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2021年2月24日のハードウェア記事一覧(全3件)
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ニュース

命令数を4種類に限定することでIoT向けに最適化したCPUアーキテクチャ「SubRISC+」 56

ストーリー by nagazou
最適化 部門より
東京工業大学(東工大)と科学技術振興機構(JST)は19日、IoTエッジコンピューティング向けの小型かつ省電力なプロセッサアーキテクチャ「SubRISC+」を設計し、1mm×1mm角のプロセッサとして構築したと発表した(東京工業大学科学技術振興機構論文PC Watchマイナビ)。

東工大のリリースによれば、古い製造プロセスである65nm CMOSを用いても1mm×1mm角を実現できたという。またARM Cortex-M0と比べた場合、1.4倍ほど高速でありながら電力効率は2.7倍、エネルギー効率は3.8倍を達成したとされる。

IoTの普及が増えるとデバイスやセンサー、サーバー間でのデータ通信量の増加が懸念される。そこでエッジとなる端末側での処理能力を高めることにより、遅延を減らしネットワークの負荷を軽減することなどが求められる。しかし既存の組み込みプロセッサは、IoT向けとしては過剰スペックであることから、SubRISC+では命令数を4種類に限定することにより、小型化と低消費電力化を図ったのだとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

東京工業大学 工学院 情報通信系の原祐子准教授らは、IoTにて重要となる小型・省電力性を兼ね備えた新たなプロセッサを設計し、実機の開発に成功した。(ニュースリリースPC Watchの記事)

 既存の32bitプロセッサではARMのCortex-M0で60命令、RISC-Vで47命令の命令数があるが、開発した組み込みプロセッサは減算・シフト・論理演算・メモリアクセスの4種類の命令のみから成り、減算結果に応じて条件分岐するという特徴を持つ。なお、4命令のみでもチューリング完全であるため、適していない用途にも利用はできる模様。
 実機は65nmCMOSプロセスを用いながら1mmx1mmと小型で、既存の32bitプロセッサでは最小となる物(明記されてはいないがおそらくRISC-Vベース)に対し2.7倍の電力効率、3.8倍のエネルギー効率を実現している。
 適用の一例として、加速度データからてんかんの発作をリアルタイムに検出可能な軽量アルゴリズムを実装し実用性を実証したた結果、動作周波数を50 MHzと想定したシミュレーションではデータのサンプリング速度より高速に異常検出でき、かつ、電力は131.1 µWと極めて低い。
 また、このプロセッサLSIを5 MHz(ヘルスケアの異常検出ではリアルタイム処理を十分確保できる周波数)で駆動した場合の消費電力はわずか77.0 µWであり、これはコンビニエンスストア等でも手に入るアルカリボタン電池LR44で約100日連続稼働できる試算である。

情報元へのリンク

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電力

電気事業連合会、国民への節電要請を実質解除へ 59

ストーリー by nagazou
解除 部門より
電気事業連合会(電事連)は先月、寒波や液化天然ガス(LNG)の供給不足から国民に節電要請を行っていた。この要請に関して電事連は19日に要請を実質的に解除する方針を発表した(電気事業連合会[PDF]日経新聞)。

気温の上昇により電力需要の伸びも落ち着きを見せてきていること、発電用LNGについても安定供給に必要な水準まで回復したこと、加えて関西電力大飯発電所4号機が1月15日に稼働したことから、この冬は需給逼迫を回避できる見込みになったとしている。

今回、需給逼迫になった一因として、国内の電源構成の多くを火力発電所に依存しすぎた点が指摘されている。電事連の池辺和弘会長は会見で、あらゆる発電方式を活用することで安定供給を目指すとしている。
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モニター

Apple、M1 Mac miniで画面にピンク色の四角い点々が表示される問題を調査中 38

ストーリー by nagazou
調査中 部門より
headless 曰く、

M1 Mac miniを接続したディスプレイにピンク色の四角い点々が表示される問題について、Appleが調査を開始したようだ(Mac Rumorsの記事Neowinの記事The Registerの記事)。

この問題はM1 Mac mini発売当初から報告されているもので、ピンクの点々は画面の表示内容に応じて移動するという。壁紙の変更やHDMIケーブルの交換で解消したという報告や、緑色の点々が加わったという報告もみられる。

Mac Rumorsが入手した19日付のサービスプロバイダー向け内部メモによるとAppleは問題を認識して調査を進めているといい、修正時期は示されていないが、トラブルシューティングの手順が記載されている。

手順としては

  1. Mac miniをスリープモードにする
  2. 2分待ってスリープモードから復帰させる
  3. ディスプレイのケーブルをいったん抜いて接続し直す
  4. ディスプレイ解像度を調整する

といったもの。Mac miniを再起動して問題が再発する場合は、1~4の手順を繰り返すようにとも説明されているそうだ。スリープモードで2分待つというのは聞いたことがない気がするが、どういう意味があるのだろうか。

typodupeerror

ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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