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2021年7月4日のハードウェア記事一覧(全1件)
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プリンター

Windows の Print Spooler で見つかった脆弱性、研究者の勘違いでゼロデイに 20

ストーリー by headless
研究者を混乱させる攻撃 部門より
Windows の Print Spooler サービスで最近見つかったゼロデイ脆弱性「PrintNightmare」について、Microsoftがセキュリティアドバイザリーを公開している(CVE-2021-34527The Verge の記事BleepingComputer の記事BetaNews の記事)。

PrintNightmare は Print Spooler サービスが特権のあるファイル操作を適切に処理しないことが原因で、リモートから SYSTEM の権限で任意コード実行が可能になるというもの。発見した中国・Sangfor Technologies のセキュリティ研究者は 8 月の Black Hat 2021 USA での発表を予定している。しかし、6月の月例更新で修正された Print Spooler サービスのリモートコード実行脆弱性 (CVE-2021-1675) をこの脆弱性と取り違え、修正済みだと思ってPoCを公開してしまったのだという。研究者は間違いに気付いて PoC を削除したものの、既にアクティブな攻撃が行われているようだ。

影響を受けるのは現在サポートされるすべての Windows バージョンで、Windows 7 SP1 / Server 2008 / 2008 R2 も含まれる。現時点で更新プログラムの提供時期は示されておらず、回避策として Print Spooler サービスの停止および無効化(対策1)と、グループポリシー(コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → プリンター)の「印刷スプーラーにクライアント接続の受け入れを許可する」を無効に設定(対策2)の2つの方法が示されている。なお、対策1を適用するとローカル・リモートともに印刷ができなくなる。一方、対策2を適用したシステムはプリントサーバーとしては動作しなくなるが、ローカルでの印刷は可能だ。

サードパーティパッチを提供する 0patch は特に影響が大きい Windows Server 2008 R2 / 2012 / 2016 / 2019 向けマイクロパッチの提供を開始している。0patch によれば Windows 10 への攻撃はドメイン環境で成功せず、非ドメイン環境ではローカルユーザーの認証情報が必要だったという。Windows 7 には影響しないように見えるが、さらなるテストが必要とのこと。2020 年 1 月の更新を適用した Windows Server 2008 R2 も影響を受けるとのことで、脆弱性は少なくとも 1 年半以上前から存在したようだ(0patch Blog の記事)。
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