
一酸化炭素を配給するなんて,テロしてくださいというようなもの。
Re:実証実験としては世界初 (スコア:1, 興味深い)
最近では練炭を使ったCO中毒自殺が主流のようですが、
一昔前の「ガス自殺」はガソリン車の排ガス、、
その昔は都市ガスを吸引のが主流でした。
都市ガスの成分も規格も日本全国バラバラだったのです。
そういう時代があったのですよ。
北見の事故は、そんな古い時代のことを久々に思い出させた点にも
ニュース性があったように思います。
Re:実証実験としては世界初 (スコア:1)
反対! (スコア:0)
燃料電池で発電するなら、最初から発電して送電すれば・・・ (スコア:0)
でも、水素は分子量が小さいので簡単に漏れるので、扱いが難しいと思う。
水素脆性だっけ? (スコア:0)
空調に使うなら (スコア:0)