国立映画アーカイブ、磁気テープの映画遺産を失う前にできることを開催 40
ストーリー by nagazou
開催 部門より
開催 部門より
国立近代美術館の映画事業に由来する国立映画アーカイブは、ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」に合わせて「マグネティック・テープ・アラート:膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」というイベントを開催する。このイベントでは膨大な磁気テープの保存に関する問題に取り組むという(文化庁プレスリリース、国立映画アーカイブ[申し込みは事前申し込み方法から])。
近代の映像記録の多くは磁気テープ上に保存されている。しかし、こうした大量の映画を含む映像資産は、メディアや再生機器の問題などから長期の保存に問題を抱えている。ユネスコは2019年に磁気テープ記録の長期保存問題に取組む「Magnetic Tape Alert Project」を開始しており、このプロジェクトでは2025年までに磁気テープの映像をデジタルファイル化しないと映画遺産が失われかねないとする提言を含むものだった(カレントアウェアネス・ポータル)。
このイベントは磁気テープの保存問題に向き合う内容になるという。イベントの開催場所は「国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU」で10月16日に開催され、13時30分開場、16時25分に終了予定となっている。参加は事前申込制で10月1日の16時から受付を開始するとのこと。
近代の映像記録の多くは磁気テープ上に保存されている。しかし、こうした大量の映画を含む映像資産は、メディアや再生機器の問題などから長期の保存に問題を抱えている。ユネスコは2019年に磁気テープ記録の長期保存問題に取組む「Magnetic Tape Alert Project」を開始しており、このプロジェクトでは2025年までに磁気テープの映像をデジタルファイル化しないと映画遺産が失われかねないとする提言を含むものだった(カレントアウェアネス・ポータル)。
このイベントは磁気テープの保存問題に向き合う内容になるという。イベントの開催場所は「国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU」で10月16日に開催され、13時30分開場、16時25分に終了予定となっている。参加は事前申込制で10月1日の16時から受付を開始するとのこと。
9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:1)
https://hardware.srad.jp/story/21/09/01/1551201/ [hardware.srad.jp]
Re:9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:2, 参考になる)
どこにボトルネックを置くかって問題があるからね。
フィルムは写真だし、使われてる銀イオンの数もとんでもないから、乱雑さを差し引いても現行のデジタルデータより情報量が多いことがある。例えば、乳液の厚みを考慮してピントを当てれば、フィルムの表面に近い部分と裏面に近い部分では入射光の角度が違うから、100年前の被写体を3Dで再現できたりする。
一方の、磁気テープはデジタルデータを扱わせれば、先月の最新規格(LTO9)では400MB/sって言ってるから、やっぱり磁気素子の数はとんでもなくて、デジタル化をうまくやれば、当時利用されていた以上の情報を抜き出せる可能性はあるんだと思う。でも、そもそも保管が大変だから、とりあえずさっさとデジタル化しとけ、って話にしかならないんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
フィルムは完全復元はムリ、を前提とすれば
色あせ劣化しても切り刻まれちゃったとしてもいっそ再生機が無くても
片鱗は観られるからね
磁気テープよりはデジタルファイル、が落としどころなのでしょう
Re: (スコア:0)
例えば、乳液の厚みを考慮してピントを当てれば、フィルムの表面に近い部分と裏面に近い部分では入射光の角度が違うから、100年前の被写体を3Dで再現できたりする。
この辺は技術の向上でカバーできそう
・表面劣化:元データと劣化係数で算出
・入射光の角度:レイトレコア入りGPUで頑張る
演算コストは高いけどデジタルでもやってやれないことはなさげ
Re: (スコア:0)
>当時利用されていた以上の情報を抜き出せる可能性
それってディジタル(2値)じゃないんじゃ・・・
# ハードディスクを0で消しても消す前のが読めるとかそういうやつ?って
# アナログ値として読み出して処理するんだと思う
Re: (スコア:0)
撮影時の光源(複数ある)の入射角の違いから来る情報を抽出できるってホンマかいな?って現状しらんけど
できるなら映画館で客が見る時の光源(1つ)では体験できなかった情報の記録はできるでしょ
Re:9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:2)
時期によっては、撮影・録画も放送も保管も全部磁気テープで、一度もフィルムにしてないTV番組とかも有りそうな気がする。
# そして、後の時代に「昔の奴らは、何で保管してなかったんだボケェっ!!!!」となるのは、
# 往々にして、(放送された時代の基準では)しょ〜もないTV番組とか。
Re:9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:2)
戦後~昭和注記くらいはテープ高かったから再利用が当たり前で、
NHK ですら当時のオリジナルは残ってない場合が多いと聞いたことある。
(だからアーカイブ作るときに一般視聴者のホームビデオで残ってないか募集してた)
~パタポン教徒~
Re: (スコア:0)
私は貝になりたい、とか、ひょっこりひょうたん島、とか?
Re: (スコア:0)
ひょっこりひょうたん島って、台本レベルでもアーカイブが無くて、偏執狂的なマニアが番組見ながらセリフから何からメモっていて、それを元に公式本とか出しているんだよね。
Re: (スコア:0)
プリンプリン物語も募集してて、揃ったから最近アーカイブ公開されましたよね。
Re:9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:2)
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
新しいものは制作の段階からデジタルシネマ化されていますから、どうするかは過去方向の話だけですよ。
民生用の機器を使うわけではないので著作権保護技術の心配もないです。
フォーマットの過渡期にくれば一括して再エンコードする事もデジタルなら造作もない事です。
Re:9月3日の記事「映画はデジタルデータ保管よりフィルム保管のほうが安くすむ」 (スコア:1)
大手はそう考えて問題ないでしょうけど、零細なとこだとマスタが残ってなくて市販品を原本にするような事態は今後も起こりうると思いますよ。
紙の本の出版社にもそういうところはまだあるし。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
著作権保護というより、デジタル化するために役者や脚本家や音楽家や監督や…などと改めて契約が必要になったりして!?
Re: (スコア:0)
コンピュータの歴史を鑑みれば
保護技術だって失われる想定は変ではないよ
Re: (スコア:0)
ニコニコ動画は自社でエンコ後の動画の再エンコ作業に苦労しているイメージがある
1回やって終わりの作業なら、例えばH.265へのエンコが必要なら、ハードウェアエンコーダを何台か買って並べるのが
妥当なのかって予算取る時に試算必要そうだ
ユーザーのアップロード物そのものも保存してるYoutubeにはあまりそのイメージ抱かない
Re: (スコア:0)
再エンコのたびに劣化するのでは?
90年代アニメとかも危ない (スコア:1)
この辺りの作品のマスタはD2やデジベで解像度自体がSDでしか残っていない。
逆にもっと古い(80年代)の作品の方がマスタがフィルムで残っている分D2などより高解像度で残っているという状態。
Re: (スコア:0)
アニメは超解像処理行いやすいから、AIの発展と共に高解像化が楽になるんじゃない?
本当のセル画ソースと異なるかもしれないが些細なことだ。
Re: (スコア:0)
わざと70年代アニメ風画質にしたドアマイガーDもAI超解像度化とかすると
今っぽくなるのかな。
Re: (スコア:0)
今のアニメは3Dモデルを平面的に見せてるだけだからそれこそいくらでも…
磁気テープ (スコア:0)
デジタル化して磁気テープストレージで保管すれば良いのに。
# 経年劣化遅延の為、液体窒素浸けにしたら、砕けるのだろうか?
Re:磁気テープ (スコア:1)
> デジタル化して
その作業が追いつかない(のでお金出して)ということでは?
Re: (スコア:0)
デジタル化で損失が出ないよう
Re: (スコア:0)
そこに巨大な太陽風による磁気嵐が…
Re: (スコア:0)
低温不可逆減磁という現象があるので、長期保存できないの
Re: (スコア:0)
テープの方が死にそう
2025年って期限は (スコア:0)
カレントアウェアネス・ポータルによると
2025年頃には再生装置がなくなる可能性が高く
となっているけど、2025年ってやけに具体的だなぁ。
もしかして、装置の保守契約が2025年までしか受けてもらえないとかいう人為的な要因なのだろうか。
単に装置の寿命ということであれば、(予算を度外視して)消耗部品を個別に製作してレストアすれば、まだ行けるような気もする。
Re:2025年って期限は (スコア:2, 興味深い)
もしかして、装置の保守契約が2025年までしか受けてもらえないとかいう人為的な要因なのだろうか。
単に装置の寿命ということであれば、(予算を度外視して)消耗部品を個別に製作してレストアすれば、まだ行けるような気もする。
趣旨からいって家庭用ではなく、プロ用録画再生装置が深刻なのでは。イマジカとか関わっているから実務的に見えているはず。
いま保守できるのって、DVCAMとかHDCAMくらいですかね。U-Matic/Betacam/Digital Betacamはもう無理か。よく知らんけどD1/D2/D3/D5/D7等々ももう終わってるでしょう。1インチや2インチもとっくの昔に終わってる。
磁気テープ録画(再生)装置はメカものなので使用により劣化します。一番はビデオヘッドの摩耗。ビデオ用(というか回転ヘッドに搭載する数mm角×数百μm厚のヘッドチップ)はそうそうどこでもつくれるものではないので。各テープフォーマットは公開されているものの、それをもとにあの機構を再現して互換性を保ってまともに使えるモノを作るのは簡単ではない。実際につくっていたメーカーは数えるほどしかなかったし、それらもほぼ事業終息状態なので保守期限が切られているということでしょう。
もちろん全盛期には、普通に素人から技術者・技能者を養成し維持してきたのだからできない話ではないが、要はカネとかモチベーションが非常識なほど無いとむりでしょう。寄付でどうにかなるレベルかなあ?
引退した技術者をかき集めても退職してれば設計資料にアクセスできないし、製造ノウハウ・特許は企業が抱えているので提供してもらう費用も相当かかるだろうし。ソニーとかパナソニックとかがビジネス度外視して社会貢献の積もりでやれば可能かもしれんけど、株主様もいることですし...orz
Re:2025年って期限は (スコア:2)
昭和生まれのは、マルチトラックレコーダはOTARIなのですが、デジタル化の時代に死んだと勝手に思っていました。
未だ生きていて、磁気ヘッドは作ってくれるみたいですが....。大変そうですね。
http://www.otari.co.jp/product/mag_head/head/index.html [otari.co.jp]
Re: (スコア:0)
ヘリカルスキャン諦めて、超多トラックヘッドでオーバーサンプリングしてデジタル処理で復元、って無理なんかな。
無理っぽい気はするが、デジタル処理前提で汎用的にスキャンできる仕組みって作れないんかね。
1回では足りないなら複数回スキャンするとか、ヘッドを複数置いてちょっとずらして精度上げるとか…。
Re: (スコア:0)
磁気パターンを可視化して、画像処理で何とかするとか?
Re: (スコア:0)
それって概念上以外になんか意味ある…?
Re: (スコア:0)
デコードすればいいんじゃないの?
アナログレコードとかでもやってなかったっけ?
Re: (スコア:0)
RF信号さえゲットできれば復元の道はあるしね。
LD decode派生のVHS復元プロジェクト見てると、
VHSテープが保存してたデータの品質って馬鹿にできんな、
再生機側の性能限界の影響も結構大きかったんだな、ってなる。
Re: (スコア:0)
磁気テープの難点は機材というよりテープに磁性体をくっつけてる接着剤です。物によりますが古いのはべちょべちょになるかぱらぱらと崩れ落ちるかなので、バックアップすら厳しくなります。接着剤の劣化よりはマシですが化粧巻きしてないとテンション掛かってない端がうねうねと波打ってたり。
仕事で入ってくる時には既に接着剤死んで手遅れなのも結構有って困ります・・・
Re: (スコア:0)
四半世紀と書けば、曖昧な感じが出るね
AMAZONのS3とかに (スコア:0)
マスタリング解像度の制約はあるが、とりあえず現状でデジタル化してガンガン放り込んでいく訳にはいかないのか…そりゃ未来にはもっと解像度があげられるとかあるかも知れないけど。消えてしまうよりはマシだし。