ロシアの水上浮揚型原発、目的地までの航海を開始 55
ストーリー by hylom
原子力空母と比べればコンパクト 部門より
原子力空母と比べればコンパクト 部門より
Anonymous Coward曰く、
ロシアの水上浮揚型原子力発電所「アカデミックロモノソフ号」が8月23日、運用地であるシベリア北東部ペベクに向かって出港した(AFP、CNN、AP、Slashdot)。
この原子力発電所はロシア国営企業のロスアトムが開発・建造を進めていたもので、現時点では世界で唯一の水上浮揚型原子力発電所になるという。出力3.5万kWの小型原子炉を2基搭載し、船体のサイズは長さ144m、幅30m。今までは北極圏のムルマンスクで試験が実施されており、試験が完了したことから運用地への移動が開始されたようだ(原子力産業新聞、電気事業連合会の海外電力関連トピックス情報)。
航海距離は5000キロで、目的地であるペベクに到着するまでの航海期間は、4~6週間ほどだとしている。ペベク到着後は、現地の原発と既に閉鎖された石炭火力発電所の後継として年末までに稼働する予定。
ロスアトムは、水上浮揚型原発は永久凍土での原発建設の簡便な代替となり得ると説明しており、将来的には海外輸出も目指しているという)。