米カリフォルニア州における山火事防止目的の計画停電に対し、州知事は電力会社が顧客に補償を行うべきだと主張 14
押し付け合い 部門より
Anonymous Coward曰く、
米電力会社PG&Eが9日よりカリフォルニア州で過去最大規模の計画停電を開始した。対象となるのはこの地域の80万世帯や企業などで、沿岸の広い地域で停電となることから住民の怒りを買っているという(BBC)。
計画停電を行う理由は、山火事の防止対策だという。カリフォルニアでは昨年、PG&Eの送電線からの発火が原因で山火事が発生。同州史上最悪の被害が出た。その結果、同社は破産法の適用申請を強いられた(過去記事)。現在、カリフォルニアには強風の予報が出ており、計画停電は送電線が落下して山火事の原因となるリスクを防ぐために行われるのだという。
これに対して、カリフォルニア州知事のGavin Newsom氏は、公益事業持ち株会社でもあるPG&Eに「責任を負わせる」よう要求した。同氏は「数十年にわたるPG&Eの貪欲と怠慢の代価を、なぜカリフォルニア人が支払う必要があるのか」と批判、PG&Eの計画停電を認めず、計画停電の被害の代価として、各住宅顧客に100ドル、小企業に250ドルの見舞金を支払うように主張している。
PG&E側はカリフォルニア公益事業委員会のガイドラインに従っており、計画停電により顧客とコミュニティを安全に保つことができたとしている。一方で、批評家は、数日間電力を遮断するのではなく、インフラストラクチャの改善に投資すべきであると述べている(CNN、Slashdot)。