KDDIとNokia、基地局電力使用量を削減する実証実験 8
ストーリー by nagazou
液冷 部門より
液冷 部門より
headless 曰く、
KDDI と Nokia は18日、KDDI の携帯電話基地局で Nokia の液体冷却 AirScale ベースバンドソリューションと Nokia AVA を用い、電力使用量を削減する実証実験の実施を発表した(KDDI のプレスリリース、 Nokia のプレスリリース、 Neowin の記事)。
Nokia AVA は AI によるエネルギー効率ソリューションで、基地局ごとの季節変動などによるトラフィック量の変化を分析し、動的に電波を停波・発射することでエネルギーコストを最大20%削減する。基地局単位では時間帯によって最大50%の電力使用量を削減できることを確認しているそうだ。
液体冷却 AirScale ベースバンドソリューションは、従来の空冷システムと比べてベースバンド装置冷却にかかる消費電力を70%削減可能で、熱再利用のオプションを導入すれば効率はさらに向上するという。騒音が大きく定期的なメインテナンスが必要な空冷システムとは異なり、実質無音でメインテナンスが不要なため、テナントが入る建物に最適とのこと。
これら2つの Nokia の技術を商用の基地局に導入するのは日本初であり、KDDI では検証ののち2023年頃の本格導入を目指す。なお、KDDI の発表では AI によるエネルギー効率向上が主になっており、Nokia の発表では液体冷却による消費電力削減が主になっている。
今さら液冷なんて必要ないでしょ (スコア:0)
作業員が入れるサイズの局舎にベースバンド装置を置いてエアコンでガンガン冷やしてた時代と違って、今は装置の小型化が進んで屋外に置いてもささやかな空冷で済むようになったので、冷却に然程の電力を必要としないはず。
KDDIのリリースにある略図ではエアコンと室外機のついた収容かんが描かれている屋外基地局なので、比較対象が3G時代の古い設備なのではという感じがする。もしかしたら酷暑地域では今でもエアコンでガンガンに冷やしてる局があるってことなのかな。いずれにしろ、かなり限定的な話になると思う。
Re: (スコア:0)
5G 時代をにらんでのことかな、と思ったけど、記事の中ではそんなキーワードすらないのね
5G は高速にはなるけどエリアが限られるから、収容人数の関係からそれほど発熱が増えるとも思えないけど……
ぎり関連資料にはあるけど、それだけがターゲットとも思えないからよくわからんね
・ウェブサイト: Nokia and Elisa see sustainability leap in world-first 5G liquid [nokia.com]
Re: (スコア:0)
正確には「AirScale Base Station」向けの液冷システム技術かな。
Nokia 5G Liquid Cooling System for Base Stations Reduces Energy Expenses by 30%
https://www.everythingrf.com/News/details/10413-nokia-5g-liquid-coolin... [everythingrf.com]
Nokia liquid cooling base station in Satakuntatalo(中が見られる)
https://www.youtube.com/watch?v=NIts74-tq_Y [youtube.com]
世界のエネルギーの数%が5Gに使われる時代 (スコア:0)
アンモニアの生成のために世界のエネルギーの数%がハーバーボッシュ法に使われているらしいが、このまま街中に5G基地局が普及したら、世界の電力の数%が5Gの基地局に使われる時代がやってくる・・・かは知らん。
Re:世界のエネルギーの数%が5Gに使われる時代 (スコア:2)
https://www.jsps.go.jp/seika/2011/vol1_002.html [jsps.go.jp]
ハーバー・ボッシュ法に代わる画期的な生成法!も研究が進んでる様子なので、実用化されたら莫大なエネルギーが節約できるかも。
#そして浮いたエネルギーは暗号資産採掘へ…
熱再利用のオプション (スコア:0)
吸収冷却機か何か使ってるのかね?
端末側に押し付けるだけなのでは? (スコア:0)
トラフィック見ながら基地局の電波絞るって、端末側のバッテリー消費が上がるんじゃないの?
Re: (スコア:0)
なんでそう思うのか機序は?
RX-AGCのゲインが上がったって大したことはなさそうだし
単位時間あたりの情報量で比較しても計測可能なほど差異が出るか
しら