欧州議会、すべてのモバイルデバイスに共通の充電器導入を義務付けるよう欧州委員会に求める決議を可決
欧州議会は1月30日、すべてのモバイルデバイスに共通の充電器導入を義務付けるよう欧州委員会に求める決議を可決した(プレスリリース、 Android Policeの記事、 The Registerの記事、 Mac Rumorsの記事)。
決議によれば、共通充電器を導入して電子ごみを減らし、消費者が持続可能性のある選択をできるようにするため、EU規制当局による措置が緊急で必要だという。これ以上先送りすることなく共通充電器導入を進めるため、無線機器指令2014/53/EUを補完する委託法令を2020年7月までに採択するか、必要であれば遅くとも2020年7月までに法的措置を採択するよう欧州委員会に求めている。また、イノベーションを阻害しないよう、共通充電器に関する法的枠組は技術の進歩に合わせて定期的に見直す必要があるとのこと。
このほか、異なる無線充電器とモバイルデバイスの相互運用性が最大限になるような措置を講じる、EU加盟国で充電器とケーブルの回収・リサイクル量を増加させるための法的イニシアチブを検討する、共通充電器導入により消費者が新しいデバイスとともに充電器を購入しなくても済むことを確実にする、などが挙げられている。
採決の結果は賛成582、反対40、棄権37。EUでは10年以上にわたり、共通充電器を導入するための動きが繰り返されている。この間に充電器(充電端子)の種類は大幅に減少したものの、業界の自主性に任せていては目的が果たせないとして、欧州議会が1月中旬から議論を再開していた。