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これだけ製品の品質が求められるようになって、メーカーの責任が追及されるようになると、メーカーからすると逆に「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」ってのが必要になるんじゃ無いですかね。半端に頑丈に作って、凄い長い間壊れないけど壊れる時はどう壊れるか分からない、なんて製品は作れないでしょう。
タンタルコンデンサ使ってる電子回路はタンタルコンデンサが壊れるときにたいてい短絡モードで壊れて悲惨な最期だったりする
> タンタルコンデンサ使ってる電子回路はタンタルコンデンサが壊れるときにたいてい短絡モードで壊れて悲惨な最期だったりする
タンタルを使うなら、フューズ付きのにするとか、フューズ無しならフューズを別途入れるとかするでしょ?そうじゃなかったら、それは設計不良ですね。
>「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。新車で購入後、半年や一年ごとの定期点検を欠かさずに行い磨り減る物は交換しつつ日々使用していると殆ど壊れず、10年10万kmくらい経ったあたりで一気に構造にあちこちガタが来て壊れるので、実用品としては修理する方が高コストになるので新車への買い換えを勧められる、という構図。(スポーツカーのように趣味性が高い車両はまた別の話)他社だとあちらの部品は5年こちらの部品は7年別の部品は15年となって直せはするけど修理頻度が上がってしまって残念な感じ。そんな話です。
>>「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」要するに「フェイルセーフ」って言いたいのかな。#誤解されることが多いんだ。
>トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。自動車に限らず、鉄道とか信号機とか、その手の分野だと常識だと聞いてます。
信号機は壊れる時は青じゃ無くて赤が付くとか、ATCだと動かなくなるし、衝突も回避するとか。
別人だが、全然違うと思うぞ。全体設計に気を使って、個々の部品寿命(小額での修繕を除く)をそろえて小額修理をある程度繰り返したのちに、システム全とっかえが必要なレベルに一気に落とすという、かなり神業な設計をしろということだ。
フェールセーフが常識なのはその通りだけど。
> トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。
10年壊れないの期待して2000年製のカローラ持ってたけど全然そんなこと無かったですよ。
> 他社だとあちらの部品は5年こちらの部品は7年
↑もろにこれ。ISCV取替え、エアコンリレー故障、フロントシャフト異音、AT変速不良。
正直期待はずれでした。もっともリコール隠しの元祖メーカよりはぜんぜんましだったけど。
製品寿命とは別の話になってきますが、「安全のために意図した方法で壊す」設計なら、任天堂のポケモンタイピング [nintendo.co.jp]も、付属しているスタンドは「クラッシャブル」な構造にしてあるようです。
もっとも、安全を目的としていなくても1つの製品を長く使いすぎると経済が回りませんから、製品寿命が過剰に長いというのも考えものなのです。技術的なプライドや意地を以ってすれば、製品の寿命は長くしたくなるものですが……その辺りの兼ね合いが難しいものです。
ほんだらもう、リースで売ってくれればいいのにね。同社製品を継続すると割引したりして。開発元が適切に分解処分してくれるのならもったいない心も和らぐというもの。
SONY商法はリースよりも割高。リースと違って一定期間後に壊れて使い物にならなくなる。
ばかじゃね?そもそもリースは大筋で割安にするもんだろ。
> もっとも、安全を目的としていなくても1つの製品を長く使いすぎると経済が回りませんから
そうしなきゃ回らない経済の仕組みのほうがおかしい、というのが本来するべき議論だと思う。
もちろん、いち企業に経済の仕組みなんて変えられないから、とにかく今を生きるために製品寿命を故意に短くする、というのはあると思うけど。
液晶ディスプレイの設定保存用デバイスとして、コントローラチップのデータシートではNVRAM使うことになってるのに実際はEEPROMが乗ってる、なんてことがありました。NVRAMも電池寿命で壊れるし、EEPROMもRAMな使い方してたら稼働時間で壊れ、壊れたあとは設定がランダムに破損するという平和的な壊れ方をします。
別の液晶ディスプレイの場合、バックライト用インバータの安全装置が作動するようになってました。変換効率周りのフィードバックを見てるようなので、トランスや陰極管の特性ぎりぎりを設定しておけば程々の点灯時間を超えれ
大変だ、SONYの基幹技術が流出してる!
ソニーねぇ・・・。 (スコア:4, 参考になる)by mikanjapan (23786) on 2006年06月17日 22時41分 (#962302)私の独断と偏見が多い上に、仕事の後の酒が入ってのでお許しを。
そもそもソニータイマーって言われるほど信頼が落ちているのは、ソニーが最初に製品寿命の基準と、それに対する設計基準を確立したような気がしました。そんなような本を見たことがあります。何故そんな事するかと言うと、いつまでも機械が壊れないと、儲からないからです。飯食っていけないからです。新製品が開発できないからです。当たり前です。
ですから、ソニーに限らずどこの電機業界も、何
> ソニーに限らずどこの電機業界も、何らかの製品寿命基準に基づいて設計されています。別にソニー製品の問題ではありません。製品の設計寿命の話はその通りですね。ただ、今は相当状況が変わっていますが、かつてはソニーと他の電機メーカでは少し事情が違っていました。一般的なメーカでは開発も設計も製造も同じ会社の社員が行っていましたが、ソニーでは製造部門が別会社が担当していました。新製品の立ち上げでは設計の論理と、製造の論理がぶつかることが少なくないのですが、この力関係がソニーと他のメーカではぜんぜん違ったのです。例えば、ラジカセという製品がありましたが、生産が強いといわれたメーカではプリント基板のケースへの取り付けに使われるねじは、長さの揃ったISOねじとタッピンがそれぞれ1種のみ計2つの部品だけでした。これに対してソニーの同じようなラジカセでは長短・ISO/タッピング含めて7つの部品を使い、しかも長いねじで基板と機構部品のとも締めしたりと、かなり作りにくい構造でした。おそらく製造の発言力の強いメーカでは「通らない」設計だったと思います。> 「ソニー製品はハツモノがバグだらけ」下って、VTRの時代、ソニーの出始めの製品には、両面テープで固定された子基板が乗ってたり、ジャンパがいっぱい飛んでることがありました。「ES品で商売」とか陰口叩かれてましたましたね。こういうのもあって、かつてのソニーの製品には他のメーカにはない特徴があったのですが、信頼性とか、メンテナンス製においてどうかというと、言うまでもないですね。一般のユーザはともかくセットの裏ブタを開けるような人たちにはよく知られたことだったので、そういうのが「ソニータイマー伝説」の伏線になったのではないかと想像します。#一宮の「神」職人のみなさんは、もうリタイアされたのかな。
「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れるOS」って背筋も凍る
いい例がナショナルのFF式石油暖房機回収ですよ。「リコール」と自ら言っていますけど、あんなの普通に考えれば「あんな古いものメンテも点検もせずに使っているのが悪い」わけで。古くなった機械が「動かなくなる可能性がある」と思っている人はいても「何が起こるか分からない」とはなかなか考えないみたいですし。車と違ってユーザーに整備義務が課されているわけではありませんから、事故が起きた時にはメーカーが弱くなってしまいますし。致命的じゃない部分で壊れるって大事なことなんだなぁと思います。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
安全に壊れる必要性 (スコア:5, 興味深い)
これだけ製品の品質が求められるようになって、メーカーの責任が追及されるようになると、
メーカーからすると逆に「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」ってのが
必要になるんじゃ無いですかね。
半端に頑丈に作って、凄い長い間壊れないけど壊れる時はどう壊れるか分からない、なんて
製品は作れないでしょう。
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
タンタルコンデンサ使ってる電子回路はタンタルコンデンサが壊れるときにたいてい短絡モードで壊れて悲惨な最期だったりする
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
> タンタルコンデンサ使ってる電子回路はタンタルコンデンサが壊れるときにたいてい短絡モードで壊れて悲惨な最期だったりする
タンタルを使うなら、フューズ付きのにするとか、フューズ無しならフューズを別途入れるとかするでしょ?そうじゃなかったら、それは設計不良ですね。
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
>「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」
トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。
新車で購入後、半年や一年ごとの定期点検を欠かさずに行い磨り減る物は交換しつつ日々使用していると殆ど壊れず、
10年10万kmくらい経ったあたりで一気に構造にあちこちガタが来て壊れるので、
実用品としては修理する方が高コストになるので新車への買い換えを勧められる、という構図。
(スポーツカーのように趣味性が高い車両はまた別の話)
他社だとあちらの部品は5年こちらの部品は7年別の部品は15年となって直せはするけど修理頻度が上がってしまって残念な感じ。
そんな話です。
Re: (スコア:0)
>>「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」
要するに「フェイルセーフ」って言いたいのかな。
#誤解されることが多いんだ。
>トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。
自動車に限らず、鉄道とか信号機とか、その手の分野だと常識だと聞いてます。
信号機は壊れる時は青じゃ無くて赤が付くとか、
ATCだと動かなくなるし、衝突も回避するとか。
Re: (スコア:0)
別人だが、全然違うと思うぞ。
全体設計に気を使って、個々の部品寿命(小額での修繕を除く)をそろえて
小額修理をある程度繰り返したのちに、システム全とっかえが必要なレベルに
一気に落とすという、かなり神業な設計をしろということだ。
フェールセーフが常識なのはその通りだけど。
Re: (スコア:0)
> トヨタ自動車の乗用車がそんな感じだという話がありますね。
10年壊れないの期待して2000年製のカローラ持ってたけど
全然そんなこと無かったですよ。
> 他社だとあちらの部品は5年こちらの部品は7年
↑もろにこれ。
ISCV取替え、エアコンリレー故障、フロントシャフト異音、AT変速不良。
正直期待はずれでした。
もっともリコール隠しの元祖メーカよりはぜんぜんましだったけど。
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
製品寿命とは別の話になってきますが、「安全のために意図した方法で壊す」設計なら、任天堂のポケモンタイピング [nintendo.co.jp]も、付属しているスタンドは「クラッシャブル」な構造にしてあるようです。
もっとも、安全を目的としていなくても1つの製品を長く使いすぎると経済が回りませんから、製品寿命が過剰に長いというのも考えものなのです。技術的なプライドや意地を以ってすれば、製品の寿命は長くしたくなるものですが……その辺りの兼ね合いが難しいものです。
Re: (スコア:0)
ほんだらもう、リースで売ってくれればいいのにね。同社製品を継続すると割引したりして。
開発元が適切に分解処分してくれるのならもったいない心も和らぐというもの。
Re: (スコア:0)
ほんだらもう、リースで売ってくれればいいのにね。同社製品を継続すると割引したりして。
開発元が適切に分解処分してくれるのならもったいない心も和らぐというもの。
SONY商法はリースよりも割高。
リースと違って一定期間後に壊れて使い物にならなくなる。
Re: (スコア:0)
ばかじゃね?そもそもリースは大筋で割安にするもんだろ。
Re: (スコア:0)
> もっとも、安全を目的としていなくても1つの製品を長く使いすぎると経済が回りませんから
そうしなきゃ回らない経済の仕組みのほうがおかしい、というのが本来するべき議論だと思う。
もちろん、いち企業に経済の仕組みなんて変えられないから、とにかく今を生きるために製品寿命を故意に短くする、というのはあると思うけど。
Re: (スコア:0)
液晶ディスプレイの設定保存用デバイスとして、コントローラチップのデータシートではNVRAM使うことになってるのに実際はEEPROMが乗ってる、なんてことがありました。
NVRAMも電池寿命で壊れるし、EEPROMもRAMな使い方してたら稼働時間で壊れ、壊れたあとは設定がランダムに破損するという平和的な壊れ方をします。
別の液晶ディスプレイの場合、バックライト用インバータの安全装置が作動するようになってました。変換効率周りのフィードバックを見てるようなので、トランスや陰極管の特性ぎりぎりを設定しておけば程々の点灯時間を超えれ
Re: (スコア:0)
大変だ、SONYの基幹技術が流出してる!
Re: (スコア:0)
ソニーねぇ・・・。 (スコア:4, 参考になる)
by mikanjapan (23786) on 2006年06月17日 22時41分 (#962302)
私の独断と偏見が多い上に、仕事の後の酒が入ってのでお許しを。
そもそもソニータイマーって言われるほど信頼が落ちているのは、ソニーが最初に製品寿命の基準と、それに対する設計基準を確立したような気がしました。そんなような本を見たことがあります。
何故そんな事するかと言うと、いつまでも機械が壊れないと、儲からないからです。飯食っていけないからです。新製品が開発できないからです。当たり前です。
ですから、ソニーに限らずどこの電機業界も、何
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
> ソニーに限らずどこの電機業界も、何らかの製品寿命基準に基づいて設計されています。別にソニー製品の問題ではありません。
製品の設計寿命の話はその通りですね。ただ、今は相当状況が変わっていますが、かつてはソニーと他の電機メーカでは少し事情が違っていました。一般的なメーカでは開発も設計も製造も同じ会社の社員が行っていましたが、ソニーでは製造部門が別会社が担当していました。新製品の立ち上げでは設計の論理と、製造の論理がぶつかることが少なくないのですが、この力関係がソニーと他のメーカではぜんぜん違ったのです。
例えば、ラジカセという製品がありましたが、生産が強いといわれたメーカではプリント基板のケースへの取り付けに使われるねじは、長さの揃ったISOねじとタッピンがそれぞれ1種のみ計2つの部品だけでした。これに対してソニーの同じようなラジカセでは長短・ISO/タッピング含めて7つの部品を使い、しかも長いねじで基板と機構部品のとも締めしたりと、かなり作りにくい構造でした。おそらく製造の発言力の強いメーカでは「通らない」設計だったと思います。
> 「ソニー製品はハツモノがバグだらけ」
下って、VTRの時代、ソニーの出始めの製品には、両面テープで固定された子基板が乗ってたり、ジャンパがいっぱい飛んでることがありました。「ES品で商売」とか陰口叩かれてましたましたね。
こういうのもあって、かつてのソニーの製品には他のメーカにはない特徴があったのですが、信頼性とか、メンテナンス製においてどうかというと、言うまでもないですね。一般のユーザはともかくセットの裏ブタを開けるような人たちにはよく知られたことだったので、そういうのが「ソニータイマー伝説」の伏線になったのではないかと想像します。
#一宮の「神」職人のみなさんは、もうリタイアされたのかな。
おぞましい (スコア:0)
「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れるOS」って背筋も凍る
FF式石油暖房機を探しています。 (スコア:0)
いい例がナショナルのFF式石油暖房機回収ですよ。
「リコール」と自ら言っていますけど、あんなの普通に考えれば「あんな古いものメンテも点検もせずに使っているのが悪い」わけで。
古くなった機械が「動かなくなる可能性がある」と思っている人はいても「何が起こるか分からない」とはなかなか考えないみたいですし。
車と違ってユーザーに整備義務が課されているわけではありませんから、事故が起きた時にはメーカーが弱くなってしまいますし。
致命的じゃない部分で壊れるって大事なことなんだなぁと思います。