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2023年3月17日のハードウェア記事一覧(全1件)
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クラウド

Backblaze が使用する SSD、2022 年の年間故障率は 0.98% 25

ストーリー by nagazou
順当 部門より
headless 曰く、

クラウドストレージサービスの Backblaze が 2022 年版 Drive Stats SSD Edition を公開している (Backblaze のブログ記事Ars Technica の記事)。

Backblaze では 2018 年第 4 四半期からストレージサーバーのブートドライブとして SSD を使い始めており、以降は新しいストレージサーバー導入時と HDD 故障時に SSD をインストールしているという。2022 年 12 月 31 日時点で使用していた SSD は 13 モデル計 2,906 台。ストレージサーバーには顧客のデータを保存しないため、低価格な製品で十分なことからコンシューマーグレードの SSD を選択しているそうだ。ただし、ストレージサーバーにバンドルされている場合には、後述する Dell の SSD のようにエンタープライズクラスの SSD や M.2 SSD をそのまま使っているとのこと。

2021 年に 627,843 日だった全 SSD の年間延べ利用日数 (Drive Days) は 2022 年に 934,441 日まで増加し、これに伴って年間故障率 (AFR) は 2021 年の 1.05% から 0.98% まで減少している。特に 2021 年は年間の利用日数が 1,689 日と短かった Crucial の 1 モデル (CT250MX500SSD1) が 43.22% という高い AFR を示していたが、2022 年には利用日数が 105,365 日まで増加したのに伴い、予想通り 1.04% まで減少した。

全 SSD のライフタイム故障率を年単位に変換したライフタイム AFR は 0.89%。Dell の 1 モデルと Seagate の 4 モデル、WDC の 1 モデルが 0.00% となっているが、Dell と Seagate の 1 モデル以外は使用日数が短いため信頼区間 (CI) の幅は数十% 以上、最も幅の広い WDC の 1 モデル (WD Blue SA510 2.5) の CI は 0.00-1,320.00% となる。Dell の SSD (DELLBOSS VD) は M.2 SSD が PCIe カードにマウントされたサーバー専用製品で、ライフタイム AFR の CI は 0.00-0.60% となっている。このほか、CI の幅が 1.0% 未満の SSD は Seagate の ZA250CM10003 (ライフタイムAFR 0.66%、CI 0.30-1.10%) と ZA250CM10002 (ライフタイム AFR 0.96%、CI 0.40-1.30%) の 2 モデルで、いずれもコンシューマーグレードの製品だ。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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