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これだけ製品の品質が求められるようになって、メーカーの責任が追及されるようになると、メーカーからすると逆に「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」ってのが必要になるんじゃ無いですかね。半端に頑丈に作って、凄い長い間壊れないけど壊れる時はどう壊れるか分からない、なんて製品は作れないでしょう。
ソニーねぇ・・・。 (スコア:4, 参考になる)by mikanjapan (23786) on 2006年06月17日 22時41分 (#962302)私の独断と偏見が多い上に、仕事の後の酒が入ってのでお許しを。
そもそもソニータイマーって言われるほど信頼が落ちているのは、ソニーが最初に製品寿命の基準と、それに対する設計基準を確立したような気がしました。そんなような本を見たことがあります。何故そんな事するかと言うと、いつまでも機械が壊れないと、儲からないからです。飯食っていけないからです。新製品が開発できないからです。当たり前です。
ですから、ソニーに限らずどこの電機業界も、何
> ソニーに限らずどこの電機業界も、何らかの製品寿命基準に基づいて設計されています。別にソニー製品の問題ではありません。製品の設計寿命の話はその通りですね。ただ、今は相当状況が変わっていますが、かつてはソニーと他の電機メーカでは少し事情が違っていました。一般的なメーカでは開発も設計も製造も同じ会社の社員が行っていましたが、ソニーでは製造部門が別会社が担当していました。新製品の立ち上げでは設計の論理と、製造の論理がぶつかることが少なくないのですが、この力関係がソニーと他のメーカではぜんぜん違ったのです。例えば、ラジカセという製品がありましたが、生産が強いといわれたメーカではプリント基板のケースへの取り付けに使われるねじは、長さの揃ったISOねじとタッピンがそれぞれ1種のみ計2つの部品だけでした。これに対してソニーの同じようなラジカセでは長短・ISO/タッピング含めて7つの部品を使い、しかも長いねじで基板と機構部品のとも締めしたりと、かなり作りにくい構造でした。おそらく製造の発言力の強いメーカでは「通らない」設計だったと思います。> 「ソニー製品はハツモノがバグだらけ」下って、VTRの時代、ソニーの出始めの製品には、両面テープで固定された子基板が乗ってたり、ジャンパがいっぱい飛んでることがありました。「ES品で商売」とか陰口叩かれてましたましたね。こういうのもあって、かつてのソニーの製品には他のメーカにはない特徴があったのですが、信頼性とか、メンテナンス製においてどうかというと、言うまでもないですね。一般のユーザはともかくセットの裏ブタを開けるような人たちにはよく知られたことだったので、そういうのが「ソニータイマー伝説」の伏線になったのではないかと想像します。#一宮の「神」職人のみなさんは、もうリタイアされたのかな。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
安全に壊れる必要性 (スコア:5, 興味深い)
これだけ製品の品質が求められるようになって、メーカーの責任が追及されるようになると、
メーカーからすると逆に「コントロール可能な範囲で安全に"確実に"壊れる設計」ってのが
必要になるんじゃ無いですかね。
半端に頑丈に作って、凄い長い間壊れないけど壊れる時はどう壊れるか分からない、なんて
製品は作れないでしょう。
Re: (スコア:0)
ソニーねぇ・・・。 (スコア:4, 参考になる)
by mikanjapan (23786) on 2006年06月17日 22時41分 (#962302)
私の独断と偏見が多い上に、仕事の後の酒が入ってのでお許しを。
そもそもソニータイマーって言われるほど信頼が落ちているのは、ソニーが最初に製品寿命の基準と、それに対する設計基準を確立したような気がしました。そんなような本を見たことがあります。
何故そんな事するかと言うと、いつまでも機械が壊れないと、儲からないからです。飯食っていけないからです。新製品が開発できないからです。当たり前です。
ですから、ソニーに限らずどこの電機業界も、何
Re:安全に壊れる必要性 (スコア:1)
> ソニーに限らずどこの電機業界も、何らかの製品寿命基準に基づいて設計されています。別にソニー製品の問題ではありません。
製品の設計寿命の話はその通りですね。ただ、今は相当状況が変わっていますが、かつてはソニーと他の電機メーカでは少し事情が違っていました。一般的なメーカでは開発も設計も製造も同じ会社の社員が行っていましたが、ソニーでは製造部門が別会社が担当していました。新製品の立ち上げでは設計の論理と、製造の論理がぶつかることが少なくないのですが、この力関係がソニーと他のメーカではぜんぜん違ったのです。
例えば、ラジカセという製品がありましたが、生産が強いといわれたメーカではプリント基板のケースへの取り付けに使われるねじは、長さの揃ったISOねじとタッピンがそれぞれ1種のみ計2つの部品だけでした。これに対してソニーの同じようなラジカセでは長短・ISO/タッピング含めて7つの部品を使い、しかも長いねじで基板と機構部品のとも締めしたりと、かなり作りにくい構造でした。おそらく製造の発言力の強いメーカでは「通らない」設計だったと思います。
> 「ソニー製品はハツモノがバグだらけ」
下って、VTRの時代、ソニーの出始めの製品には、両面テープで固定された子基板が乗ってたり、ジャンパがいっぱい飛んでることがありました。「ES品で商売」とか陰口叩かれてましたましたね。
こういうのもあって、かつてのソニーの製品には他のメーカにはない特徴があったのですが、信頼性とか、メンテナンス製においてどうかというと、言うまでもないですね。一般のユーザはともかくセットの裏ブタを開けるような人たちにはよく知られたことだったので、そういうのが「ソニータイマー伝説」の伏線になったのではないかと想像します。
#一宮の「神」職人のみなさんは、もうリタイアされたのかな。