ルネサスの車載半導体工場で火災、操業停止が長引けば半導体不足のさらなる悪化の可能性も 33
ストーリー by nagazou
品不足に拍車がかかりそう 部門より
品不足に拍車がかかりそう 部門より
ルネサスエレクトロニクスは19日、生産子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの工場で火災が発生したと発表した。火災は3月19日午前2時47分に発生し、同日の午前8時12分に鎮火したとしている。場所は茨城県ひたちなか市にある那珂工場のN3棟。300㎜ラインの生産工程であったという(ルネサスリリース、ルネサス第2報、ルネサス第3報、日経新聞、日経新聞その2)。
警察や消防の検証により、出火元はめっき装置がだったことが判明しているという。焼損面積は約600平方メートルで、N3棟1Fのクリーンルーム面積の内、約5%が焼損したとしている。製造装置も11台が焼損したという。これはN3棟にあるすべての製造装置のうち、約2%に相当するとのこと。N3棟の生産品の内、約3分の2は自社工場およびファウンドリでの代替生産が可能であるものの、半導体需給が逼迫している状況から即時に代替生産が可能ではないとしている。
なおこのラインはTSMCなど外部に委託していた半導体を、TSMCへの委託分の納期遅れの恐れから自社生産に切り替えたものだったという。このため、今後は車載半導体の供給に影響が出る可能性が指摘されている。なお同社の柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は21日に行われたオンライン会見で、「何とか1カ月以内での生産再開にたどりつきたい」と話しているという。
警察や消防の検証により、出火元はめっき装置がだったことが判明しているという。焼損面積は約600平方メートルで、N3棟1Fのクリーンルーム面積の内、約5%が焼損したとしている。製造装置も11台が焼損したという。これはN3棟にあるすべての製造装置のうち、約2%に相当するとのこと。N3棟の生産品の内、約3分の2は自社工場およびファウンドリでの代替生産が可能であるものの、半導体需給が逼迫している状況から即時に代替生産が可能ではないとしている。
なおこのラインはTSMCなど外部に委託していた半導体を、TSMCへの委託分の納期遅れの恐れから自社生産に切り替えたものだったという。このため、今後は車載半導体の供給に影響が出る可能性が指摘されている。なお同社の柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は21日に行われたオンライン会見で、「何とか1カ月以内での生産再開にたどりつきたい」と話しているという。